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重曹で掃除が出来る家庭の場所・重曹で掃除をする効果

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幅広い用途で掃除に大活躍する重曹

重曹は、地球にも環境にも優しくて、人の体にもある成分。そして、なによりもこれひとつで、幅広い場所の汚れをきれいにしてくれるので、重曹のことをもっと知って、掃除に活用しましょう。

重曹とは

重曹とは、そもそも何なのでしょう。重曹は、化学的には「炭酸水素ナトリウム」といいます。日本では昔、炭酸水素は「重炭酸」、ナトリウムには「曹達(ソーダ)」という名前が付いており、略して「重曹」と呼ばれるようになりました。

地球の海や古代の地層、さらに地球上の生き物の体の中にあって、汚れを浄化するパワーを持っています。たとえば、私たちの唾液の中には重曹が含まれており、口の中の雑菌が作り出す酸を中和して、虫歯を防いでいます。

この神秘のパワーを発見したのは、200年前の18世紀の頃です。そして、人間の手で作り出せるようになったのは19世紀半ばを迎えなければなりませんでした。つまり、人類が重曹という地球の恵みをフル活用できるようになって、まだ200年も経っていないということです。いまでは、医薬品、食品。農業・工業の欠かせない素材として、大量に流通しています。

重曹を作るには、食塩を電気分解して苛性ソーダを作り、それに二酸化炭素を融合させる人工的な方法と、重曹の原料となる「トロナ鉱石」を地中から掘り出して、生成するというやり方があります。アメリカ産、中国産、オーストラリア産の重曹がこのタイプで、日本では、トロナ鉱石は採取できないので、重曹は人工的に作られています。

重曹での掃除はエコで安全

重曹は、私たちの体の中でも作られているので、掃除することで口に入ったり、肌に触れたりしても全く問題ありません。そのため、小さな赤ちゃんがいたり、ペットがいたりしても安心して掃除に使うことができます。

また、天然の鉱物ですから、掃除したあとに洗い流したあとでも環境汚染になりません。むしろ、重曹はアルカリ性物質なので酸性雨の緩和や土壌の堆肥化など環境改善に役立っているといってもいいのです。

重曹で掃除はラクラク、そして経済的

掃除は毎日のことですから、手間もお金もかけたくありません。重曹のメリットは、これひとつで家中のほとんどの掃除ができてしまうことです。市販の洗浄剤では、掃除するときに用途別に使い分ける必要があり、いくつもの掃除用の洗浄剤を購入しなくてはなりません。

しかし、重曹なら使い分ける必要なく、どんな場所でも手軽に掃除ができてしまいます。掃除用に使える純度の低い重曹なら、100円ショップでも購入できます。

重曹はお掃除にはこう使いましょう

重曹は、アルカリ性です。そのため酸性の油汚れや手アカに対して、特に効果を発揮します。水溶性の粒子は柔らかく細かいため、掃除のためにゴシゴシ擦っても、傷をつけずに研磨できますし、こびりついた頑固な汚れやほこり、サビやカビなどを効率的に落とすことができます。

重曹を、粉のまま振りかけたり、水分を加えてペースト状にしたり、水に溶かして重曹入りの水溶液にするなど、3種類の形状に変えることで掃除の幅もグンと広がります。

重曹を入手するには

掃除のために使う純度が低い工場で使う重曹なら、ホームセンターやスーパー、100円ショップで購入できます。純度が高い薬用の重曹は、ドラッグストアで購入することができます。食用の重曹は、ベーキングパウダーとして、スーパーのお菓子の材料売り場などに置かれています。

掃除用の重曹は、どのタイプでも使うことができますが、経済的なことを考えると、値段が安くて、容量の多い工業用の重曹がです。ただし、スキンケアやマウスケア、バスボムなどを作る場合などは、直接肌や体の中に入る重曹となるので、必ず薬用か食用の重曹を使いましょう。

重曹で掃除する5つの効果とは

重曹は、なぜ掃除をするときに役立つのでしょうか。重曹が効率的に汚れを落とし、掃除の効率をアップすのには、5つの効果があります。

「研磨作用」

重曹は乾燥しているときには、サラサラした粉状になっているので、掃除のときに研磨作用として汚れを落とすのに重宝します。しかも、掃除用のクレンザーなどよりも粒子が細かくて、硬すぎず柔らかすぎずで、鉄、ステンレス、プラスチックなどよりも柔らかい材質のものでも傷を付けません。さらに、水分を含ませることで、粒の形状の角が取れて、丸みが出るので、よりソフトに磨くことができます。
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「中和作用」

重曹の性質は、弱アルカリ性です。そのため酸性物質を中和する働きがあります。私たちの生活から出る汚れは、ほとんどが酸性です。例えば、手アカの原因になる皮脂油、台所の頑固な油汚れも酸性です。これを中和しながら、汚れをはがしやすくするため、掃除を効率的にできます。

さらに、重曹には電気的な中和作用もあります。重曹が水に溶けることで、マイナスイオンができ、これが汚れに付着すると、プラスマイナスの反発作用で、汚れを引き離す効果が発揮されます。

