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ファスナーが閉まらないときはどうしたらいい?
ある日突然、スカートやジーンズ、財布、バッグなどのファスナーが閉まらなくなって困った経験はありませんか。ファスナーが閉まらなくなったら、機能をしっかり果たせません。洋服のファスナーが出先で壊れた場合や、財布のファスナーが閉まらなくて、小銭がこぼれてしまう時など、急を要することが多いです。
この記事では、すぐに役立つファスナーが閉まらない時の直し方、応急処置方法について紹介します。
この記事では、すぐに役立つファスナーが閉まらない時の直し方、応急処置方法について紹介します。
ファスナー、チャック、ジッパーの違いって?
ファスナーとは、英語で「締めるもの」や「留め具」という意味の単語です。日本で一般的にファスナーと言われている、衣類やバッグ、財布などの開閉部分に用いられる留め具は、正式にはスライドファスナーと言います。日本語では線ファスナーやチャック、ジッパーとも呼ばれ、全て同じものを指しています。
チャックやジッパーはいずれも商品名から派生した呼び名で、外国でチャックと言っても通じません。居る場所や相手に応じて、使用する呼び名に注意するとよいでしょう。
この記事では、表記をファスナーに統一して紹介します。
チャックやジッパーはいずれも商品名から派生した呼び名で、外国でチャックと言っても通じません。居る場所や相手に応じて、使用する呼び名に注意するとよいでしょう。
この記事では、表記をファスナーに統一して紹介します。
ファスナーが閉まらないのはなぜ?
ファスナーが閉まらないとき、まずはファスナーの構造を理解して、どうして閉まらないのか原因を見つけることが解決につながります。ファスナーは部品も少なく、構造も単純です。閉まらない原因をしっかり特定して、適切に修理を行いましょう。
ファスナーの構造について
ファスナーの部品は、主に「スライダー」、「エレメント(務歯)」、「テープ」の3つの部品から成り立っています。
ファスナーを閉める場合、スライダーを動かしてエレメントをかみ合わせます。開ける場合は、スライダーを逆に動かすとエレメントが離れて開くという仕組みです。
ファスナーを閉める場合、スライダーを動かしてエレメントをかみ合わせます。開ける場合は、スライダーを逆に動かすとエレメントが離れて開くという仕組みです。
スライダー
「スライダー」とは、ファスナーを開閉するときに動かす部分です。スライダーが動くことで、エレメントをかみ合わせたり、開いたりすることができます。
スライダーの「胴体」には、スライダーを動かすときに手でつまむための「引手」がついています。胴体と引手は「柱」で連結されています。
スライダーの「胴体」には、スライダーを動かすときに手でつまむための「引手」がついています。胴体と引手は「柱」で連結されています。
エレメント(務歯)
「エレメント(務歯)」とは、ファスナーがかみ合う部分のことです。エレメントがかみ合うことで、ファスナーが閉まります。
エレメントの素材は、金属、樹脂、プラスチック製のものがあります。
エレメントの素材は、金属、樹脂、プラスチック製のものがあります。
テープ
ファスナーの「テープ」とは、エレメントが固定されている部分です。素材はポリエステルなどを使用しています。テープの両端を、開閉したい部分に縫い付けることで、ファスナーの機能を果たします。
スライダーが動かない原因は?
ファスナーの構造上、スライダーが動かなくてはファスナーを開閉することができません。
スライダーが動かずファスナーが閉まらない場合の原因はいくつかあります。それぞれ確認してみましょう。
スライダーが動かずファスナーが閉まらない場合の原因はいくつかあります。それぞれ確認してみましょう。
錆びついている場合
[no_toc]エレメントの素材が金属の場合、エレメントが錆びついてスライダーが動かずファスナーが閉まらない可能性があります。
対処法としては、油を塗ったりすることでスライダーを動かすことができるようにします。油は、サラダ油やワセリン、リップクリームなど手元にあるものを活用することができます。鉛筆でも効果があります。
液体状の油を使用するときは、エレメント以外の部分に付着するとシミになってしまうので、注意が必要です。
少しずつスライダーを動かし、滑りをよくしていくことでファスナーの機能を回復させます。
対処法としては、油を塗ったりすることでスライダーを動かすことができるようにします。油は、サラダ油やワセリン、リップクリームなど手元にあるものを活用することができます。鉛筆でも効果があります。
液体状の油を使用するときは、エレメント以外の部分に付着するとシミになってしまうので、注意が必要です。
少しずつスライダーを動かし、滑りをよくしていくことでファスナーの機能を回復させます。
トンボ鉛筆 1ダース
スライダーの滑りが悪くファスナーが閉まらない時は、エレメントを鉛筆でなぞると滑りがよくなります。鉛筆でなぞっても閉まらない場合は、ワセリンやリップクリームなどでも試してみるとよいでしょう。
モノとしては至って普通だが、個人的にはこの鉛筆が一番いい。書き味も濃さも好み
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エレメント(務歯)が開いてしまう原因は?
