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ウイスキーのお湯割りの美味しい作り方・効果|グラス/度数

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ウイスキーのお湯割りのおいしいつくり方

寒い季節になると、あたたかい飲み物が恋しくなります。お酒を楽しむ場でも、それは同じ。今回はそのなかでも、ウイスキーのお湯割り、別名「ホットウイスキー」をご紹介します。ウイスキーが好きなひとなら、よりいっそう、風味や香りを楽しめるお湯割り。リラックス効果も高く、いつもとは一味ちがった楽しみ方ができます。

ウイスキーのお湯割りの基本のつくり方

ウイスキーのお湯割りの、基本のつくり方は以下のとおりです。

・使用するグラスをあらかじめ、あたためておきます。
・ウイスキーをグラスに注ぎます。目安は、グラスの1/3から1/4程度の量です。
・ウイスキーの2倍~3倍くらいのお湯を注ぎます。お湯の分量は好みで調整してください。
・軽くまぜて完成です。

このように、とてもシンプルなので、誰でも簡単につくることができます。ですが、さらに少しだけこだわることによって、おいしさが増すのが、ウイスキーのお湯割りの魅力です。

最適なお湯の温度は?

ウイスキーのお湯割りに最適なお湯の温度は、80℃です。これは、ウイスキーの香りを楽しむために適した温度となっています。沸騰したお湯を使ってしまうと、アルコールが気化してしまい、香りが抜けてしまうため、ある程度冷ましてから注ぐようにしてください。逆に、低すぎる温度だと、香りがじゅうぶんに立ちませんので、こちらも注意が必要です。

お湯を適温に保つコツ

適温を保つコツとしては、まず、グラスをあらかじめ、あたためておくことです。レンジなどであたためるのではなく、お湯をグラスに注ぎ、あたためておきます。

お湯を注ぐ際も、やかんやポッドから直接注ぐのではなく、一度、別のティーポッドに移してから注ぐなど、一工夫すると良いでしょう。あたためた直後のやかんやポッドから、直接お湯を注いでしまうと、温度が高すぎて、アルコールが飛んでしまうためです。お湯を移しかえることによって、空気に触れ、いち早く適温になっていくため方法です。

また、お湯を注ぐ際にも、ゆっくり注ぐことを意識してみてください。そうすることで、ウイスキーの香りが飛ぶことを、防ぐことができます。

ウイスキーのお湯割りの、最大の魅力は「香り」なので、ぜひ、温度にはこだわってみてください。

トッピング:クローブ

さまざまなトッピングを楽しめるのが、ウイスキーのお湯割りの特徴です。ウイスキーのお湯割りにトッピングのひとつが「クローブ」です。クローブはさまざまな料理に使われている、濃厚な甘い香りが特徴の、メジャーなスパイスです。ウイスキーのお湯割りは香りを楽しむため、クローブとの相性も抜群です。

ウイスキーのお湯割りを飲む際に、クローブを1、2本浮かべたり、紙にさして入れて、スパイスの香りを楽しみます。

適当な分量としては、ウイスキーのお湯割りが200mlの場合、クローブ2本程度と考えておくと良いでしょう。

トッピング:レモン

また、ウイスキーのお湯割りにレモンを加えるのも、定番の飲み方のひとつです。香りを楽しめるだけではなく、レモンには疲労回復効果もあるため、寝つきが悪いときなどに一杯飲むのもです。

レモンとあわせて、砂糖やはちみつを加えることも、の飲み方です。これは「ホット・ウイスキー・トディー」と呼ばれ、スコットランドなどで広く親しまれています。風邪などの体調不良の際にも、好んで飲まれています。

適当な分量としては、ウイスキーのお湯割りが200mlの場合、角砂糖1個(はちみつなら大さじ1杯)、レモン1片程度と考えておくと良いでしょう。もちろん、こちらもお好みで味を調節してください。

そのほかのトッピング

ほかにも、ウイスキーのお湯割りは、さまざまなトッピングを楽しむことができます。シナモンスティックや、バジルなどのハーブ、ジャム、ドライアップルなどを合わせることもです。お湯を紅茶に変えて、紅茶割りにすることも、の飲み方です。

なかには、バターを入れるという方法もあります。ラム酒にバターを浮かべて飲む方法も有名ですが、こちらはそのウイスキー版ということです。

高級な銘柄だと、風味が変わってしまうことに抵抗がある人もいるでしょうが、お手頃価格のウイスキーに関しては、こういったトッピングをすることで、かえって風味を活かしつつ、また普段とは違った楽しみ方をすることができます。

お湯を注ぐ順序は?