「吸湿・消臭作用」

においを消すことも掃除です。中和作用により、消臭効果を発揮します。嫌なにおいのほとんどは、酸性です。魚の生臭さ、体臭、なにかが腐ったようなにおい、雑巾の生乾きなどで出る雑菌が繁殖したときのにおいなどは、酸性です。中性にすることで、におい成分を抑えます。また、吸湿性にも優れているので、湿気を取り除く作用もあり、カビの防止にも効果が期待できます。

そのため、冷蔵庫やげた箱、押し入れの中に入れておけば、においも、雑菌の繁殖も抑えてくれます。においを消してワンランクアップの掃除を目指しましょう。

「発泡作用」

重曹といえば、ベーキングパウダーとして、パンやケーキを膨らませるために使われます。重曹の成分の重炭酸は、熱を加えたり、酸と反応させたりすることで、二酸化炭素の細かい泡を発生させて、膨張します。この発泡・膨張作用を掃除に利用することで、掃除がスムーズになります。頑固な汚れを浮き上がらせ、手が届きにくい場所でも掃除することができます。

「軟化作用」

掃除のときに使う水道水に含まれるミネラルを重曹がはさみこんで軟水にするため、水アカや湯アカが落ちやすくなります。また、掃除で水を使っても、手荒れがしにくくなります。

重曹で掃除をするための扱い方とは

重曹は、通常では粉の状態で売られていますが、形状を変えることによって、さまざまな掃除シーンで活躍してくれる優れものです。

重曹粉で掃除

重曹粉は「直接振りかけて研磨できる」「水拭き洗濯がしにくい物でも汚れが落とせる」「消臭・吸湿に効果的」といった特徴があります。すべて掃除に有効な特徴です。

掃除のときに、直接汚れに振りかけたり、タワシにつけて磨いたり、掃除で一番使われるのが重曹粉です。とくに研磨作用を使って汚れを落とすのに効果を発揮します。そのほかにも、水気があると変化してしまうような場所の掃除や液体汚れの吸収にパワーを発揮します。掃除以外にも消臭・吸湿にも重曹粉を使います。

吸湿性に優れているので、保存は密閉容器に入れ、高温多湿の場所を避けて保存してください。フタつきのビンや調味料入れに入れておくと、湿気を避けることができます。また、使うときには、少量を振りかけやすいように、小さな穴が開いた調味料入れに入れて使うと、無駄がなく、均一に振りかけられます。

重曹粉で注意したいのは、使えない素材があるということです。重曹に不向きなのは、アルミ、銅、漆器、畳、表面加工していない白木などの木製品、ウール、シルクなどです、シミができたり、変色したりする危険性があるので、これらの素材は避けて使うようにしましょう。

重曹ペーストで掃除

重曹ペーストは、重曹粉に水を加えてペースト状にしたものです。粉がかけにくい壁面、掃除しにくい凹凸のあるところ、ガンコな汚れに密着させて分解して落としたいときなどに使います。重曹効果の中では、研磨作用と中和作用の力を利用して汚れを落とします。

作り方は簡単です。使う分だけの重曹粉を小皿に入れ、水を少しずつ加えて混ぜるだけです。重曹と水の量はだいたい3:1くらいです。ペースト状になるまでしっかりと混ぜ合わせましょう。

作りすぎて余ってしまうと、乾燥して固まってしまいます。そのようなときには、再度水を加えて柔らかくし、分離しているときにはよく混ぜてやれば元に戻ります。残ったペーストはラップなどにくるんで、乾燥しないように保存して、なるべく早く使い切るようにしましょう。

重曹ペーストは、スプーンやヘラなどに取って、汚れに直接塗って密着させます。凹凸があったり、形状が複雑なものだったりする場合、使い古しの歯ブラシなどで磨きます。壁面はタワシや布で磨きましょう、磨いた後は、水で洗い流して、乾いた布で水分を拭き取ります。

重曹水で掃除

重曹水は、重曹粉を水やお湯に溶かした水溶液です。広範囲にスプレーして汚れをふき取ったり、汚れたものを浸け置きしたりしてきれいにすることができます。65℃以上のお湯で重曹粉を溶かすと、アルカリ度がさらにパワーアップするので、汚れが落ちやすくなります。

作り方は、水200mlに重曹粉小さじ2杯を入れて、よくかき混ぜます。そしてスプレーボトルに移します。

フローリングなどの広範囲の掃除にピッタリです。スプレーした後は、タワシや布で磨いて、水拭き、カラ拭きを行います。この水拭き、カラ拭きをしないと、乾いた後に重曹の粉が残ってしまうので、しっかりと拭き取りましょう。

重曹+クエン酸でさらに効果アップを狙う

クエン酸は、梅干しやかんきつ類などに含まれる有機化合物です。弱酸性のため、アルカリ性の汚れを中和して汚れを落とします。この性質により、重曹では落としきれない汚れもカバーします。クエン酸は汚れに浸透して溶かし、汚れを浮かせる作用があります。

使い方は重曹に混ぜて発砲させ、汚れを落とします。重曹1に対してクエン酸粉2の割合で、汚れに直接ふりかけ、水を加えて発砲させます。このときお湯をかけるとさらに効果がアップします。発生する気体は二酸化炭素ですから、身体への影響はありません。

