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ナメクジの天敵と駆除に使う方法|カエル/ムカデ/ヒル

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ナメクジによる被害を防ぐ

ナメクジは雑食性で、せっかく育てた植物を食い荒らしてしまう害虫とされています。ナメクジは夜行性なので、昼間は陰や石の下などに隠れて身を潜めています。ジメジメしたところが好きで、夜に湿った植物などを好んで食べます。

ナメクジの活動は夜に活発になるので、お昼に目に付いたナメクジだけを駆除しても、夜には隠れていたナメクジに大切な植物を食べられてしまいます。大切な植物を守るためには、ナメクジに対して、どのような対策をすれば良いのでしょうか?また、ナメクジの天敵は何なのでしょうか?

ナメクジとは?

ナメクジは陸で生活していますが貝の仲間です。殻は退化してしまっています。頭から生えている角は触覚です。触覚の先には目も付いています。小さな体をしていますが、ヤスリのような強い歯を持っていてます。

体は粘液で覆われていて、乾燥を嫌います。なので、日光を避けるために明るい時間帯はジメジメした物陰などで過ごし、夜になると活発になります。塩をかけると体が縮んでしまうことは有名です。

カタツムリとの違い

ナメクジに似た生き物でカタツムリがいます。カタツムリもナメクジと同様に陸で生活していますが、貝の仲間です。カタツムリはナメクジと違い、殻が残っています。

カタツムリにも角があり、これもナメクジと同様に触覚で、その先には目が付いています。ジメジメしたところを好むことや、夜行性であることなどナメクジと似ている部分は多いです。ナメクジとの大きな違いは殻が残っていることです。その殻の中には内臓が詰まっています。

ナメクジによる被害

ナメクジは主に植物を食べます。特に花びらや新芽などの柔らかい葉を好みます。なので、野菜などを育てている場合、幼苗期にナメクジが発生すると、野菜が成長する前に食べられてしまいます。また、花びらを食べてしまうこともあるので、大切に育てた花を食い荒らされることもあります。

先に述べた通り、ナメクジはヤスリのような歯をしています。なので、ナメクジに植物を食べられると、削ったような穴が開きます。

ナメクジの発生時期

ナメクジは湿気を好みます。なので、雨がよく降る梅雨の時期から夏場は少し落ち着いて、秋頃になると、また活発に動き始めます。また、この時期は産卵期でもあり、食欲も旺盛になります。なので、秋植え野菜はナメクジ被害に遭わないように注意が必要です。

ナメクジ対策

ナメクジは対策をしていないと、すぐに増えてしまいます。簡単にできるナメクジの対策としては、雑草は刈り取ってナメクジが発生しにくいようにしたり、ナメクジが身を潜められないように石や湿った落ち葉を片付けたりなどがあります。

また、雑草地の近くで植物を育てないようにしましょう。ナメクジを見つけたら大きく成長する前に駆除しましょう。被害を抑えることができます。大きなナメクジも卵を生まさないように、見つけ次第に駆除しましょう。

ナメクジの駆除剤

ナメクジの駆除剤はホームセンターなどで簡単に手に入ります。効果が高いものが多いですが、いくつか種類があるので、状況に合わせて選ぶ必要があります。

誘引

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誘引タイプとは粒やペレットになってして、餌と思わせて食べることで駆除できるタイプの駆除剤です。ナメクジが発生している場所に置くだけで良いので、手軽に行える対策で効果も高いです。

ナメクジには有効で、犬や猫には無害なタイプもあるので、注意書きなどはしっかり確認しましょう。地面に駆除剤を撒くことに抵抗がある人は、容器に入ったタイプや、地面に棒を突き刺すタイプの物を使用すると良いでしょう。

スプレー

スプレーによる駆除剤であれば、見つけたときに確実に駆除できるという大きなメリットがあります。しかし、目に付いたナメクジしか駆除できないので、他の駆除剤と併せて使用すると良いでしょう。

広範囲散布

一般家庭で使うことは少ないですが、駆除剤にも業務用があります。広範囲に渡って薬を撒く場合は、業務用の数キロ単位で売られている駆除剤の購入を検討しても良いでしょう。広範囲に渡る場合は、1回の散布では完全に駆除はできないので何度か薬を撒くことになります。

