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【銘柄別】美味しい芋焼酎の飲み方|お湯割/カクテル/夏/九州

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芋焼酎ってどんなお酒?

芋焼酎とは、蒸留酒である焼酎の一種です。焼酎には、甲類焼酎と乙類焼酎があります。芋焼酎は、芋を原料として製造される乙類焼酎です。単式蒸留焼酎とも呼ばれます。

芋焼酎は、同じ乙類焼酎の仲間である、麦を原料とした麦焼酎や米を原料とした米焼酎に比べて、強い香りが特徴といえます。乙類焼酎の中でも、非常に独特な風味を持ってる焼酎です。特に、伝統的な手法で製造された芋焼酎は、濃厚な香りと風味を持っています。

濃厚な風味が特徴

芋焼酎の特徴である強い風味は、やや、好き嫌いが分かれるところがあるでしょう。この、芋焼酎特有の濃厚な風味を好む人にとっては、とことんはまって癖になる味だといえます。しかし、味芋焼酎をはじめて飲む方には、風味が強すぎるように感じられてしまい、苦手意識を持つこともあるでしょう。

近年は飲みやすい芋焼酎も登場

従来の、伝統的な手法で製造された芋焼酎は、非常に濃厚な香りと風味を持っています。好き嫌いが分かれてしまい、飲む人を選ぶお酒だといえる面がありました。しかし、近年、開発された芋焼酎の銘柄では、好みの分かれる芋焼酎特有のクセを改善するために、様々な品質改良の努力がなされています。

芋焼酎の製造工程の見直しや、仕込みに使う芋の種類や部位を厳選するなど、多くの工夫が重ねられています。結果として、伝統的な手法で製造された従来の銘柄に比べて、芋の風味がほどよく、軽やかで飲みやすい味の芋焼酎が登場しています。

ブームから、定番に

芋焼酎は、南九州地方を主な産地とする蒸留酒です。従来は、生産地の近郊地域で親しまれてきたお酒でした。ところが、2000年代に入った頃から芋焼酎のに火がつき、空前のブームが巻き起こりました。芋焼酎はそれまで、地域の人々と、限られた酒好きの人々の間でひそかに知られてきた存在でしたが、芋焼酎ブームにより一躍脚光を浴びたのです。

この、芋焼酎ブームのおかげで、芋焼酎を取り扱う販売店や居酒屋が飛躍的に増加しました。芋焼酎を、全国の楽しむことができるようになったのです。芋焼酎ブームは加熱し、品薄になった銘柄は、幻の芋焼酎として、驚くようなプレミア価格がつくこともありました。現在では、芋焼酎ブームは一段落し、定番のを獲得しています。

芋焼酎の美味しい飲み方

芋焼酎は、様々な飲み方をすることができるお酒です。初めて口にする時には、焼酎の中でも特に、独特のクセを感じることでしょう。飲み方や割るものによって、口当たりや香り立ちの変化を楽しめるお酒です。代表的な飲み方を、試してみましょう。

ストレート

芋焼酎のストレートとは、グラスに芋焼酎だけを注いで楽しむ飲み方です。他の何かとは割らず、グラスには氷も入れずに飲みます。

ボトルに詰められた芋焼酎そのものの味が、もっとも濃厚に楽しめる飲み方です。濃いお酒の好きな方、アルコールに強い方、少量の焼酎をちびちびと楽しみたい方にです。

ロック

芋焼酎のロックとは、グラスにかちわり氷をいっぱいに入れ、そこに芋焼酎を注ぎ入れる飲み方です。氷そのものの味や匂いが、非常に影響する飲み方です。家庭で楽しむ際には、ミネラルウォーターなどのおいしい水を使って氷を作るか、市販されている板氷やかちわり氷を利用しましょう。

ボトルに詰められた焼酎そのものの味が、よりダイレクトに楽しめる飲み方です。また、時間の経過によって、氷の解け方で焼酎の濃度が変わります。焼酎と水の比率によって変化する、味の経過を楽しみましょう。