また、水にクエン酸粉を溶かした水溶液で、クエン酸水を作ります。水200mlに対してクエン酸粉小さじ1杯を入れて、よく混ぜて溶かします。スプレーボトルに移して、汚れた場所に吹き付けます。

クエン酸が使えない素材もあるので注意しましょう。クエン酸に不適合なものは大理石、セメント、鉄、タイルの目地、漆器などです。さらに、塩素系洗剤と混ぜると、有害なガスを発生するので、注意しましょう。

カネヨ石鹸 マルチクリーナー 重曹ちゃん ボトルタイプ

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ナチュラルクリーナーの定番、重曹を使いやすくしました。食品グレードの重曹が使用されているので、もし間違えて口にしても安心です。ガンコな汚れもしっかりと落とすお掃除効果のある粒子サイズにこだわっています。また、形状もボトルサイズで、振り出し口が2種類あるので、使いやすく便利です。

重曹とクエン酸でトイレ掃除が楽々。

ピカピカです。

ハイターや塩素系漂白剤よりも効果があるような気がします

http://iypf.club/a3580rq/entry1-16.html

暮らしのクエン酸

暮らしのクエン酸は、かんきつ類やサツマイモなどのでんぷんから抽出された成分でできているので、安心してお掃除に使えます。とくに水アカ汚れに強く、また抗菌作用があるので、お掃除のあと仕上げに吹きかけておくと衛生的です。

クエン酸は水垢が硬くなってしまったものを取るのにかかせないですね。

クエン酸水を作り、塗ると軽くこすっただけですぐ取れます。力を入れてどうにか取れたぐらいひどい汚れもこれなら力いらずでスッキリです。

https://www.kenko.com/product/item/itm_8846019072.html

重曹で掃除するときにそろえておきたいアイテム

重曹で掃除をするときに欠かせない便利なお掃除アイテム。これらがあると、効率的に汚れを落とすことができます。ほとんど家にあるものや100円ショップでそろえられるものばかりです。

・布:タオル、雑巾、フキンなど掃除する場所亜用途に合わせてサイズもいくつか用意しておきましょう。
・アクリルたわし:細かいアクリル繊維の毛糸が磨くときに効果的です。手作りのアクリルたわしも簡単にできます。
・洗面器:汚れたものを重曹に浸け置きするときに使います。大きめのものがあると便利です。
・新聞紙:汚れを拭き取ったり、汚れを浮かしたりするときに下に敷いておくと気に使います。
・ラップ:重曹やクエン酸を密閉させることで、汚れを浸透させて落としやすくします。
・歯ブラシ&たわし:目地や細かい場所には、使い古しの歯ブラシが最適です。
・ペーパータオル:重曹やクエン酸水をしみこませて密着させたり、拭き取ったりするときに便利です。
・霧吹き:重曹水やクエン酸水をスプレーするときに欠かすことができません。それぞれひとつずつ、2個は用意しておきましょう。

重曹で掃除が出来る場所

重曹の働きや効果がわかったところで、実践に移りましょう。暮らしの中で、重曹の出番はたくさんあります。その中でも、特に掃除で効果が出る場所での重曹の使い方をご紹介します。

重曹でラクラク掃除「お風呂のバスタブ」

お風呂は、お湯や湯アカ、カビや石けんカスがつきやすく、なかなか汚れが落ちにくい場所です。お風呂では、重曹とクエン酸が大活躍。お風呂場を清潔に保って、リフレッシュできる場所にしましょう。皮脂や湯アカの汚れは、重曹で柔らかくします。そしてアクリルたわしなどでこすって取り除きましょう。

<掃除の仕方>
(1)水で湿らせたアクリルたわしに、重曹粉を振りかけます。
(2)バスタブ全体を磨いて、湯アカをこすります。そして水で汚れを流します。
(3)最後に乾いた布で水気を拭き取ることで、湯アカの再付着を防ぐことができます。

汚れがひどいときやカビが繁殖している場合には、重曹粉とクエン酸のWの発泡作用を利用しましょう。重曹粉を振りかけた後、クエン酸水をしみこませたアクリルたわしで磨きます。同じように水で流して、乾いた布で水気を拭き取りましょう。

重曹でラクラク掃除「お風呂の排水口」

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せっけんカス、カビなどが集まりやすい排水口。重曹とアクリルたわしで磨きます。

<掃除の仕方>
(1)つまったゴミは、乾燥しているときが取りやすいので、掃除の前に取り除いておきましょう。
(2)水で湿らせたアクリルたわしに重曹粉を振りかけて、磨きます。
(3)水で洗い流します。

こすっても取れないガンコなヘドロには、重曹とクエン酸で発砲させて、ラップで密閉し、汚れを浮かせましょう。30分ほど置いた後、お湯で洗い流せば、アルカリ度がアップするので、さらに汚れが落ちやすくなります。

重曹でラクラク掃除「お風呂の鏡」

お風呂場の鏡は、湯アカや石けんカス、皮脂などがこびりついてしまい、白くなって鏡を曇らせてしまいます。クエン酸でパックして、汚れに十分浸透させて溶かします。そして重曹粉でこすり取ります。

