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畳についたダニの退治と対策|殺虫剤/シート/アイロンなど

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畳についたダニの退治

今ではフローリングの住宅が増えて、畳のある部屋が減ってきています。畳には最初からダニがついているのでは?、アレルギーを発症しやすいのではないか?、などと思っている人が多くいます。

しかし、実際は新品の畳にはダニはあまりいないようです。ですが、畳の部屋に行くとダニに刺されたり、咳が出たりする人もいます。これらは畳の掃除やダニ対策で対処することができるのです。

畳にいるダニ

ダニといっても、その種類は非常にたくさんあります。では、畳にいるダニとはどのような種類なのでしょうか?ダニ退治をする前に敵のことを知っておく必要があります。

コナダニ

畳に使われている藁を好むダニです。コナダニは名前の通り、粉を巻いたかのように大量発生します。人を刺したりするようなことはないのですが、このコナダニを餌とするツメダニも一緒に大量発生してしまいます。このツメダニは人に被害が出るので、コナダニも放っておくことはできません。

チリダニ

ヒョウダニと呼ばれることが多いです。畳以外にもカーペットや寝具のような人の生活する環境を好むダニです。主に人の抜け毛や垢、ふけなどを餌にするためです。チリダニの死骸はアレルギー症状を発症させる原因になります。

ツメダニ

先に述べた人に害のあるダニです。上記2種類のダニを餌にして繁殖します。血を吸うことはしないのですが、人を刺すことはあります。ダニの駆除や対策で繁殖を抑える必要のあるダニです。

ツメダニは刺されてもすぐには気が付きません。数日すると赤く腫れてかゆみが出てきます。かゆみは1週間ほど続いて、刺された跡はしばらく残ります。

イエダニ

普段はネズミの血を吸って生きています。しかし、ネズミが死んだり、いなくなったりすると血を吸う相手がいなくなってしまいます。そんなときに人の血を吸うこともあります。

イエダニは大きいので、目でも確認する事ができます。血を吸っていないときは灰白色をしていますが、血を吸うと丸くふくらみ赤黒くなります。

イエダニに刺されると、数日後に症状が現れます。強いかゆみが出るため、かきむしってしまいたくなりますが、細菌の2次感染をおこす可能性あるので我慢しましょう。

畳はダニが繁殖しやすい環境

ダニが繁殖しやすい条件としては、温度が20℃〜30℃、湿度が60%、フケ、垢、ホコリ、食べカスなどのダニの餌になる物があることです。この条件に畳が当てはまってしまうのです。特に暖かく、湿気の多い梅雨の時期にはさらに繁殖しやすい条件が整ってしまいます。

ダニの退治方法

上記のダニが発生してしまったら、退治しないといけません。ダニの退治方法はいくつかあります。赤ちゃんや子供、ペットなどの環境もあるので、自身の生活に合った方法を利用しましょう。

殺虫剤

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ダニ対策として真っ先に思いつくのは殺虫剤です。今では種類も豊富なので、生活のスタイルに合わせて買うことができます。

よく利用されるのは針を突き刺して、殺虫剤を畳の中に注入するタイプのものです。畳の表面のダニは駆除することは簡単ですが、畳の奥に潜むダニはなかなか退治できません。そんな畳の中に隠れるダニに有効です。ただし、この手のタイプの殺虫剤は畳全体に行きわたらせることが難しいので、ダニを完全には駆除することはできません。

畳表面のダニに対しては燻煙式が有効です。畳以外にも広範囲のダニを退治してくれます。しかし、燻煙式は少し大がかりになってしまうことと、やはり畳の中に潜むダニまでを退治することは難しいです。

燻煙式や注入式の殺虫剤を一通り試したら、防ダニスプレーを使っておくことも有効です。これはダニの駆除だけでなく、ダニの繁殖を抑えてくれるタイプの物です。

これらの殺虫剤はダニに対して有効ではありますが、人に対して有害でもあります。あまり使いすぎないように注意しましょう。

重曹

重曹は様々な場面の掃除に有効なことは有名です。ですが、畳に対しては重曹を使用してはいけません。重曹のアルカリ成分が畳に反応して変色を起こしてしまう可能性があるからです。

もしも、知らなくて畳に重曹を使って変色させてしまった場合は、水にクエン酸を混ぜて拭き掃除をしましょう。少し変色が直ります。畳を水吹きしたら、しっかりと水気は拭き取りましょう。畳に湿気があると、ダニが繁殖するだけでなく、カビの原因にもなってしまいます。

ハッカ油

虫よけに有効なハッカ油ですが、もちろんダニにも有効です。ハッカに含まれているメントールにはダニを退治してくれるだけでなく、増殖抑制効果もあります。何より嬉しい部分はハッカ油は人の体に影響がないところです。

ハッカ油はドラグストアなどで簡単に手に入ります。水に混ぜるだけで使えますが、水道水よりも精製水を使い、エタノールも混ぜるとさらに効果が強くなります。

アイロン

ハッカ油のように人に影響の少ないダニ退治の方法として、アイロンを使う方法もあります。アイロンに熱によって、ダニを退治します。直接アイロンを畳に当てると、畳が焦げてしまうので、当て布をするようにしましょう。また、スチームによって畳が湿るので、アイロンを当てた後は畳をしっかり乾燥させましょう。