水割り

芋焼酎の水割りとは、芋焼酎を水で割った飲み方です。まず、最初にグラスに氷を入れておきます。そこに焼酎を注ぎ、最後に水を注いで軽くかき混ぜます。焼酎の銘柄によって度数が違うので、水の量はお好みで構いません。

自分の好みに合わせて自由に薄めることができるので、もっとも酔いにくい飲み方と言えるでしょう。お酒の弱い方にも飲み方です。良質な芋焼酎で薄めの水割りを作って飲むと、ほんのりと芋の甘さを感じることができます。

お湯割り

芋焼酎のお湯割りは、芋焼酎をあたたかいお湯で割った飲み方です。耐熱のグラスに、まず、お湯を先に注ぎ、次に芋焼酎を注ぎます。これは、比重の関係で注ぐ順番が決まっています。後から注いだ芋焼酎がお湯に沈んでゆき、自然に全体が混ざって香り立つのです。

特に、芋焼酎特有の香りを楽しめる飲み方です。寒い冬に、お湯割りを飲むと、とてもからだが暖まります。水割りに比べると酔いが回りやすいので、お酒の量が少量で酔える飲み方といえます。
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黒じょかの飲み方

数多くの蔵元があり、芋焼酎のふるさととも呼べる九州地方。鹿児島県には、特別な芋焼酎の飲み方があります。それは、通称・黒じょかと呼ばれる、伝統的な芋焼酎の飲み方です。

黒じょかとは、薩摩地方に伝わる伝統的な、酒器の名称です。漢字では、黒千代香と書くこともあります。薩摩焼の中の、黒さつまという伝統工芸を用いて作られており、土鍋のような直火に強い耐熱素材でできています。

黒じょかの中に、おいしい水と芋焼酎を割って、一晩寝かせておきます。それを翌日、人肌程度の温度に温めて飲むと、大変美味だと伝えられています。

焼酎を専門に取り扱っている居酒屋でも飲むことができますが、前日までに仕込みが必要なことから、オーダーは数量限定となっています。

プレミア芋焼酎って何?

もともと、芋焼酎は、主要な蔵元のある九州地方で、生産消費されてきました。長年、地元庶民の味として親しまれてきたお酒です。近年の芋焼酎ブームによって、全国に芋焼酎の味が広がっていきましたが、それと同時にプレミア芋焼酎と呼ばれるジャンルが生まれました。

プレミア価格の秘密

芋焼酎は、長い年月をかけて、大切に生産されます。家族経営のような生産規模の小さな蔵元では、芋焼酎ブームが起こったからといって、簡単に生産量を加減することできません。市場に出回る流通量が限られています。

限られた数の芋焼酎の希少性が、芋焼酎ブームを煽り、結果として高値で取引されるプレミア芋焼酎を生むこととなったのです。

価格が味の全てではない

プレミア芋焼酎として取引されている銘柄のボトルは、インターネットオークションでなどで、大変、高価な価格がつけられています。また、他の商品との抱き合わせでしか、販売してもらえないような場合もあるでしょう。

多くの場合、プレミア芋焼酎と呼ばれている銘柄も、蔵元で定めらた本来の価格は、販売時のプレミア価格ほど高価ではありません。一部の特殊な生産工程をとる物以外は、他の銘柄の芋焼酎のボトルと同じ程度の価格帯です。

注意したいのは、プレミア価格の芋焼酎と、安価な芋焼酎で、味に優劣があるわけではないということです。プレミア芋焼酎には、を裏付ける理由がありますし、入手しやすい芋焼酎の中にも、驚くほど美味な銘柄があることを知っておかなければなりません。