スライダーは動いても、エレメントがかみ合わずファスナーが閉まらないことがあります。
片方のエレメントが欠けていたり、エレメントが左右対称になっていないときは、スライダーを動かしてもエレメントがかみ合いません。
また、エレメントに問題がなくても、スライダーが緩んでいる場合、エレメントがうまくかみ合わず閉まりません。
片方のエレメントが欠けていたり、エレメントが左右対称になっていないときは、スライダーを動かしてもエレメントがかみ合いません。
また、エレメントに問題がなくても、スライダーが緩んでいる場合、エレメントがうまくかみ合わず閉まりません。
エレメントに問題がある場合
エレメントが欠けてしまってファスナーが閉まらない場合は、ファスナー自体を交換する必要があります。
左右のエレメントがずれてしまっている場合は、片方のテープを引っ張って少しずらすことでエレメントがかみ合い、閉まるようになる場合があります。あまり強く引っ張ると、壊れてしまうので、注意しながら作業しましょう。
左右のエレメントがずれてしまっている場合は、片方のテープを引っ張って少しずらすことでエレメントがかみ合い、閉まるようになる場合があります。あまり強く引っ張ると、壊れてしまうので、注意しながら作業しましょう。
スライダーに問題がある場合
スライダーが緩んでファスナーが閉まらない場合は、ゆるんでいる部分をペンチで閉めると、エレメントをかみ合わせることができるようになります。
ファスナーが閉まらない!すぐに直したい!
ファスナーが閉まらない時の直し方をご紹介します。
引手が取れてしまった財布
財布のファスナーが閉まらない原因で考えられるのは、スライダーの引手が取れてしまう場合です。
取れてしまった引手が手元にある場合は、スライダーの柱に、もとあったように引手を取り付けて、様子を見ながらファスナーを開閉することで、一時的には財布を使用することができるようになるでしょう。引手が手元にない場合でも、短めの紐や、針金などを代用して、応急的にファスナーの開閉をすることができます。
緊急時を凌ぐことができれば、取れてしまった引手とスライダーをよく観察して、修理するか、交換するか、新しい財布を購入するのかなどをじっくりと検討することができます。
取れてしまった引手が手元にある場合は、スライダーの柱に、もとあったように引手を取り付けて、様子を見ながらファスナーを開閉することで、一時的には財布を使用することができるようになるでしょう。引手が手元にない場合でも、短めの紐や、針金などを代用して、応急的にファスナーの開閉をすることができます。
緊急時を凌ぐことができれば、取れてしまった引手とスライダーをよく観察して、修理するか、交換するか、新しい財布を購入するのかなどをじっくりと検討することができます。
【INAZUMA】本革ファスナーの引き手
引手の交換は難しくありません。
直したいものに合わせて引手を選ぶことができますので、修理と同時にイメージチェンジもできます。
直したいものに合わせて引手を選ぶことができますので、修理と同時にイメージチェンジもできます。
ダウンのファスナー引きが壊れ、メーカーに交換使用としたところ、ファスナーごと交換が必要といわれ、値段が一万円すると言われた。 この部品を見つけたとき天国を見ました。金具の一部が折り返せるので、サイズを間違わなければ全く問題ありません。
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裏地などを挟んでしまったワンピースのファスナー
[no_toc]ワンピースに使用されるファスナーは長いものが多く、まわりの布などを挟みやすい部分にあります。
裏地などがスライダーに挟まって、ファスナーが閉まらない場合は、無理に閉めようとせずに、一度逆方向に戻してみるとよいでしょう。薄い生地の場合などは、表地にも影響が出てしまうこともあるので、注意が必要です。
どうしてもスライダーが動かずファスナーが閉まらない場合は、挟まった布を横方向にゆっくりと引っ張って、スライダーから外すのも一つの方法です。布が破れたりしないように慎重に行いましょう。
挟まった布がうまく外れた場合は、また同じところで布を挟まないように、ゆっくりとスライダーを動かしてファスナーを閉めることが大切です。
裏地などがスライダーに挟まって、ファスナーが閉まらない場合は、無理に閉めようとせずに、一度逆方向に戻してみるとよいでしょう。薄い生地の場合などは、表地にも影響が出てしまうこともあるので、注意が必要です。
どうしてもスライダーが動かずファスナーが閉まらない場合は、挟まった布を横方向にゆっくりと引っ張って、スライダーから外すのも一つの方法です。布が破れたりしないように慎重に行いましょう。
