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土鍋を大切に使う
寒い日に活躍する鍋料理は、準備も簡単なうえ大勢で囲んでワイワイ楽しく食することができ、また体の中からポカポカと温まるので冬の定番料理といえます。そして鍋料理に欠かせないアイテムといえば、土鍋です。最近ではご飯を炊くのにも土鍋を使うという人が増えてきました。
保温効果も高いため、いろいろな使い方ができる土鍋は優秀なアイテムといえますが、長く使うためにもちゃんとメンテナンスをしないといけません。
保温効果も高いため、いろいろな使い方ができる土鍋は優秀なアイテムといえますが、長く使うためにもちゃんとメンテナンスをしないといけません。
土鍋の焦げの原因
どんなに丁寧に使っていても、使い方を間違えてしまえば簡単に土鍋は焦げついてしまいます。なぜ土鍋が焦げてしまうのか、その原因についてご紹介します。今使っている土鍋が焦げてしまうという経験をしている人は、どうして土鍋が焦げてしまうのか理解していきましょう。
焦げるという現象がなぜ起こるのか、主な原因を知っていることで、普段調理をする際にもある程度の予防をすることができるでしょう。
焦げるという現象がなぜ起こるのか、主な原因を知っていることで、普段調理をする際にもある程度の予防をすることができるでしょう。
火力が強すぎる
土鍋が焦げてしまう理由の一つに、火力が強すぎるという事が挙げられます。火加減というのはなかなか難しいもので、レシピのとおりにやっていても焦げてしまうこともあります。
家々でガスコンロの火力の強さが多少違ったり、また「弱火」「中火」「強火」などの表記があったとしても、人の火加減の捉え方により違いが出てしまいます。
土鍋を使用する場合、自分が考える火加減よりも弱めの設定にすると焦げがつきにくくなります。
家々でガスコンロの火力の強さが多少違ったり、また「弱火」「中火」「強火」などの表記があったとしても、人の火加減の捉え方により違いが出てしまいます。
土鍋を使用する場合、自分が考える火加減よりも弱めの設定にすると焦げがつきにくくなります。
長い時間火にかけすぎる
次に、長時間火にかけすぎてしまうという事が挙げられます。ご飯を炊く場合は時間が決まっているのでさほど問題はありませんが、みんなで囲んで食べる鍋料理などの場合は、コンロにかけた状態で置いておいたり、具材にしっかり火を通したいからと長い時間火にかけておくことはないでしょうか。
焦げるということは、鍋の煮込まれることで食物などに含まれる水分が蒸発し、食物が炭に変化した状態をいいます。
焦げるということは、鍋の煮込まれることで食物などに含まれる水分が蒸発し、食物が炭に変化した状態をいいます。
土鍋は長持ちする
土鍋はお手入れ次第ではぐっと長持ちします。焦げ付きだけではなく、土鍋を長く使っていくためにも、土鍋の正しい使い方とお手入れ方法をご紹介します。
1.空焚き、濡れた状態で火にかけない
2.熱い状態でいきなり水をかけたりしない
3.土鍋の裏面(底)の素焼き部分は洗わない
4.つけ置き洗いはしない
5.洗剤はなるべく使わず、金たわしは避け、柔らかいスポンジで水洗いをする
6.洗浄後は乾いた布でふき、しっかり乾かす
1.空焚き、濡れた状態で火にかけない
2.熱い状態でいきなり水をかけたりしない
3.土鍋の裏面(底)の素焼き部分は洗わない
4.つけ置き洗いはしない
5.洗剤はなるべく使わず、金たわしは避け、柔らかいスポンジで水洗いをする
6.洗浄後は乾いた布でふき、しっかり乾かす
重曹の土鍋の焦げの落とし方5つの手順
土鍋の焦げがなかなか取れない原因は土鍋の素材にあります。土鍋は土でできており、目には見えない細かい穴が無数に空いています。煮汁や焦げなどがその穴に入り込んでしまうと、焦げが落ちにくくなります。
