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断捨離とはなにか・モノ別の断捨離のコツ・メリットは?

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「断捨離」の読み方は?

近年、雑誌や書籍、テレビ、ウェブなどでよく目にする「断捨離」という言葉ですが、2010年には流行語大賞にもノミネートされたました。さて、そんな断捨離ですが、この3つの漢字を合わせてどのように読むのでしょうか?ここではこの言葉の読み方の解説と、読み方を覚えておくコツをご紹介していきます。

読み方は「だんしゃり」

見た目からは読むのが少し難しそうな断捨離ですが、シンプルにそれぞれの漢字を音読みして「だんしゃり」と読みます。漢字を音読みすることを覚えておくのが、断捨離の読み方を覚えておくコツです。

断捨離の意味とは?

断捨離という言葉は、「断る・断つ」「捨てる」「離す・離れる」の3つ言葉で構成されています。これらの言葉を見ていると、「片づけ」や「モノを捨てる」「きれいにする」というようなイメージが湧いてくるのではないでしょうか。それでは、この言葉の持つ実際の意味を具体的に見ていきましょう。

「不要なものを捨てて執着することから離れる」

断捨離とはその文字どおり「不要なものを捨てて、執着することから離れる」ということを意味する、今までにはない新しい片づけ法のことです。この言葉は、クラターコンサルタントである「やましたひでこ」さんが、2009年に出版した自著の中で提唱されました。

断捨離は、物質的・精神的は問わず、余分なものは取り除くというヨガの考え方である「断行・捨行・離行」からアイディアを得て生まれた言葉です。この3つの漢字は以下の意味を表しています。

・「断」=入ってくる不要なモノを断つ(買わない・もらわない)
・「捨」=今ある不要なモノを捨てる
・「離」=モノに執着することから離れる

この3つは断捨離をする上でのコツともなるので、覚えておくと良いでしょう。

断捨離は単なる片づけではない

断捨離は、単なる掃除や片づけとは異なります。また、断捨離でいう片づけは、ただ単にモノを捨てることではありません。断捨離での片づけとは、そのモノが自分に必要なのか、適しているのか、使っていて心地の良いものなのかを見極め、自分にとって本当に必要なものだけを選んでいく作業のことを言い、またそれが断捨離のコツでもあります。

断捨離はミニマリストではない

断捨離はよく「ミニマリスト」や「最小限主義」と混同されがちですが、実際は違います。ミニマリストや最小限主義とは、最小限のモノしか持たないで生活することを言います。一方、断捨離では「私はこれを部屋に置きたいか」「私はこれを使いたいか」と自分自身に疑問を投げかけます。つまり、軸はモノにではなく常に自分にあります。

断捨離では何もない部屋はつまらないと考え、自分にとって必要だと思ったモノやお気に入りのモノは、最適の数や量を持って生活します。そうすることによってモノをより大切にしようと思えますし、たとえ散らかったとしても片づけようという気になれます。

毎日楽しく、気分良く、幸せに過ごすコツは、断捨離をして自分の好きなものに囲まれて暮らすことであると言えるでしょう。

モノ別断捨離のコツ

断捨離のコツは、「捨てる」のではなく「選ぶ」ということを常に頭に置いておくことです。モノを手に取ったときに「これは何に使えるか」「これをどう使うか」と考えるのではなく、「私はこれを使いたいか」「私はこれを部屋に置きたいか」と自分自身に問いかけてみましょう。

断捨離のもう一つのコツは、次の3つのステップとなります。

ステップ1:今使用していないモノを捨てる
ステップ2:今使用しているモノを残す
ステップ3:残したモノの中から、これから使いたいモノを厳選する

以上の断捨離のコツを念頭に置いておくと良いでしょう。それでは、モノ別に断捨離のコツを見ていきましょう。

洋服を断捨離するコツ

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「いつか着るはず」「値段が高かった」「まだ着られる」といった思いから、なかなか手放せないのが洋服でしょう。買い足す度に洋服が増えていき、クローゼットやタンスが服でぎゅうぎゅうなんて方もいらっしゃるのでないでしょうか。

「いつか着るかもしれないから、捨てるのはもったいない」という気持ちはわかりますが、その「いつか」はやって来ないことがほとんどです。着ないもの、着ていないものは潔く手放し、自分が心から着たいと思うものだけを持っていた方が、クローゼットやタンスだけではなく、自分の心もスッキリ軽くなります。

