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白アリの女王アリを捕まえる方法|駆除/寿命/大きさ/巨大

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シロアリの女王アリ

女王アリというのはアリたちを産む存在で、普通のアリの場合には巣に1匹しかおらず、万が一女王アリが死んだ場合には働きアリが卵を産むことがあるのですが、シロアリの場合は女王アリのほかに女王アリの控えで補欠ともいえる副女王アリが控えており、万が一女王アリが死んでもすぐに副女王アリが女王アリになって産卵を開始します。

女王の控えが何匹もいるということは、退治するのがとても大変だということになります。シロアリの駆除が大変だと言われているのは、このあたりに理由があるのではないでしょうか。

白アリの女王アリの寿命

副女王アリ、幼虫まで控えていて万全の体制を整えているシロアリの巣ですが、シロアリの女王アリの寿命はだいたい10年から15年と言われています。女王アリ以外のシロアリの寿命は3年から5年ですので、女王アリの方が長生きになります。日本にいるシロアリのうち、家屋に被害を与えるのはほとんどの場合2種類のシロアリに限られますが、どちらのシロアリの女王アリも寿命はだいたい同じくらいです。

日本にはいませんが、オーストラリアのナスティテルメス・シロアリの女王アリは100年以上生きるそうです。

女王白アリの大きさ

最大サイズは?

日本に生息するシロアリのうち、主に家屋に被害を与える2種類の女王アリの大きさを紹介します。

■イエシロアリの女王アリの大きさ。
千葉県よりも以西の温暖な地域に生息しています。女王アリは38mmから40mmくらいにもなり、働きアリは5mmから7mm、羽アリが7mmから8mmとなります。

■ヤマトシロアリの女王アリの大きさ。
ヤマトシロアリは北海道をのぞく日本全土に生息しています。こちらの女王アリは15mmくらいまでとなり、イエシロアリよりも小型です。働きアリが4mmから6mm、羽アリが4mmから6mmと全体的に小ぶりになっています。

巨大なシロアリの女王アリ

中国で巨大サイズのシロアリの女王が見つかったというニュースがありました。そちらのシロアリの女王アリのサイズは、なんと体長50mmほどもあります。年齢は25歳前後という話ですので、25年生息してそのくらいの大きさになったということです。

白アリの女王アリを捕まえる方法

家でシロアリを発見した場合、すぐに見つけたシロアリを退治したくなるでしょう。でも、シロアリの被害を食い止めるという意味ではそれはまったく意味のない行動になります。シロアリの働きアリ1匹を殺したところで、女王アリは産卵を繰り返すので、働きアリを殺すだけでは退治しきることは難しいからです。

駆除

イエシロアリの被害に悩まされている場合、イエシロアリの女王アリを駆除する方法の1つとして有効なのは『巣を掘り返す』です。女王アリは巣の奥の奥にいるため、女王アリをピンポイントで駆除するというのは非常に難しいためです。イエシロアリは地中に大きな巣を作っていますので、巣ごと掘り返して、女王アリを引っ張り出します。巣は大きく、1メートル近いものが出てくることもあります。

羽アリはシロアリ?

羽アリが電灯に集まってくるのを見たことはありませんか。シロアリの女王アリは羽アリとなって次の巣を探しにでています。見かけた羽アリがシロアリの羽アリだった場合、近くにシロアリの巣があるということになり点検することが勧められています。羽アリの駆除の仕方は簡単です。羽アリを見つけてすぐに捕まえて殺してしまえば、駆除は完了してしまいます。この方法で、もしもシロアリの羽アリだった場合には、新しい巣を作られることを防ぐことができます。

白アリの女王アリの産卵時期

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出産

シロアリの女王アリには、特定の産卵時期というものはありません。決まった季節に発生するものではなく、女王アリは1年中ずっと産卵を続けています。1年中繁殖期とも言えます。そのため、放っておくとどんどん家屋のシロアリ被害が大きくなっていきます。

