cms-import-kajikko-wp

一人暮らしのガス代平均とは|プロパンと都市ガスの違い・節約方法

[allpage_toc]

一人暮らしのガス代平均

一人暮らしをする際に必要な設備として、ガスは必須です。料理を作ったり、お風呂を沸かしたりする際にはガスを使います。近年ではオール電化の物件も増えているものの、一人暮らし用の賃貸物件ではガスを使っているところがほとんどでしょう。

そんな一人暮らしの生活に欠かせないガス代の目安料金について解説します。

ガス代の仕組み

一人暮らしをしている人は、ガス代の仕組みを知らないまま払い続けている人も多いのではないでしょうか。ガス会社は、一般的に基本料金と従量料金の2つからなる二部料金制をとっている会社が多くなっています。

基本料金とは、毎月必ず発生する固定費用のことです。ガス代は業者、また都市ガスかプロパンガスかによって異なっています。従量料金とは、使用量に応じてかかる費用の事で、従量単価と使用量をかけ算した金額になります。この2つの料金の合計金額がガス代として請求される仕組みとなっています。

一人暮らし世帯で、あまり家計簿をつけていないようなところですと、請求書をしっかり見る機会はないかもしれませんが、上記の仕組みがしっかり明示されているので、一度確認してみることをお勧めします。

ガス代の計算方法

ガス代は、1ヶ月ごとの使用量に応じて計算されます。計算方法は、「基本料金+従量料金(従量単価×ガス使用量)」で求めることがきます。ガス供給会社やエリアによって料金が変わりますが、基本的な計算方法は同じです。

以下、ガス代計算の一例を記載します。

<例>
東京ガスの東京地区一般契約プランで、1ヶ月のガス使用量が10m3の場合(2017年7月時点)
①基本料金:745.20円
②従量料金:1,426.6円(単価142.66円×10m3)
①+②=2,171.8円(1円未満は切り捨て)
請求金額:2,171円

上記事例は、都市ガスでの計算式になっていますが、プロパンガスであっても同様の計算になります。

一人暮らしのガス代平均

ガス代の算出方法が分かったところで、一人暮らしの世帯では、一般的にどれくらいガス代がかかっているのでしょうか。総務省統計局の調査によると、平成28年の一人暮らし世帯におけるガスの平均使用量は5m3、ガス代の平均額は2,999円です。年間にすると、一人暮らしでも約36,000円ものガス代がかかっている計算になります。

あくまで平均額であるため、一人暮らしでマンション・アパートを借りてはいるもののほとんど家に帰っておらず、ほとんどガス代を使わない世帯や、一人暮らしではあまりしないかもしれませんが、毎日料理をする、毎日お風呂に入るような世帯だと大きく変わります。また、ガスはプロパンガスと都市ガスで料金に大きな違いがあることもポイントです。

一人暮らしにおけるガス代の支出比率

一人暮らし世帯において、ガス代はどれくらいを占めているのかをご存知でしょうか。総務省統計局の調査によると、平成28年の光熱費は、1ヶ月平均で11,028円となっています。調査の対象となっているサンプルの平均所得は、年収311万円で、月に直すと26万円程、手取り額は20万円程が予測できます。

上記をベースにすると、光熱費に占めるガス代の比率は約27%、所得に占めるガス代の比率は約1.5%となっているようです。この数値を基準に、一人暮らしをしている方は、自分のガス代が低いのか、同等なのか、もしくは高いのかを確認しましょう。

プロパンガスと都市ガスの違い

一人暮らしをする際に、ガスの契約は不動産業者から通知される連絡先に自分ですることが多いでしょう。また、その際にプロパンガスか都市ガスなのかはあまり気にしていない、もしくはどちらなのかわからないといったケースが、特に初めての一人暮らしの場合は多いのではないでしょうか。