自分がどのような洋服を持っているのかを把握するために、一度今持っている洋服を全て出してみるのが洋服を断捨離する上でのコツです。穴やほつれのあるものは思い切って処分し、自分が普段よく着ているものだけを手元に残します。

以下に洋服の断捨離の4つのコツを詳しくご紹介します。

コツその1:1年間着ていない服は手放す

洋服の断捨離のコツの1つ目は、1年間着ていない服は処分することです。1年間着なかった洋服は、なくても困ることがないものと言えるので、思い切って手放しましょう。どうしても手放せないときは、もう1年だけ待ってみます。2年間着なかった洋服は、おそらくもう着る機会はないので処分しましょう。

ただ、冠婚葬祭用の服は長期間着ないことがあるので、そのような洋服はまた別として考えます。慶弔時の服でも自分が着たいと思えないものは潔く手放し、新しいものを購入することを考えても良いでしょう。

コツその2:サイズの合わないものは手放す

洋服の断捨離のコツの2つ目は、サイズの合わないものは捨てることです。よく痩せたら着るつもりで洋服を取っておくことがありますが、一度変わった体型を元に戻すのはなかなか難しいことですし、時間もかかるでしょう。たとえ戻ったとしても、その時にはまた新しい服が欲しくなるので、今手元にあるものは手放してしまいましょう。

サイズの合わない洋服を手放すことによって、ダイエットの決心がついたという方もいます。今の自分に合わないものは思い切って処分して、心身ともに軽くなりましょう。

コツその3:同じような服は1着だけにする

洋服の断捨離のコツの3つ目は、同じような服は何着も持たず、1着だけにすることです。流行に乗ってついつい同じような服を何着も買ってしまうことがあるでしょうが、似たような洋服はお気に入りのものだけを着がちになってしまいます。同じような洋服を手放すだけで、クローゼットやタンスが断然スッキリします。また、類似したものは買わないよう心がけるのもコツです。

コツその4:1着買ったら1着処分する

断捨離の最後のコツは、1着買ったら1着処分することです。これはすぐに洋服が増えてしまうという方には特にです。古い洋服や着ていない洋服を処分して、新しい洋服のためにスペースを作ってあげましょう。

洋服がぎゅうぎゅうに詰め込まれたクローゼットやタンスは、見ている側も息苦しくなってしまいます。このように新しいものを手にしたときに断捨離すれば、すっきりと整ったワードローブを常に保つことができます。

また、こうすることで新しく洋服を買うときに、その服が本当に必要なのかどうかを吟味するようになり、金銭的なロスを解消することも可能です。

小物類を断捨離するコツ

引き出しやキャビネット、チェスト、押し入れ、本棚など、ありとあらゆるところで目にするのが小物類でしょう。小物類を断捨離するときのコツは、小物を大きくカテゴリごとに分別して行うことです。

例えば、CD・DVD、文房具などの生活用具、スキンケア用品・メイク用品、アクセサリー類、コードや電子機器などの機械類、薬や洗剤などの生活用品などに分けます。そこから片づけたいカテゴリを選び出し、その時はそのカテゴリのみに特化して片づけをしていくのが、小物類を断捨離するコツです。

小物類の断捨離する上でのもう一つのコツは、「使っていないもの」「同じものが2つ以上あるもの」「消費期限や使用期限が切れているものを」は全て処分することです。小物類は数や量、種類も多いので、不要なものは全て手放してスッキリしましょう。

本を断捨離するコツ

本は、家に溜まりやすいものの一つでしょう。本の断捨離のコツは、一度読んだものは手放してしまうことです。特に小説や漫画本は、一度読んだら大抵の場合はもう一度読むことはありません。手放してからやっぱり必要だったと思える本は、また手に入れれば良いでしょう。

今出版されているほとんどの本は、図書館で借りられたり、電子書籍として手に入れられたり、本屋さんで購入したりできます。一度手放してもまた手にできるので、一度読んだ本やいつか読もうともう何年も置いてある本は、思い切って処分してしまうのがコツです。

思い出の品を断捨離するコツ

親友や昔の恋人からもらった手紙や物、写真や卒業アルバム、我が子の作品、お土産に買ったキーホルダーなど、どれもたくさんの思い出が詰まっている大切なモノであり、手放すのはなかなか勇気のいることです。

