cms-import-kajikko-wp

シャンパンとスパークリングワインの違い|味/値段/見分け方

[allpage_toc]

シャンパンとスパークリングワインの違いって?

ワインには赤・白・ロゼ以外にもシュワシュワと泡の出る発泡性のワインがあります。パッと見ただけでは同じように見えますが、シャンパンなのかスパークリングワインなのか、どうやって見分けたら良いのでしょうか。また、シャンパンとスパークリングワインには一体どんな違いがあるのでしょうか。

シャンパンとスパークリングワインの違いについて今さら聞けない疑問にこれからお答えしていきます。

総称

発泡性ワインを総称して「スパークリングワイン」と呼びます。つまり、シャンパンはスパークリングワインの一種ということになります。

では、広義のスパークリングワインの中から「シャンパン」と呼んでいいものに絞り込むためには、一体どのような条件が必要になってくるのでしょうか。

条件

まず、「フランスのシャンパーニュ地方で生産されていること」、これがシャンパンの絶対的基本条件となっています。フランスにはワインの法律があり、他にもさまざまな条件が細かく定められています。

特定の品種の葡萄を使いシャンパーニュ方式という伝統製法で作られ、アルコール度数は11%以上で最低でも15カ月以上熟成させることなどなど、非常に細かく定められています。

これらの条件をクリアしたスパークリングワインだけが「シャンパン」と名乗る事ができます。このようにワインの法律にはとても細かい規約があり、とても全部は覚えきれません。

簡単に「シャンパーニュ地方でつくられたスパークリングワインがシャンパン」「シャンパーニュ地方以外でつくられた発泡性ワインはみなスパークリングワイン」と覚えておけば十分でしょう。

アルコール度数

シャンパンとスパークリングワインには、アルコール度数に関しては明確な違いはありません。先に述べましたようにシャンパンは「アルコール度数11%以上」と法律で定められています。スパークリングワインには特に規定はないのでさまざまですが、一般的に「10%~12%」くらいのものが多く流通していますので、どちらもアルコール度数に大きな違いはありません。

ただ最近では、アルコール度数5%以下の非常に軽くて飲みやすいスパークリングワインもつくられていて、それほどお酒に強くない女性にもがあります。

カロリー

シャンパンとスパークリングワインにはカロリーの違いは特にありません。どちらも一般的に「100mlあたり100kcal程度」と言われています。

これに比べてワインは赤・白・ロゼに関わらず「100mlあたり73kcal程度」と言われていますので、シャンパンやスパークリングワインの方がちょっとカロリーが高めであるといえます。

750mlのフルボトルを1本空けたとしたら750kcalも摂取することになってしまいます。これにワインと相性の合うチーズやローストビーフ、ピッツァなどの美味しいおつまみが加わったら、総カロリーは恐ろしいことになります。ダイエット中の方はシャンパンとスパークリングワインのカロリーにはくれぐれも気を付けましょう。

シャンパンとスパークリングワインの味の違いって?

シャンパンとスパークリングワインの味の違いといっても「シャンパンの方が格が上だから美味しい」などと決まっているわけではありません。銘柄によって味のニュアンスにはさまざまな違いがありますから、どちらの方が美味しいと決めることはできないでしょう。

ただ、先にも述べましたようにシャンパンは法律で定められたさまざまな厳しい条件をクリアしてつくられているのですから、スパークリングワインと比べると「ハズレが少ない」という意見もみられます。

では、次に「甘口と辛口」という味の違いについてはどうでしょうか。シャンパンやスパークリングワインの甘口と辛口の違いは、一体どこからくるのでしょうか。ぶどうの品種の違いなのでしょうか。

甘口

シャンパンやスパークリングワインに限らずワイン全般に言えることですが、ワインの原料となるぶどうは食用ではない醸造専用のぶどうです。しかし、甘口用の品種、辛口用の品種というものが存在するわけではありません。同じぶどうの品種から甘口のワインも辛口のワインもつくることができます。

では、一体甘口と辛口の違いは何で決まるのでしょうか。ワインの醸造には「酵母菌」の働きが欠かせません。この酵母菌がぶどうの糖分を食べ進んでいくことで、アルコールが発酵してお酒になるという仕組みです。この酵母菌の働きをコントロールしていくことで、お酒の味が決まっていきます。この酵母菌の働きを途中で抑えて糖分を残したものが「甘口」になります。

辛口

[no_toc]
そして、酵母菌が糖分を残さず食べすすめばすすむほど「辛口」になっていきます。このように甘口と辛口の味の違いは「糖分残量の違い」といえるでしょう。また、ラベルに「BRUT(ブリュット)」や「EXTRA BRUT」という表記があれば、それは「辛口」「超辛口」という意味ですので辛口の目安になります。覚えておきましょう。

シャンパンとスパークリングワインの製法の違いって?

