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【メーカー別】ハイボールの度数の比較・度数の計算方法

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意外と知らない、ハイボールの度数とは?

いまや、「飲みやすくおしゃれなお酒」として、すっかり定着した「ハイボール」。そのは衰えることを知りません。その飲みやすさから、ついつい飲みすぎてしまいがちなハイボール。「気づいたらペースを上げすぎた」「思ったより酔ってしまった」という経験があるひとも多いことでしょう。今回は、ハイボールのアルコール度数について、くわしく紹介していきます。

ハイボールの度数はどう計算するの?

そもそも、ハイボールの度数はどのように算出されるのでしょうか。計算式は以下のとおりです。

・ハイボールのアルコール度数=(ウイスキーの量×ウイスキーのアルコール度数)÷(ウイスキーの量+ソーダの量)

たとえば1:4の割合でハイボールをつくるとすると、ウイスキー30mlに対し、ソーダを120ml注ぐことになります。この状態で計算した場合、
・(30ml×40度)÷(30ml+120ml)=8度
となり、できあがるハイボールは8度となります。

なお、今回はアルコール度数を「度」と表記しますが、「%」に置き換えても構いません。どちらも、同じ意味となります。

ウイスキーは、ボトルそのままのアルコール度数を見てしまうと、とても高く感じますが、ハイボールにすることによって、アルコール度数を自由に変えて楽しむことができる、とても便利な楽しみ方のできるお酒、ということになります。

ハイボールの度数を比べてみよう

それでは、ハイボールをつくるのに、適したウイスキーは何なのでしょうか。手に入りやすく、も高い銘柄をご紹介するとともに、アルコール度数を比較してみます。

角瓶(角ハイボール)

サントリーといえば、ハイボールの火付け役として知られています。なかでも、コマーシャルでもおなじみの「サントリー角ハイボール」に使われる「角瓶」ブランドは、サントリーを代表する銘柄のひとつです。

1923年、サントリー創業者の鳥井信治郎氏は、山崎蒸留所を設立し、以降、国産ウイスキーづくりに情熱を注ぎました。スコッチウイスキーを手本に、10年かけてブレンドを研究し尽くした結果、誕生した「角瓶」は、1937年10月8日以降、80年にわたり支持される、国産ウイスキーの定番ともいえる銘柄となりました。「角瓶」には、2種類のラインナップがあります。

角瓶

スタンダードな「角瓶」は、山崎蒸留所と白州蒸留所のバーボン樽原酒をブレンドして作られており、甘い香りとドライな後味が特徴。近年は、ソーダで割ることを想定してつくられているため、とくにハイボールにぴったりの銘柄となっています。

一般に流通している容量は、180ml瓶、450ml瓶、700ml瓶、1.92lペットボトル、2.7lペットボトル、4lペットボトルと、多様な展開があります。アルコール度数は40度です。

白角

「白角」は、白州蒸溜所の原酒を主に使用しています。すっきりとした味わいに、穏やかな香りが加わり、キレ味の良いウイスキーとなっています。こちらはハイボールとしても楽しめますが、飲み方としては、水割りが特に向いています。

容量は、700ml瓶、1.92Lペットボトル、2.7Lペットボトル、4Lペットボトルを展開。アルコール度数は角瓶と同じく、40度です。

ハイボールのつくり方と度数

角ハイボールのつくり方は、グラスに氷を山盛りに入れ、ウイスキーとソーダの比率を1:4でつくる方法です。この場合、度数は8度になります。ソーダを使う場合は、炭酸が強めのものを選ぶと良いでしょう。また、ハイボールにレモンを加えることもです。

ジムビーム

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つづいて、同じくハイボールの定番となっている銘柄である、「ジムビーム」をご紹介します。「ジムビーム」は、200年以上の歴史をもち、1973年以降は世界の売上を誇る、世界的に有名なバーボンウイスキーのひとつです。

アメリカ、ケンタッキー州の蒸留所は、1795年に設立。7世代にわたり、ビーム一族が独自の製法を守りつづけています。日本では、サントリーから販売されています。

ジムビーム

スタンダードな「ジムビーム」は、デントコーンを原料としており、熟成期間は、法律が求める2倍もの長さというこだわりぶりです。バニラ、キャラメルの甘い香りと、コーンの香ばしさが特徴です。フレーバーは、バニラ、キャラメル、樽のニュアンスもほのかに感じられます。700ml瓶、1000ml瓶で容量を展開し、いずれもアルコール度数は40度です。