<掃除の仕方>
(1)クエン酸を鏡にスプレーして、その上からペーパータオルを貼り付けます。その上に水分が蒸発しないようにラップを貼り付けて、2~3時間ほど放置しておきます。
(2)ペーパータオルとラップをはずします。水拭きしてから、水で湿らせて重曹粉を付けたアクリルたわしで汚れをこすり取ります。
(3)水拭きしてから、乾いた布でしっかりとカラ拭きすれば、汚れが付いにくくなります。

重曹でラクラク掃除「お風呂の天井」

手が届かないお風呂の天井は、床掃除のときに使うペーパーモップを利用すると便利です。湯気による水滴、閉じこもった湿気などで、天井に繁殖したカビは、重曹水とクエン酸水の発泡作用で汚れを浮かせて拭き取ります。

<掃除の仕方>
(1)重曹水で湿らせたペーパーモップで天井を拭きます。
(2)ペーパーモップにクエン酸水をスプレーして、さらに天井を拭きます。
(3)乾いたペーパーに交換して、天井の浮き出た汚れを拭き取ると同時に、水気もしっかりと拭き取っておきましょう。

重曹でラクラク掃除「バスグッズ」

洗面器や、バスラック、シャンプー容器などもヌメリや湯アカが出たり、カビなどが繁殖しやすくなったりするので、定期的に掃除をしましょう。

洗面器やシャンプー容器の底にこびりついた湯アカ、石けんカスは、重曹粉で柔らかくしてから、アクリルたわしでこするときれいになります。水で湿らせたアクリルたわしに重曹を振りかけて磨き、水で洗い流すだけです。

洗いにくいバスラックも、石けんカスや湯アカがたまりやすい場所です。クエン酸水をスプレーして10分ほど浸透させます。汚れを溶かしてから、水で湿らせたアクリルたわしに重曹粉を付けて磨き、水で洗い流しましょう。

ボディタオルを実は、皮脂汚れがたまっています。洗面器などにぬるま湯とクエン酸粉を入れます。ぬるま湯1リットルに対して、クエン酸粉大さじ4杯が目安です。ボディタオルをその中に2~3時間浸けます。皮脂汚れを取るのと同時に、雑菌も掃除してしまいましょう。その後、水ですすいで、しっかりと乾燥させます。

重曹でラクラク掃除「キッチン・シンク」

キッチンは、油汚れ、生ごみ、食べ物のカスなどがたまりやすい場所です。こまめに掃除をしないと落ちにくいばかりでなく、雑菌や悪臭の原因にもなります、重曹なら、安全な天然成分なので、食品を扱うキッチンでも安心して掃除ができます。

キッチンの中でも、汚れが付きやすく、悪臭の原因や雑菌が増えやすいのがシンクです。重曹のパワーでこまめに掃除をしましょう。ここで重曹とともに使いたいのが、除菌効果のあるクエン酸水です。

<掃除の仕方>
(1)水で湿らせたアクリルたわしに重曹粉を振りかけます。
(2)アクリルたわしで、シンク内をすみずみこすります。
(3)重曹を水できれいに流します。
(4)最後にシンクの内側全体にクエン酸水をスプレーします。
(5)乾いた布で水分をきれいにふき取って仕上げます。

重曹でラクラク掃除「キッチン・蛇口」

形状が複雑で、汚れや水アカが落としにくいキッチンの蛇口。重曹とクエン酸水をつかえば、気になる汚れを根こそぎ取ることができます。

<掃除の仕方>
(1)蛇口に、クエン酸水をたっぷりとスプレーします。その上からペーパータオルを貼り付けて、2~3時間放置しておきます。乾かないようにラップをまいておくとさらに効果がアップします。
(2)ペーパータオルを外して、重曹ペーストを付けた使い古しの歯ブラシで磨き、水で洗い流します。
(3)乾いた布で水気を拭き取ります。

重曹でラクラク掃除「腕時計のベルト」

毎日使っている腕時計。ベルトの部分がなんだか曇ってきたなと思ったら、ホームクリーニングをしてさっぱりさせましょう。腕の皮脂成分が、ベルトの奥の方まで浸み込んでいて、掃除をするには、ちょっと苦労します。人の皮脂汚れは酸性ですから、重曹の弱アルカリ成分が分解してくれます。お湯を使うことで、発泡作用が強くなり、より効果的に汚れを溶かしてくれます。ただし、革製のベルトではこのテクニックは使えません。

<掃除の仕方>
(1)コップか小さめのボウルの内側をアルミホイルでくるみます。重曹粉を小さじ1杯と60~80℃くらいのお湯を200ml入れます。
(2)コップやボウルに割りばしを2本渡して、腕時計のベルト部分だけを浸して、1~2分置きます。ここで振り洗いしてみると、汚れが落ちていくのがよくわかります。
(3)水でよくすすいで。乾いた布で水気を拭き取ります。防水の時計でない場合は、十分注意して、くれぐれも「池ポチャ」にならないようにしましょう。

重曹でラクラク掃除「トイレ・便器」

トイレは、汚れやカビ、黒ずみなどが発生しやすい場所です。それに加えて、においの問題に悩む人も多いのではないでしょうか。重曹は、汚れとともに、悪臭を取り除く効果もあります。