実はプロパンガスと都市ガスには成分や供給方法、そして料金に大きな違いがあるのです。その違いについて、具体的に解説します。

成分と供給方法の違い

都市ガスとプロパンガスの違いの一つに成分の違いがあります。あまり一人暮らしを始めるときに気にかけるところではないかもしれませんが、後々毎月のガス代の違いに関わってくるため、知っておいたほうが良いでしょう。

都市ガスの成分はメタンであり、空気より軽い特徴を持っています。地下のガス管を通じて供給され、主に都市住宅地では導入されている賃貸物件も多いです。契約は、都市ガス事業者が消費者との直接契約です。また料金は、いわゆる公共料金になるため、事業者が自由に料金を設定することができません。
プロパンガスは、別名LPガスとも呼ばれていますが、正式名は液体石油ガスになります。成分はブタンやプロパン、空気より重い特徴を持っています。液体石油ガスは、液化しやすいため、ボンベに充填して運ぶことができるため、ガス管が通っていない地域などへの供給ができるメリットがあります。

災害等があった際の復旧が都市ガスよりも圧倒的に早い事も強みです。また、供給方法がボンベであるため、様々な業者が販売することが可能になり、料金の設定も自由に定められます。

なぜプロパンガスは高いのか

[no_toc]
プロパンガスと都市ガスの料金には大きな差があります。一般的には都市ガスよりもプロパンガスのほうが1.5倍~3倍程高くなるといわれています。ガス代は毎月かかってくるものですし、一人暮らしへの打撃は大きいといえます。ここまで料金に差がある理由として、事業者の性質と供給方法が異なっている点があげられます。

プロパンガスは、多数の業者に販売権があり、価格が自由に決定できるため、販売店によって料金が様々になります。また、ガスボンベの運送料金や人件費といった諸経費がかかるため、都市ガスよりも高い料金設定になっていることが一般的です。

一人暮らしをする際の物件選びでは、できれば都市ガスを選んだほうが経済的な負担は少なくなるでしょう。

プロパンガスの料金

一人暮らしのほとんどが賃貸マンションかアパートに住んでいるでしょうが、賃貸物件に関してはガス管が届いていなかったり、届いていても初期設備資金が高く、大家さんや管理会社に負担がかかるため、導入していない場合が多くなっています。よって、一人暮らし用の物件にはプロパンガスの賃貸物件数のほうが多いことが実情です。

また、やむを得ずプロパンガスを契約せざるを得なくなった場合でも、どこの事業者と契約するかは大家さんや管理会社に決定権があるため、借主がプロパンガス業者を選ぶことができません。よって、平均よりもはるかに高い金額でガス契約を結ぶ可能性もでてくる訳です。ここで、エリアと契約プラン、使用料を前述の都市ガスと同様にした場合のプロパンガスの料金一例を以下で紹介します。
<プロパンガス料金>
東京エリアで1ヶ月のガス使用量が10m3の場合
①基本料金:1,570円
②従量料金:4,690円(単価469円×10m3)
①+②=6,260円
請求金額:6,260円

同じ東京でも都市ガスと比較すると、およそ3倍もの差が出ていることが分かります。これだけ差が出てくると、一人暮らしでプロパンガスの物件に住んでいる方は、うかつにガスを使うことはできなくなりそうです。

一人暮らしのプロパンガスは、従量単価に注意

一人暮らしでプロパンガスの物件に住んでいる方は、従量単価がいくらになっているかを調べたほうが良いでしょう。ガス代の請求書には、使用量と基本料金、そして合計金額が明示されていますが、従量単価がいくらになるのかは乗っていないため、自分で計算しなくてはなりません。ガス使用量が10m3、基本料金を1,700円、請求額を6,000円と仮定した場合で、従量単価を出す手順を説明します。

