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羽毛布団の選び方・カバーを使用するメリット・メーカー

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羽毛布団の選び方

軽くて暖かい羽毛布団は、冬には欠かせないアイテムですが、わかりにくい表示もあり、どれを買えばいいのか迷うでしょう。

ダックとグースの選び方、ダウンとフェザーの違いや、側生地の選び方、キルティングの選び方、カバーは必要かなど、予算に合わせた上手な羽毛布団の選び方をお伝えします。

羽毛布団に使われる水鳥の種類、選び方

羽毛布団は、水鳥の羽の種類「フェザー」と「ダウン」の2種類と、水鳥の種類「グース」「ダック」「マザーグース」「アイダーダック」の4種類の組み合わせで選びます。どのような選び方をすれば良いのでしょうか。

羽毛布団のフェザーとは?

フェザーは、羽の芯のある部分です。触ると少し硬い部分が手に当たります。スモールフェザーと呼ばれる、フェザーの中でも柔らかい部分が羽毛布団には使われます。芯のあるフェザーを羽毛布団に使うことは少ないです。

羽毛布団に「フェザー」と書いてある場合は、「スモールフェザー」であることが多いです。スモールフェザーは水鳥の羽の構造上、どうしても紛れ込んでしまうフェザーですが、ダウンではないので、製品表示には「フェザー」または「スモールフェザー」と表記されます。

フェザーはダウンに比べると暖かさに劣り、芯の部分が当たるので羽毛布団には不向きです。枕やクッションの詰め物に使われます。

フェザーが50%以上入ったものを「羽根布団」と呼びます。

羽毛布団のダウンとは?

ダウンは、羽の芯のない綿毛部分で、ふわふわとした手触りです。毛のふわふわした部分のことを「ダウンボール」と呼びます。ダウンボールが大きいものほど、良質な羽毛です。

「シルバーダウン」と呼ばれるものの中には、ダウンホールが黒っぽく見えるものがあります。側生地が薄い色の場合、黒いものが透けて見えることがありますが、異常ではありません。保温機能は同じですので、選び方の参考になります。

ダウンが50%以上のものを「羽毛布団」と呼んでいます。

水鳥の種類でどう違うの?

同じダウン50%といっても、水鳥の種類によって羽毛布団の選び方が変わってきます。水鳥の特徴によって、ダウンボールの大きさやふわふわ感が全く違うからです。

水鳥はすべて、ヨーロッパの寒い地域の鳥の羽からとります。寒い地域の鳥の羽毛は、保温機能が高く、より上質の羽毛がとれます。ポーランド、ウクライナ、フランス、アイスランドなどが産地です。最近では、中国産の羽毛も出回っています。ヨーロッパの物よりもやや安価です。選び方の参考にしてください。

グース(がちょう)

グースは体が大きいため、大きなダウンボールがとれます。ダウンボールが大きければ、柔らかさも増しますし、空気の含み具合も大きいです。

ダック(あひる)

十分に成長したダックの羽毛は大きめですが、ダック自体の体が小さいので、ダウンボールもグースに比べると小さいです。薄めのダウンケットなどにもよく使われます。

マザーグース

十分に成長したグースの羽毛を使っています。育てる期間が長く、大きなダウンボールがとれるので、ふわふわ感、空気の含み具合、すべてにおいてグースの中でも最も高級な羽毛です。

アイダーダック(野生の鴨)

北極圏に住む野生の鴨です。体も小さく、大変優れたダウンボールがわずかしかとれないので、超高級品と言われています。薄くても暖かい羽毛布団が作られます。

シングルサイズでも100万円を超える高額の羽毛布団です。

羽毛布団の水鳥の種類表記

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羽毛布団の表示を見ると「ダウン○パーセント」「フェザー○パーセント」としか書いていないものと、「ダウン(ポーラント)○パーセント」「フェザー○パーセント(ウクライナ)」という表示のあるものがあります。選び方としては、産地が表示されていないものは、ほとんど中国製です。安価な羽毛布団が多くなります。

産地も羽毛のグレードを見るには大切な情報ですが、産地にこだわるかどうかは購入する方の選び方次第です。

信頼できるメーカーか、メーカーの選び方の基準になるのが、産地表示が正しくされているかどうかです。

羽毛布団のダウンパワーとは?

