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ナイフとフォークの持ち方・マナー・使い方・並べ方・置き方

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身につけたい!ナイフとフォークの大人のマナー

結婚式、会食、お呼ばれ、デートなど、大人になるとレストランでの食事の機会が増えてきます。仕事関係の方との食事だったら、きちんとしたマナーを身につけている大人として振る舞えれば、信用もアップします。デートだったら、お互いにパートナーに恥をかかせないようにスマートに食事を楽しみたいでしょう。

テーブルマナーばかり気にして、かちこちになっては食事は楽しめません。かといって、無教養でも困ってしまいます。ナイフとフォークを使ってきれいにお食事ができれば、どんなレストランでも落ち着いてふるまえるでしょう。洋食一般で通用する、ベーシックなナイフとフォークの使い方について、改めておさらいしておきましょう。

ナイフとフォークの種類

ナイフとフォークの種類を、食事に使う順番でご紹介します。

■オードブルナイフ・オードブルフォーク
■スプーン(スープ料理に使います)
■魚用ナイフ・魚用フォーク
■肉用ナイフ・肉用フォーク
■デザートフォーク・デザートスプーン
■バターナイフ
■ティースプーン

必ずしもこれらすべてがテーブルに揃っているとは限りません。その日のお料理に合わせたものがセットされています。

ナイフとフォークの並べ方

ナイフとフォークはお皿の両脇に並べてあります。向かってお皿の右側にナイフ、左側にフォークです。

■お皿の右側
・オードブルナイフ
・スプーン
・魚用ナイフ
・肉用ナイフ
■お皿の左側
・オードブルフォーク
・魚用フォーク
・肉用フォーク

大体このように並んでいます。

ナイフとフォークの使う順番

ナイフとフォークは、外側から使います。テーブルセットの段階で、その日のお料理に合わせてナイフとフォークがセットされています。メニューを見て聞いたことのない料理名が書いてあったとしても大丈夫です。コース仕立てであれば、お店の人を信用して外側から順番に使っていきましょう。

一般的にフレンチ仕立てのコースであれば、「前菜・スープ・魚料理・肉料理・デザートとコーヒー」の順に出てきます。ナイフとフォークは外側から順番に使っていけば問題なく食事を進められます。

ナイフとフォークの使い方マナー

ナイフとフォークの基本的な使い方のマナーについてご紹介します。これさえ覚えておけば、どんなレストランでも恥を掻くようなことはありません。

さらに「スマートに使いこなしたい」と考えるのであれば、自宅でこっそり練習しておくのもいいでしょう。自宅での食事にナイフとフォークで取り組んでいれば、気が付いた時にはスマートに使えるようになっているでしょう。何事も慣れていないとぎこちなさが出てしまいます。素敵な振る舞いができる人かどうかは、日々の努力も関係しています。

ナイフとフォークの持ち方

ナイフとフォークの基本的な持ち方です。魚料理と肉料理では持ち方が違います。魚と肉では、切り分けるのに掛かる力が違うからです。そのため、ナイフとフォークも魚用と肉用では大きさも仕様も違っています。

魚料理

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魚料理には魚用ナイフとフォークを用います。右手にナイフ、左手にフォークを持ちます。魚料理では、あまり力を必要としませんので、軽く握るようなイメージで手にしてください。

ナイフは、刃を下に向けて柄の部分を人差し指と親指で持ちます。手首に力をこめる必要がありませんから、軽くペンを持つような感じで握ります。

フォークも同様に、左手の人差し指が上、親指が下になるように持ちます。フォークの背を上にして尖った先が下に向くように持ちましょう。人差し指が上で親指が下になるように持つと、口に運ぶ際に手首のスナップだけで上手に食べられます。必要以上に肘を張るのは見苦しいので気を付けましょう。

肉料理

肉料理のナイフとフォークの持ち方です。魚料理と同じく、右手にナイフ、左手にフォークを持ちます。肉料理は魚料理よりも、切り分けるのに力を必要とします。ナイフとフォークを取り落としたりすることのないようにしっかりと持ってください。

肉料理のナイフは、右手の人差し指をナイフの柄に乗せるようにして持ちます。この持ち方をすれば、ナイフに力を込めることができ、肉料理をスムーズに切り分けられます。

フォークも同じように、左手の人差し指でフォークの柄を抑えるようにして持ちます。この持ち方をすれば、肉を切り分ける時にしっかりとフォークで抑えることができます。

ナイフとフォークの使い方

ナイフとフォークの持ち方をマスターしたら、次は使い方です。魚料理と肉料理に分けて、ナイフとフォークの使い方をご紹介します。

原則としてナイフを右手、フォークを左手に持ちますが、付け合わせの野菜などを食べる時にはフォークを右手に持ち替えても構いません。

魚料理

魚料理でのナイフとフォーク使い方です。フォークを左手に持ち、右手のナイフで魚を切ったり抑えたりします。フォークは背を上にして尖った先を下に向けて魚を刺します。右手のナイフでしっかりと魚を抑えておけば、フォークで刺す時もぐずぐずと崩れるようなことはありません。

