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外貨預金をするのに国・口座一覧3

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外貨預金をするのに国の通貨

読者の皆さん、銀行の窓口を訪れたときやネット銀行の預金金利をチェックした時など、外貨預金の金利の高さに驚いたり、興味惹かれたりしたことはありませんか。

すずめの涙ほどしかつかない日本の預金利子に対して、外貨預金ですと日本の預金利子の10倍以上というケースもよく目にします。このように、大きな魅力を持った商品である「外貨預金」を紹介します。

米ドル

「外貨預金」と聞いて真っ先に思いつく通貨は「米ドル」でしょう。最もポピュラーな通貨です。世界中での取引量も安定していて、国同士の決済に「米ドル」を使うケースも多い、世界の基軸通貨となっています。

また、海外旅行へ行って、現地の銀行や両替商で現地通貨に両替する場合、ほとんどの国で「米ドル」は両替できます。安定的であり、どこの国に行っても信用がある「米ドル」は通貨の1つです。

ユーロ

「米ドル」に続き、世界で取引量が多い通貨は「ユーロ」です。我々日本人にとっては、「米ドル」よりは馴染みが少ないですが、世界の3大取引通貨の一角をなしています。それゆえ「ユーロ」も安定的でできる通貨です。

ただし「ユーロ」は、1999年に誕生したまだ比較的若い通貨ですので、ときおり不安定な面を見せます。例えば「ギリシャ危機」や「ブレグジット」などです。こういった動きのある時期は要注意です。

オーストラリアドル(豪ドル)

高金利通貨としてが高い通貨です。ただし、最近は金利が低下気味で一時期の大ぶりには、陰りが感じられます。とはいうものの、日本の銀行の利率を大きく超えているので、魅力的な通貨であることは確実で、できる通貨です。

オーストラリアは、石炭や鉄鉱石などの資源が豊富にある「資源国」ですので、この通貨は資源価格の変動による影響を受けます。

ニュージーランドドル(NZドル)

「豪ドル」と同じような値動きをする通貨に「ニュージーランドドル(NZドル)」があります。こちらも高金利で有名です。この通貨も高金利という点でできます。ニュージーランドは農業国ですので、この通貨は食料価格の変動に影響を受けます。

外貨預金の口座・ネットバンキング3

「外貨預金」をしようとした時、口座が必要となります。外貨預金用の口座を開設することになりますので、銀行口座・ネットバンキングを紹介します。

重要となるポイント「為替レート」「取引時間」「手数料」「金利」の4点から銀行を紹介します。なお、対象通貨は我々にとって最もポピュラーな「米ドル」に、「金利」は「普通預金金利」に統一します。

「定期預金」の場合、もっと魅力的な金利になっています。定期預金金利はとても魅力的で、です。各銀行の「外貨預金金利ページ」を添付しましたので、ぜひ、ご覧になってください。

三井住友銀行

多くの大手銀行が為替レート更新を1日1回としているところ、三井住友銀行は、店頭取引などでは1日に少なくとも4回、8時頃、10時頃、15時頃、18時頃に更新されます。インターネット取引などの場合は、24時間リアルタイムで取引が可能です。手数料は、片道0.5~1円で、金利は0.2%です。
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新生銀行

インターネット銀行の長所を活かし、ほぼ24時間のリアルタイムトレードが可能です。手数料は0.07円~0.15円、口座所有者のステージによって変わります。金利は0.01%です。取引によりTポイントがたまるという特徴もあります。

住信SBIネット銀行

こちらも、インターネット銀行の強みをフルに活かしているといっても良いでしょう。手数料は、片道0.02円と最安値レベルを誇ります。また、金利も0.4%と高い金利を提示しています。

3銀行の比較一覧表

見やすいように紹介した3銀行の外貨預金の比較一覧表です。参考にしてください。ただし、キャンペーンなど実施していることがありますので、ここで記載しているよりもお得な場合もあります。ご興味がある方は、各銀行のホームページをチェックしてみてください。
為替レート取引時間手数料(片道)金利
住信SBIネット銀行リアルタイムほぼ24時間0.02円0.4%~1.5%
新生銀行リアルタイムほぼ24時間0.07円~0.15円0.01%~3%
三井住友銀行1日4回更新 ただし、インターネット取引の場合、リアルタイム営業時間内 ただし、インターネット取引の場合、平日24時間0.5円~1円0.2%~0.45%

初心者に外貨預金

初心者にできる外貨預金の通貨は何と言っても「米ドル」です。私たち日本人にとって最も馴染み深い外貨である上、世界中で最も取引量が多い通貨であり、どこの国でも通用するためです。

