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カプチーノとカフェラテの違い|ミルク/ドリップ/エスプレッソ

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カプチーノとカフェラテの違い

カプチーノとカフェラテはどちらも良くある飲み物ですが、この2つはどう違うのでしょうか。またカフェオレやカフェモカなど、カプチーノとカフェラテに似た名前の飲み物との違いについてもご紹介します。

カプチーノとカフェラテの作り方の違い

カプチーノもカフェラテも、エスプレッソにミルクを加えて作るという点では共通ですが、ミルクを泡立てるかどうかに違いがあります。

カフェラテに使われるミルクは、泡立てずに温めたスチームドミルクです。

一方カプチーノには泡立てないスチームドミルクも入っているものの、泡立てたミルク、すなわちフォームドミルクが入っているのが大きな特徴です。

つまり泡立てたミルクが入っている方がカプチーノということです。

このミルクはどうやって温めるのでしょうか。実はミルクにエスプレッソマシンから出る蒸気を入れながら温めています。この時に泡が立たないようにすればスチームドミルク、きめ細かく泡立てつつ温めたのがフォームドミルクということになります。

厳密に言えば、スチームドミルクも若干泡が立っています。もとのミルクの体積を1とすると、スチームドミルクでは約1.2倍、フォームドミルクでは約1.5倍になります。しかしややこしくなるので、この記事ではスチームドミルクを泡立てずに温めたミルクとして説明しています。

エスプレッソが使われるのは共通点

カプチーノやカフェラテの共通点は、どちらもエスプレッソというコーヒーにミルクを加えて作るということです。このエスプレッソは、ただの濃いコーヒーではありません。コーヒー豆のローストの仕方や抽出の仕方に特徴があります。

乾燥した生豆を焙煎すなわちローストしていく段階で、コーヒー豆は徐々に酸味から甘味へ、甘味から苦味へと味が変化していきます。香りも変化し、色も濃くなります。

焙煎が進むに従い、豆の呼び名も変わっていきます。日本の場合は一般的に8段階に分けられますが、エスプレッソで使われるのは5、6、7段階目の、苦味が「やや強め」~「強め」の豆です。

豆の挽き方にも特徴があるエスプレッソ

コーヒー豆の挽き方も粗挽きから極細挽きまで数段階あります。細かく挽くほどコーヒーの成分が抽出されるので苦味が強くなり、粗く挽くと酸味が出やすくなります。

カプチーノやカフェラテに共通して入っているエスプレッソを作るには、細かく砕いた極細挽きが使われます。

このエスプレッソは、抽出方式にも特徴があります。

エスプレッソはドリップ式とは異なる抽出方式

カプチーノとカフェラテに共通して使われているエスプレッソは、通常のドリップ式とは異なる方式で抽出されます。お湯を加圧した状態で濾すエスプレッソ式という方法で抽出されます。

加圧した状態で一気に濾すために、ドリップ式よりも抽出時間が短く、そのためコーヒー豆にある雑味が溶けずに、凝縮された旨味が味わえます。

90℃のお湯に9気圧の圧力をかけて抽出するのが一般的に理想的なエスプレッソと言われています。

カプチーノとカフェラテの割合

既にご紹介したとおり、カプチーノもカフェラテも、エスプレッソにミルクを加えているところは共通点です。そして、泡立てたミルクが入っている方がカプチーノでした。

では、カプチーノとカフェラテに入っているエスプレッソとミルクの割合はどちらも同じなのでしょうか。

カプチーノとカフェラテのミルクの割合

カフェラテはエスプレッソ20%に対して泡立てずに温めたスチームドミルク80%の割合です。

これに対しカプチーノは一般的にエスプレッソ30%、スチームドミルク30%、泡立てたフォームドミルク40%の割合です。

カプチーノのミルクとエスプレッソの割合はお店により若干違いがあるものの、一般的にカフェラテの方がミルクの割合が高いということになります。

お湯の中のコーヒー成分の割合

カプチーノとカフェラテでは、カプチーノの方がエスプレッソの割合が髙いです。つまり、コーヒー成分が多いのはカプチーノということになります。

ただし、カプチーノは同時にフォームドミルクの泡の印象が強くなるので、コーヒー成分をしっかり味わいたいときは、カフェマキアートが良いでしょう。

カフェマキアートについては、後で詳しくご紹介しています。
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カプチーノとカフェラテに似た飲み物の違い

カプチーノやカフェラテに似た名前の飲み物として、カフェオレやカフェモカやカフェマキアートなどがあります。どれもコーヒーとミルクと組み合わせであるという点ではカプチーノ、カフェラテと共通ですが、実際には作り方や味が異なります。これらはどのように違うのでしょうか。

カフェオレ

カフェオレは、まずコーヒーとミルクの割合が50%と50%になっています。ミルクのまろやかな味わいとコーヒーの味わいの両方を楽しめるのが特徴です。

もうひとつカプチーノやカフェラテと大きく違う点は、ドリップ式で抽出されたコーヒーが入っていることです。ドリップ式ではコーヒーの油脂分が濾されるため、透明感のあるすっきりとした味わいのコーヒーになります。

