cms-import-kajikko-wp

【銘柄別】麦焼酎・大麦焼酎の飲み方|二階堂/佐藤/中々/いいちこ

[allpage_toc]

焼酎とは?

世の中には色々な種類のお酒がありますが、焼酎は蒸留酒の1種になります。アルコール度数が36度未満の連続式蒸溜焼酎(焼酎甲類)と45度以下の単式蒸溜焼酎(焼酎乙類)があります。日本では16世紀の文献に残っており、その頃から焼酎が作られていたと考えられています。

焼酎の起源ははっきりとわかっていないものの、中東に起源を持つ「アラク」が現在のタイであるシャムに渡り、そのシャムの蒸留酒が「南蛮酒」として琉球に入ってきたという説が比較的有力とされています。

焼酎には、米・芋・黒糖・蕎麦・栗等様々な主原料を元に作られているものがあります。今回は麦・大麦を使って作られた焼酎についての割り方や銘柄別麦焼酎の飲み方をご紹介していきます。

麦焼酎の飲み方は何割りがお勧め?

一般的に米の焼酎よりクセがなく飲みやすいと言われている麦焼酎は、長崎県の壱岐で作られたのが始まりです。1960年代頃まではメジャーな存在ではなかった麦焼酎も、今や芋焼酎と並ぶで焼酎を代表する存在となりました。その軽やかさと香ばしさが特徴である麦焼酎を皆さんはどのような飲み方で楽しんでいるでしょうか。

まだ麦焼酎をそれほど飲んだことがないという方や、特に好きな飲み方はないという方に向け、美味しく頂くための麦焼酎の飲み方を3つの割り方でご紹介します。

お湯割

麦焼酎をお湯で割るだけの飲み方!?と思うことなかれです。ちょっと工夫をすることで、麦焼酎のお湯割りがとても美味しくなります。

まずこだわりたいのが「水(お湯)」です。麦焼酎の風味を活かすためには、水道水では沸騰させてもカルキの臭いが残ってしまうこともあり、麦焼酎本来の味わいを楽しめなくなってしまう可能性があります。そのため、軟水のミネラルウォーターがお勧めです。

次にこだわりたいポイントがお湯の「温度」です。沸騰直後の熱いお湯では、せっかくの麦特有の香ばしい香りが飛んでしまいます。あまりぬるくてもお湯割りにはなりません。実は、お湯割りが一番美味しいとされているのが40度~45度の温度です。そこでお勧めしたいのが、グラスに注ぐ前の温度を80度~85度に設定することなのです。

お湯の用意が出来たら…

早速麦焼酎と割っていきましょう。割り方の手順は3つです。

割り方①グラスにお湯を注ぎます。※グラスを温めるのが目的ですが、同時にお湯の温度も下がります。

割り方②お湯の入ったグラス①に焼酎を入れます。※この時自然に対流が起こり、ゆっくりとお湯と焼酎が均等に混ざることで、焼酎本来の味わいを引き出すことができます。

割り方③かき回さずに15秒ほどおきます。※かき回すと香りが飛んでしまいます。

以上で完成です。ちなみに、香りや風味を美味しく味うのに最適な焼酎とお湯の割合は「6:4」と言われています。とは言いましても、人それぞれ好みがありますので、色々な割合で試して頂き、自分の好みを見つけてみてください!

ジュース割

麦の香ばしい香りがありながらクセが少ないので、男性だけでなく女性にもとてもの麦焼酎ですが、さらに飲みやすくするなら麦焼酎とジュースを割った飲み方がお勧めです。柑橘類は特に合いますが、お好みのジュースで自分のお気に入りを見つけてみてください。100%のジュースを使うのがお勧めの飲み方です。

または、レモンやグレープフルーツを絞った「生絞りジュース割り」での飲み方もお勧めです。フレッシュ感たっぷり、さっぱりと楽しめます。

また、焼酎が苦手な人にお勧めなのが、トマトジュースと麦焼酎という飲み方です。麦のコクと野菜の甘みで飲みやすくなるので、ぜひお試しください。

お茶割

お茶割りと聞くと一見地味に感じてしまいますが、女性に嬉しい低カロリーでお勧めの飲み方です。緑茶、ウーロン茶、ジャスミン茶やストレートの紅茶…等々、たくさんあるお茶の中から、和食・中華・洋食等の食事のジャンルに合わせてお茶を選べば、食事にもピッタリのお酒になります。

冷たく飲むなら、麦焼酎を先に注いでからお茶を好みの濃さで入れてください。温かく飲むなら、お湯割りと同じようにお茶を先に注いでから、麦焼酎を入れてください。冷/温どちらでも美味しく頂けるのがこの飲み方の魅力でもあります。

ちなみに、麦焼酎と特に相性が良い飲み方は麦茶割りです。この組み合わせで割るとより麦の香ばしい香りが楽しめます。

麦焼酎・大麦焼酎の飲み方を銘柄別でご紹介

二階堂

[no_toc]
世の中に麦焼酎を広めた1つに「二階堂」という焼酎があります。大分県の二階堂酒造が昭和48年に100%麦焼酎として発売を開始しました。慶応2年(1866年)創業の老舗で、製法は門外不出という「二階堂」は、芳醇な香りとまろかやかな舌ざわりが特徴です。

二階堂のお勧めの飲み方は、香りのクリアさが際立つ「ロック」、味わいのバランスにまとまり感が増す「梅酒割り」です。麦焼酎初心者の方や、お酒の弱い方は「緑茶割り」も飲みやすくお勧めです。

佐藤

「佐藤」と聞くと芋焼酎が出てくる方も多いのではないでしょうか。芋と同じ蔵元である鹿児島県の佐藤酒造が、2007年に販売を開始し今では麦も定番となっています。水が美味しいと有名な、霧島山系の日本では珍しい中硬水を使用しており、蔵元のお酒の特徴でもある厚みのあるしっかりとした味わいを佐藤の麦焼酎でも堪能できます。

