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渡し箸のマナー・食後でもダメなのか|箸置きがない場合/なぜ

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箸のマナー違反!?渡し箸って何?

東アジアを中心に古くから使われている箸ですが、箸の使い方には数多くのマナーが存在します。箸のマナー違反は「嫌い箸」や「忌み箸」などと言われ、タブーとされています。特に、法事など年配者の集まる場所では嫌がられる場合も多いので注意が必要です。

嫌い箸の数は、なんと数十種類にも上ります。その中に「渡し箸」と呼ばれるものがあります。ご存知でしょうか。渡し箸とは一体どんな使い方なのでしょう。渡し箸という名前からお分かりの方もいらっしゃるでしょうが、お皿の上に箸を渡して置くことを渡し箸と言います。

ラーメン屋など

渡し箸をついついやってしまいがちな場面にラーメン屋さんがあります。ラーメンを食べながらちょっとひと休みする時などに、丼の上に渡し箸をしてしまっていませんか。もしかすると、タブーと知らないままやってしまっているという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

知らずにやってしまったとしても、渡し箸はマナー違反です。マナーに詳しい人と同席した場合などは不快に思われてしまうこともありますので、気を付けましょう。

渡し箸はなぜダメなのか

一見すると渡し箸はマナー違反と気付きにくく、実際知らなかったという方もいらっしゃるでしょう。なぜ、嫌い箸になっているのでしょうか。

渡し箸には「もういりません」という意味があります。そのため渡し箸をしてしまうと、「もうお腹いっぱい、ごちそうさま」の合図だと取られてしまいかねません。さらに、地方にもよりますが渡し箸は「三途の川を連想するので縁起が悪い」とも言われています。箸を休めるときは、箸置きに置くのが正しいマナーです。

箸置きがない場合渡し箸はありか

渡し箸はマナー違反であるとお話ししましたが、料亭ならまだしも、箸置きが用意されていない飲食店も多いのではないでしょうか。

そのような場合は、箸袋を箸置きにしてしまいましょう。箸袋を縦に3つ折りし、真ん中辺りに結び目がくるように結びます。結んだ両端をそれぞれ結び目に差し込めば完成です。簡単に折りたたむだけでももちろんOKですが、折り方を覚えておけば「所作に詳しい人」というイメージを持ってもらえること間違いなしです。

また、渡し箸はNGですが小皿などの端に立てかけるように置くのはタブーではありませんので、ご家庭ではこの方法が現実的ではないでしょうか。

渡し箸は食後でもダメなのか

渡し箸をすると「ごちそうさま」の合図になるとお話ししました。では、食後に渡し箸をするのはマナー違反にはならないのでしょうか。

実は、食後であれば渡し箸をしても良いということではありません。食事が終わった時であっても、箸置きに置くのが正解です。箸置きが無い場合は箸袋で作った箸置きに置くか、箸袋に戻すようにしましょう。

その時そのまま戻してしまうと、使用前のものと見分けが付かなくなってしまいますので、箸を半分ほど入れたら残りの半分は折っておきましょう。そうすれば、使用済みであることが一目瞭然になります。

箸の取り方と置き方の正解は?

渡し箸はマナー違反であることをご紹介しましたが、箸の取り方一つとってもマナーがあります。どのようにすれば良いのでしょう。正しい方法をご紹介します。

まず、右手で箸の真ん中あたりを上から持ちます。箸先の方に左手を添え、右手を右端の方まで滑らせましょう。そのまま右手を下側に移動し正しく持てばOKです。左利きの方は左右を逆にしてください。置くときは、動作を反対からすれば大丈夫です。いきなりは難しいので、自宅で何度か練習することをおすすめします。

割り箸の割り方

飲食店の場合は、塗り箸ではなく割り箸が用意されていることも多いのではないでしょうか。どのように割るのが正しいのでしょうか。縦に持って左右に割る方が多いですが、実はこれマナー違反です。割り箸は、膝の上で上下に割るのが正解です。

さらに、割った後の箸を擦り木くずを取る方もいらっしゃいますが、これもタブーです。見た目がとても悪く周りを不快な思いにさせてしまいます。どうしても気になる場合は、手で取ってください。
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海外の渡し箸のマナー

日本以外では、中国や韓国も箸を使う文化がある国です。しかし、渡し箸など箸のマナーは必ずしも同じではありません。どのような違いがあるのでしょうか。

中国

日本のお隣の国である中国は短時間で行けることから、日本人にとって身近な国の一つであると言えるでしょう。

日本には中国から箸が伝わったとの説が有力で、現代でも箸食文化のある国です。しかし、日本の箸のマナーの多さに驚く中国の方も多くいらっしゃいます。そのため、日本人から見ると「中国人は箸のマナーが悪い」と言う声もよく聞かれます。なぜなのでしょう。

そもそも中国では、みんなで楽しく食事をすることこそがマナーとされています。そんなこともあり、渡し箸も中国ではタブーではありません。箸の文化があるからといって自身の国の価値観を押し付けるのではなく、お互いの国の文化を理解することが重要であると言えるでしょう。

韓国

韓国も箸を使う文化がありますが、日本とは違い金属の箸が用いられます。現地やテレビなどで目にした方も多いのではないででしょうか。また日本とは違い、食べる時は基本的にテーブルに器を置いたままです。なぜかというと、器も金属の物が多いため、重たいですし熱くて持つのが難しいというのが理由です。

韓国には儒教の精神が広く根付いており、目上の人を重んじる意識がとても強い国です。そのため、食事は必ず目上の人が食べ始めてから手を付けます。その他にも食事のマナーはたくさん存在し、日本と同じく渡し箸もタブーとされています。気心の知れた友人同士などでは問題ありませんが、特に目上の方と食事する場合は渡し箸は避けた方が無難です。

嫌い箸は他にもたくさんある!