便器の黄ばみや黒ずみは、尿酸やリン酸が水のミネラル分と結びついてできたものです。クエン酸でしっかりと溶かしてから、重曹で汚れをこすり取ります。

<掃除の仕方>
(1)汚れが目立つ部分にトイレットペーパーを貼り付けておきます。そこにクエン酸をスプレーして2時間ほど放置しておきます。クエン酸の力でこびりついたミネラル成分を浮き立たせます。
(2)1度トイレの水を流して、貼り付けたトイレットペーパーとクエン酸をきれいにします。そして、重曹粉を振りかけてトイレ用ブラシで磨きます。
(3)トイレの水を流してすすぎます。

重曹でラクラク掃除「トイレのふたと便座」

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ふたや便座には、飛び散った尿やほこり、開け閉めしたときに付く手アカや皮脂がついて汚れとなっています。重曹で中和して拭きとり、仕上げにクエン酸で抗菌消臭すれば完璧です。

<掃除の仕方>
(1)重曹水をふたや便座にたっぷりとスプレーします。
(2)乾いた布で拭き取ります。
(3)クエン酸水をすみずみまで吹きかけて、仕上げに乾いた布で拭きます。

重曹でラクラク掃除「床」

リビングなどの床などは、どうしても物をこぼしたりしがちです。重曹は、フローリングの床でも、カーペットの床でもきれいに掃除ができます。

<フローリングの床の掃除>
こびりついた汚れは、重曹ペーストで中和させます。汚れの上に重曹ペーストを置いて、5分ほど待ちます。汚れがゆるんできたところで、タワシや歯ブラシなどでフローリングに傷がつかないように、またワックスがはがれてしまわないように、やさしくこすります。

<カーペットの床の掃除>
カーペットは、毛の間に入り込んで、見えないほこりや汚れがたくさんあります。重曹粉で中和させて、吸着し掃除機で吸い込みましょう。重曹はにおいも吸収するので、消臭にも効果があります。

カーペットにジュースやしょうゆなどをこぼしてしまったら、重曹粉で吸湿し、中和させればシミになりません。まず、乾いた布で水分を拭き取ります。そして重曹粉をたっぷりとかけ、手でなじませてから、ひと晩置きます。重曹が水分を吸って乾いたところで、掃除機で吸い取ればきれいになります。

カーペットにこぼした油分を含んだ汚れは、なかなか取れません。重曹と食器用洗剤でパワーアップさせ、さらにクエン酸水で拭き取り、発泡させながら汚れをしっかりと落としましょう。

まず、汚れに重曹粉をたっぷりと振りかけます。水で湿らせたスポンジに食器用洗剤を付け、重曹粉の上から叩くようにして汚れを浮かせます。クエン酸水で湿らせた布でこすり落とし、最後に乾いた布で拭き取ります。

重曹でラクラク掃除「排水口」

嫌なヌメリや生ごみなどのにおいは、手を汚さずに、重曹の発泡作用とパックで解消しましょう。できれば触りたくないヌメリには、重曹粉にお湯を注いで発泡させ、ラップで密閉して除去します。嫌な生ごみのにおいも消してくれます。

<掃除の仕方>
(1)排水口全体に重曹粉を振りかけます。
(2)熱湯を注いで発泡させ、ラップで排水口にふたをして密閉します。ラップでフタをして密閉することで、汚れが浮き出て落ちやすくなります。
(3)1時間くらい放置してから、ラップを外して、熱湯をかけて汚れを洗い流します。

重曹でラクラク掃除「洗濯機」

洗濯機の洗濯槽の中にこびりついた汚れやカビは、重曹で中和して落とします。重曹粉を入れて洗濯機を回すだけですが、少しコツがあります。

まず、できれば40℃くらいのお湯を使いましょう。水温を上げることで、重曹の洗浄効果がアップします。洗濯槽を満水にして、重曹粉1カップを入れて、5分ほど回して、ひと晩置きます。

ひと晩置いてから5分回し、水を捨てます。水で湿らせた重曹粉を付けたアクリルたわしで洗濯槽の中を磨きます。きれいな水で満水にして2回すすぎます。

重曹でラクラク掃除「換気扇」

ギトギト油がこびりついた換気扇や換気扇フィルターは、重曹の油を吸い取る性質や、アルカリ性の洗浄パワーで汚れを落とせます。使うのは、重曹ペーストです。細かい部分は歯ブラシを使ってこすり落とします。

<掃除の仕方>
(1)換気扇を外し、重曹ペーストをたっぷり塗ります。
(2)1時間ほど放置し、ガンコな油汚れを浮かします。
(3)アクリルたわしでこすりながら、水洗いします。

汚れがガンコすぎて、重曹ペーストだけでは落としきれないときには、ドライヤーの熱を使って、油を溶かしながら重曹のアルカリ度を高めましょう。換気扇にドライヤーの熱風を当てて、温めます。ドライヤーの熱風を「強」にして、30秒ほど当てると汚れが軟化して落としやすくなります。水で濡らしたスポンジに、重曹粉を振りかけて、磨くときれいになります。さらに、油汚れが集まるレンジフィルターは、重曹と中性洗剤で落とします。

<掃除の仕方>
(1)重曹水をレンジフィルター全体にスプレーして、油を浮かせます。
(2)重曹粉をレンジフィルターに振りかけて、スポンジに中性洗剤を付けてこすります。
(3)水で洗い流します。