①請求額から消費税を除く
6,000円÷1.08=5,555円

②税抜請求額から基本料金を引く
5,555円-1,700円=3,855円

③②の金額を使用量で割る
3,855円÷10m3=385円/m3

上記計算式から、従量単価は385円であることが導き出されました。従量単価は使用量との掛け算で増えていくので、この単価が大きいとガス代が高くなります。高いところでは、この従量単価が600円~700円のガス会社もあるようです。

上の例だと、同じ使用量でも、従量料金は倍になるので、請求金額は8,000円前後まで上がります。一人暮らしでガス代が気になる方は参考にしてみてください。

節約方法

ガス代は日々の生活に欠かせないライフラインですので、日々の節約でどれだけ料金を抑えられるかが、一人暮らし家計負担を軽くするカギになるでしょう。特にプロパンガス代は、非常に大きな負担になるので、節約できるところは何とか節約したいところです。

ここでは、そんな一人暮らしのガス代の節約方法についての紹介をします。

お風呂

基本的に一人暮らしでは、毎日お風呂を貯めるのはやめて、シャワーで済ませるようにしましょう。一般的に、水はガスのエネルギーを使って温めるため、ガス代がかかります。特に、お風呂にお湯を張る場合は、量が多いため、そのエネルギー消費もその分大きいです。

一人暮らしの場合は、お風呂にお湯を張っても、一人しか入らないためガス代、水代が非常にもったいないのです。水は、洗濯用水に代用することもできますが、ガス代に関しては代えがきかないので、出来る限りシャワーで済ませられるとガス代は大きく下がるでしょう。

また、シャワーの使い方についても注意しましょう。お湯を出しっぱなしにしたり、温度を高く設定するとその分ガス代が高くなります。シャワーから流れるのは水だけではなく、お金も流れているという意識を持ちましょう。

スポーツジムなどに通っている場合は、お風呂やシャワーが備え付けてある場所も多くあります。ジムに払っている月額料金に、お風呂やシャワーの使用も入っていることがほとんどですので、施設内で利用できるものは利用してしまいましょう。

料理

一人暮らしで料理をする際は、ガスコンロではなく、IHヒーターや卓上ケトルなどの電化製品を活用しましょう。都市ガスの場合は、逆に電気代のほうがかかってきてしまう可能性があるため、状況に応じて使い分ける必要がありますが、プロパンガスの場合は、電気代のほうが安くなる可能性が高いです。

また、電子レンジやオーブントースターでできる料理を多くすることもお勧めです。最近では揚げ物でも電子レンジでできるものも増えたり、シリコンスチーマーを使って蒸し料理もできます。カレーやシチューなどの煮込み料理は、圧力鍋を活用すると、小さい火力で食材にしっかり火が通ります。揚げ物や炒め物、煮物といった特に火力が必要なものは、なるべくガスを使わないよう心がけましょう。

また、一人暮らしの場合はあえて自炊しないことも節約です。一人分の料理を作るのは、意外と手間と費用がかかります。もし作るのであれば、一気にたくさん作り、冷凍保存しておくと頻繁にガスを使わなくても済むので、ガス代の節約になります。

一人暮らしでガス代が高い場合の理由

一人暮らしについての話をしていると、自分だけ異様にガス代を多く払っているということはありませんか?ガスは目に見えにくいため、日常的につい無駄遣いをしてしまいがちです。また、思ってもいないところでガス代がかかってしまっている場合もあります。

一人暮らしのガス代が高くなる理由として考えられることを解説していきます。

プロパンガス

これまでも記載のとおり、都市ガスなのかプロパンガスなのかで一人暮らしのガス代は大きく変わります。プロパンガス世帯で、都市ガスよりも安くするのは基本的に不可能なので、できるだけ安くできるよう節約を心がけるしかないでしょう。

どうしても高い、プロパンガスの負担が大きいということであれば、プロパンガス業者の変更を検討しましょう。しかし、賃貸マンションやアパートのガス契約の権限は大家さんや管理会社にしかなく、説得はなかなか難しいのが実情のようです。そんな時は、思い切って都市ガスの賃貸物件への引っ越しを検討してもいいかもしれません。