ナメクジの天敵

放っておくとすぐに増えてしまうナメクジですが、天敵がいないわけではありません。ナメクジの有名な天敵は鳥や雑食性の哺乳類です。ですが、ナメクジには天敵が多く、これら以外の生き物からも捕食されます。

コウガイビル

コウガイビルもナメクジの天敵です。ヒルに似ていることから名前にヒルと含まれていますが、ヒルではありません。見た目は細長くて10cmほどの長さで、先端が扇のようになっていてミミズのような形をしています。

コウガイビルはナメクジを見つけると、その長い体で巻き付きます。そして、お腹にある口からナメクジの体を消化しながら食べていきます。

オサムシ

ナメクジはの天敵は鳥類や哺乳類だけでなく、昆虫も天敵です。オサムシは肉食系の昆虫で、主に雑木林などに生息しています。なので、庭先などで見かけることは少ない昆虫です。

オサムシは昆虫ですが、羽は退化していて飛ぶことができません。なので、地面で捕まえられるミミズやナメクジなどを捕食しています。

マイマイカブリ

マイマイカブリも肉食系の昆虫です。マイマイとはカタツムリのことです。なので、名前の通り、主にカタツムリを好んで捕食します。マイマイカブリはカタツムリの殻ごと食べてしまいます。

カタツムリを食べるので、ナメクジを食べることもあります。殻が硬くて食べられないマイマイカブリの幼虫などはよくナメクジを捕食します。マイマイカブリの最大の特徴として、繁殖のために必ずカタツムリを食べないといけないということです。

繁殖するためには卵巣を成熟させないといけません。その卵巣の成熟にはカタツムリが必要という不思議な体をしています。

蛇とカエルとムカデは天敵?

三すくみとは3つの物が互いに苦手な物を持っているため、身動きが取れなくなってしまうことです。この三すくみは蛇、カエル、ナメクジが互いに苦手であることからできた言葉と言われています。

蛇はカエルの天敵です。カエルはナメクジの天敵です。しかし、蛇がナメクジの天敵ということはありません。これは三すくみの語源が中国の古典が由来で、日本語になるときにナメクジとムカデを間違えたと言われています。

ムカデは毒を持っているので蛇が嫌うということで三すくみは成立します。

ナメクジの駆除に使える天敵

上記で述べた通り、ナメクジの天敵は多いです。上記以外にもナメクジの天敵はいます。ナメクジが増えると、そのナメクジを捕食するために天敵も自然と集まってきます。

ナメクジの天敵が集まってきて、ナメクジを捕食してくれるのは良いのですが、その天敵によって他の被害が出てしまうと意味がありません。

鳥が集まり過ぎれば糞の問題が出たり、タヌキなどの哺乳類が来て畑を荒らしたりなどされてしまいます。なので、できればナメクジには昆虫などの天敵に駆除してもらうことが理想です。

特にコウガイビルは意外と身近な存在なので、気がつくとナメクジ目当てに集まっていることもあります。グロテスクな見た目なので、気分はよくないですがナメクジが減るまでは活躍してもらうと良いでしょう。ただし、コウガイビルも増えすぎないように注意は必要です。

天敵に頼らず撲滅する方法

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ナメクジは生き物なので完全に駆除することは難しいです。目につかないところで、人の目と天敵を避けて生き延びていることがあるからです。生き残ったナメクジは当然繁殖して増えます。ですが、ナメクジの数が増えれば天敵に捕食されて数は減るはずです。

天敵に任せて時間をかけてられないという場合は、駆除剤を使いましょう。これが一番効果的です。

植物を守ろう

ナメクジは増えてしまうと大切に育てた植物を食い荒らしてしまいます。ナメクジが増えれば天敵が集まって来て、数が減っていくこともありますが、時間がかかります。その間に植物を食べられてしまうこともあります。

なので、ナメクジは増える前の対策が大切です。ホームセンターなどでナメクジの駆除剤は簡単に購入できます。うまく使って大切な植物を守りましょう。
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