麦を焦がしたような香ばしい香りの中に、チョコレートやバニラのような甘みもある佐藤は、香りや風味がしっかり引き立つ、お湯割りや水割りがお勧めの飲み方になります。もし甘みをより強調させたい場合は、お湯割りが良いでしょう。

中々

宮崎県の黒木本店が醸造している「中々」は、幻のプレミアム焼酎「百年の孤独」の原酒であり、麦のコク、甘み、うま味が引き出されている1品です。この「中々」は飲み方を選びません。なぜなら、軽快な香りと飲みやすさを追求した銘柄だからです。この焼酎に合う飲み方を探す必要はなく、どんな飲み方でも麦焼酎らしい風味を楽しめる逸品となっています。

麦焼酎を飲み慣れていないけど、中々を飲んでみたいと言う方に強いて、飲み方をお勧めするならば、薄めの水割り、もしくはお湯割りになります。

白水

南阿蘇にある名水100選に選ばれている白川水源の水を使って作られている麦焼酎です。作っているのは、意外にもワインでよく聞くメルシャン(キリン系列)で、数少ない焼酎の銘柄になります。白川水源にはカルシウムが豊富に含まれており、それが「白水」の香りを引き立て、ナトリウムとカリウムがキレに繋がっています。

「白水」の麦のやさしい香りを楽しめる飲み方は、ストレートです。水割りもまたうま味や香りを上品に変えてくれるのでお勧めです。

いいちこ

先述した「二階堂」とともに、下町のナポレオンと呼ばれる「いいちこ」で麦焼酎の知名度を広げました。「いいちこ」とは、醸造している三和酒類がある大分県の方言で「いいですよ」という意味で、地元の人に愛されている麦焼酎の1つでもあります。

口当たりが軽く、スッキリとした飲み口が特徴の「いいちこ」の飲み方は、麦茶割りが勧めです。「いいちこ」本来の風味を味わいたいと言う方へは、ストレートやロックという飲み方もお勧めです。また、クセがなくあっさりしているので、お酒が弱い方はお好みのジュースで割って頂くのも、飲み方としてはお勧めです。

兼八

上昇に伴い、年々入手が困難になってきている、大分県・四谷酒造の「兼八」の特徴は、麦そのものが凝縮されているような香ばしく甘い香りです。優しい口当たりと、滑らかな味わいで、麦チョコのような風味が残ります。

「兼八」お勧めの飲み方は、香りが引き立つロックです。もしくは、前割りという予め水割りしておいたものを一晩冷蔵庫で寝かせるという飲み方です。これにより、まろやかな味わいになるのでとてもお勧めです。

神の河

「さつま白波」という芋焼酎で有名な鹿児島県の鹿児島酒造が手がける麦焼酎です。特徴はなんと言っても、オーク樽で3年以上寝かせることによる洋酒を彷彿させる独特の香りと琥珀色であるということでしょう。ウィスキーのような風味がありながらも、飲みやすさがあるので、洋酒が好きな人にもお試しいただきたいお酒です。

ふくよかでまろやかな飲み口でやさしい香りの「神の河」は、ロックやストレート、もしくは濃い目の水割りという飲み方がお勧めです。

閻魔

寛永元年(1789年)に大分県で創業を始めた歴史ある蔵元老松酒造で作られている麦焼酎です。黒麹による麦麹を使用したスッキリと上品な飲みやすさのある「黒閻魔」と、樫樽で長期貯蔵されまろやかなうま味と甘みがある「赤閻魔」、麦のしっかりとした味わいを楽しめる「常圧閻魔」があります。

お勧めの飲み方は、「黒閻魔」はロックと水割り、「赤閻魔」はロックと水割りの他にお湯割りも香りが引き立ちお勧めです。「常圧閻魔」は、香ばしさが引き立ち甘みも出てくるお湯割りがお勧めです。

隠し蔵

鹿児島県の濱田酒造の「隠し蔵」は、麦の香りとともに樫樽貯蔵による芳醇な香りが特徴の麦焼酎です。口当たりもまろやかでスッキリとしており、樽貯蔵による香りとあわさり高級感あふれる味わいになっています。麦のうまさがつまっているもののクセはなく、麦焼酎が飲み慣れていない人にもお勧めの1品です。

飲み方は、スッキリとした香りが引き立つロック、もしくは水割りがお勧めです。

麦焼酎のカクテルでの飲み方

[no_toc]
焼酎初心者の方にお勧めなのが、ベースの洋酒を焼酎に変えるカクテルです。シロップを入れて甘めにしたら女性にも飲みやすくなるので、お勧めの飲み方です。

例えばラムベースのモヒートを、焼酎ベースに変えると「焼酎モヒート」になります。また、麦焼酎と特に相性が良いのが、コーヒーを使ったカクテルです。コーヒーリキュールをコーヒーと焼酎を合わせたものに変え、ミルクを加えると「カルーアミルク焼酎バージョン」になります。色々なカクテルを試してみて自分のお気に入りの1杯を見つけてみるのも、楽しい時間になること間違いなしです。

色々な飲み方で麦焼酎を楽しもう!

麦焼酎の飲み方についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。基本的な麦焼酎のお勧めの飲み方から、銘柄別にお勧めの飲み方や、焼酎カクテルまで、色々な割り方で楽しむことができるのも麦焼酎の魅力の1つと言えるでしょう。

ロックやストレートで味わうもよし、割って自分好みの焼酎に変えても良し、洋酒を焼酎に変えてカクテルにしても良し、色々な飲み方で麦焼酎を楽しんでください!
モバイルバージョンを終了