エリア

住んでいるエリアによって、ガス代は変わります。これは都市ガスもプロパンガスも同様です。比較的関東エリアはガス料金が安い傾向にあります。業者の数や世帯の数も多いため、比較的低料金で供給できるためでしょう。対して、東北や九州は比較的ガス代金が高めに設定されています。

これは、業者の数が少なく、また都市ガスの普及も進んでいない田舎が多いことがあげられます。一人暮らしをする理由には、進学や単身赴任など様々な理由があるかもしれませんが、事前に住むエリアのガス事情を調べておくことをお勧めします。
[no_toc]

新築物件

一人暮らしで物件を決める場合、できるだけ新しい物件に住みたいのは大半の希望でしょう。築浅や新築の物件はが高く、入居希望者が多い傾向にありますが、その分家賃が高く、なかなか決まらない物件も中には存在します。その場合、大家さんや管理会社は家賃の引き下げに入りますが、その際は注意が必要な点があります。それが、プロパンガス代です。

家賃が安い築浅物件は、それだけで入居者に魅力的に映り、その陰に潜むプロパンガス代には盲目的になりがちなのです。家賃は安いがプロパンガス代が高いので、結局月にかかる費用は他の物件と変わらないといったことがあるため、一人暮らしで築浅物件を希望している方は注意が必要です。

夏・冬の節約

一人暮らしをしていて、月によってガス代が大きく変わることにお気づきでしょうか。夏と冬ではガス代に大きな差が生まれます。たとえ同じ物を加熱していても、その基準となる温度が違えば温まるスピードが大きく変わってくるからです。

冬場に冷たい水を沸騰させるためには、夏場に同じことをするよりもたくさんのエネルギーが必要になります。よって、冬場は必然的にガス代が高くなるのです。なお、最もガス代が高い月は1月で、安い月は9月であるといわれており、金額の差は約1.5倍程と言われています。

一人暮らしをする際は、年間で高くなる時期を見越して、収支の管理をおこなうことが大切です。

時には我慢も必要!季節に応じた節約術

ガス代節約の要が、お風呂であることは先に説明している通りです。お風呂と季節の関係は、節約という面において最も関連性が高いのです。また、一人暮らし世帯でもちょっとした心がけで実践できることが多いです。

夏場は気温が高く、真水の温度も高めになっています。また、身体も火照っていることも多く、わざわざそんな中熱いお湯につかる必要もないでしょう。ただ、たまには湯船につかりたい、つからないと嫌だという方はぬるめのお湯を張ったり、給湯システムがある場合、設定温度を下げる、追い炊きを使わないといった心がけをするとよいでしょう。
冬場は、真水が大変冷たくなり、ガスのエネルギーが大きくなる分、ガス代がかかる季節です。シャワーだけではなかなか身体が温まらないという人もいるでしょう。冬に関しては、精神論ですが、節約にはある程度の我慢が必要です。冬のガス代は普通に使っても夏場の1.5倍から3倍くらい差が出てくるため、夏場と同じように使っていては、それだけガス代が増えてしまいます。

ただ、あまり極端な節約で風邪を引いてしまっては元も子もないので、体調と相談したり、週に4回はお風呂の日、3回はシャワーの日といったように決めておくとよいでしょう。

一人暮らしの家計にとって、ガスは重要なアイテム

ガスは一人暮らしをする上で、欠かすことはできません。よって、ガス代を抑えるためには、しっかり節約することが大切です。料理をする際はなるべく家電を活用する・お風呂は温めすぎない・シャワーを活用するといった毎日のちょっとした心がけが、1年、5年、10年と時間がたつと大きなお金に変わっていきます。

ガス代はできるだけ節約して、余裕ができたお金を他に回し、充実した一人暮らし生活を送りましょう。
モバイルバージョンを終了