ところが、思い出はこれらのモノ自体に詰まっているのではなく、あたなの心の中にあります。思い出の品を断捨離すれば、思い出の記憶が薄れてしまい、しまいには忘れてしまうのではないかという不安があることでしょう。しかし、大切な思い出、絶対に忘れたくない出来事は、いつまでも心の中に刻まれたままです。

思い出の品の断捨離のコツは、「選び抜く」という作業に意識を集中させ、実行することです。どうしても捨てられない写真や手紙は厳選してデータ化保存し、物はお気に入りを3つだけ残し、あとは写真に収めて処分するというように、自分の中でルールを作ってしまうのがコツです。

断捨離を行う周期は?

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各季節ごとに行う

断捨離を行う周期は人それぞれであり、中には1日に何か1つを手放してコツコツと断捨離をする方もいます。断捨離を行う上で一番周期は、春夏秋冬の各季節ごとに行うことです。季節の変わり目に行うことで、その季節にしか使用しないものの要・不要を確認できます。

また、衣料品や靴などは、前シーズンに着たり履かなかったものは、その後も使うことはほぼないので断捨離しやすいでしょう。断捨離と一緒に衣替えもすれば、時間と労力の節約にもなります。

断捨離のタイミング

各季節ごとに断捨離をするのが難しい方は、せめて1年に1度は実行しましょう。その他にも、引っ越しをするとき、新生活を始めたとき、ゴミの収集日などに行うのも断捨離のコツです。または、自分の直感を信じ、「流れが悪いな」「居心地が悪いな」と思うときに行うのも良いでしょう。

常に今を生きる私たちの考え方や価値観、必要なものは、自然と変わっていきます。過去に捉われず定期的に断捨離をして、今その時の自分に見合ったモノ、相応わしいモノを持つようにするのが、より自由で楽に生きていくコツです。

断捨離のメリットとは?

部屋がきれいになる

断捨離をすると「今の自分には何が必要か」と考えるようになるので、不要なモノを買ったり、もらったりしなくなり、今ある使っていないモノ、必要のないモノを手放せるようになります。また、断捨離をすることによって、部屋の片づけのコツも掴めるようになります。

無駄なものを部屋から排除できるため、部屋がきれいになり、モノが少ない分掃除もしやすいので、きれいな状態を保つことが可能です。自分のお気に入りのモノに囲まれているので、モノを大切にし、散らかってもすぐに片づけることができます。

仕事の効率が上がる

断捨離をして不要なモノを手放すと、やるべきことの優先順位に見分けがつき、仕事を効率よくこなすことができるようになります。

仕事の効率を上げるコツは、きれいに整えられて片づいたデスク、整理整頓されたメールボックス、必要なものしか入っていないカバンなどです。あらゆる部分がスッキリと片づいていれば、時間を節約でき、ミスが減り、タスクをこなす能率も上がります。

さらに効率を上げたければ、少し勇気がいりますが、会社やオフィス全体を巻き込んで断捨離を行うと良いでしょう。会社やオフィスを巻き込んでの断捨離のコツは、決定権のある上司と相談してルールを作ることです。物の保管ルールや購入ルールを決定し、全体に周知させましょう。

気持ちが前向きになる

「部屋は自分の心を映し出す鏡」と言いますが、部屋が散らかっている人は、心も散らかっているということです。断捨離をして不要なものを手放し、きれいな部屋で自分の好きなモノ、お気に入りのモノだけに囲まれて暮らすことによって、気持ちが前向きになったり、幸福感が増したりします。

断捨離をしてモノを減らすことは、気持ちをネガティブからポジティブに切り替えるコツでもあるでしょう。

断捨離をしてより快適な人生を

断捨離の意味やモノ別断捨離のコツ、断捨離の周期とメリットなどをご紹介しましたが、いかがでしたか。断捨離とは、今あるモノをただ単にできるだけたくさん捨てるということではありません。モノを片づけることをとおして自身を知り、心をスッキリさせてより快適な人生を送るために行います。

断捨離をした翌日に人生が劇的に変わったり、数日でその効果が現れることはないでしょうが、断捨離実践のコツを掴んで定期的に行うことで生活の質を上げ、充実感と幸福感を感じる輝かしい人生を送れることでしょう。
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