羽毛布団を選び方の目安として、ダウンパワーがあります。ダウンパワーは「かさ高性」とも言われるものです。布団の中の羽毛の膨らみを1g当りの体積(cm3/g)で示したもので、海外と同じ基準を国内でも用いています。検査法は、JIS規格で規定されています。ダウンパワーが高いほど、よく膨らみ、暖かい布団になりますがその分お値段も高額です。

ダウンパワーと羽毛の品質は直結しています。購入の際はよく確認しましょう。

・ダウン率が高いほど、柔らかでふくらみがあります。

・フェザーやファイバーなどの混入が少ないほど、ふくらみがあります。

・成熟している羽毛は、ダウンボールが大きく、ふっくらして弾力性を増します。

・良く洗浄された清潔な羽毛は、臭いもなくふくらみを増します。

https://www.qtec.or.jp/work/20160331_349.html

羽毛布団の生地の選び方

羽毛布団の生地は、「側生地」と呼ばれます。絹、綿かポリエステル、もしくは綿とポリエステルの混紡が多くなります。絹はサラサラとしていて暖かく、綿はムレ感が少なく、カサカサした音もしません。一方、ポリエステルは綿よりも軽く、軽い羽毛布団がより一層軽く感じられます。選び方に決まりはありません。どのような手触り、肌触りのものが好みかで選ぶと良いでしょう。

側生地の選び方で、もう1つ気をつけたいのが側生地の織り糸の長さです。長い糸で織ってあるものは、より体にフィットするので暖かさが増します。

側生地の柄にも注意が必要です。絵柄がプリントされたものは、プリントに使われるインクでゴワゴワしている場合があります。購入する場合はよく確かめてみましょう。

キルティングの種類、選び方

キルティングの選び方も大切です。キルティングは羽毛の片寄りをなくし、空気の層を厚くして暖かさを保つ役割があります。また、適切なキルティングを施すことで、体に沿わせることができるので、より暖かさを感じることができます。

キルティングの種類は3つです。それぞれの特徴を知って、お住いの地域の気温や予算に合わせた選び方をします。

キルティングは種類だけではなく、縫製も重要です。ほつれやゆがみがないか、購入前にはよく確認します。ほつれなど、縫製に歪みがあると羽毛がそこから出てしまったり、生地がよれたりして羽毛布団の寿命が短くなります。

平面キルト

2枚の側生地の間に羽毛を挟んで縫い合わせるキルトです。手芸で使われるキルティングの手法と同じです。簡単に縫い合わせることができるので安価となります。羽毛布団の縫い目に、膨らんで暖かくなるべきフェザーやダウンが挟まってしまいます。

立体キルト

ひとつひとつのマス目、すべてにマチがつきます。袋状になっているイメージです。羽毛の膨らみを妨げず、空気の層が厚くなるので、平面キルトよりも暖かくなります。種類によっては、キルトの中の羽毛がもう一枚布で覆われているものもあり、より暖かく、お値段も高いです。羽毛布団に縫い目の部分ができるので、どうしてもそこから暖かい空気が逃げてしまいます。

2層式立体キルト

立体キルトを縫い目で互い違いに重ね合わせてあります。立体キルトよりもさらに暖かくなりますが、暖かすぎてややムレ感が気になる場合があります。お住いの地域の気温などを考慮しましょう。部屋の暖房をあまり強くしないという方や寒冷地にお住まいの方にお勧めです。

キルティングのマス目は大き方がいい?小さい方がいい?

キルティングのマス目の大きさも羽毛布団の選び方には大切な要素です。

大きなマス目のものですと、入れられる羽毛も多くなりますが、大きいマス目はやや体に沿いにくく、収納もかさばります。

小さなマス目ですと、1マスに入る羽毛は少なくなりますが、体に沿いやすく密着するので暖かくなります。収納もコンパクトになります。収納まで考えた選び方も大事です。

キルティングのマス目の、大きいものと小さいものを二枚重ねして、オールシーズン使えるように作られている羽毛布団もあります。

国内生産を選ぶのが良い?