渡し箸以外にも、日本には数多くの嫌い箸(マナー違反)が存在します。ここではその中の幾つかをご紹介します。皆さんはいくつご存知でしょうか。

さし箸

さし箸とは突き箸とも呼ばれ、おかずに箸を突き刺して食べてしまうことです。これはご存知の方が多いマナーと言えるでしょう。しかし、分かってはいても滑りやすい物を食べるときには、ついついやってしまいがちではないでしょうか。

例えば、丸のままの里芋をなかなか掴めない時はどうすれば良いのでしょう。自宅の場合は刺して食べても許容範囲ですが、法事の席などではタブーです。その場合は、箸で食べやすい大きさに切りましょう。

切ってしまえば断面は平らになりますので、ぐっと掴みやすくなります。ただ、正しい持ち方をしていないとなかなかうまく切れません。日頃から正しい箸の持ち方を習得しておきましょう。

ちぎり箸

ちぎり箸とは、箸を一本ずつ両手に持って使う行為を指します。焼き魚をほぐしたり固い肉を切る時などに案外やっている方が多いタブーです。

ナイフとフォークは両手でそれぞれ持ちますが、箸はあくまで利き手で持つ道具です。固いものや魚は、少しずつ端から食べるのが正解です。

寄せ箸

寄せ箸は、比較的認知度の高い嫌い箸の一つと言えるでしょう。ご存知の方も多いでしょうが、手ではなく箸を使ってお皿を引き寄せることを指します。手を使うのが面倒くさくてやってしまい、子供の頃に叱られたという方も多いのではないでしょうか。

箸で引き寄せると不安定になりますので、器の中の料理をこぼしてしまったり、器を引きずることで傷が付くことも考えられます。第一、箸で寄せる行為自体見た目が悪いですし、周りの人を不快にさせてしまうでしょう。

なみだ箸

なみだ箸は、箸の先からポタポタと涙のように雫をたらしてしまうことです。汁がたれると机も汚れてしまいますし、見た目も美しくありません。器を持つか汁をきちんと切って、汁をたらさないように口へ運びましょう。

もち箸

もち箸とは、同じ手で箸と器を同時に持ってしまうことを言います。渡し箸と同じく、これは案外やってしまっている方も多いのではないでしょうか。もろおこしとも呼ばれ、嫌い箸の中で認知度の低い部類に入ると言えるでしょう。

箸と器を同じ手で持ってしまうと、不安定になり料理をこぼしてしまったり、器を汚したり傷つけてしまうことも考えられます。焦らず急がず、箸を一旦置いてから次の器を持つようにしましょう。
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橋渡し

渡し箸と名前がよく似ていますが、意味は全く違います。箸渡しとはその名のとおり、箸から箸へ食べ物を渡すことです。

日本では、火葬した後の遺骨を遺族が箸渡しする風習があります。この拾骨の儀式を想像させることから、食事中の箸渡しは縁起が悪くタブーとされています。

直箸(じかばし)

大皿料理を自分の箸で直接取って食べたり、自分の箸を使って取り分けたりすることを直箸と言います。家族や気心知れた間柄であればまだしも、相手を不快にさせてしまいますし、何より不衛生ですので避けましょう。

では、取り箸が無い時はどうすれば良いのでしょう。直箸にはならないからと、箸を逆さにして使っていませんか。よく見かける光景ですが、残念ながらこれも逆さ箸と呼ばれるマナー違反です。手で触ったところですのでやはり不衛生ですし、その後の見栄えも悪くなってしまいます。面倒でも、取り箸を依頼するようにしましょう。

直箸は日本のみのマナー

お正月などに使う慶事用の箸は両端が細くなっていますが、逆さ箸をするためのものではありません。神様と食事を分け合うという意味でそのような形になっていますので、間違えないようにしましょう。

また、中国や韓国には取り箸の習慣が無いため、直箸もマナー違反ではありません。直箸は日本のみのマナーということを覚えておきましょう。

箸のマナーを身に付けよう!

今回は、嫌い箸の一つである渡し箸について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。全く知らなかった方や、知っていたけどついついやってしまっていたという方も、多いのではないでしょうか。

渡し箸以外の嫌い箸についてもご紹介しましたが、ご存知でしたでしょうか。和食が無形文化遺産に登録されたこともあり、箸食の習慣のない国の方からも箸は今とても注目されています。

渡し箸などは、昔は祖父母などの年配者から子へと受け継がれてきた嫌い箸ですが、核家族化が進んでいるせいもあるのでしょうか。現代では嫌い箸を知らない若者が増えていると言われています。このままでは将来、How to本などで勉強されている外国人の方がマナーに詳しいなんてことにもなりかねません。今一度箸のマナーを学び、美しい所作で料理を楽しみましょう。
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