さらに「米ドル」は、外貨預金のメジャー通貨であるため、初心者にできる次のようなメリットがあります。

<メリット1> 為替レートを目にしやすい

TVなどでもよく「ドル円(米ドルと日本円)」の為替レートを紹介しているので、為替変動に敏感になりやすい通貨です。それゆえ「米ドル」の外貨預金は、両替するか否かをすばやく判断できるでしょう。これが、ポイントの1つです。

<メリット2> 手数料が比較的安い

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外貨預金をする上で、外貨購入および売却時にかかる手数料ですが、これも考慮すべきポイントです。最も身近でメジャーな通貨である「米ドル」は、他の外貨よりも手数料が比較的安いです。住信SBIネット銀行の2017年11月23日現在の為替手数料を比べました。手数料は1通貨単位にかかる日本円です。
通貨為替コスト(手数料)
米ドル0.04円
ユーロ0.13円
英ポンド0.28円
豪ドル0.25円
NZドル0.25円
カナダドル0.25円
スイスフラン0.28円
香港ドル0.05円
南アフリカランド0.14円
いかがでしょうか。「米ドル」は、1通貨単位あたりの手数料が安いことがわかるでしょう。ポイントの2つめです。

<メリット3> 高金利

なんといっても外貨預金の魅力は「高金利」にあります。日本円の普通預金および定期預金の数倍、十数倍ということもあります。

この高金利に惹かれる方は、たくさんいるのではないでしょうか。何もせず、預けておくだけで増えていく預金利子は、金利が高ければ高いほど多くもらえるので、非常に魅力的であり、最大のポイントです。

<メリット4> 金利上昇局面にある

超長期間にわたり低金利のままの日本と違い、米国は低金利から脱却し、金利上昇局面に入ろうとしています。実際に金利が上昇すれば、それだけ多くの利子を受け取れます。

しかし、金利が上昇し、利子が増えるだけではありません。金利が上昇すると、高金利を目当てにその通貨にが集まります。すると通貨の価値も上昇します。つまり、利子がもらえるだけでなく、為替差益も狙えることになります。4つめのポイントです。

<メリット5> リスクヘッジ

現在、日本に住んでいる私たちのほとんどは「お金が紙くず同然になる」という経験したことがありません。

2001年アルゼンチンのデフォルトを、当時のニュースなどで見た方もいらっしゃるでしょう。最近ですと、経済番組の1コーナーなどで見た方もいるのではないでしょうか。預金の引き出しをしようとする人々が、銀行に殺到したニュースを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

最近では「ギリシャ危機」が記憶に新しいでしょう。ギリシャのデフォルト(債務不履行)の不安から通貨ユーロが大暴落しました。

実は日本の債務は、これらの国々がデフォルトした時に近い状態にあります。「もし、日本円の価値がゼロになったら」と考えると、空恐ろしいことです。世の中には、100%確実なものはありませんから、このリスクの回避として、外貨預金も選択肢の1つと考えて良いのではないでしょうか。可能性は低いでしょうが、リスク回避として外貨預金は商品です。

外貨預金をしないケースと注意点

外貨預金をする点を書いてきましたが、もちろん、できないケースもあります。どのような場合できないのか、注意点をいくつか挙げますので、参考にしてみてください。

金利

外貨預金の最大の魅力は「金利の高さ」にあります。ですから、日本と同じように超低金利の国の通貨に両替して外貨預金をするのは、できません。両替する時に手数料が高い分、デメリットになる可能性が高く、むしろそのような他国の通貨でしたら、日本円で預金した方が良いということになります。

では、高金利ならばどの通貨でもなのか、というとそうでもありません。景気や国の政策がしっかりしているのであれば、その国の通貨はほぼ問題がないでしょう。しかし、そのような国ばかりではありません。

高金利・超高金利にしない限り、魅力がまったくないような通貨も存在します。このような通貨の場合、金利は非常に高いですが、通貨の価値がいつ暴落するかという危険性が常に付きまといます。

利子が多くついたのは歓迎ですが、それを超える通貨価値の暴落となってしまっては、外貨預金をした時間だけが空しく過ぎて行き、時間が無駄になってしまいます。このような外貨は、できません。金利を考える時は、これらの点をよく注意しておきましょう。

手数料

日本円を外貨に交換する時、外貨を日本円に戻す時、それぞれに手数料がかかります。この手数料は、あなたが購入する外貨の種類によって異なっています。

手数料によって預金利子が大きく目減りしてしまうということがあります。せっかく日本円の預金よりも金利が高い外貨預金をしたにもかかわらず、残念な結果に終わることもあります。手数料もばかになりませんので、外貨預金の通貨を選ぶ際に注意してください。