国内生産といっても、どこまでが国内生産なのかはメーカーにより違います。水鳥の羽を輸入して自社で洗浄する場合もありますし、羽毛を入れる前の側生地と洗浄した羽毛を輸入して、最終的な羽毛入れを日本国内で行なって日本製羽毛布団として販売しているものもあります。

どこからどこまでを日本国内でやっているのか、メーカーの製品表示で確認して納得の上購入するようにしましょう。

羽毛布団には2つの団体が出している保証マークがあります。厳しい基準をクリアした証ですので、羽毛布団の選び方のひとつとして重要です。購入の際に参考にされると良いでしょう。

日本羽毛製品協同組合 ゴールドラベル

認定検査機関で検査された、国内生産の羽毛布団のみに付けられるラベルです。ダウンパワーごとに4つのランクに分けてラベルがつけられています。

日本羽毛製品協同組合は、日本に羽毛布団の製造施設を持つ会社しか登録できない組合です。検査も国際羽毛協会の基準をクリアした、外部の信頼できる検査機関が行なっています。

羽毛布団の選び方として、このラベルは参考になります。
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羽毛は、そのふくらみ具合で性能が決まります。日本羽毛製品協同組合では、高品質な羽毛をさらに「ダウンパワー(dp)」毎に4つのグレードに分けてゴールドラベルを発行しています。羽毛本来の品質で羽毛ふとんを比較できるので、ご購入の際の目安には最適です。

http://www.nichiukyo.org/about_goldlabel/

一般社団法人日本寝具寝装品協会 GFマーク

JBA(日本寝具寝装品協会)の厳しい審査基準をすべてクリアした布団にのみ許されるマークです。羽毛布団だけでなく、すべての寝具につけられます。羽毛の品質だけでなく、側生地、側生地の染め、ホルムアルデヒドなど検査項目は多岐に渡ります。

◆JBA品質基準

(目 的)

第1条 JBA品質基準は、ふとんの品質向上及び適正化を図るための事項を定めることにより、消費者の商品選択に対する信頼性を高め、より快適な眠りを提供し、併せて、業界の発展に資することを目的とする。

http://www.jba210.jp/mark/jba-kijun.html

羽毛布団の販売店、選び方

羽毛布団の販売店をどうやって選べば良いでしょうか。羽毛布団は、寝具専門店、デパートの寝具売り場やネット通販でも購入できます。かさばりますので、ほとんどが後日の配達になります。購入する場合は配送料にも留意が必要です。

デリケートな商品ですので、梱包についてもきちんとされているか確認します。運送中の瑕疵について、わかりやすい説明があるかも選び方の参考にします。

羽毛布団にカバーは必要?

羽毛布団にカバーは必要でしょうか。羽毛布団にカバーをするメリットと羽毛布団のカバーの選び方をお伝えします。

羽毛布団にカバーをするメリット

羽毛布団がだめになる原因の一が側生地です。側生地が擦れたり破れたりしたために、羽毛自体は大丈夫でも、布団として使えなくなることがあります。小さな傷から羽毛が抜け出で嵩が減ることもあります。気をつけているつもりでもある、このような外からのダメージをカバーをかけることで、防ぐことが可能です。

羽毛布団のカバーの選び方

羽毛布団のカバーには、ガーゼのような肌あたりの暖かいもの、カバー自体も暖かいフランネル、さらりとした肌触りの綿サテンものなどがあります。羽毛布団専用のカバーもありますが、サイズが合えばどの布団のカバーでも使うことが可能です。選び方についてそれぞれお知らせします。

綿ガーゼの羽毛布団カバー

ガーゼを何重にも重ねて作られたカバーで、赤ちゃんにも使える柔らかな肌触りが魅力です。透湿性も高く、洗濯時も乾きやすく扱いが楽です。選び方は、綿ガーゼは柔らかさが特徴ですので、手触りを確認するのが確実ですが、通販の場合は、柔らかい糸で織られているか、長い糸で織られているかを確認します。

綿フランネルの羽毛布団カバー

冬用のシャツやパジャマにも使われる暖かい手触りの綿フランネルは、保湿性も高く冬の掛け布団にはぴったりです。生地を厚めにした毛布がわりにもできるシーツも販売されています。

