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てんとう虫の名前・模様の種類と毒|害虫/益虫/星/黒い/白黒

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赤い体に黒い水玉模様が可愛いてんとう虫。てんとう虫は漢字で「天道虫」と書きます。てんとう虫は高い場所へ飛んでいく習性があり、その姿は太陽へ向かっているようにも見えるでしょう。そのことから、太陽を表す「お天道様」から「天道虫」となったと言われています。

そんなてんとう虫ですが、実はさまざま種類が存在しています。あなたはどんな種類がいるのか知っているでしょうか。

てんとう虫の種類にはどんなのがある?

私たちが普段目にするてんとう虫は、ほとんどが赤い体に黒い水玉模様のてんとう虫です。しかし、それ以外にもさまざまな色や模様をしたてんとう虫が存在しています。その数は、4,200種類とも言われています。

黒い水玉模様のあるナナホシテントウムシ、白い水玉模様のシロホシテントウなどがいます。詳しくは後ほど紹介しましょう。

てんとう虫にはいろんな模様がある

てんとう虫の模様というと、黒い水玉模様を思い浮かべるでしょう。しかし、それだけではありません。白い水玉模様や赤い水玉模様、模様のないてんとう虫などさまざまな種類のてんとう虫がいます。それぞれのてんとう虫について紹介していきましょう。

黒いてんとう虫

体の色が黒いてんとう虫も何種類か存在しています。よく目にする赤い体に黒い水玉模様とまるっきりの反対で、黒い体に赤い水玉模様のあるてんとう虫は「ナミテントウ」です。実は、民家の庭先ではこちらのナミテントウの方が目にする機会が多いと言われています。

河川敷へ行くと、体の上と下の部分だけが赤く他は黒いてんとう虫を見つけることができるでしょう。上の部分の赤い模様が舞台の幕に見えることから、「マクガタテントウ」の名が付いています。

白黒のてんとう虫

まるで市松模様のような体をしたてんとう虫は、「ウスキホシテントウ」です。ぱっと見は白黒に見えますが、名前のとおりで黒い体に薄い黄色の模様をしています。

黒い体に白い水玉模様のある「シロジュウシホシテントウ」もいますが、本来は黄褐色の体をしており個体変異でまれに黒い体をした種類が誕生します。

茶色のてんとう虫

「ウンモンテントウ」と呼ばれる変わった模様をしたてんとう虫もいます。体は黄褐色で、前胸部に黒いまだら模様が特徴です。体の水玉模様も特徴があり、黒い水玉は白く縁取られています。

てんとう虫はその体の模様が目を引く昆虫ですが、模様のない種類のてんとう虫もいます。まったく模様がなく黄褐色をしたてんとう虫で、「ムモンチャイロテントウ」という名前です。本州にしか存在しておらず、池や沼などの葦が茂った場所で見ることができます。

黄褐色の体にたくさんの黒い水玉模様があるのは「ニジュウヤホシテントウ」です。関東地方から南に生息し、東日本に生息しているのは「オオニジュウヤホシテントウ」と呼ばれニジュウヤホシテントウよりも黒い水玉模様が大きいのが特徴です。

てんとう虫の星の数はいくつまで?

ナナホシテントウムシのような水玉模様は星と言われ、水玉模様の数によって名前が変わっていきます。一番数が少ないのは2つしか水玉模様がない「フタホシテントウ」です。一番多いのが「ニジュウヤホシテントウ」「オオニジュウヤホシテントウ」の28個ですが、世界にはもっと星の数が多いてんとう虫がいると言われています。

てんとう虫はどこの国でも幸せのシンボルです。とくにアメリカでは星の数が多いほどいいと言われ、星の数が多いほどたくさんのお金が舞い込んでくるという言い伝えがあります。

害虫と言われるてんとう虫の種類

見た目が可愛らしく、幸せのシンボルであるてんとう虫ですが、てんとう虫の種類の中には害虫扱いされるてんとう虫もいます。てんとう虫は好むエサの違いで大きく3種類に分けることができます。害虫と言われるてんとう虫は、植物の葉や実を食べる草食系のてんとう虫です。てんとう虫の仲間なのですが、「テントウムシダマシ」と呼ばれています。

