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ハエトリグモの種類別の寿命・・寿命を延ばす方法|飼育

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「ハエトリグモ」って何?

ハエトリグモ、ご存知ですか。小型でかわいいと思われる方も多いのではないでしょうか。かわいいがゆえに、このハエトリグモを飼育しようという方もいらっしゃるでしょう。

ハエトリグモとは、節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称です。その名前が示しているように、主にハエ、そして小さな昆虫などを食べるクモです。人間が生活する上で害虫とされることが多いハエを退治、食してくれるので、益虫という見方をされています。

英語名は「jumping spider(ジャンピング・スパイダー)」で、その名のとおり、ジャンプするのも得意です。ジャンプして獲物にとびかかり、捕らえることができます。

しかし、ハエトリグモはその他多くのクモが張るような網は張りません。いろいろな場所を歩き回って、獲物を捕獲するハンターのような狩りをします。

ハエトリグモの寿命

ハエトリグモを飼育する際や飼育しているうちに、ふと「寿命はどのくらいなんだろう」「寿命を延ばせるの」と思うようになるでしょう。

ほとんどのクモの寿命はおよそ1年と言われています。ハエトリグモの寿命もだいだい1年くらいです。ですが、中には寿命が3年程度になるハエトリグモもいます。

ですから、ハエトリグモの寿命は1年~3年ほどだと言えます。

アダンソン

ハエトリグモの中でも最も知られているのが、この「アダンソンハエトリ」です。

本州、四国、九州、南西諸島などに分布し、6月~8月によく出現します。家屋内に多く見られ、特に明るい窓辺などではよく見られます。性別によって個体の形質が異なる現象である「性的二形(性的二型)」が明確であり、オスとメスでは大きさ、斑紋にはっきりとした差があります。

オスは体長5mm~7mm、メスは体長6mm~9mmほどです。オスは触肢がやや長くて、白い毛が多く、よく目立ちます。また、背中にもいくつかの白い斑紋があります。これに対してメスはくすんだような体の色です。

アンダソンンハエトリのオス、メスの成体の写真ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。

ハエトリグモの種類

ここまでハエトリグモの1種類である「アダンソンハエトリ」を紹介しましたが、ハエトリグモには他の種類ももちろんいます。世界では約5,000種類ものハエトリグモが生息していると言われています。この記事では日本で見かけるハエトリグモの何種類かをご紹介しましょう。

日本で見かけるハエトリグモの種類は、先ほど紹介した「アダンソンハエトリ」以外にも「チャスジハエトリ」「シラヒゲハエトリ」「ネコハエトリ」「マミジロハエトリ」「アオオビハエトリ」「ウデブトハエトリ」などがあります。

チャスジハエトリ

ハエトリグモの中では大柄な種類です。オスは体長7mm~11mm、メスは体長10mm~12mmです。性的二形が明確であり、斑紋がはっきりと異なっています。日本では本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。人家によく見られますが、公園のトイレなどその他の人口建造物にも多く見られます。

チャスジハエトリのオス、メスの成体の写真ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。

シラヒゲハエトリ

中型のハエトリグモの1種です。オスは体長6mm~9mm、メスは体長8mm~10mmです。体に多数の短い白い毛が並び、特に触肢にある白い毛が目立つことで、この名前が付きました。日本では本州、四国、九州、南西諸島にかけて分布しています。人家の外壁や塀に住んでいることが多く、よく見かけます。また、公園などの人口建造物の外部表面でも多くみられます。

シラヒゲハエトリの写真ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。
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ネコハエトリ

メスの体長は1cm前後で、オスはメスよりもやや小さいです。頭胸部は黒く、胸部には白い毛による側斑があります。平地から山地にかけて草や低木の葉の上などによく見られます。上手にジャンプしてハエなどの小さい昆虫を捕らえます。

ちなみに房総半島や三浦半島の各地にある民間伝承の「クモのけんか遊び(ホンチ遊びなど)」は、このネコハエトリが使われます。

ネコハエトリの写真および紹介ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。

マミジロハエトリ

オスの体長は6mm~7mm、メスの体長は7mm~8mmです。北海道、本州、四国、九州に分布し、人家周辺から山地まで広く生息しています。草むらや生け垣などの日当たりの良い植物の上でよく見られます。

マミジロハエトリの写真および紹介ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。

アオオビハエトリ

オスの体長は4mm~6mm、メスの体長は5mm~7mmです。日本では本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。体には厚みがあって、歩脚は短めです。第一脚が太くて、黒い毛を多く持っています。平地には多く見られるものの山地では少ないです。庭園、神社などでもよく見かけます。

アオオビハエトリの写真および紹介ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。

ウデブトハエトリ

体長は4mm前後と小柄なハエトリグモの1種です。日本では本州、四国、九州などに分布しています。オス・メスともに第一脚が肥大しています。腹部の後端を横切るように白いラインが入っていて、全体的に眼が突き出ているのが特徴です。

ウデブトハエトリの写真および紹介ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。

ハエトリグモの種類別の寿命

日本で見かけるハエトリグモの種類は紹介しました。ハエトリグモの種類により寿命が違うのでしょうか。お気に入りのハエトリグモの寿命は理解しておきたい情報であり、その寿命を知っておくことで愛情を多く注げるのではないでしょうか。

ハエトリグモの寿命は種類に関係なく、およそ1年~3年と言われています。ですから、飼育を楽しんだり、一緒にいる時間を長くしようとするのであれば、寿命をできるだけ延ばすような飼育方法を知っておく必要があります。

飼育できるハエトリグモの寿命

ハエトリグモを飼育する場合、比較的簡単に飼育できる種類は「アダンソンハエトリ」「マミジロハエトリ」「チャスジハエトリ」「ミスジハエトリ」「ネコハエトリ」などです。これに対して、飼育が難しいと言われているのが「アオオビハエトリ」や「アサヒハエトリの仲間」などです。

紹介してきたように、どの種類のハエトリグモも寿命はおよそ1年~3年になります。

ハエトリグモの寿命を延ばす方法

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ハエトリグモの寿命は個体差こそあれ、およそ1年~3年と言われていますが、飼育状態や飼育環境によってその寿命を延ばせると言われています。ここでは、ハエトリグモの寿命を延ばす基本的な注意点を紹介します。

寿命を延ばすための注意点1.直射日光に当たるところを避ける
ハエトリグモは乾燥や高温に弱いです。直射日光が当たる場所で飼育するのは絶対にやめましょう。また、乾燥対策として湿らせたガーゼなどを置いておくことをします。

寿命を延ばすための注意点2.小さいサイズの飼育容器
ビンなどの小さな容器で十分です。大きなケースなどでは餌を捕獲するのに体力を消耗してしまい、寿命を縮める結果になってしまいます。

寿命を延ばすための注意点3.1容器1匹
共食いするケースが多々ありますので、1つの容器内には1匹のハエトリグモだけにしておきましょう。

かわいいと話題のハエトリグモ

SNSの普及により写真などをインターネット上にアップする方が激増しました。その写真の中に、このハエトリグモの写真があり、一部では「かわいい」と評判になっていると言われています。写真を見ているだけではなく、実際に飼育し始めた方もいます。

ハエトリグモも飼い始めると情が移り、かわいいと思うでしょう。できるだけ長く一緒にいたいと思うのは当然です。そのため、ハエトリグモ飼育の環境を良いものにしてあげて、寿命を長く保てるようにしてあげましょう。
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