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【国別】唐辛子の種類と特徴|日本/メキシコ/中国/辛さ

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唐辛子の種類別特徴

唐辛子はナス科の植物でトウガラシ属の一年草です。熱帯気候では多年草の種類もあります。色々な国の環境下で育つため、世界各地で愛されている野菜です。

この唐辛子ですが、辛いイメージがあるかもしれませんが、辛くない種類や甘い種類などもあります。食卓に登場するピーマンやパプリカもトウガラシの種類の一つになります。

このような唐辛子ですが、種類が変われば辛さも劇的に変わります。辛さについては、スコヴィル値という単位を使って表します。辛みの成分であるカプサイシンがどの程度含まれているかを表しています。このスコヴィル値ですが、鷹の爪の場合4万程度と言われています。世界で辛いことでギネスに登録されているキャロライナー・リーパーで300万と言われています。鷹の爪の75倍も辛い唐辛子なのです。

国別唐辛子の種類一覧

唐辛子は16世紀から17世紀にかけて、世界中に広がり伝わっていきました。その後、それぞれの国の自然環境の違いから、色々な種類の唐辛子が出来てきました。世界中の唐辛子には色々な形の物や味のものがあります。世界中で栽培されている唐辛子には、国ごとでどのような特徴があるのでしょうか。

日本

日本には、鷹の爪をはじめ、本鷹・八房といった種類のものや本鷹と八房を掛け合わせてできた三鷹、4cm~8cmと大ぶりで日本ではもっとも辛いと言われている熊鷹などの品種があります。これらの品種は天に向いてピンと上を向いた形で実が付きます。そして、真っ赤に熟した実を乾燥させて使うのが一般的な使い方となります。日光とうがらしという種類では、10cm程度の長さになりますが、決定的な違いは青トウガラシのようにぶら下がるように実をつけます。

辛くならない種類

辛くない種類の唐辛子も多くあります。獅子唐をはじめ、伏見甘とうがらし、万願寺とうがらしなどの種類があります。これらの青とうがらしは、種類的に緑色をしているわけではなく、枝になったまま完熟させることで赤い色になります。つまり、まだ緑色をしている若いうちに収穫をしているのです。ピーマンやパプリカなども甘とうがらしの種類ですが、トマピーやこどもピーマンといった種類や、バナナピーマンといった種類のものもあります。

メキシコ

日本では、唐辛子というと鷹の爪を連想する人が多いかと思いますが、メキシコでは色々な種類の唐辛子があります。ポブラーノ、ハラペーニョ、セラーノといった種類のものから、お菓子で有名になったアバネロなどがあります。ポブラーのは、ピーマンのような種類のもので、辛みはあるものの、中にひき肉を詰めたりして料理して食べます。ハラペーニョは、ファストフードやお菓子などの味で一時期がありました。緑色のタバスコは、このハラペーニョが原料となっています。セラーノは細長い種類のもので、生のままでサルサに使われたり、ピクルスにされたりします。

青トウガラシ以外の唐辛子

アバネロはこれらの種類のものとは少し違い、オレンジ色で丸っこいかたちをしています。ハバネロという綴りから、日本ではハバネロという名前で広まっています。カイエンという種類の唐辛子も栽培されており、こちらは鮮やかな赤色に染まります。小粒で大変辛い唐辛子になります。こちらは普通の赤いタバスコの原料になっています。

中国

中国では、鷹の爪が多く作られ使われています。中国は広く北は寒い地域から南は亜熱帯の気候であるように、地域によって全く特徴が違ってきます。特に有名なのは四川料理などで使われる四川唐辛子です。これは中国では朝天椒(チャオティエンヂヤオ)と呼ばれる唐辛子です。形は、ピーマンやパプリカのような形をしていますが、ピーマンとは違い、マイルドですが辛みもあります。

辛さの段階別唐辛子の種類

唐辛子の辛さについては、ピンからキリまであります。鷹の爪も辛いですが、10位にすら入らない辛さです。それでは、ベスト10を見てみましょう。

0 バーズ・アイ・ペッパー 約10万~22万スコヴィル

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アフリカ大陸のガーナ産の唐辛子です。見た目は小さい唐辛子ですが、辛みはかなり強い唐辛子です。

