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ゼニゴケの退治・駆除方法とゼニゴケ駆除剤

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ゼニゴケの退治・駆除方法

民家、道路、ビニールハウスや畑など、場所を選ばずに発生する、苔の代表的な存在がゼニゴケです。旺盛な繁殖力に加え、地面に張り付くように生えることから、駆除するのに骨が折れる苔としても有名です。今回は、そんな厄介者であるゼニゴケの、色々な駆除方法について説明します。

石灰

除草剤などの薬剤を使用しない場合の方法のひとつとして、園芸用の消石灰を使用する方法があります。ゼニゴケは、土壌をアルカリ性にすることにより枯らすことができますので、土壌をアルカリ性へと変えるときに使用する石灰を使うのは、駆除としてはかなり効果的です。

ですが、周りに植物が生えている庭や畑などでの使用は、土壌をアルカリ性に変えることにより、周辺に生えている樹木や作物などの植物に影響の出る場合も考えられますので、使用する際に注意が必要です。

酢・木酢液など

ゼニゴケは土壌をアルカリ性にすれば駆除できるのに、食酢を用いるー矛盾を感じるかも知れません。食酢そのものは酢酸ですので酸性ですが、食品分類上はアルカリ性食品に分類されるため、石灰を用いる場合と同じ効果が期待できます。

薄めて使用するよりも、原液を散布した方が効果があります。ただし、食酢は臭いも強いため、住宅地などで使用する場合や、植物の生えている庭などに散布する場合は、散布する場所の周りへの影響に配慮するひつようがあります。なお、食酢同様、園芸などで使用される木酢液や竹酢液でも同様の効果が期待できます。

熱湯

ゼニゴケに熱湯をかけることにより、簡単に駆除できます。薬剤や園芸資材を使うことなく駆除する方法になりますので、手軽な方法のひとつと言えますが、熱湯を準備したり、あるいは熱湯を持ち運びする手間などを考えた場合、広範囲のゼニゴケを駆除する補法としては不向きです。狭い範囲のゼニゴケを駆除する方法としては、一番手軽なものとなります。

バーナー

ゼニゴケを草焼き用のバーナーなどで焼いて駆除する場合もあります。熱湯同様簡単に駆除できますが、草焼き用のバーナーは、プロパンバーナーや灯油バーナーなどのように非常に大掛かりなものとなります。

ハンディタイプのトーチを使用した場合、場所によっては火力不足で駆除にならないこともありますので、トーチを使用する場合は、樹木にまとわりついた、狭い範囲のものを駆除する場合に限定しましょう。

また、草焼きバーナーを使用する場合でも、周りに引火物や、枯れ木枯れ草などの燃えやすいものがないことの確認や、住宅地で使用する場合は、近隣への迷惑にならないかなどの配慮も必要です。

ゼニゴケ駆除剤

ゼニゴケは苔の一種であるため、ラウンドアップなどの除草剤は、ゼニゴケの駆除には全く効果がありません。苔を駆除する場合は、苔専用の駆除剤を用いるのがよいでしょう。

ゼニゴケ専用駆除スプレー「コケそうじ」

「コケそうじ」と「ゼニゴケ専用コケそうじ」と2種類発売されていますが、今回は、「ゼニゴケ専用コケそうじ」を紹介します。

食品に使用される原料のみで製造しているため、人にも環境にも優しい駆除剤で、散布から2~3日で即効的にゼニゴケを枯らせます。

ゼニゴケ取り キレダー

ゼニゴケや藻類の駆除に効果的な専用の除草剤です。公園や道路の景観管理や、ゴルフ場などの芝地の育成および管理に効果的です。即効性のある強力な駆除剤ですので、散布などの使用の際には、効果・薬害などの注意の欄をよく読んで使用しましょう。
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芝のゼニゴケ駆除方法

芝生の生えている場所に限った話ではありませんが、ゼニゴケの生えやすい場所は、日当たりが悪い、地面がデコボコしていて水が溜まりやすい、土壌の水はけが悪いといった、ゼニゴケの生えやすい条件が揃っています。