プレミア芋焼酎の飲み方

プレミア芋焼酎として取引されているものは、供給量に比べて、極端に需要が多い銘柄の芋焼酎です。需要が多い銘柄ということは、多くの人に愛される味の芋焼酎だといえるでしょう。希少性の高いプレミア芋焼酎を、もっとも美味しく味わえる飲み方で楽しみましょう。

魔王

プレミア焼酎の中でも、もっとも知名度の高い銘柄のひとつが白玉醸造の「魔王」です。そのの秘訣は、芋焼酎特有のクセを、ほとんど感じさせない口当たりの良さでしょう。まるで甘い水のようだと例えられる飲み口を、ぜひ、ストレートやロックで楽しみましょう。

三岳

三岳酒造の「三岳」は、縄文杉で有名な鹿児島県の屋久島で製造されています。屋久島は、非常に水がきれいなことでも知られています。「水がきれいな場所に、美味い焼酎あり」と言われる所以です。三岳には、芋焼酎特有の風味がしっかりとあります。芋焼酎らしい香りを、より濃厚に楽しむ飲み方は、お湯割りです。

くじらのボトル

くじらのイラストが描かれたラベルが目にも楽しい、大海酒造の「くじらのボトル」は、黄金千貫というさつまいもの品種を白麹を使って仕込む、芋焼酎の王道の製法で作られています。仕込みの水には、垂水温泉水「寿鶴」を使用していることも特徴です。まろやかで、やさしい口当たりが特徴となっています。お湯割りやぬる燗が、飲み方です。

㐂六

「㐂六(きろく)」は、「百年の孤独」でも有名な黒木本店の製造する芋焼酎です。さつまいもには黄金千貫を使用、黒麹と超軟水の水を用いてかめ仕込みで作られています。原酒を三年間寝かせた後に出荷するのが特徴です。熟成貯蔵された芋焼酎ならではの風味を、ロックで味わいましょう。

さわやかな芋焼酎の飲み方

暑い季節や汗をかいた後、残業続きでお疲れの時には、爽快にお酒を楽しみたい日もありますね。そんな時には、どんな芋焼酎の飲み方をすれば、口当たりをさっぱりと、爽快に感じるのでしょうか。芋焼酎をさわやかに楽しめる、飲み方を紹介します。
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カボスを添えて

夏には、芋焼酎を水割りで飲む際に、カボスを添える飲み方がです。グラスになみなみと注がれた芋焼酎に、カボスをぎゅっと絞れば、さっぱりと爽快な飲み口を楽しめます。芋焼酎特有のクセも和らぐので、芋焼酎初心者にも挑戦しやすい飲み方です。

野菜スティックをアテにして

芋焼酎は、元来、庶民的な飲み方をされてきたお酒です。こだわりの酒の肴も良いのですが、家庭で気軽な雰囲気で、野菜スティックをアテにして召し上がるのはいかがでしょうか。キュウリ、大根、人参などの定番野菜をスティック状にカットして、マヨネーズや味噌ディップを添えて楽しみましょう。

カクテルや果実酒にも

芋焼酎をベースにしたカクテルを出す飲食店もあります。芋焼酎には特有の風味があるので、ご家庭で楽しむ際には、組み合わせに注意しましょう。スパイスを使ったレシピは、芋焼酎の風味とぶつかってしまいます。辛口より、甘口のリキュールとの相性がよいとされています。

ご家庭で楽しむなら、果実酒のベースにもです。例えば、梅酒はベースにホワイトリカーを用いることが一般的ですが、芋焼酎で梅酒をつけると、個性的な風味に仕上がります。出来上がった梅酒は、ロックやソーダ割りにしたり、飲み方によって楽しめます。

芋焼酎は、自分のペースで楽しもう

芋焼酎は、自分で水割りを作りながら飲めば、濃度を調節することができます。アルコールに強い方も弱い方も、それぞれが自分のペースにあった飲み方ができるお酒です。デートや飲み会の席でも、その日の体調にあった飲み方をして、楽しくお酒の時間を過ごしましょう。
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