そこで、土鍋についた頑固な焦げを落とす方法をご紹介します。食品には酸性の食品とアルカリ性の食品との2種類があり、酸性にはアルカリ性の重曹、アルカリ性には酸性のお酢を使います。
今回は重曹の使い方をご紹介します。
そこで、土鍋についた頑固な焦げを落とす方法をご紹介します。食品には酸性の食品とアルカリ性の食品との2種類があり、酸性にはアルカリ性の重曹、アルカリ性には酸性のお酢を使います。
今回は重曹の使い方をご紹介します。
手順1:土鍋に水を入れる
まずは土鍋に水を入れます。最初からお湯を入れてやり始めると、重曹の効果が発揮されません。そのため、必ず水から始めるようにしましょう。
重曹での焦げ落としの前に、土鍋の焦げ付きをこすらずにぬるま湯を入れて一晩おいておくことで、土鍋に水分が浸透し焦げが浮き上がります。これで落ちるならばいいですが、焦げが落ちなかった場合は重曹の出番です。重曹を入れる場合は緩んだ焦げを洗い流して、改めて水を入れましょう。
重曹での焦げ落としの前に、土鍋の焦げ付きをこすらずにぬるま湯を入れて一晩おいておくことで、土鍋に水分が浸透し焦げが浮き上がります。これで落ちるならばいいですが、焦げが落ちなかった場合は重曹の出番です。重曹を入れる場合は緩んだ焦げを洗い流して、改めて水を入れましょう。
手順2:重曹大さじ4杯を土鍋の中に入れる
水を入れたら、そこへ重曹を大さじ4杯入れてよくかき混ぜ溶かします。アルカリ性の重曹は、ご飯や麺類などの炭水化物系、肉や魚などを焦がした場合の酸性の焦げに効果的に働きかけ、中和して落とすという作用を持っています。
土鍋の焦げの原因が何かが分かっているのならば、その焦げとは反対の性質を持つ洗浄剤を使って落としましょう。今回は酸性の焦げを落とす重曹を使います。
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土鍋の焦げの原因が何かが分かっているのならば、その焦げとは反対の性質を持つ洗浄剤を使って落としましょう。今回は酸性の焦げを落とす重曹を使います。
手順3:土鍋を火にかけぐつぐつと煮立たせる
土鍋をコンロで火にかけ、しっかり沸騰するまで待ちます。この状態でも焦げがはがれてくるのが分かります。
重曹はアルカリ性とは言ってもそれほど強くはなく、元々は弱アルカリ性です。弱アルカリ性である重曹ではいまいち効果が弱いですが、熱を加えると化学反応で強アルカリ性へと成分が変化します。そのため、鍋などにこびりついた焦げを落とすためには、煮洗いをすることで洗浄効果がアップします。
重曹はアルカリ性とは言ってもそれほど強くはなく、元々は弱アルカリ性です。弱アルカリ性である重曹ではいまいち効果が弱いですが、熱を加えると化学反応で強アルカリ性へと成分が変化します。そのため、鍋などにこびりついた焦げを落とすためには、煮洗いをすることで洗浄効果がアップします。
手順4:重曹入りのお湯を捨てる
ある程度沸騰させたら、冷めるまで放置します。重曹が土鍋と焦げの間に入り込み、はがれやすくなります。あまりはがれている様子がないようならば、一晩おいて様子を見てもよいでしょう。その後、重曹入りの湯を捨てます。
手順5:布巾やスポンジ、指で焦げを落とす
布巾やスポンジなど、柔らかい素材のもので優しく焦げを落としていきます。焦げが浮き上がっているので、力を入れなくとも焦げを落とすことができます。
ただし焦げつきがひどく、手順5まで行ってもまだ焦げが落ちないようであれば、もう一度手順1~5までの工程を繰り返してみましょう。手間がかかりますが、手順1~5までの行程を繰り返し行うことで、土鍋を傷つけることなく焦げを落とすことができます。
