【特徴別】紅茶・ブランド｜妊婦/イギリス

現在の紅茶の製造法は、19世紀中頃に中国紅茶の製法を参考にし、イギリス人がインドのアッサムチャを用いて製造した方法が基本となっています。

紅茶は摘み取った茶葉を乾燥させ揉捻し、発酵させた後にさらに乾燥させて作ったお茶で、日本の緑茶との大きな違いは酸化発酵させてあることです。茶葉の産地や収穫時期などによって味や香りが異なります。

イギリスやアイルランドなどヨーロッパで愛飲されており、紅茶の文化によって茶器や洋菓子などの文化も発達してきました。

日本では、明治時代に初めてイギリスから紅茶が輸入されました。国内産の紅茶は各地にありますが生産量はごく限られており、現在一般的に販売されている紅茶は輸入品がほとんどです。

紅茶は大変高価なものから100円ショップでも購入できる安価なもの、またお湯を注ぐだけで簡単に作れるティーパック状のものや、スティックタイプになった粉末状のものなど様ざまなものが販売されています。

ペットボトルや缶などに入った紅茶もいいですが、たまには自分で淹れて飲んでみるのはいかがでしょうか。本格的なティーセットや道具を揃えなくても、まずは手軽に楽しみたい方に紅茶をいくつか紹介します。

最も手っ取り早く紅茶を楽しみたいならば、ティーパックがです。一言にティーパックと言っても実に様ざまな種類がありますので、自分の好みの味や香りを見つけるのにもティーパックはです。

お湯を注いだカップにティーパックを入れてゆらゆら揺すり、色が出てきたら取り出して完成となりがちですが、それではあまりにも残念です。ティーパックの紅茶でも淹れるときにちょっと手間をかけると、その香りや味わいをずっと引き立たせることができます。

あらかじめ温めておいたティーカップに沸騰し立ての熱湯を注ぎ、そこにティーパックを入れて受け皿などで蓋をします。この香りを閉じ込めて蒸らすひと手間によって、紅茶の味わいはずっと増します。

商品によって蒸らす時間が異なりますので、パッケージの説明を見て確認しましょう。ティーパックを取り出すときに強く揺すり過ぎたり、スプーンなどでパックを押しつぶして絞ったりすると、紅茶の渋みが強くなりますのでご注意ください。

ティーパックひとつでティーカップ一杯の紅茶を作るのが基本ですので、数杯の紅茶を同時に淹れるときにはティーポットを用いることをします。大きなポットに複数のティーパックを入れ、蓋をしてしばらく蒸らしましょう。

紅茶の老舗ブランドである日東紅茶のティーパックは、100円ショップでも売られています。日本人にとって最も馴染み深い黄色いパッケージの「デイリークラブ」の他、「ダージリンティー」などもです。

最もなのは、100円ショップで購入できる「アールグレイ」です。アールグレイはフレーバーティーの代表的紅茶で、ベルガモットと呼ばれる柑橘系の果物の香料を紅茶の茶葉に着香したものです。アールグレイの芳醇な香りは、疲れた体や心を癒したい方にです。

さらに簡単に紅茶を楽しみたい方になのは、100円ショップでも購入できるスティック紅茶です。「ロイヤルミルティー」や「レモンティー」などの粉末インスタントティーがあります。スティック紅茶は、旅行などに持参するのにです。

暑い夏に冷たい紅茶をがぶがぶ飲みたい、そんな人になのは「水出し紅茶」です。手軽に入手できるのは、リプトンの「コールドブリュー」や日東紅茶の「水出し紅茶ティーバッグ アールグレイ 」などです。

水出し専用の紅茶は、通常の紅茶を水出しするよりも短時間で簡単においしい紅茶が作れるのでです。

通常の紅茶を水出しした場合は、熱湯で入れた時と抽出される成分が異なるため、味に違いが出てしまいます。紅茶の美味しさを担っているタンニンは、80度以上のお湯で十分に抽出されることがその理由のひとつです。タンニンには渋み成分も含まれているので、渋みが苦手な方には水出しはです。

リプトンの「コールドブリュー」は、短時間で作れるアイスティー専用の紅茶です。常水にティーパックを入れ、数分待ってから容器をゆらゆら揺らして混ぜ合わせ、ティーパックを取り出せば完成です。

「トワイニング」は300年以上の歴史を持ち、ヴィクトリア女王時代にイギリス王室御用達に選ばれた格式の高いイギリスの有名紅茶ブランドです。1906年から日本でも輸入されるようになりました。

ご贈答品として贈ったり人から頂いたりして、だれもが一度はトワイニングの紅茶セットを見たことがあるのではないでしょうか。日本人にも馴染み深い紅茶としてブランドです。

美食の国フランスを代表する紅茶ブランドとしてしたいのは「フォション」です。フォションは1886年にパリのマドレーヌ広場で始められた食品店が起源で、 原産地の異なる茶葉を混ぜたブレンドティーを最初に作ったブランドと言われています。