重曹でラクラク掃除「電子レンジ」

電子レンジは、調理の際の食材や油分が飛び散り、汚れやすくなっています。焦げ付きやこびりついた食品は、重曹を使うと簡単に掃除ができます。電子レンジを掃除するには、重曹水、重曹ペースト、クエン酸水をフル活用して、表も中もピカピカにすることができます。

<掃除の仕方>
(1)水で湿らせたアクリルたわしに重曹粉を振りかけます。
(2)電子レンジの内側と外側を磨きます。
(3)水で軽く絞った布で全体の重曹を拭き取ります。
(4)電子レンジの扉の汚れの部分は、油汚れが激しいので、重曹ペーストを塗ります。
(5)汚れが浮き出てくるのを待って、ペーパータオルで汚れを落とし、布で拭き取ります。
(6)仕上げに、クエン酸水スプレーをレンジの庫内に吹きかけて、乾いた布で拭き取ります。

重曹でラクラク掃除「コンロ」

コンロは、焦げてこびりついた汚れが取れにくい場所です。ガンコにこびりついて掃除がしにくいうえ、汚れ落としが大変です。重曹粉をたっぷり使って、研磨しながらコゲをこすり取って、すっきりときれいにしましょう。

<掃除の仕方>
(1)コンロに重曹粉をたっぷりと振りかけます。
(2)重曹が汚れと混ざって、粘土のようになったら、新聞紙で拭き取ります。
(3)水で湿らせたスポンジに重曹粉を振りかけます。
(4)アクリルたわしで磨いて、汚れを拭き取ります。
(5)水で濡らして軽く絞った布で汚れを拭き取ります。

また、IHコンロの掃除は、重曹水をスプレーして、全体を吹きます。こびりついた汚れには、重曹ペーストを付けて30分ほど置き、スポンジでこすります。仕上げにクエン酸水で湿らせた布でふきとれば、殺菌も同時にできます。

重曹でラクラク掃除「バーナー」

ふきこぼれなどによるバーナーの目づまりは、火力を弱めてしまうので、効率が悪くなってしまいます。こまめにバーナーの掃除をしましょう。重曹水に浸して、重曹の中和作用で汚れを浮かします。

<掃除の仕方>
(1)ボウルやバッドなどに水1リットルと重曹粉大さじ3杯を入れます。よくかき混ぜたら、そこにバーナーを入れて10分ほど浸け置きます。
(2)汚れが浮き出てきたところで、歯ブラシか専用のレンジブラシなどで、細かいところまで磨いて汚れを落とします。
(3)水洗いをして、乾いた布で水分をしっかり取り乾燥させます。
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重曹でラクラク掃除「五徳」

五徳も油汚れや吹きこぼれ、焦げ付きやすいところです。頑固な汚れを落とすためには、より強力な重曹ペーストを使って、汚れをゆるめて、歯ブラシでこすり落とすようにしましょう。

<掃除の仕方>
(1)汚れがこびりついたところを中心に、重曹ペーストを置いていきます。
(2)5分~10分ほど置いてから、汚れが浮き出たところで歯ブラシや専用のレンジブラシなどで汚れを磨き落とします。
(3)水で湿らせた布で重曹と汚れを拭き取ります。

重曹でラクラク掃除「魚焼きグリル」

魚焼きグリルを掃除するのは、げんなりしてしまうという人も多いのではないでしょうか。生臭いにおいと、魚の油、コゲなど、なかなか手ごわいものです。魚焼きグリルの受け皿には、重曹粉と食器用洗剤のW使いが効果的です。

<掃除の仕方>
(1)魚焼きグリルの受け皿全体に重曹粉を振りかけ、10分ほど置きます。
(2)重曹粉が汚れを吸収したところで、今度は水で湿らせ食器用洗剤を付けたアクリルたわしで磨きます。
(3)水で洗い流し、乾いた布で水気を拭き取ります。

同時に、魚焼きグリルの網も掃除しましょう。魚の皮がこびりついてしまって落としにくい場合には、重曹ペーストを使って、汚れを緩めてから磨くときれいになります。

魚を焼くときに、グリルの受け皿の下に底が隠れるくらい重曹を敷き詰めておけば、魚を焼いたときに落ちる油を吸収してくれます。そして、油を吸ったところだけ捨てて、また補充しておけば、掃除の回数もぐっと少なくて済みますし、嫌な臭いも吸収してくれます。

重曹でラクラク掃除「鍋」

鍋の底にこびりついた汚れや焦げ付きは、重曹水を入れて沸騰させればこすらずにはがれてきます。鍋に水500mlと重曹粉大さじ3杯を入れて火にかけます。沸騰したら火を止めて、30分ほど置きます。これで、かなりの汚れや焦げが浮かび上がってきますから、あとは、水を捨てて、水で湿らせて重曹粉を振りかけたアクリルたわしで軽くこすって、水洗いします。

鍋の外側の焦げや黒ずみが気になるときには、重曹粉をかけて、さらにクエン酸水をスプレーしましょう。ラップを貼って、3~4時間置きます。発泡作用でしつこい汚れも浮かび上がってくるので、たわしで磨けばピカピカになります。