日当たりの悪い場合、日当たりの改善が一番ですが、その原因が建物や大木である場合は改善が難しいので、風通しを良くしたり、その場所の水やりの量を減らすなどして、絶えず湿った状態にしないようにしましょう。

地面にデコボコがある場合は、目土を入れて平らにならすようにしましょう。その場合、緑色の茎が隠れない程度の量が目安となります。一度で改善されない場合は、数回繰り返すのもよいでしょう。

土壌の水はけが悪い場合は、芝生を剥がし、土を入れ替えて土壌を改良しましょう。土壌の改良は、水はけが悪い場合でも効果的です。上級者でしたら、エアレーションなども効果的です。

土のゼニゴケ駆除方法

畑地や家庭菜園などを行っている土地でのゼニゴケ駆除は、前述の方法で可能なものもありますが、植物を生育している場合ですと、薬剤や酢といったものの使用や、草焼きバーナーの使用には躊躇する場合が多くなります。

そのような場合は、土壌改良をして水はけをよくする方法があげられますが、畑地や家庭菜園の場合は、一度土を掘り起こし、バーミキュライトや鹿沼土、腐葉土などを混ぜ込んで調整しましょう。表面がデコボコにならないよう、馴らすこともお忘れなく。

庭のゼニゴケ駆除方法

庭で繁殖するゼニゴケ駆除の方法は、庭の形態や植生に合わせて色々な方法を使用するとよいでしょう。他の植物の生えていない砂利のみの場所ならば、石灰の散布や駆除剤の使用など、通常ならば他の植物に影響の出る駆除方法が効果的です。

庭木など他の植物が生えている場合ならば、土壌表面のデコボコをなくしたり、土壌の入れかえ、あるいは庭木などの影響に配慮した駆除剤や石灰の散布などで、ゼニゴケの発生しにくい環境づくりをしましょう。駆除剤を使用する場合、前述の「ゼニゴケ専用スプレーコケそうじ」が、環境にやさしい原料を使用していますので、です。

ゼニゴケの駆除に役立つ道具

駆除剤や農薬を使用せず、石灰や酢または竹酢液などの散布を行う場合は、必要な分量を量り取る容器や噴霧器のようなものがあると便利です。熱湯をかけて駆除する場合は、ゼニゴケを剥がすためのスコップや草取り鎌と言った道具があると便利です。

その他、ゼニゴケの生えやすい場所の土壌改善の道具として、スコップの他に熊手を使用して掻き出すと、用土の水はけと風通しの改善ができて、一石二鳥です。焼いて駆除する場合、草焼きバーナーの用意が難しいようでしたら、バーベキューの火起こしなどに使うようなバーナーが、手軽で便利です。

ゼニゴケとスギゴケの駆除方法の違い

同じ「コケ」の付く植物ですが、ゼニゴケとスギゴケではその生育環境が違うため、駆除方法も異なります。

駆除剤を使用しない方法を例にとりますと、日光が当たらず湿った場所を好むゼニゴケは、前述まで説明したとおり、日当たりや風通しを良くする、用土の入れ替え、あるいは土質の改善といった方法での駆除になりますが、ある程度の日当たりや水はけを必要とするスギゴケの場合は、目土を入れて発生させないような方法になります。

またスギゴケは、苔庭づくりに使用される種類でもあるため、駆除をするというより育てる場合が多くあります。スギゴケを育て、雑草を駆除することになりますので、そのような場合は、スギゴケの生育に適した除草剤の活用や、雑草を手で抜いていくといった方法になります。

ゼニゴケ対策はお早めに

日当たりの悪い湿った場所に多く発生するゼニゴケは、庭造りやガーデニング、あるいは家庭菜園と言ったものに限らず、住居の駐車場や側溝などを管理する場合において直面することが多くあります。

また、一度大量発生してしまうと、完全に駆除するまでに、多くの時間と労力を要します。その一方、駆除の方法は多くあり、家庭内にあるもので可能な方法から、専用の駆除剤や園芸用資材を使用する方法までさまざまです。

発生したら見た目が不快になるだけでなく、不快害虫の発生まで引き起こすゼニゴケは、発生規模が小さいうちに対策をすることがコツとなりますので、そこを心掛けて対策を施しましょう。
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