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ウイスキーのお湯割りをつくる際、「グラスには、ウイスキーより先にお湯を入れるべきでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。

通常、焼酎などのお湯割りは、先にお湯をグラスに注いでから、お酒を加えると良いといわれています。理由としては、焼酎よりお湯が軽いため、自然にまざるからということ。また、あとから注いだお酒でお湯を冷ますことになるため、香りが飛びにくいということです。

しかし、ウイスキーのお湯割りに関しては、お酒を先にグラスに注いでつくるほうが一般的です。これは、ウイスキーのお湯割りが、「カクテル」の一部として位置づけられているため、お酒を先に入れて、濃度をみながら、あとから割っていく、カクテルの基本的なつくり方に準じているからという説があります。

ウイスキーのお湯割りにグラス

ウイスキーのお湯割りには、もちろん耐熱グラスを使います。ひとことでグラスといっても、最後まで熱々の状態で飲みたい、おしゃれな時間を楽しみたい、など、いろいろなニーズがあります。ウイスキーのお湯割りを楽しむには、グラス選びは重要な要素を占めています。ここでは、ウイスキーのお湯割りにぴったりの、耐熱グラスを紹介します。

HARIO香りマグカップ

HARIO香りマグカップは、香りを楽しむために設計されたグラスなので、ウイスキーのお湯割りにはぴったりです。量もたっぷり入り、飲みやすい形状で、軽いのも特徴です。

FerranoダブルウォールグラスVico(ヴィーコ)

FerranoダブルウォールグラスVico(ヴィーコ)は、海外のキッチン家電メーカーによる、見た目もおしゃれな耐熱グラスです。ウイスキーのお湯割りを飲み、おしゃれな時間を楽しみたいひとにはもってこいの、デザインと機能性を兼ね備えた一品です。

SCANDINOVIAプレミアムグラス

SCANDINOVIAプレミアムグラスは、キャンプなどのアウトドアで活躍するグラス。ウイスキーのお湯割りは、アウトドアシーンでも多く楽しまれています。そんなときに重宝するグラス。見た目はガラスですが、落としても割れないプラスチックのグラスです。日本製で、有害物質BPAを使用しない、今話題の「BPAフリー」。安全に配慮されたつくりになっています。

ウイスキーのお湯割りにおつまみ

ウイスキーのお湯割りにつまみには、どんなものがあるのでしょうか。そもそもウイスキーに合うおつまみを選ぶときのコツとしては、ウイスキーの味に合わせて、おつまみの系統を変えていくと良いです。

辛口のウイスキーには塩気のあるものを、甘口のウイスキーには、甘めのものを選ぶと、失敗がありません。ウイスキーのお湯割りは甘さやマイルドさを楽しむものですから、甘い系統のおつまみがよく合います。

チョコレート

ウイスキーのお供といえば、チョコレートが定番です。ウイスキーの主原料である麦が、チョコレートの原料であるカカオやバターととても合うため、相性が抜群の組み合わせです。また、樽の香りが、カカオの風味とマッチしやすいことも、ウイスキーとチョコレートの組み合わせが良い理由のひとつです。

ウイスキーのお湯割りの場合、マイルドさを楽しむので、甘いおつまみであるチョコレートは最適です。なかでも、ミルクチョコレートがもっともよく合います。口の中で混ぜて溶かしながら食べるのが、ウイスキーとチョコレートの楽しみ方ですが、ウイスキーのお湯割りは、ウイスキーのあたたかさで、チョコレートがとろけていくのを楽しむことができます。