N0.9 スコッチ・ボンネット 約10万~32万スコヴィル

ジャマイカなどのカリブ諸島で栽培されているシネンセ種のハバネロに似た唐辛子です。

No.8 ハバネロ 約40万スコヴィル

ただ辛いというだけではなく、フルーティーな香りをもつのも特徴です。

No.7 SBカプマックス 約65万スコヴィル

非常に辛みの強い唐辛子で、ハバネロの2~6倍もある品種です。

No.6 ブート・ジョロキア 約100万スコヴィル

インド北部やバングラデシュで栽培される唐辛子の品種です。2007年に当時のギネス記録を塗り替え世界で辛い唐辛子になりました。

No.5 インフィニティ・チリ 約106万スコヴィル

この品種は、ブート・ジョロキアを抜き最大で117万スコヴィルを記録した唐辛子です。この辛さは、人体に悪影響を及ぼすレベルの辛さです。

No.4 トリニダード・モルガ・スコーピオン 約120万スコヴィル

激辛品種の国であるトリニダード・トバゴにある街の名前を冠とした唐辛子です。この唐辛子の辛さは、刺すような痛みで痛覚に直接働きかける辛さです。

No.3 ナーガ・ヴァイパー 約138万スコヴィル

イギリスの唐辛子農家のジェラルド・フォウラー氏が交配して作った品種です。ブートジョロキアとトリニダードを交配しているため、非常に辛い唐辛子となっています。

No.2 トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー 約146万スコヴィル

この品種を発見したブッチ・テイラー氏の名前を冠した唐辛子です。一番辛いタバスコと比較しても約50倍に近い辛さの唐辛子です。

 キャロライナ・リーパー 約300万スコヴィル

2位のトリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーの2倍以上の辛さを持つこの唐辛子は、もはや食用では使えない次元の辛さの唐辛子です。ゴツゴツした見た目を持ち、熟せば真っ赤に染まります。

唐辛子の種類別の育て方

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唐辛子は、種類によって収穫時期がちがってきます。基本は、4月~5月初旬に種を撒きます。そして早い種類のもので7月には収穫ができます。

ハラペーニョ
比較的早く収穫ができます。果実が濃い緑色になり、肩部分の直径が3cm、長さ6cm、重さ25gが目安とされており、9月頃までの長い期間収穫することができます。

ハバネロ
ハバネロは赤くなっていない青い実でも収穫ができます。最適な収穫期は赤くなる7月~8月となります。寒さにも強く、10月頃でも実をつける品種です。

ジョロキア
ジョロキアは早くて8月末頃から赤くなり、真っ赤になったころが収穫時期となります。

タバスコ
タバスコは実が付いた後、赤くなるのが遅く9月初旬頃から色づきはじめます。赤くなった実から収穫が可能です。

これらの種類ごとに収穫期が違いますが、青い実でも収穫は可能です。
栽培の終わりは、気温が低くなってきて、霜が降りる時期に枯れてしまいます。

種類別唐辛子の栽培方法

唐辛子の栽培方法には、種をまく方法と苗を買ってきて育てる方法とがあります。発芽の管理をする必要がないため、唐辛子栽培の初心者は、苗を買ってきて育てるのがおススメです。共通して言えることは、日当たりと水はけのよい土壌を好むため、肥料の管理と土壌管理を徹底する必要があります。また寒さに弱いため、保温にも注意が必要です。

種から育てる場合、苗を植えかえることができるまで約3ヶ月かかります。種まきの適期は2月から5月です。発芽に適した地面温度は25℃~30℃で、温度が低くと発芽しないため、温度管理は非常に大切になります。

苗から育てる場合は、遅霜で枯れてしまう可能性がありますので、霜の管理にも気を配る必要があります。家庭菜園で育てるには適している唐辛子ですが、出来れば花が咲く直前の苗が売られていれば、それを利用すれば育てやすいでしょう。

キムチを作る唐辛子の種類一覧

キムチを作る場合、韓国産の唐辛子がいいとされています。韓国産の唐辛子は日本産の唐辛子と比べても味がマイルドと言われています。これらの唐辛子を粉末状にしたものや、糸状にしたものを使い作ります。日本では、八房が使われたりします。

辛くない唐辛子の種類一覧

唐辛子には辛いだけではなく、辛みがなかったり、ほんのり辛みがあったりする種類のほか、甘味のあるものもあります。ピーマンやパプリカなどもこのような種類の唐辛子の仲間です。このような辛くない唐辛子にはどのような種類のものがあるのでしょうか。

甘唐辛子の主な品種

甘唐辛子には代表的な種類に獅子唐があります。獅子の顔を連想するようなでこぼこな表面の形から名づけられました。この獅子唐にはごくまれに非常に辛いものに育つことがあります。育成段階で乾燥などの強いストレスがかかったものや、受粉不良によって小ぶりとなり種が少ないものがとても辛いものになる場合が多いです。

京都の伝統野菜として、山科唐辛子・伏見とうがらし・鷹峯とうがらし・万願寺唐辛子などがあるほか、ひもとうがらし・紫とうがらし・杉谷とうがらしなどの近畿地域で栽培されているものや、海外産のパレルモやカレイドスコープといった品種があります。

色々な唐辛子を味わおう

辛い唐辛子から、辛くない唐辛子まで色々な種類の唐辛子を見てきましたがいかがでしたでしょうか。鷹の爪や獅子唐といった種類の唐辛子は一般的に想像するものでしたが、ピーマンやパプリカも唐辛子の種類でした。激辛の唐辛子を無理に食べる必要はありませんが、ぜひ日本の伝統野菜にもなっている唐辛子などは食してみましょう。
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