鍋の掃除で注意しなくてはならないのは、アルミ製品には、重曹を使ってはいけないということです。化学反応を起こして黒くなってしまいます。アルミの鍋や製品を掃除するときには、クエン酸を使うといいでしょう。

重曹でラクラク掃除「土鍋の掃除」

土鍋は水分を吸収しやすい素材です。そのため化学的な家庭用洗剤で洗うのは、鍋自体が化学成分を吸収してしまう危険性があります。その点、天然素材の重曹なら、安心して使うことができます。土鍋の焦げ付きも、重曹で簡単に落とすことができます。

まず、焦げたところに重曹粉を振りかけます。5分ほど置いて、焦げが柔らかくなったところで、水で湿らせたアクリルたわしでこすり落として、水で流し乾燥させましょう。

重曹でラクラク掃除「やかん」

やかんは使っているうちに、外側がどんどん黒ずんできてしまいます。クレンザーや金タワシなどでゴシゴシ擦っても、なかなか落ちてくれません。そんなときには、重曹ペーストで汚れを中和して、落としやすくしてから研磨作用を利用します。

やかんの焦げ付いた部分に重曹ペーストを塗って、汚れが浮き出してきたところを水で湿らせたアクリルたわしで磨きます。水で洗い流してから乾いた布でふきます。

やかんの内側の水アカや黒ずみが気になったら、クエン酸を使って掃除をしましょう。やかんいっぱいに水を入れて、クエン酸粉を大さじ1杯入れて沸騰させます。ひと晩置いたら、すすぎましょう。

重曹でラクラク掃除「茶しぶ」

使っているうちにどうしてもついてしまう茶しぶ。塩素系の洗剤を使えば、簡単に取れてしまいますが、刺激が強いので不安があります。そんなときには、重曹粉の研磨作用でさっぱりと落とすことができます。

重曹粉を茶しぶのついた湯飲みやカップにふりかけます。水に湿らせたアクリルたわしでこすり落として、水で洗い流すだけです。重曹は普段の食器洗いにも便利です。食器洗いの桶に水をためて重曹の粉を入れておきます。その中に食器を浸け置きしておくと、1時間ほどで汚れが分解されて、落としやすくなります。また、夏場など浸け置きしておいても、雑菌が繁殖しません。

重曹でラクラク掃除「水筒の掃除」

水筒は、衛生面でも気になりますし、においもこもりやすいのですが、なかなか奥まで手が届きません。そんなときは重曹水を使えば、振り洗いするだけで、汚れを分解して消臭もできます。

水筒に水を入れ、重曹粉を振りかけて10分ほど置きます。このとき、60℃くらいのお湯を使えばさらにパワーアップします。水筒にフタをして、上下によく振って、中の汚れを落とします。最後に中の水を捨てて、きれいにすすげば水筒の奥までピカピカで、さらに嫌な臭いも取れています。

重曹でラクラク掃除「冷蔵庫」

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冷蔵庫内は調味料や食べ物の汁がこぼれてこびりついてしまいます。水拭きだけではなかなか落とせません。また、頻繁に開け閉めしますから、外側に手アカがついてしまいやすくなります。さまざまな食品を保管する冷蔵庫は、常に清潔にしておきたいものです。重曹とクエン酸で定期的に掃除をしましょう。

<冷蔵庫内の掃除>
日常的な冷蔵庫の掃除では、水にぬらして固く絞った重曹粉を振りかけて冷蔵庫内を拭き取ります。重曹の消臭パワーで、嫌な臭いも解消できます。また、料理の汁や調味料がこぼれて冷蔵庫内でかたまってしまったようなガンコな汚れに関しては重曹とクエン酸で解決できます。

(1)汚れている部分に重曹粉を振りかけて5分ほど置きます。
(2)クエン酸水をキッチンペーパーにスプレーして、汚れの上にかぶせてパックします。
(3)10分程度置き、汚れが柔らかくなったらペーパータオルを外して、水拭きします。

<冷蔵庫の手アカ掃除>
調理中に証目するので、冷蔵庫の扉は汚れやすい場所です。冷蔵庫の取っ手や扉に付いた手アカは、ついつい忘れてしまいますが、不潔そうに見えます。水で湿らせたアクリルたわしに重曹粉を振りかけて、汚れをこすり落とします。そのあとで、水で湿らせた布で拭き取ります。

冷蔵庫で食材を腐らせてしまったあとや、においのきついものを冷蔵庫に入れたとき、そのにおいがいつまでも残ってしまうことがあります。そんなときには、重曹水をスプレーして、乾いた布で拭き取ります。そのあと、空き容器に重曹粉を入れて、フタをしないでそのまま置いておけば、重曹がにおいを吸収してくれます。

わざわざ、冷蔵庫用の消臭剤を購入する必要はありませんから、経済的です。消臭効果が薄れてきたら、新しい重曹に交換しましょう。もちろん捨てることなく、掃除に使えます。

重曹でラクラク掃除「窓」

窓がきれいに磨かれていると、リビングも明るくなって、気持もすがすがしくなります。窓際などには、網戸、カーテンなど汚れやすいものが集中しています。重曹でこまめに掃除をしましょう。