ジムビーム ブラック

「ジムビーム」ブランドの最上級品である「ジムビーム ブラック」。6年以上の長期熟成を経た、豊かなアロマと芳醇な味わいが特徴の、特別感あふれるウイスキーです。展開は700ml瓶のみ。こちらもアルコール度数は40度です。

ジムビーム ライ

1945年から販売し続けている、ライ麦によるライ・ウイスキー、「ジムビーム ライ」。ライ麦の生産量が減った昨今では、ライ麦を使用したウイスキーは、とても希少です。黒胡椒を思わせるスパイシーさと、フルーティーな香りが特徴です。フレーバーは、ハーブのようなニュアンスとともに、バニラのような甘みがあります。展開は700ml瓶のみ。アルコール度数は40度です。

ジムビーム ダブルオーク

2つの樽で熟成させるという、独特の製法を用いた「ジムビーム ダブルオーク」。内面を焦がしたアメリカン・ホワイトオーク材の新樽に、4年熟成させたのち、原酒をさらに新樽に移して、数カ月熟成させることによって、完成します。

キャラメル、バニラの香りとともに、焦がした樽の独特の香りがします。フレーバーは、甘みだけでなくスパイシーさも兼ね備えています。展開は700ml瓶のみ。アルコール度数は43度です。

ジムビーム デビルズカット

熟成過程によって、蒸発したウイスキーを「天使の分け前」と呼ぶのに対し、ウイスキーを取り出した後に、樽材にしみ込んでわずかに残る原酒を「悪魔の分け前」といいます。その「悪魔の分け前」を抽出し、加えたのが、「ジムビーム デビルズカット」。

長期間熟成されたウイスキーと、抽出するという、独自の製法によってブレンドされます。非常に重厚で、バニラ、ナッツ、オークの香りがし、甘みとコクが共存するフレーバーは、ハイボールにとてもよく合います。展開は700ml瓶のみ。アルコール度数は45度です。

ハイボールのつくり方と度数

「ジムビーム」も、理想の比率は、ウイスキーとソーダの割合が1:4です。グラスに氷を山盛りに入れ、つくります。レモンを加えるとよりいっそう、楽しめます。

「ジムビーム」「ジムビーム ブラック」「ジムビーム ライ」の場合、もとがアルコール度数40度のウイスキーなので、ハイボールにした際のアルコール度数は、8度です。「ジムビーム ダブルオーク」はもとがアルコール度数43度なので、ハイボールにすると、度数は8.6度です。「ジムビーム デビルズカット」は、もとがアルコール度数45度なので、ハイボールにすると、度数は9度となります。

その他のハイボールの度数は?

ほかにも、ハイボールによく合うウイスキーがあります。代表的な銘柄をハイボールにした場合の、度数を見ていきましょう。
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白州

ジャパニーズウイスキーの銘柄といえば「白州」です。「白州」は、ハイボールに適したウイスキーとして知られています。昨今はドラマの影響もあり、ジャパニーズウイスキーに火が付き、とても希少なウイスキーの銘柄になってきました。

すだちや、ミントのような香りと、酸味を感じる軽やかな味わいに、スモーキーで切れの良い後味が特徴です。もともとのアルコール度数は、「白州」「白州12年」「白州18年」「白州25年」(数量限定)、いずれも43度です。

「白州」の場合は、ハイボールをつくる際にウイスキーとソーダの比率は、1:3~1:4となっています。1:3の場合、アルコール度数は14.3度と、かなり高めになります。また、もとのアルコール度数が高めのため、1:4の場合も、ハイボールにすると8.6度と、やはりやや高めになります。

ハイボールにミントの葉をあわせるのも、飲み方です。

メーカーズマーク

また、ハイボールにの銘柄と言えば、「メーカーズマーク」も外せません。

定番のスタンダードな「メーカーズマーク」は、オレンジ、はちみつ、バニラの甘い香りに、小麦由来の甘い味わいが特徴。アルコール度数は45度と高めです。

「メーカーズマーク46」は、熟成した樽の中に、焦がしたフレンチ・オークを入れ、後熟させるという、特別な製造工程によってつくられています。リッチで甘いキャラメルの香りと、木の香りが特徴で、味わいも非常に厚みがあります。アルコール度数はこちらも47度と、かなり高めです。