濃い味のナッツ

ナッツもウイスキーにはとても合うおつまみです。とくに、ウイスキーのお湯割りは、通常よりも香りが強くなるため、塩気の濃いナッツや、甘いコーティングをしたナッツが、よく合います。ナッツのなかでも、マカダミアナッツ、クルミ、ピスタチオなどが、とくにです。
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酸味のあるフルーツ

くだものの甘みと酸味がウイスキーに合うため、ドライフルーツもです。なかでも、酸味の強い果実を使ったドライフルーツは、ウイスキーのコクを引き出してくれるので、ウお湯割りにはよく合います。

フルーティーなウイスキーには、レーズンやアプリコットを。甘みのあるウイスキーには、アプリコットやチェリーが、とくにです。

なお、生のくだものをウイスキーのおつまみにする際には、とくになのがリンゴです。ウイスキーの香りとリンゴはとても良く合いますし、リンゴにはビタミンCが豊富に含まれているため、アセドアルデヒドの代謝を助け、悪酔いや二日酔いを防ぐ効果もあります。

レーズンバター

ウイスキーのお湯割りには、レーズンバターもです。レーズンの酸味と甘み、バターの濃厚さが、甘味とマイルドさを楽しむ、ウイスキーのお湯割りにはよく合います。

ウイスキーのお湯割りの効果は?

ウイスキーのお湯割りには、どのような効果があるのでしょうか。スコットランドでは、古くから、風邪や体調不良の際には、ウイスキーをあたためて飲むという風習がありますが、そこには根拠があります。

ポリフェノールが含まれている

ウイスキーには、ポリフェノールが含まれています。樽で長期間熟成される際に、樽からポリフェノールが染み出します。このポリフェノールには、抗酸化作用があるため、活性酸素の抑制や、血管の拡張、美肌に役立ちます。その効果は、実にワインの倍以上と言われています。

プリン体・糖質の量は?

また、ウイスキーは蒸留酒のため、プリン体も含まず、糖質もほかのお酒に比べて非常に低いのが特徴です。ダイエット中の方、痛風に気を付けている方には、お酒です。

ウイスキーをお湯割りで飲むと、いつもよりスローペースで飲むことになるので、健康に気を付けている方には、とくに適した飲み方といえます。

香りにリラックス効果が!

また、ウイスキーの魅力は香りですが、これは樽の熟成期間にうまれるもの。この香りには、森林浴と同様のリラックス効果があります。ウイスキーのお湯割りは、水割りやソーダ割りよりも香りを広げられるため、こういったリラックスを目的とした楽しみ方をしたいときには、もってこいの飲み方です。

ウイスキーのお湯割りの度数は?

ウイスキーはそもそも、アルコール度数が高いお酒ですが、飲み方や、割りものの分量によって、アルコール度数をコントロールできるお酒でもあります。

通常、ウイスキーのアルコール度数は、40度~46度前後が一般的です。「カスク・ストレングス」という、熟成後に調整を行わず、樽から出したそのままの状態で出荷するものだと、60度以上のものもあります。一般的なウイスキーをお湯割りにすると、だいたい度数は12度前後になります。

ウイスキーのお湯割りに銘柄は?

ウイスキーのお湯割りを楽しむのに、適した銘柄はあるのでしょうか。種類別に見ていきましょう。

ウイスキーのお湯割りにはブレンデッドウイスキーを選ぶ

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まず、大前提として、お湯割りに向いたウイスキーを選ぶ際に、失敗しにくいのは、「ブレンデッドウイスキー」を選ぶということです。

シングルモルトのウイスキーを使うと、個性が強いため、お湯で割ることにより、クセや雑味が増してしまう可能性があります。その点、複数の蒸留所の原酒をまぜることでつくられるブレンデッドウイスキーは、さまざまな飲み方にマッチしやすいため、お湯割りをつくるのにも適しています。

大麦麦芽を原料とする「モルトウイスキー」と、トウモロコシを原料とする「グレーンウイスキー」をブレンドしたブレンデッドウイスキーは、はじめてウイスキーのお湯割りに挑戦する場合も、味が崩れることがなく、失敗が少なくなります。