毛布がわりになる綿フランネルですと、重さもあります。軽さを求めるなら生地の薄いものが良いでしょう。どちらの使い方をしたいかで選び方を考えましょう。

綿サテンの羽毛布団カバー

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綿サテンはさらりとした肌触りと生活感の少ない高級感が魅力です。さらさらしているので、布団の中で身体を動かしやすいです。羽毛布団もより軽く感じられます。選び方としては、ツヤのある生地の方が高級感があり、好まれます。

信頼の羽毛布団メーカーの選び方

羽毛布団は高い買い物になりますので、どのメーカーから購入するか迷います。どのようなメーカーを信頼して羽毛布団を購入したら良いのでしょうか。メーカーの選び方の参考にしてください。

歴史がある羽毛布団メーカーは?

贈答品にも利用されるような有名なメーカーや、歴史のあるメーカーであれば、それまでの顧客の信頼を獲得してきた高い品質管理能力があると見て良いでしょう。信頼という財産は、一朝一夕では築かれません。

高い品質を維持するためのノウハウや購入後の相談窓口や問い合わせ先がはっきりしている会社が多いのも特徴です。

歴史がないから信用のない会社とは言えません。聞いたことのない会社、新しい会社については、その会社についてよく調べてから購入するようにします。羽毛布団についての知識や製品管理がしっかりしているかを確認します。

情報を公開している羽毛布団メーカーでしょうか?

使っているダウンやフェザーにつていの情報を公開しているメーカーでしょうか。ダウンやフェザーは、輸入されます。輸入元での洗浄や品質管理や日本国内での洗浄であれば、その内容について、正しい情報を積極的に発信しているメーカーは信頼できるメーカーと言えます。

商品についての情報が曖昧な表記はされてないでしょうか。製品表示を見た時に「ホワイトダウン」「プレミアムフェザー」など、ダックなのかグースなのか表示がされていないものは、避けるか問い合わせて確認します。

品質マークを取得している羽毛布団メーカーは?

羽毛布団には、品質を保証する2つの品質保証マークがあります。日本羽毛製品協同組合のゴールドラベルと、一般社団法人日本寝具寝装品協会のGFマークがあります。どちらかのマークを積極的に採用しているメーカーが良いでしょう。特にダウンパワーについては、日本国内でも国際基準が採用されています。表示を確認しましょう。羽毛布団を選び方として、信頼できる指標の1つです。

羽毛布団を価格帯で選ぶ

羽毛布団の価格帯は幅広くあります。それぞれの価格帯での羽毛布団をご紹介します。予算に合わせた羽毛布団の選び方が可能です。

一万円以内の羽毛布団

ダックダウン90パーセント以上の羽毛ぶとんです。日本羽毛製品協同組合も利用している羽毛の国内検査機関の認定を受けた、ダウンパワー350dp以上の羽毛布団です。7日以内の返品保証と、製造上の不備での欠陥が生じた場合は、7年間の無料保証がついています。

二万円以内の羽毛ぶとん

日本羽毛製品協同組合のエクセルゴールドラベルがついた羽毛布団です。ハンガリー産ホワイトダックダウンを90%も使用しています。日本国産で側生地は綿サテンのツヤツヤしたタイプです。

三万円以下の羽毛ぶとん

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7年保証のついた羽毛布団です。マザーグースのダウンを93%使用した、国産の製品で、ダウンパワーは400dp以上あります。 二重キルトで保温機能も高くなります。

五万円以下の羽毛布団

GFマークが付いています。羽毛は、フランス産マザーグースダウンを93パーセント使用しています。ダウンパワーは400dp以上です。抗菌、防臭加工済みです。側生地は柔らかい新疆綿が使用されています。

羽毛布団で寒い冬を乗り切りましょう

羽毛布団は、一枚でも十分な暖かさを感じることができます。価格が化繊や羊毛の布団に比べれば多少割高ですが、ふんわりと軽く、肩こりなども感じにくく、疲れた身体を包み込んでくれ、より一層の癒しをもたらしてくれるでしょう。

現在は、安くても品質の高い羽毛布団が出回っています。ご紹介した、羽毛布団の選び方を参考に、今年こそは暖かい羽毛布団で冬の寒さを乗り切りましょう。
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