風雨でこびりついた土埃は、重曹粉で中和させて、スポンジなどで磨きます。

<掃除の仕方>
(1)乾いた布江土ぼこりなどを取り除いておきましょう。
(2)水で湿らせて、重曹粉を振りかけたスポンジなどで磨きます。
(3)水拭きした後、しっかりとカラ拭きすることで見違えるようになります。

重曹でラクラク掃除「網戸」

網目に詰まった土ぼこりは、放置しておくと、風通しも悪くなり、網戸の役割をしなくなってしまいます。網戸の掃除は面倒のように見えますが、重曹とクエン酸を使えば簡単にきれいにすることができます。

<掃除の仕方>
水で湿らせ、重曹粉をかけたスポンジなどで上から下へと磨きます。このとき注意したいのが、あまり力を入れてしまうと、網戸がたわんでしまうことです。やさしく扱うようにしましょう。最後にクエン酸で湿らせた布で拭き取ります。

何年も汚れをためてしまった網戸も、ひと工夫すればきれいになります。まず、新聞紙を用意しましょう。これを室内側の網戸にテープなどで固定します。新聞紙を貼ることで、網目にしっかりと浸透します。そして室外側から重曹水をスプレーします。さらにその上からクエン酸水をスプレーします。こすることで、発泡作用が強くなり、汚れを浮き上がらせて落とします。

重曹でラクラク掃除「ブラインド」

ブラインドの掃除は、羽を1本ずつ拭いていかなくてはいけないので非常に面倒です。しかし、軍手を使えば手早く簡単にホコリや汚れを取ることができます。

<掃除の仕方>
(1)最初にはたきで、大まかなホコリを取っておきましょう。
(2)少量の水に溶かした中性洗剤を軍手の片方の指先に付けます。そしてさらに重曹粉もつけて、ブラインドの羽の間に指を入れて挟み込み、汚れを拭き取ります。
(3)クエン酸水をスプレーして、さらに汚れを浮き立たせ、最後に布でカラ拭きします。

重曹でラクラク掃除「エアコン」

エアコンの場合、ホコリや手アカは、重曹できれいに落ちます。ただし、水気が内部に入ると故障の原因になります。重曹水などを直接スプレーするのは避けなくてはなりません。

エアコンは部屋の中でも目立つところにあるので、表面は常に清潔にしておきたいものです。嫌なにおいやホコリ、カビなどを防ぐために、夏や冬の稼働前にはフィルター掃除も忘れずにしておきましょう。

エアコンの表面は、水で湿らせて固く絞った重曹粉を付けて拭きます。そのあとに、水で湿らせて固く絞った布で拭き、仕上げに乾いた布で拭きます。

エアコンのフィルターは、新聞紙の上にフィルターを置いて、大まかなホコリを吸い取ったあと、重曹粉を振りかけます。そして、クエン酸水をスプレーして、発泡させて汚れを浮かせます。スポンジでこすったあと、水ですすぎます。

食用の重曹も掃除に使用できるか

重曹を購入するときに迷うことがあります。実は重曹には「医療用」「食用」「工業用」の3種類があります。それぞれ、粒子の大きさの違いや不純物の混入率、製造管理などが違ってきます。

医療用の重曹は、純度100%で点滴ややけどの正常、胃薬などに利用されます。食用の重曹は、純度99~98%でお菓子のふくらし粉や山菜などのアク取り、豆を煮るときに柔らかくするときに利用されます。工業用の重曹は、純度98~95%で家庭の掃除として利用されます。

純度に関して、数値を見る限りそれほど差はありません。工業用の重曹を誤って口に入れたとしても、健康被害の危険性はありません。しかし、品質管理レベルからみると、全く違ってきます。

医療用の重曹は、薬事法、食用なら衛生管理など厳しい基準をクリアしなければなりません。そのため、工場内でも、防虫・防塵を徹底しています。一方で、工業用は人が口にすることを想定していないので、製造工程では、それほど厳しい製造環境などは求められていません。

コスト面からみると、もちろん医療用>食用>工業用となります。掃除だけに限って使うのであれば、工業用の重曹で十分ですし、コスパもよいといえます。ただし、食品に使ったり、肌に直接つけたりするような利用方法を考えているのなら、食用の重曹を使ったほうが安心といえます。

また、赤ちゃんや皮膚の敏感な家族がいたり、なんでも舐めてしまうペットと一緒に暮らしていたりする場合、口に入れても安心な重曹である食用以上のグレードのものを使ったほうが無難でしょう。

地球にも人にも優しい万能掃除人の重曹

私たちの身の回りには、いかに多くの化学物質が取り巻いているのでしょう。それによって、知らず知らずのうちに、身体に影響を及ぼしていることは間違いありません。

掃除に使う洗剤ひとつをとっても、さまざまな化学成分が入っており、確かにすぐに汚れを落としたり、漂白してくれたりします。しかし、それらは下水に流され、川から海へと流され、自然界では分解されないまま、魚や動植物へと吸収され、それがまた私たちに戻ってくるのです。

そのような悪循環を断ちきるためにも、天然成分である重曹とクエン酸だけを使った掃除の方法を知って、実践しましょう。日々の掃除という小さなことですが、みんなの意識が地球の未来を救うかもしれません。
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