単為生殖

シロアリの女王アリは、単為生殖と有生生殖を適切に切り替えています。単為生殖とは簡単にいえば、無精卵ということです。シロアリの女王アリは、ふだんは巣の中の王アリ(雄生殖虫)と交尾して働きアリや兵隊アリたちを産みだしているのですが、次代の女王を産むときは交尾することなく、女王アリのみの単為生殖によって次世代の女王を産み出します。これは、自分の遺伝子だけで次代の女王を産むためだといわれています。

次代女王アリを産むタイミング

羽アリとして新しい住処にたどり着いた女王アリは、最初は働きアリしか産みません。働きアリたちがどんどん増えていくと働きアリよりも大きい兵隊アリを産むようになり、巣のアリの数が十分に増えたところでやっと次代の女王アリを産みます。この次代の女王アリは成長すると、自分の巣を見つけるために羽アリとして巣立つことになります。

シロアリの活動

羽アリ

シロアリのうちの1種類、ヤマトシロアリが羽アリとして飛び立つのはだいたい5月から6月になります。イエシロアリの場合は、6月から7月なので微妙に時期がずれています。注意したいのは、羽アリはシロアリだけではないということです。家屋に被害を与えるシロアリの羽アリはすぐに退治することが望ましいですし、発見した場合は点検する必要があります。しかしその他の羽アリであった場合には家に被害がある訳ではないので、羽アリがいたというだけでシロアリの被害を心配する必要はありません。

休止時期

シロアリは寒さに弱く、冬の間は活発に動き回ることはないためシロアリの点検を冬にしても、発見するのは難しくなります。活発に活動していないだけでそのまま冬を越してしまいますので、春になればまた被害を広げていきます。シロアリの被害を確認するのは、冬以外にしましょう。

シロアリの女王アリの餌

シロアリが害虫と呼ばれるのは、日本の木造建築に住み着き、家をガタガタにするほど内部の木を食い荒らしてしまうからです。固い部分は食べないため外側は無事な場合が多いので気づきにくいのですが、シロアリの被害にあってしまった家の柱は内部が空洞化しており家として耐久が弱くなってしまいます。

木以外に食べるもの

家にいないからと安心できません。シロアリは、人が作ったものであるダンボールやプラスチック、発砲スチロール、コンクリートまでエサとして食べることすらあります。したがって、これらを家の近くに放置しておくとシロアリが住みつく可能性があるので、放置しておくのはやめた方がよいでしょう。一般的にヒノキなどは匂いがあり防虫効果があると言われていますが、それでもシロアリの被害はゼロという訳ではありませんので油断できません。

シロアリの被害は風次第

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シロアリに弱い家とか、強い家とかは基本的にはありません(防虫対策をした家は別です)。シロアリには好きな方向に飛ぶような力はなく、風の影響を受けて飛んでいるため、風の方向によって次の住処が決まってしまいます。住み着いてしまったシロアリは女王アリを駆除しない限り被害は止まらないうえに、女王アリを捕まえるのは大変なのがシロアリの被害を拡大させる要因になります。シロアリを見つけた場合は、速やかに専門の業者に駆除を依頼して任せましょう。

羽アリ(女王アリ)を見つけたら?

羽アリはクロアリという普通の羽アリであることもありますが、シロアリの女王アリであることもあります。女王アリの羽アリを見つけた場合には速やかに、業者に連絡して家の点検をした方がよいでしょう。とくにたくさんのシロアリの女王アリがでてきた場合は、自宅が被害にあっている可能性が高いです。また、羽アリとして次代の女王が飛び立ったということは、その家には2年~3年くらいの間住み着いている可能性があります。専門家の点検を急いだ方がよいでしょう。

家は高い買い物です。普段から防虫効果のある薬の散布や、家の周りにエサとなるような木材、ダンボールなどを置かないなど、注意していればシロアリの被害は防げることでしょう。
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