ニジュウヤホシテントウやトホシテントウなどの種類が当てはまります。一般的には、水玉模様の数が偶数だと害虫と言われています。

益虫のてんとう虫の種類

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作物をダメにするアブラムシなどを食べてくれるてんとう虫の種類は、益虫と言われ歓迎されています。生物農薬として利用され、販売もされています。では、どんな種類がいるのでしょうか。

アブラムシを餌とする種類

益虫と呼ばれるてんとう虫の種類は肉食なので、アブラムシなどの虫を餌としています。ナナホシテントウムシやナミテントウなどです。害虫と言われるてんとう虫は水玉模様の数が偶数なのに対して、益虫は奇数となっています。

菌食のてんとう虫

同じく益虫とされるのが、菌食のてんとう虫です。作物をダメにしてしまううどんこ病の菌を餌としています。キイロテントウ、シロホシテントウなどの種類が菌食のてんとう虫です。

キイロテントウの体は鮮やかな黄色で模様はありません。前胸部が白く、目のように黒い点が2つあるのが特徴です。

シロホシテントウと似た「シロトホシテントウ」も、菌食のてんとう虫です。体も模様も白いてんとう虫で、まれに真っ白な種類も誕生します。

てんとう虫には毒を持つ種類もいる

てんとう虫はとても小さな体をしていますが、鮮やかな色彩や模様ですぐに見つけることができます。私たち人でも簡単に見つけることができるぐらいなので、鳥や他の昆虫からも標的にされやすいでしょう。しかし、てんとう虫に天敵はいないと言われています。それは、毒を持っているからです。

では、毒を持っているてんとう虫の種類にはどんなのがいるのでしょうか。

毒を持っているのはナナホシテントウムシだけ

数千種類のてんとう虫がいますが、毒を持っていると言われているのはナナホシテントウムシだけです。子供の頃にてんとう虫で遊んだことがある人は見たことがあるのではないでしょうか。ナナホシテントウムシは、危険を感じると体内から黄色い液体を出します。

この黄色い液体は「アルカロイド」と呼ばれるもので、苦味があります。苦味があるだけで、人でも動物でも口にしても害はありません。しかし、苦味が苦手なのは鳥や昆虫でも同じです。口に入れた瞬間に苦みを感じてしまうので、食べようとしません。

ナナホシテントウムシが派手な見た目に反して毒があり天敵がいないことから、他のてんとう虫も真似て派手な見た目になったという説もあります。

日本にいるてんとう虫の種類は?

日本だけでもてんとう虫の種類は、約150~200種類います。とくに多いのが、ナナホシテントウムシとナミテントウです。

特定の地域に生息するてんとう虫もいます。沖縄をはじめとする南西諸島には、「ジュウニマダラテントウ」が生息しています。赤い体に黒い水玉模様が12個あるのが特徴です。ナス科の植物の葉を餌とするため害虫に含まれます。

沖縄には灰色の体に黒い水玉模様がある「ハイイロテントウ」が生息していますが、こちらは外来種です。外来植物「ギンネム」につくギンネムキジラミを追って、日本へ来ました。

世界でも珍しい青いてんとう虫

オセアニア地方にはとても珍しい青いてんとう虫がいます。体には模様はありませんが、青く輝く体はまるで宝石です。「スティールブルーレディーバード」と名付けられたこのてんとう虫は、「自然界の宝石」と言われています。

幸せを運ぶてんとう虫を探しに行こう!

赤い体は聖母マリアが着ていたローブで、背中の水玉模様は聖母マリアの喜びと悲しみだと言われるてんとう虫。世界各国で神様と繋がりがあると信じられているてんとう虫は、幸せを運んでくれると信じられています。そんなてんとう虫の種類はなんと数千種類です。

地域はもちろん、池や沼など生息地ごとにそこにいるてんとう虫の種類は違います。もしかしたら、見たことがないてんとう虫も見つかるでしょう。童心にかえり、てんとう虫探しに行ってみてはどうでしょうか。
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