バーボンウイスキー

バーボンウイスキーは、ウイスキーのお湯割りにです。お湯で割ると甘味が増幅されますし、もともとのアルコール度数が高めなので、お湯で割っても重量感を楽しめます。

中でも、辛口のものよりは、甘口のもの、まろやかな口当たりのものが、ウイスキーのお湯割りには向いています。

バーボンウイスキーで銘柄

バーボンウイスキーで代表的な銘柄のひとつは、「メーカーズマーク」です。こちらも例にもれず、アルコール度数は45度と高めです。バニラのような甘い香りが特徴です。もともとさまざまな飲み方にマッチするようつくられているので、お湯割りも例外ではなく、砂糖やはちみつといったトッピングをしても、風味を保ったまま楽しむことができます。

また、「フォアローゼス」も、お湯割りには向いています。スタンダードなフォアローゼスは40度ですが、「フォアローゼス プラチナ」は、43度で、お湯で割っても重みがあります。花や果実を思わせる、甘く上品な香りに、クリーミーでまろやかな味わいが特徴なので、こちらもお湯割りに向いています。

また、「I.W.ハーパー ゴールドメダル」なども、度数は40度ですが、バニラの香りが強く、香りを楽しみたい方には、お湯割りにするのが向いています。

アイリッシュウイスキー

また、ウイスキー発祥の地と言われる、アイルランドのアイリッシュウイスキーも、お湯割りに適しています。

アイリッシュウイスキーで銘柄

ウイスキーのお湯割りに合う銘柄としては、「タラモアデュー」がです。バニラの香りがし、フルーティーな風味があり、口当たりもクリーミーでまろやかです。お湯割りにすることによって、甘さが引き立ちます。アルコール度数は40度です。

そして、この「タラモアデュー」は、アイルランドでポピュラーなカクテル「アイリッシュ・コーヒー」に最初に使われたウイスキーといわれています。「アイリッシュ・コーヒーー」はホットウイスキーの一種で、お湯ではなくコーヒーで割ります。

ウイスキー30mlに対し、エスプレッソを90ml、生クリームを30mlの割合で加え、砂糖をお好みで加えるのがアイリッシュ・コーヒーの作り方です。

ほかに、「ジェムソン」も、アイリッシュウイスキーのなかでは、どんな飲み方にもマッチするウイスキーとして知られているので、お湯割りには向いています。

ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキーでお湯割りに向いているのは、「富士山麓」です。アルコール度数が50%と非常に高く、お湯割りにしても軽くなることがありません。果実香とエステル香があり、フルーティーで甘い味わいがあり、お湯割りによってそれらが増幅されます。

スコッチウイスキー

バターなどのトッピングを入れて、ウイスキーのお湯割りを楽しみたい人には、スモーキーな香りの強いスコッチウイスキーがです。本来、スコッチウイスキーは、あたためることで香りが飛びやすいため、お湯割りにしてしまうと、ややもったいない種類ではありますが、スモーキーな香りや深くまろやかな味わいは、こうしたトッピングを楽しむにはとても向いています。

スコッチウイスキーでお湯割りにするなら、「ザ・マッカラン」や「シーバスリーガル」が、甘味があり、口当たりもまろやかでです。

シングルモルトでお湯割りにウイスキー

ブレンデッドウイスキー以外にも、失敗しにくいシングルモルトのウイスキーもあります。「グレングランド」は、紅茶や柑橘系のような香りが増幅され、とても風味あるお湯割りになります。意外ですが、クセの強いことで知られる「ラフロイグ」も、お湯割りにすると、クセが抜け、香ばしい風味が広がります。

お湯割りでウイスキーの魅力を再発見しよう

いかがでしたか。一味ちがった楽しみ方ができる、ウイスキーのお湯割りです。ウイスキー愛好家はもちろんのこと、これからウイスキー初心者というひとにとっても、ウイスキーのお湯割りは、味わい深い、魅力的な飲み方です。ぜひいろいろな角度からの、ウイスキーのお湯割りを試してみてください。
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