「メーカーズマーク」も、ウイスキーとソーダの比率は1:4ですが、もとのアルコール度数が高いため、スタンダードな「メーカーズマーク」の場合は、ハイボールにしてもアルコール度数は9度。「メーカーズマーク46」の場合は、アルコール度数9.4度と、きわめて高くなります。

一味ちがう楽しみ方

「白州」でハイボールをつくる場合は、ミントの葉を加えるのがです。

また、「メーカーズマーク」でハイボールをつくる際には、オレンジピール、ライム、ローズマリー、コーヒービーンズなどのトッピングがです。ぜひお好みで、合わせてみてください。

缶タイプのハイボールの度数は?

家でも気軽に飲めるのが、缶タイプのハイボール。いくつかのメーカーから販売され、コンビニなどでも入手することができます。代表的なものをいくつかご紹介します。

・サントリー 角ハイボール 7度
・サントリー 角ハイボール(濃いめ) 9度
・サントリー トリスハイボール 7度
・ニッカ ハイボール 7度
・ニッカ ブラックニッカクリアハイボール 9度

通常、ハイボールの基本の分量は、ウイスキーとソーダの比率が1:4です。氷をぎっしりつめたグラスにこの分量をそそぐため、アルコール度数は高いものの、一概に酔いやすいというわけではありません。それに対し、缶タイプの市販のハイボールは、表記だけ見ると決して度数が高すぎるようには見えませんが、氷の量によっては、ボトルからつくるハイボールよりも、結果的に濃く、酔いやすくなります。

ハイボールダブルの度数は?

ウイスキーをつくる際に、濃さをあらわす表現として、「シングル」「ダブル」「ジガー」という表現がよく使われます。「シングル」は1オンス(約30ml)、「ダブル」は2オンス(約60ml)、「ジガー」は通常1.5オンス(約45ml)のことを示しています。先に書いた、ハイボールの比率は、ほぼ「シングル」でのつくり方ということになります。

ウイスキーを注ぐ際に、計量カップなどがなくても適量がわかる簡単な方法として、グラスに指をあてて量るという方法があります。240ml程度のグラスでお酒をつくる場合、底から指を1本添える量をシングル、指2本分添える量をダブルと考えます。

ダブルでハイボールをつくる場合の計算式

ハイボールの魅力のひとつは、自分で好みの濃さを決められることです。少し濃いめで楽しみたいときは、ダブルでハイボールをつくってみてもよいでしょう。ダブルのハイボールのアルコール度数の計算式は、次のとおりです。

ダブルのハイボールのアルコール度数=60ml×度数(%)/ウイスキーの量+ソーダの量

シングルのときと同じく、40度のウイスキーで想定し、全体の量を変えずに考えてみると、
60ml×40度/60ml+90ml=16度(%)
となり、単純に、シングルのときの2倍のアルコール濃度になるのがわかるでしょう。

居酒屋でのハイボールの度数はどれくらい?

居酒屋などの飲食店でハイボールを楽しみたい場合、グラスの大きさもそれぞれの店舗によって違いますし、ウイスキーとソーダの比率も、どうしてもお店によって差が出てきてしまいます。居酒屋のハイボールのアルコール度数は、明確に「○度」といえません。

ただし、きちんとメーカーと提携している居酒屋であれば、ハイボールをつくる際のウイスキーの分量は、あらかじめ決まっています。ビールやワインと違い、ソーダの分量で濃さが決まるハイボールの場合は、お店選びが、満足いくハイボールを飲めるかどうかの分かれ道となります。

ハイボールとサワー、どちらが度数が高い?

ここまで、ハイボールのアルコール度数はおおよそ、ボトルからつくる場合は、8~9度、缶タイプの場合は7~9度ということをお伝えしてきました。では、同じ炭酸系のお酒である、サワーはどうなのでしょうか。

一般的に、飲食店で提供されているサワー類は、5度前後といわれています。これは、カクテル、ビールと同じ程度となります。缶タイプのものも、3~5度のものが多く展開されています。なので、基本のつくり方で考えると、やはりハイボールのほうが強めのお酒ということになります。

自分に合ったハイボールを楽しもう

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いかがでしたか?ブームがまだまだ続きそうなハイボール。アルコール度数を知り、自分の体質や好みに合ったハイボールを、思う存分、楽しんでください。
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