畳を乾かす方法は天日干し、壁に立て掛けてエアコンや扇風機の風を当てる、布団乾燥機で乾かす、などがあります。これらの方法で畳を乾燥させることができないのであれば、アイロンでダニ退治は行わない方が良いでしょう。

畳が乾燥させることができずに、湿ったままにしておくとダニのが再発生するだけでなく、チャタテムシまで湧いてしまう可能性があります。

天日干し

少し大がかりになってしまいますが、暑い季節であれば畳を天日干しすることもダニ退治には有効です。暑い季節であれば、天日干しすると、布団であれば表面温度は50度にもなります。畳でも表面温度はかなり高くなります。ダニは50度であれば20分ほどで死んでしまいます。60度になるとすぐに死ぬようです。

ただ、直接日光を当てると畳が日焼けしてしまいます。なので、畳は黒い布で覆うようにしましょう。黒い布で覆うことで日焼けを防止することができます。また、黒い色は熱の吸収を高めてくれます。

ダニの対策法

ダニは退治するだけでは再発生してしまいます。ダニを退治した後は、ダニが増えないように対策をしないといけません。

シート

ダニを捕獲するシートがあります。ダニを駆除することが目的というよりは、ダニの増殖を抑える目的で使用する物です。ダニ退治が済んだ後に使用しましょう。

ダニ退治の後でなくても、梅雨のダニの事前対策、殺虫剤の使用を控えたい、とりあえずのダニ対策として、などの場面でも有効です。

また、これらのシートは置くだけの使用できるものが多く、簡単に使うことができます。さらに、捕獲したダニの姿が確認できることもシートの良い点です。シートを回収したら、ダニが捕獲できているか確認してみましょう。もし、ダニが捕獲できていなければ、かゆみや発疹、咳などの症状はダニ以外が原因と判断することもできます。

和紙の畳

畳はイ草で作られる物ですが、今は和紙やビニールで作られている畳もあります。和紙で作られた畳の良い部分は何と言っても、ダニが繁殖しにくいことです。和紙には吸湿性もあり、カビも発生しにくいです。掃除の面で言えば、畳のクズが出なくて、日当たりによる劣化にも強いです。

値段的にはそこそこ良いイ草の畳くらいするので、ちょっと高いです。また、和紙なので少しイ草に比べると強度が弱いので、掃除機や拭き掃除などするときに力を入れすぎないように注意しないといけません。

ビニールの畳

和紙の畳は強度が少し劣ってしまうが、ビニールの畳は強度も強いです。よく店舗などで使われています。ただ強いだけでなく、色の劣化にも強いです。また、ビニールなので色が選ぶこともできる。しかし、和紙やイ草の畳に比べると値段が高くなってしまいます。

掃除機

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掃除機でダニを退治する方法もあります。部屋を暗くして、しばらく放置しておくとダニが畳の表面に出てきます。畳の表面に出てきたダニを掃除機で吸い出します。

殺虫剤などの方法に比べると、ダニの駆除能力は少し劣ります。一日に2,3回行うようにするか、掃除のときにダニの対策方法の1つとして行うようにしましょう。当然、掃除機は吸引力が強い方が効果的です。

スプレー

先にも述べた、防ダニスプレーもダニの駆除だけでなく、ダニの増殖を抑えてくれるので、有効です。ただし、スプレーなので、畳の中にまでは効果が届き辛いです。また、赤ちゃんや子供がいるときには、使用の頻度も考えないといけません。

湿気を溜めない

畳に湿気が溜まると、ダニが増殖してしまいます。畳に湿気を溜めてしまう行動には、畳の水拭き、長時間の加湿器の使用、洗濯物を部屋干しなどがあります。これらのような畳に湿気を溜めてしまうような行動が多いと、ダニが増えやすいくなってしまいます。

どうしても畳の部屋で部屋干ししたりしなければならない場合は、扇風機やエアコンで畳を乾燥させるようにしましょう。

絨毯、カーペットを敷かない

畳を絨毯やカーペットで覆うことは止めましょう。チリやホコリが溜まりやすいだけでなく、畳が空気に触れないので湿気が溜まりやすくなってします。

畳を絨毯やカーペットで覆うと、ダニ・カビの発生率が約7倍になると言われています。

赤ちゃんのための対策

赤ちゃんや子供のいる家庭では、ダニの駆除に殺虫剤のような人に影響を与えてしまうような方法はできれば避けたいところです。

そのような場合は、先に述べているハッカ油や捕獲シートを使用したり、アイロンや掃除機など人の体に影響の少ない方法を利用しましょう。また、畳を和紙の物にしておくことも良いダニ対策です。

快適な生活のために

家というのは、自分が最も落ち着ける空間です。その家でダニが増えてしまうと、かゆみや発疹、咳などの悩みから不快な空間となってしまいます。

また、ダニを放置しておくと、赤ちゃんや子供に健康被害がでるかもしれません。快適で健康に生活するためにも、ダニの対策を欠かさないようにしましょう。
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