またコーヒー豆は浅煎り~中煎りのものが使われ、酸味が強めであるか、酸味と甘味と苦味のバランスがよい煎り方になります。

カプチーノとカフェラテはイタリア由来ですが、カフェオレはフランス由来で、文化的にフランスの方が浅煎りのコーヒー豆が好まれます。浅煎りのコーヒー豆の方が苦味よりも酸味や甘味が感じられます。

カフェモカ

カフェモカは、エスプレッソ20%に対しスチームドミルク70%程度で、さらにこの上に10%程度のモカシロップすなわちチョコレートシロップを加えた飲み物です。

ミルクの割合が高い上に、チョコレートシロップが加わっているので、エスプレッソの濃さが苦手な方には飲みやすいでしょう。

アメリカ生まれの飲料ですが、イタリアのエスプレッソを使うことが多いです。ミルクとチョコレートの代わりにココアを入れることもありますし、チョコレートシロップの代わりに溶かしたチョコレートが使われることもあります。

カフェマキアート

カフェラテと似ていますが、カフェラテがエスプレッソ20%とスチームドミルク80%の割合なのに対し、カフェマキアートではエスプレッソ60%とスチームドミルク40%とかなりエスプレッソの割合が高くなります。

カフェラテよりもコーヒーの香りや旨味をしっかりと味わいたいけれど、エスプレッソだけだと味が濃すぎて飲みづらいという方にはちょうど良い味わいになるでしょう。

エスプレッソ

既にご紹介したように、コーヒー豆を深煎りにして極細挽きにし、加圧したお湯で短時間で一気に抽出したコーヒーがエスプレッソです。ドリップ式の抽出では除かれる油脂分が入っているため、濃厚でコーヒーの全ての味わいが凝縮されていると言えるでしょう。

カプチーノやカフェラテやカフェマキアートにもエスプレッソが入っていますが、これらとは違って、提供される時にミルクは入っていません。

エスプレッソは、デミタスカップ(フランス語で「小さなカップ」という意味)で提供されることが多いです。旨味が凝縮されているので、少しずつじっくりと味わうことができます。

エスプレッソはエスプレッソ式で抽出されたコーヒーを指すことが多いですが、抽出方式を指すこともあります。そのため紅茶をエスプレッソ方式で抽出することも可能です。

その日の気分でコーヒーを上手に味わい分けるには

今回ご紹介したコーヒーを、その日の気分で味わい分けたい時にはどうすればよいでしょう。

苦味が強めの煎り方で、コーヒーの全ての味をしっかり感じたい日はエスプレッソがです。すっきりクリアなコーヒーを味わいたいときはドリップコーヒーが良いでしょう。

コーヒーの酸味も楽しみつつミルク感もしっかり味わいたいときはカフェオレがです。やや苦味のコーヒーとふわふわのミルクの泡を楽しみたい日はカプチーノが良いでしょう。

エスプレッソの味わいと泡立てないミルクを楽しみたいときはカフェラテが良いです。エスプレッソをしっかりと感じたいときはカフェマキアートがです。

エスプレッソとミルクの組み合わせにチョコレートシロップも楽しみたい日はカフェモカを注文しましょう。

コーヒーの違いを少し知った上で飲み比べれば、自分好みのコーヒーを見つけるうえで役に立ちます。

カフェイン量が気になる場合の目安は

全日本コーヒー協会によれば、コーヒーにはカフェイン以上にクロロゲン酸などのポリフェノールが多く含まれ、糖尿病やがんや動脈硬化の予防に有効であるという説があります。

しかし、コーヒーにはカフェインも含まれており、カフェインには覚醒作用や興奮作用があります。集中力を高める効果が期待される一方、眠る直前に飲むと目が冴えて眠れない方や、妊娠中でカフェインを制限している方など、カフェインの量を気にする方もいらっしゃるでしょう。

今回ご紹介したカフェラテやカプチーノ、カフェモカやカフェマキアートなどのカフェイン量は、どんな関係になっているのでしょうか。

飲み物別のカフェインの量は

今回ご紹介したカプチーノやカフェラテやそれと似た飲み物中のカフェインの量は、カフェインの量が少ない順から並べると以下のようになります。

・カフェラテとカフェモカ

・カプチーノ

・カフェオレ

・カフェマキアート

・エスプレッソ

ちなみにエスプレッソとドリップ式コーヒーではどちらがカフェイン量が多いかということですが、同じ量であればエスプレッソが多くなります。しかしエスプレッソはデミタスという小さなカップで提供されることが多いため、1杯分の量ではドリップ式コーヒーの方が多くなります。

実際はお店によりコーヒー豆の種類も異なり、ミルクの割合も若干違ってきますので、参考程度にして下さい。
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違いを知ってコーヒーを味わおう

今回は名前や見かけでは区別しにくい、カプチーノとカフェラテがどう違うかを比較してきました。またカプチーノやカフェラテと混同しやすいカフェオレやカフェモカ、カフェマキアートとエスプレッソの違いや味の差についてもご紹介してきました。

コーヒーの抽出方式の違いやコーヒー豆の煎り方によりコーヒーの味にどんな違いが出るのか、ミルクを泡立てるかどうか、ミルクとコーヒーの割合の違いなど、これらの組み合わせによってさまざまな味のバリエーションが生み出されます。

カプチーノやカフェラテや、他の似た飲み物との違いを知って、それぞれを味わいましょう。また、自分好みの飲み物を見つけたり、その日の気分に合った飲み物を楽しんだりしましょう。
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