挟まった布がうまく外れた場合は、また同じところで布を挟まないように、ゆっくりとスライダーを動かしてファスナーを閉めることが大切です。
スライダーが緩んでファスナーが閉まらないスカート
毎日使用する制服のスカートなど、ファスナーを何度も上げ下げすることで、スライダーが緩み、ファスナーが閉まらない場合があります。
一見、どこも壊れている様子が無いのに、スライダーを上げてもファスナーが閉まらない場合は、次の方法を試してみると良いでしょう。
ラジオペンチのような小さい部分をつまめるペンチを準備し、スライダーの下の部分(エレメントがかみ合っている側)を挟んで潰すようにします。潰し過ぎると、ファスナー自体が壊れてしまうので、始めから一気に潰さず、少しずつ行います。ファスナーを上げ下げして、エレメントがかみ合えば修理完了です。
一見、どこも壊れている様子が無いのに、スライダーを上げてもファスナーが閉まらない場合は、次の方法を試してみると良いでしょう。
ラジオペンチのような小さい部分をつまめるペンチを準備し、スライダーの下の部分(エレメントがかみ合っている側)を挟んで潰すようにします。潰し過ぎると、ファスナー自体が壊れてしまうので、始めから一気に潰さず、少しずつ行います。ファスナーを上げ下げして、エレメントがかみ合えば修理完了です。
仮止めする方法
上記方法を試しても閉まらない場合や、スライダーが壊れてしまってどうしてもファスナーが閉まらない場合は、安全ピンで仮止めして、長めの上着などを着用して見えないように隠すという方法もあります。
この方法は応急処置ではありますが、ファスナー自体は閉まらない状態ですので、緊急時を凌いだ後は、専門の業者などに修理依頼するか、自分でファスナーを付け替える必要があるでしょう。
この方法は応急処置ではありますが、ファスナー自体は閉まらない状態ですので、緊急時を凌いだ後は、専門の業者などに修理依頼するか、自分でファスナーを付け替える必要があるでしょう。
サンケーキコム 安全ピン
安全ピンは、スカートのファスナーが閉まらないときだけではなく、バッグなどのファスナーが閉まらない場合にも活用できます。
小さめの安全ピンで、便利です
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スライダーが外れたジャンパーやブルゾン
ジャンパーやブルゾンのファスナーを勢いよく下げたときに、スライダーが外れてしまうことがあります。スライダーが完全に外れてしまうと、修理は少し難しくなります。
まず試してみたいのは、スライダーのエレメントが入る部分をマイナスドライバーなどで少しだけ広げて、エレメントが入るかどうかです。この方法でエレメントが入って、スライダーが動き、ファスナーが閉まるようになれば、一時的には直すことができます。
スライダーにエレメントが入らない場合は、エレメントの一番下にある、止め金を外して、スライダーを入れる方法がありますが、少し大がかりになってしまいます。
いずれにせよ、外れてしまったスライダーは再度外れる可能性が高いので、ファスナー全体を新しいものに取り換えるなど検討した方がよいでしょう。
まず試してみたいのは、スライダーのエレメントが入る部分をマイナスドライバーなどで少しだけ広げて、エレメントが入るかどうかです。この方法でエレメントが入って、スライダーが動き、ファスナーが閉まるようになれば、一時的には直すことができます。
スライダーにエレメントが入らない場合は、エレメントの一番下にある、止め金を外して、スライダーを入れる方法がありますが、少し大がかりになってしまいます。
いずれにせよ、外れてしまったスライダーは再度外れる可能性が高いので、ファスナー全体を新しいものに取り換えるなど検討した方がよいでしょう。
サイズが合わないドレスなど
サイズが合っていなくてファスナーが閉まらない場合は、仕立て直すことも一つの方法でしょう。
ドレスなどのファスナーが閉まらない場合は、上着で隠すことなどもできないので、事前に一度着用して確認しておくと安心です。
ドレスなどのファスナーが閉まらない場合は、上着で隠すことなどもできないので、事前に一度着用して確認しておくと安心です。
ファスナーが閉まらない時の修理におすすめの道具
ファスナーの修理には、ペンチが一つあると便利です。
iHelp(アイヘルプ) 万能ラジオペンチ
スライダーが緩んで、エレメントがかみ合わずファスナーが閉まらない場合は、ペンチで修理することができます。また、エレメントが欠けてファスナーが閉まらない場合も、ペンチでエレメントを元の場所に戻すことで、直せる場合があります。
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高いのを使ったことがないのですが、かみ合わせがずれたり開閉に問題もないので一般的な工作用だとこれで十分かと思います。
