【物別】オイルレザーの手入れ方法｜財布/バッグ/ソファ/革靴

しっとりと心地よい肌触りや独特の風合いでのオイルレザーは、使い込むほどに艶が出るため、ソファといった大物や財布やバッグなどの小物まで様々な用途で使用されています。

オイルレザーは、オイルを染み込ませて作られているため、ちょっとした傷など指でこすれば目立たなくなったり、傷や汚れが気にならないといった特徴がありますが、それでも他の革製品同様お手入れは必要になってきます。

では、オイルレザーのお手入れ方法とはどういったものなのでしょうか？

オイルレザーと一言でいっても、ソファや財布など大きさも用途も違った様々なアイテムで使われています。そのため、アイテムによってお手入れの方法も変わってきます。それぞれのアイテムごとにお手入れ方法を見ていきましょう。

一日の登場回数は少なくともほとんどの人が毎日使う財布は、革製品の中でも消耗が激しいアイテムといえます。そのため、お手入れをしないと気付けば傷だらけになっていた、ということも起こりえます。

オイルレザーは、作り手によって独自にブレンドされたオイルを染み込ませて作られているので、革の中に含まれているオイルによって潤いが保たれています。普段から丁寧なお手入れがなくとも艶感は保たれますが、乾拭きとブラッシングを行うことで更に持ちは良くなります。オイルレザーの財布であれば普段のお手入れは乾拭きとブラッシング、たまに保湿剤でお手入れをすればいいでしょう。

毎日使うことの多いバッグは、仕事用のバッグにしているという人も多いのではないでしょうか。しかし毎日のように使っているとどうしても傷などがつきやすくなるため、普段からお手入れをしておくことが大切です。

オイルレザーで作られたバッグであれば既に革にオイルが含まれているため、毎日のお手入れはブラッシングと乾拭きをするだけで艶が出てきます。また、ちょっとした傷がついても拭くことで元に戻ります。

バッグに使われているオイルレザーにもよりますが、月に1～2回程はオイルを塗って布で拭くとよいでしょう。ただし、使われているオイルレザーによってはお手入れの方法が変わるため、説明書などを確認してから行うようにしましょう。

家で過ごしている時間はソファにいることが多い人も多いでしょう。そのため汚れも付きやすいソファですが、オイルレザー製のソファの場合、どのようにお手入れをしていけばいいのでしょうか。

オイルレザーのソファであれば、毎日乾拭きをしていれば特別なお手入れの必要はありませんが、半年で1回の割合やソファの表面が乾燥しているときは、家具専用のオイルやクリームを塗って潤いを与えましょう。また、汚れが目立つときには専用のクリーナーで汚れている部分を拭き取りますが、クリーナーを使うと革表面のオイルも落ちてしまうので、すぐに専用のオイルかクリームを塗るようにしましょう。

仕事で革靴を履くという人も多くいると思いますが、毎日のように履いていると靴もすぐに傷や汚れが付いてしまいます。いくらオイルレザーにオイルが含まれているからといって何も手入れをしていなければ、長く愛用することはできません。

オイルレザー製の革靴は、普段はブラッシングで汚れや埃を取り除きます。ブラッシングでとれない汚れは、クリーナーを使って落とすようにしましょう。また雨のとき靴が濡れた状態で放っておくと、シミになったりカビが生える原因になるので、布で拭き取るようにしましょう。

定期的なお手入れの方法としては、オイルを塗りこんで磨くようにすると、艶と光沢が出て長く靴を履くことができます。

足は体の中でも汗をかきやすく、靴の中は湿気が溜まりやすくなっています。できれば一日おきに靴を休ませ、履いた後は除湿してからしまうようにしましょう。

アウターとしてものあるオイルレザーのジャケットですが、お手入れの方法を間違えると長く着用することができなくなってしまいます。普段から正しいお手入れを行うようにしましょう。

オイルレザーのジャケットを手入れするときも、他のアイテムと同じように埃や汚れをブラシで取り除きます。その後水で濡らしたスポンジで軽く拭き、風通しの良いところで自然乾燥させるようにしましょう。このとき、お湯を使ったりドライヤーなどで無理に乾かさないように注意しましょう。

また、定期的に専用のクリームやオイルで潤いを与えなければいけませんが、オイルを塗りすぎるとカビが生える原因になるので薄く広げて塗るようにしましょう。どれくらい塗ればいいのか分からないというときは、クリーニング店など専門のお店にお手入れを依頼するといいでしょう。

ビジネスシーンで使う機会の多い手帳も、放っておくと艶が無くなったり傷が付いてしまいます。

手帳は手に持って使うことが多いため、適度に油分を補うことができます。そのため、普段は乾いた布で拭くだけでお手入れをすることができ、軽い汚れもそれで取ることができます。しっかりとお手入れを行うときには、クリームなどを少量付けムラにならないように伸ばして拭きましょう。

手帳を使わずに保管する場合は、高温・多湿を避けて風通しの良い場所にしまうようにしましょう。

オイルレザーに限らず革製品を持つならば、一緒にお手入れ道具も揃えてみてはどうでしょう。お手入れ道具を持っていれば、普段のお手入れにも定期的なメンテナンスも行うことができます。

しかし、どんなお手入れ道具を持てばいいのか分からないという人も中にはいるのではないでしょうか。お手入れをするために、これだけは持っておきたいアイテムをご紹介します。

オイルレザーには元々油が染み込ませてあるとはいえ、放っておけば乾燥して艶も光沢もなくなってしまいます。そこで革の乾燥を防ぐためには保革すればいいのですが、その為に必要なものとはどういったものでしょう。

オイルレザーの乾燥を防ぐために必要なものとは、それぞれのアイテムに合った専用クリームです。

例えば靴には靴のクリームを、ジャケットにはジャケットのクリーム、といった具合に、それぞれのアイテムを揃えておくのが一番ですが、アイテムごとにクリームを購入すれば高額になってしまいます。そういったときにしたいのが、オイルレザー専用のクリームです。

オイルレザー専用であれば、ほとんどのオイルレザー製品のお手入れに使うことができるため、いくつもクリームやオイルを買わずにすみます。ただし、いくら専用のクリームであっても適切な使い方をしなければシミやカビの原因にもなるので、取り扱い説明書などを先に確認してから使うようにしましょう。

革製品を保革するのに必要なものはクリームやミンクオイルですが、汚れも取らずにクリームを塗れば保革効果を発揮することができません。しかしクリーナーを購入するには予算が足りない、クリーナーで汚れを毎回落とすのは面倒くさいという人も中にはいるでしょう。

そんな人になのが、ドイツ生まれのクリーム『ラナパー』です。

『ラナパー』には汚れ落としだけでなく保革効果もあるので、これさえあれば簡単に革製品のお手入れをすることができます。また磨き上げや拭き取りの必要もないので、初めて革製品を持った人でも手軽にお手入れを行うことができます。ただし、『ラナパー』は艶を出すことはできても油分を補うことはできないため、必ずミンクオイルを塗るようにしましょう。

オイルレザーのお手入れは、アイテムごとに頻度や方法が違うことが分かりました。オイルレザー製品は経年変化を楽しむことができるアイテムでもあります。

決して安くはないオイルレザー製品を長く愛用するためにも、それぞれのアイテムに合わせた正しいお手入れ方法を確認して行うようにしましょう。