またフォションはフレーバーティーの開発にも力をいれており、フォションのアップルティーが特に有名です。常に進化し続けるフォションの紅茶は、流行を先取りしたい方にです。

フォートナム&メイソンは、300年以上の歴史を持つイギリス王室御用達の老舗百貨店で、紅茶の販売においても世界中の多様な紅茶を広く扱っています。そのブランド力による品揃えの豊富さが、フォートナム&メイソンをする理由のひとつです。

フォートナム&メイソン・ブランドとして独自の紅茶の販売も盛んに行われており、香り立ち豊かなアッサムティー「ブレックファスト」がです。

本格的に紅茶の味と香りを追求したい方にとって、フォートナム&メイソンの種類豊富な紅茶は必要不可欠でしょう。

イギリス人の紅茶好きは世界的に有名です。イギリスで紅茶文化が最盛期を迎えたのは19世紀のヴィクトリア朝時代で、上流階級の人々が美しいティーセットを買い揃えてアフタヌーンティーを楽しむようになりました。

そんなイギリスでの「イングリッシュ・ブレックファスト」は、英国の紅茶文化に触れてみたい方にする欠かせない紅茶です。

アッサム産、セイロン産、ケニア産の3種の茶葉をブレンドしたイングリッシュ・ブレックファストは、イギリスでのあるブレンドティーであり最も一般的な紅茶でもあります。

インドは、茶葉の生産国として世界的に有名です。そんなインドの紅茶でしたいのは、「ダージリンティー」と「アッサムティー」です。

ダージリンは収穫シーズンによって味や香りに違いが生じます。３月～４月に摘まれるファーストフラッシュ（春摘み茶・一番摘み茶）は、カテキン含有量が少なくさっぱりとした味の好きな方にです。

５月～６月に摘まれるセカンドフラッシュ（夏摘み茶・二番摘み茶）は、渋みや甘みやコクや香りが最も充実していると言われています。

アッサムティーは、芳醇な香りと甘みが強くコクのある濃厚な味わいが特徴の紅茶です。ミルクティが好きな方に、アッサムティーはです。

世界的にも有名な「セイロンティー」の名前は、スリランカのかつての国名セイロンに由来します。

スリランカの紅茶は、茶園のある標高によりハイグロウンティー産地、ミディアムグロウンティー産地、ロウグロウンティー産地の三つに分類されており、全般として味と香りと色合いのバランスの整った紅茶とされています。

世界三大銘茶のひとつにあげられる「ウバ 」もスリランカで取れる茶葉で、バラのような香りがあり、渋みが強いのが特徴です。

多くの日本人がイメージする紅茶に最も近い味わいとされるのが「ティンブラ」です。落ち着いた紅茶らしい味を楽しみたい方にです。

胎児への悪影響を考慮し、妊娠中にカフェインを摂取することを心配する妊婦さんは多いことでしょう。そんな妊婦さんたちになのは、「ノンカフェインティー」や「カフェインレスティー」や「デカフェティー」です。

デカフェとは、カフェインが含まれているものからカフェインを取り除いたものを言います。カフェインを取り除く方法はいくつかありますが、最も優れた手法として現在は二酸化炭素を使用した除去法が主流となっています。

ちなみにカフェインが完全に含まれないものがノンカフェイン、カフェインの含有率を0.1％以下に抑えたものがカフェインレスとなります。

「トワイニングのノンカフェインティー」は、紅茶を含まないカフェインゼロのフルーツティーで、カフェインの気になる妊婦さんにです。クランベリー＆オレンジやクランベリー＆ラズベリー、チェリー＆シナモンなどの味が楽しめます。

ミルクティが好きな方にするのは、日東紅茶の「カフェインレスミルクティー」です。スティックタイプで1杯14gあたりカフェインの残存量はわずか0.001g未満ですので、小さなお子様にもカフェインレスミルクティーです。

アールグレイが好きな方にするのは、「アーマッドのデカフェアールグレイ」です。96%以上のカフェインを除去したカフェインレスティーながらも、アールグレイの香りをしっかり楽しめる紅茶です。

紅茶は産地によって種類が異なるほか、数種の茶葉を混ぜ合わせたブレンドティー、茶葉に香料を着香したフレーバーティー、カフェインを除去したカフェインレスティー、果物の味と香りを加えたフルーツティーなど、その種類は実に豊富です。

またストレートでホットティーとして飲むだけでなく、アイスティーにしたりレモンティーやミルクティーにしたりなど、同じ紅茶でも飲み方によって様ざまな味が楽しめます。

高価なティーセットがなくても、お気に入りのティーカップがあれば紅茶は手軽に楽しめる身近な存在です。ほっと一息つきたいとき、紅茶の豊かな香りや味わいは、きっと皆様の心と体を優しく癒してくれることでしょう。