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ファスナーが閉まらない時の場所別対処法
ファスナーが閉まらない時の場所別の対処法をご紹介します。
背中のファスナーが閉まらないとき
背中のファスナーは自分では閉めにくい場所にあります。体がやわらかい人は簡単に閉められても、体の硬い人は、スライダーをつまむだけでも大変です。
一番簡単な方法は、自分以外の誰かにファスナーを閉めてもらうことです。
他の人にファスナーを閉めてもらっても閉まらない場合は、これまで紹介した方法で、ファスナーを修理してからもう一度閉めてもらいましょう。それでも閉まらない場合は、サイズが合っていないかファスナーを取り替える必要があるので、違う服にするか、修理する必要があるでしょう。
一番簡単な方法は、自分以外の誰かにファスナーを閉めてもらうことです。
他の人にファスナーを閉めてもらっても閉まらない場合は、これまで紹介した方法で、ファスナーを修理してからもう一度閉めてもらいましょう。それでも閉まらない場合は、サイズが合っていないかファスナーを取り替える必要があるので、違う服にするか、修理する必要があるでしょう。
自分で背中のファスナーを閉めなくてはならないとき
背中にファスナーのある服を一人で着る場合は、ファスナーを全開にせずに、頭から被って着用し、開いている部分だけファスナーを閉めるのも一つの方法です。
ドレスのような、被って着用することが難しい服の場合は、スライダーの引手に、長めの紐やチェーンをつけておくと、簡単にファスナーを閉めることができます。
ドレスのような、被って着用することが難しい服の場合は、スライダーの引手に、長めの紐やチェーンをつけておくと、簡単にファスナーを閉めることができます。
ティセ(TISSE) ファスルー (銀)
ワンピースなどの背中ファスナーを簡単に開閉することができます。
スライダーにチェーンを取り付けてから着用し、片方の手で洋服を抑えながらチェーンを引き上げると簡単にファスナーを閉めることができます。ファスナーを閉めたら、チェーンは洋服の中に入れておき、ファスナーを開けるときにも使用します。
スライダーにチェーンを取り付けてから着用し、片方の手で洋服を抑えながらチェーンを引き上げると簡単にファスナーを閉めることができます。ファスナーを閉めたら、チェーンは洋服の中に入れておき、ファスナーを開けるときにも使用します。
ロングドレスを着る機会が多いため、購入しました。生地の素材によってはチャックが上がりにくい場合があり、ファスルーを見つけました。これがあるので、本当に助かります。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R35Y3G43R6BQQE/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B01IPC89WA
胸のファスナーが閉まらないとき
胸にファスナーがある衣類は、たいてい体に沿ったデザインになっています。下着などにも、胸にファスナーがあるデザインのものがあります。
体のサイズにぴったりの衣類のファスナーが閉まらないのは、サイズが合っていない可能性が高いです。もう一度、サイズを見直す必要があるでしょう。
体に合わないサイズの衣類を身に着けると、体調などにも影響します。ちょうどよいサイズを選ぶことで、ファスナーも無理なく閉まるようになります。
体のサイズにぴったりの衣類のファスナーが閉まらないのは、サイズが合っていない可能性が高いです。もう一度、サイズを見直す必要があるでしょう。
体に合わないサイズの衣類を身に着けると、体調などにも影響します。ちょうどよいサイズを選ぶことで、ファスナーも無理なく閉まるようになります。
ファスナーが閉まらない原因を見極めよう!
この記事では、ファスナーが閉まらないときの対処法を紹介しました。
ファスナーが閉まらないときは、出かける直前など急を要することが多く、いちいち修理に出したりすることもできません。そのような際には、この記事を参考にして応急処置をしてみてください。
ファスナーが閉まらない原因がわかれば、そんなに難しい工程はありません。ケガなどに注意して、慌てず、落ち着いて作業するときっといい結果になるでしょう。
ファスナーが閉まらないときは、出かける直前など急を要することが多く、いちいち修理に出したりすることもできません。そのような際には、この記事を参考にして応急処置をしてみてください。
ファスナーが閉まらない原因がわかれば、そんなに難しい工程はありません。ケガなどに注意して、慌てず、落ち着いて作業するときっといい結果になるでしょう。