円安

為替レートは、毎日毎日変動します。あなたが「外貨預金をしよう」と決心した時は、為替レートを必ずチェックしてください。もし、円安のときに外貨に交換し、円高のときに日本円に戻したとしたら、為替差損が発生します。1万ドルの外貨預金をした場合を表で見てみましょう。
預け入れ時解約時損失額
為替レート1ドル=120円1ドル=100円1ドルにつき20円の損失
1万ドル120万円100万円合計20万円の損失
1ドル=120円のときに1万ドルを買った場合、日本円では120万円の預金をする状態になります。これを1年後に解約するとき、1ドル=100円の円高になっていたとします。購入時は1ドル=120円という円安ですから、解約すると単純計算で1ドルにつき20円の差損が発生することになります。

外貨預金の利子が多くても、この差損をカバーできない場合もありますので、注意が必要です。よく言われることですが、円高の時に購入し、円安の時に解約するのが理想的であり、取引です。
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海外旅行に外貨預金

海外旅行に行かれる方は「現地で使える通貨をお得に用意できないだろうか」と考えたことはありませんか。最近は、外貨預金をそのまま海外で使えるカードが増えてきています。「海外での決済をお得にしたい」という方にはカードです。

外貨普通預金の口座に預けてあるお金を、その通貨のまま海外でカード決済できます。海外でのショッピングの支払いや、海外のATMから現金を引き出すことができます。こういったカードのメリットは、円高の時を狙って日本円を外貨に両替できることです。

もし海外旅行に行く時に円安ですと、現地での買い物なども割高になってしまいます。若干、損をした感覚がありませんか。

外貨預金に連動するカードでしたら、日本にいるうち、しかも有利な円高の時期に外貨をキープしておくことができます。これは大きなメリットであり、できるポイントです。外貨預金に連動するカードを発行している銀行をいくつか紹介します。

外貨預金の運用の仕方

円ベースでの元本割れの可能性があると聞くと、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。外貨のリスクが気になり、一歩が踏み出せない方もいるでしょう。ポイントさえおさえてしまえば、このリスクが回避でき、安定した運用が可能です。

では、そのポイントの基本は以下の3点です。

1. 外貨預金は余裕資金で

もちろん「外貨預金」はいくつかのリスクがありますので、余裕資金で運用しましょう。先に述べましたように、1年以上の長期での運用がですので、しばらく使わない資金が運用対象となります。また、「普通預金」よりも金利が高い「定期預金」で運用されることをします。

2. 期間は1年以上が理想的

短い期間ですと、為替は乱高下することがあります。その度にソワソワと気になって仕方がないという方もいるでしょう。このような精神状態になってしまうような運用はできません。そのため、少なくとも1年というような長期で運用されることをします。短期的には大きく上下することもありますが、長期的には大幅な変動は少なくなります。

また、長期運用(1年以上)の場合、定期預金にすることをします。普通預金とは金利のレベルが違います。できるだけ高金利をと考えている方には商品です。

また複利ですと、元本に利息がつくだけでなく、利息として受け取ったお金にも利息がつく状態になります。長年続ければ大きな利益をもたらすことでしょう。単利扱いの銀行もありますが、複利扱いをしてくれる銀行も外貨預金をする場合です。

3. 円高で買い、円安で売る

最も怖いのは「為替差損」です。これを避けるためには「円高」の時に両替しましょう。これは、最重要ポイントと言っても過言ではありません。ですから「円高」の時は、外貨預金をできる絶好のチャンスです。これを注意しただけでも「為替差損」を出してしまうリスクが大幅に減ります。

ただ「円高だ」と思い、1度に運用資金すべてを投入したけれども、さらに円高になると凹む方もいるのではありませんか。そのように感じている方には、何度かに分けて取引することをします。

また、解約するときですが「外貨定期預金」ですと、満期になったときに「円安」になっているとは限りません。その場合「外貨普通預金」に満期になった資金を移し、「円安」になるのを待つというスタンスもです。

外貨預金を上手に使いこなそう

いかがでしたか。すずめの涙ほどしかつかない日本円の利息に対し、外貨預金の魅力的な金利、利息をお分かりいただけたでしょうか。

外貨預金の基本は「円高」で購入して「円安」で解約することです。これだけでも利益を出せますが、さまざまな銀行や外貨預金商品があります。あなたにあった外貨預金を探して、上手に使いこなしましょう。
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