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コードバンの靴の手入れ方法・ブランド|日本製

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コードバンとは?

馬の革の中でもお尻の革の部分で作ったなめし革を言います。限られた馬の限られた部位でのみ作っている高級素材になります。製造時に毛をローラーや油を使ってならすので平のように見えますが、本当は起毛素材です。

馬1頭から採れる革の量は靴1足分で、年々入手が難しくなっていて、値上がり傾向のある靴です。将来的には手に入らなくなる可能性があると予測する人もいます。

コードバンの靴の手入れ方法・磨き方

基本のお手入れ法

手順1埃取り

最初に、靴をシューキーパーに入れてある程度しわを伸ばしておきます。そして、靴紐を取り、馬毛ブラシで優しく埃をとります。ブラシは仕上げにも使いますが、仕上げ用と埃取り用の2つを用意してください。

手順2リムーバー

リムーバークロスにリムーバー(クリーナー)を数滴垂らし、コードバンについている古いクリームと油汚れを落とします。

毎回リムーバーをする人と数回に1回お手入れをする人に分かれます。理由はリムーバーを何回もすると色が濃くなるので、それを嫌ってのことです。この辺りは好みの問題になります。

手順3クリームと仕上げ

そして、ツヤを出すためにクリームを塗ります。クリームには無色と有色の2種類ありますが、お好みで選んでください。

その後は余分なクリームを取るためにブラシで円を描くように磨きましょう。一般的に、馬毛ブラシで優しく撫でるのがセオリーですが、中にクリームが浸透しないために、靴のツヤがイマイチのことがあります。

気になる人は豚毛ブラシで強めの力で撫で、馴染ませましょう。これで、クリームが内部まで浸透します。力強くしても余程の力を入れない限りは傷つくことはほとんどありません。最後に、靴のゴム部分などについた余分なクリームを布で拭き取って、お手入れは終わりです。

濡れることに弱く、雨など水のシミがつきやすい上に目立ちやすい素材になります。しかし、自分でお手入れやシミを予防することは可能です。

まず、日頃のお手入れが大切で、こまめにクリームを塗ることで水を弾くようになります。今は防水スプレーも売っているので、さらに水に対して予防することができます。

濡れてしまった時は軽い力でタオルや水性クリーナーを使って拭き、シミをぼかします。コードバンの靴全体が濡れている場合は、靴の中に新聞紙を入れるなどしてできるだけ早く靴の水分を取ります。

そして、陰干しをして乾燥させます。日干しやドライヤーを使うとコードバンの性質が変化してしまうのでやめます。

乾いた後は少しだけ圧力を掛けながら、クリームを塗ります。これで、起毛部分が寝て光沢が蘇りますが、場合によっては光沢が目立つこともあるので力加減は注意が必要です。

お手入れに必要なグッズと道具

シューキーパー

靴を長持ちさせるためと靴の形が崩れないようにするためのもので、靴に入れて使います。プラスチックのものもあり、安価に手に入れることもできますが、湿気取りも可能な木製のものがです。

高級と分類されるシューキーパーは臭いと湿気を取るために、固い木材で作られています。木製のシューキーパーであれば、新品の靴でない限り、入れっぱなしにしておいても問題はありません。

クリーム

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コードバンのお手入れで欠かせないのがクリームです。革に栄養を与え、コードバンの靴の寿命を延ばします。ツヤのためにも必要な物なので、持っていない場合は靴を購入した時に、他のお手入れグッズと一緒に購入しましょう。

馬毛ブラシ

埃を取ったり、クリームを塗ったりする時に使います。埃取り用とクリームを塗る用は別々のものを用意しましょう。

馬毛ブラシはコードバンの靴を傷つけませんが、クリームとの相性が悪く、お手入れによっては靴のべたつきの原因になることもあります。その場合は豚毛ブラシで強い力でブラッシングして、内部にまで浸透させましょう。豚毛ブラシで多少、力強くしてもコードバンは丈夫な素材なので傷つくことはほとんどありません。

リムーバー(クリーナー)&リムーバークロス

コードバンの靴についている古いワックスや油汚れを落とすためのものです。毎回のお手入れで使う人もいれば、数回に1度だけ使う人もいます。

数回に1回の頻度で使う人がいるのは、リムーバーを使い過ぎると、靴の色が濃くなり過ぎるからという理由が多いです。どちらの頻度であったとしてもリムーバーは必要になります。リムーバーはクロスなどの布に数滴垂らして使うので、クロスも用意しましょう。

コードバンの靴のブランド

リーガル

1902年創業の国内靴メーカーです。初めてのコードバンはリーガルという人も少なくありません。リーガルのウリである水染めコードバンは透明感とツヤ感の美しさが特徴になります。

ホーウィン

1905年にアメリカのシカゴで創業した皮革メーカーですが、靴や財布なども作っています。現在、北米で唯一のコードバンの製造企業であり、靴以外にも一流スポーツ選手が使うようなラグビーボールにも使われています。

オールデンとホーウィンには固い絆があり、現在、オールデンのコードバンの靴にはホーウィン社の最上級の革が使われています。

オールデン

1884年に創業したアメリカの靴メーカーです。高級靴と言えば、オールデンというくらいに多くの人を虜にしています。このメーカーの靴だけを何足も集める人もいるくらいで、靴の王様と言う人すらいます。

アメリカンテイストの靴ではありますが、ヨーロッパの人々にも愛されるほどのセンスの高さが魅力です。大変にがある高級靴メーカーなので、怪しいネットショップも少なくありません。購入したい場合は店舗に直接足を運ぶことをおススメします。

特徴別コードバンの靴の

日本製・国産

日本産で自分のこだわりの靴を作りたいというのなら、カスタムメイドができる宮城興業がです。ネット販売は行っておらず、販売店でのみ購入することができます。オーダーメイドではなく、パターンの中から組み合わせての注文になります。

宮城興業は靴の工場でもあり、リーガルとも取引をしています。そのため、リーガルの靴の中には、宮城興業が製造したものも混ざっています。宮城興業のホームページには顧客からのクレームとその対応について書かれているページがあり、過去どのように対応してきたのかを確認することができます。

安い

コードバンはどのメーカーであっても値が張るのが普通です。安さにこだわるのなら、コードバンに似た素材の靴の購入をします。

ただ、アメリカに親戚や友人、自宅があるのなら、安く手に入れることも不可能ではありません。オールデンにはリジェクトというものがあります。リジェクトとはショップの検品から外れてしまったB級品を修理したものです。

リジェクト品にはRの刻印があるのが特徴になります。値段は靴の品質や為替レートに左右されますが、安い時では3万円台で購入することも可能です。しかし、購入できるのはアメリカ国内に限られます。

コードバンの靴を長く履くコツは?

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革製品であるコードバンは水に弱いので、雨の日は履かないことが大切です。家を出る前に天気予報をチェックしましょう。

コードバンに限りませんが、靴は一度履いたら、数日間は休ませてあげましょう。汗が染みこんだ靴の内部が乾くまで風通しのいい場所で陰干しをすると臭いも取れます。そして、こまめな手入れをしてあげて下さい。

コードバンを長く履こう!

いかがだったでしょうか。今回はコードバンの靴のお手入れの仕方とブランドについて紹介しました。

購入した時はベージュ色だったのが、履いくいくと深みとツヤのある茶色へと変化していくコードバンの靴。革靴なので、お手入れをしなければいけませんが、変化していく風合いが最大の魅力です。こまめな手入れをして、コードバンを長く履き、変化していく風合いを楽しみましょう。
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