魚が骨もなく柔らかいようであれば、右手にフォークを持ち変えて食べてもいいでしょう。その際のフォークは向きは背が上でも下でも構いません。フォークのみで食事をする時は、ナイフはお皿の上ではなく、テーブルの上に置いたままにしておきます。フォークだけを使う時は、決して左手に持ってはいけません。

肉料理

肉料理でのナイフとフォークの使い方です。左手に持ったフォークでしっかりと肉を抑え、右手のナイフで切り分けて口に運びます。肉をフォークに刺すコツは、切った肉片の下にナイフを入れて支えるようにし、フォークを少し捻るようしてに刺します。そうすればしっかりとフォークに肉が刺さるので、口に運ぶ前に落ちたりすることはありません。

付け合わせの野菜は少しであれば肉と一緒にフォークの先に乗せても構いません。付け合わせの野菜を食べたければ、ナイフはお皿の右上の方に渡すように置いても構いませんが、あまり頻繁にナイフを置いてフォークを左から右に持ち替えるのは、せわしなくお行儀のいいものではないので気を付けましょう。

ナイフとフォークの置き方

ナイフとフォークの置き方です。食事中と食後に分けてご紹介します。基本的には食事中に中座をすることはお行儀のいい行為ではありません。トイレなどは食事の前に済ませておきましょう。

食事中

食事中のナイフとフォークの置き方です。原則として食事の最中に中座をするのはあまりいいことではありません。トイレやその他の用事は食事前に済ませておきましょう。どうしてもやむを得ず中座する時や、食事の途中で手を休め飲み物を飲んだり、パンを食べたりする時の参考にしてください。

食事の最中に中休みをする時には、ナイフとフォークはお皿の上に置きます。置き方は、フォークの尖った先を下にしてナイフの上に交差させるように置きます。これがフォークの尖った先が曲がっている理由です。ナイフの刃は内側へ向けておきましょう。こうしておけば、給仕人に食事中であることが分かり、お皿を下げられることはありません。

お皿の上に八の字になるように置いても構いませんが、交差させる置き方が伝統的なマナーです。フォークの先を上に向けて、ボートのオールのように置いてはいけません。この置き方は正しい置き方ではありません。

食後

食事が終わったら、ナイフとフォークは揃えてお皿の上に置きます。フォークの先は下に向け、ナイフの刃はフォークの方に向けます。ナイフとフォークがきちんと並べられていれば「食べ終わりました」というサインになります。給仕人がお皿を下げてくれます。

知っておきたい!スマートなマナー

ナイフとフォークの使い方の他にも、レストランで気を付けたいマナーをいくつかご紹介します。覚えておけば、突然の時にも慌てずに対応できます。

スープのいただき方

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スープスプーンは右手に、親指が上になるように持ちます。手をグーにして握りしめたりしないでください。それでは、あなたは小さな子供のように見えてしまいます。

スープをすくう時は、スプーンを少し向こう側に傾け、手前から向こうに動かして、スプーンを満たします。向こうから手前に書き込むようにすくってはいけません。スプーンの先、あるいは横から吸うように飲みます。

残り少なくなったら、左手でお皿の手前を少し傾けて、残りのスープを向こう側に寄せるようにしていただきます。ランチの時など、スープがスープカップで出されたら時には、スプーンを使ってもカップを手に持って持ち上げて飲んでも構いません。

原則として洋食はお皿を手で持ち上げるということはしません。日本食のマナーと大きく違うところです。気を付けてください。

サラダのいただき方

サラダが肉料理のお皿に盛りつけ合ったら、あるいは肉料理と一緒に出されたら、そのままのナイフとフォークで食べて構いません。食べづらい時はフォークを右手に持ち替えて食べましょう。

サラダが単品で給仕された場合、サラダ用のナイフとフォークが用意されているはずですので、迷わず外側からの順番で食べてください。もし、野菜が大きくて口に入りきらない時には、ナイフとフォークを使って食べやすいサイズに切り分けて食べてください。自分の口のサイズをサラダに合わせる必要はありません。

デザートのマナー

食事の後はデザートです。デザートの時には食事にお皿はすべて下げられ、デザートフォークとデザートスプーンがセットされます。デザートスプーンは右側、デザートフォークは左側です。デザートスプーンはナイフのように果物やお菓子を切り分けて使っても構いません。

もちろんデザートスプーンで食べてもいいです。デザートフォークのみで食べる場合は、右手に持ち替えて使ってください。

食べ終わったら、今までのナイフとフォーク同様、お皿の端に揃えておきます。この時も、フォークは先を下に向けて置きます。デザートスプーンは上に向けて置きましょう。

使う順番を間違えたら?

もしもナイフとフォークの使う順番を間違えたら、どうしたらいいのでしょう。間違えても構いません。慌てずに、そのまま食事を続けましょう。使いかけたナイフとフォークを元に戻していけません。

ナイフとフォークを間違えても周りに迷惑はかかりません。食事は楽しむことが一番です。ゆったりのんびり食事を続けましょう。

落としてしまったら?