シャンパンは先に述べましたとおりの「シャンパーニュ製法」でつくられます。酵母菌が糖分を食べすすんでアルコールを発酵させていくと二酸化炭素が生まれます。これがシャンパンの「泡」の正体です。

それに比べスパークリングワインには実にさまざまな製法があります。シャンパンのように瓶の中ではなくタンクの中で発酵させたり、人工的に炭酸ガスを注入したり、中にはシャンパーニュ製法に近いやり方でつくられているスパークリングワインまであります。

シャンパンとスパークリングワインの平均的な値段の違いは?

シャンパンが法律で決められた伝統製法でいかに厳密に造られた貴重なものであるかということがよくわかりました。ですから、シャンパン以外のスパークリングワインと比べるとお値段にもやはりそれなりの違いがあります。

シャンパンはそれこそ上を見たらキリがありません。中には1本数百万円の値が付いているヴィンテージもあるほどです。それに比べるとスパークリングワインは、小売店によってはシャンパンの半額以下で買えることもあります。私たちが気軽に楽しめる価格帯のものが多いので、スパークリングワインの方が身近な存在といえるでしょう。

しかし、値段の違いが品質の違いというわけではありません。シャンパンと同じような製法で丁寧に造られているにもかかわらず、リーズナブルで庶民の味方のような素晴らしいスパークリングワインもたくさんあるということを知っておいてください。

シャンパンとスパークリングワインの見分け方って?

それでは、シャンパンとスパークリングワインを見分けるにはどうしたらよいのでしょうか。

一般的に、スパークリングワインよりシャンパンの方が泡立ちがきめ細かいと言われています。グラスの底から立ち上っていく泡立ちの違いをじっくり観察してみましょう。

ラベル表記

シャンパンは「Champagne」とラベルに必ず表記しなければいけないということが法律で定められています。ですから、ラベルを見て「Champagne」という表記があればシャンパン、「Champagne」の表記がなければスパークリングワインと違いが分かりやすいでしょう。

シャンパンとスパークリングワインの商品の違いを比較!

これから紹介する次のシャンパンとスパークリングワインには、約4千円の値段の違いがあります。どちらも似たような製法でつくられているのにこれだけ価格差があるというのも、シャンパンとスパークリングワインのおもしろさでもあります。

シャンパン【ヴーヴ・クリコ イエローラベル】

シャンパンといえばドンペリやモエといった銘柄が真っ先にあがりますが、「Veuve Clicquot(ヴーヴ・クリコ)」は隠れた銘品です。ピノノワール種のしっかり重めボディの辛口シャンパーニュでアルコール度数12%、黄色いラベルデザインもハイセンスな通好みのシャンパンです。
[no_toc]

細やかな泡で飲み口もさらりとして辛口。美味しかった。シャンパンはやはりスパークリングとは違う。

http://www.amazon.co.jp/

スパークリングワイン【カヴァ フレシネ コルドン・ネグロ】

カヴァはスペインの特定地域で例の「シャンパーニュ製法」で造られているスパークリングワインです。シャンパンと同じように丁寧につくられていて抜群の味なのにとってもリーズナブルです。美味しくてお得なスパークリングワインでです。

あっさり、さっぱりとした口当たりでかなり軽いです。

どんな料理にも合わせやすいと思います。

http://www.amazon.co.jp/

シャンパンとスパークリングワイン両方楽しんじゃおう!

ここまでシャンパンとスパークリングワインの違いについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

お祝いの席やちょっといいホテルでのお食事の時に乾杯するならシャンパンを、仲間たちと大勢でわいわい飲むならスパークリングワインを、そんな風に選び分けるのもいいでしょう。その時々のシチュエーションに合わせて上手に使い分けどちらも楽しみましょう。
モバイルバージョンを終了