食事中にナイフやフォークを落としてしまったら、気にせず他のものを取って食事を続けましょう。あるいは、軽く手を挙げれば給仕人がきてくれますので、新しいものを持ってきてもらいましょう。

決して自分で拾うようなことはしてはいけません。気にしたりのぞき込んだりするのもいけません。どっしり構えて何気なく振る舞いましょう。

食事中に中座する時は?

食事中に中座するのは、いいことではありません。できるだけ用事は先に済ませておいて、食事中は食事を楽しんでください。

それでもやむを得ず中座をする時には、ナイフとフォークは前述のように交差させて置きます。ナプキンは背もたれにかけて席を離れましょう。隣の人に中座する旨を伝えてもいですし、会釈で席を立ってもいいでしょう。いきなり何も言わずに席を離れると周りも心配してしまいます。

意外と知らないナプキンのマナー

食事の際に必ず出てくるナプキンの使い方とマナーです。ナプキンのマナーは知られていないことが多く、間違った使い方をしていることも多くあります。ナプキンのマナーについてご紹介しますので、今後の参考にしてください。

ナプキンは、衣類を汚さずに食事を楽しむために用意されているものです。口元や指を拭くのに使います。ナプキンを使わずに自分のハンカチで口や手を拭うと、「このナプキンは汚くて使えない」というサインになるので気を付けましょう。

ナプキンは、食事中は半分に折り、輪になっている方を自分の体側に向けて、膝の上に敷きます。口元や手を拭くときは、内側でそっと拭いて、また膝の上に戻します。食事中に中座をする際は、椅子の背にかけて席を立ちます。

食事が終わって席を立つ時には、軽く丸めてテーブルの上に乗せておきます。きれいに畳んで返すと「おいしくありませんでした」というサインになるので気を付けてください。

NG集

やってはいけない洋食のマナーをご紹介ます。マナーとは、単に知識教養というだけではありません。周りの人に不快感を与えず、みんなが食事を楽しむためのマナーとして参考にしてください。

肘に注意!

ナイフとフォークを使う時は、肘を両側に張るような使い方をしてはいけません。両側で食事をしている人の迷惑になってしまいます。ナイフとフォークは手首のスナップと肘から先を動かして上手に使いましょう。

食事をしながら肘をついてはいけません。肘を付いて片手だけで食事をするのは、周りに不快感を与えてしまいます。食べていない時は、肘をついても構いません。

カトラリーの使い方

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ティースプーンをおコーヒーカップの中に入れっぱなしにしてはいけません。かき混ぜ終わったら、ソーサーに出して飲みましょう。

どんなに会話が弾んでも、ナイフとフォークを手に持ったまま相手を指してはいけません。すごく失礼なことです。また、喧嘩を売っているようにも見えてしまいます。

口の中のものに気を付けて!

あまり一度に口に食べ物を含んではいけません。どんなに空腹だったとしても落ち着いて食事をしてください。

口に食べ物を含んだままお話をするのは気を付けましょう。また、大口を開けて笑わないようにしましょう。口の中の食べ物を見せることは、周りに不快感を与えてしまいます。

覚えておきたい各国のナイフとフォークのマナー

洋食のマナーと一口に言っても、実は各国によって少しずつ違いがあります。日本の中にもその料理店が多いのが、特にフランス、イギリス、イタリアです。大きくは違いませんし、それまでに学んできたテーブルマナーで自信をもって食事をして構いません。念のため、各国のマナーを少しずつご紹介します。

フランス

スープの食べ方が違います。イギリス式では、手前から奥にスプーンを動かすのに対して、フランス式では、奥から手前へとスプーンを動かしてスープをすくいます。

食後のナイフとフォークの置き方も違います。フランスではナイフとフォークは3時の方向に揃えて並べます。ここまで徹底しなくても、日本のレストランで食事をするには問題はありません。

イギリス

一般的に洋食のマナーとして学ばれているものは、イギリス式であることが多くあります。ナイフとフォークの置き方やスープの食べ方に多少の違いはあるものの、イギリス式のテーブルマナーで十分に食事を楽しむことができます。

イタリアン

ナイフとフォーク、その他のカトラリーの使い方は、フランスやイギリスと変わりません。大きな違いはパスタ類の食べ方でしょう。イタリアではパスタを食べるのにスプーンとフォークで食べるようなことはしません。これは、小さな子供がやることです。パスタ類は右手にフォークを持って、フォークのみで食べましょう。

ボンゴレなどの貝類は、左に貝を持って、右手のフォークで外して食べます。ピザは手で取って食べてください。チーズや中身がこぼれてしまいそうなときは、フォークですくうように補助してください。

さあ、召し上がれ!

ナイフとフォークの使い方を中心に、レストランでの食事のマナーをご紹介しました。いかがでしたか。ナイフとフォークが上手につかえれば、どんなレストランだって物怖じせずに食事が楽しめます。堅苦しくならずに目の前の食事を楽しむためにも、日頃からナイフとフォークの使い方を練習しておくのもいいのではないでしょうか。
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