ただし焦げつきがひどく、手順5まで行ってもまだ焦げが落ちないようであれば、もう一度手順1~5までの工程を繰り返してみましょう。手間がかかりますが、手順1~5までの行程を繰り返し行うことで、土鍋を傷つけることなく焦げを落とすことができます。
焦げを落とすときの注意点
重曹を使った土鍋の焦げの落とし方について説明しましたが、それ以外にも土鍋の焦げを落とす際に注意しなければならないことがいくつかあります。頑固な焦げを落とすためとはいっても、手入れ方法を誤ってしまえば余計に焦げがこびりつく原因にもなりかねません。
土鍋を長持ちさせるためにも、ここでご紹介する内容には十分気をつけて取り扱うようにしましょう。
土鍋を長持ちさせるためにも、ここでご紹介する内容には十分気をつけて取り扱うようにしましょう。
金たわし等金属でこすらない
土鍋の焦げ付きを落とす場合には、金たわしやスプーンの先端など金属で擦ることは厳禁です。土鍋は土でできているため傷がつきやすく、もろく欠けやすいのが特徴です。そのため、金たわしなどの小さな傷から小さな傷がつけばそこから劣化が進み、土鍋の寿命を速めてしまうことになります。
また傷がつくことで細かい隙間ができると、その隙間に焦げがこびりつきやすくなり、焦げやすい土鍋になってしまいます。
また傷がつくことで細かい隙間ができると、その隙間に焦げがこびりつきやすくなり、焦げやすい土鍋になってしまいます。
力任せにこすらない
さらに、小さな隙間に入り込んでこびりついた焦げを力任せにこすり落とそうとするのも厳禁です。金たわしなどの金属を使わなかったとしても、力任せにこすると焦げが落ちるどころか、逆に土鍋を傷つけてしまいます。そこからひび割れてしまうなどし、土鍋が使い物にならなくなります。
また土鍋にクレンザーを使うのも厳禁です。クレンザーの研磨材で傷がつく上、吸水性がある土鍋の場合、クレンザーが吸収されてしまいます。
また土鍋にクレンザーを使うのも厳禁です。クレンザーの研磨材で傷がつく上、吸水性がある土鍋の場合、クレンザーが吸収されてしまいます。
焦げにくい定番土鍋
土鍋といえばよく見かけるのが万古焼の銀峯花三島の土鍋ではないでしょうか。土鍋のコーナーに行けば大抵見かけることのある三島の土鍋は、多くの人に使い続けられているだけあり、保温力に優れ、また焦げにくいという意見も聞かれます。
使い始めのひと手間やお手入は欠かせませんが、使い勝手の良さや焦げ付きの少なさでベストセラー商品の土鍋です。
買い替えを考えているのならば、花三島の土鍋はいかがでしょうか。
使い始めのひと手間やお手入は欠かせませんが、使い勝手の良さや焦げ付きの少なさでベストセラー商品の土鍋です。
買い替えを考えているのならば、花三島の土鍋はいかがでしょうか。
土鍋を焦げつかせない方法4つ
[no_toc]土鍋が焦げついた場合の手入れ方法などを説明してきましたが、ここでは土鍋を焦げつかせない方法をご紹介します。購入した時や調理の際にひと手間加えることで、土鍋を焦げつきにくくすることができます。
そう難しいことではないので、土鍋を焦げつかせず長持ちさせるためにも、以下の4つの方法を実践してみましょう。
そう難しいことではないので、土鍋を焦げつかせず長持ちさせるためにも、以下の4つの方法を実践してみましょう。
1:初めての土鍋に目止めをする
土鍋を買い替えて新しく使い始める時には、土鍋の表面をコーティングする「目止め(めどめ)」をします。目止めのやり方はいくつかありますが、やり方はいたって簡単です。
1.水洗いをした土鍋をしっかり乾燥させる
2.おかゆを炊く、重湯または米のとぎ汁、片栗粉や小麦粉を溶かした水を土鍋の8分目まで入れ、弱火にかけ沸騰させる
3.冷めるまで放置する
4.土鍋が冷めたら中身を捨て、水洗いをしてよく乾燥させる
1.水洗いをした土鍋をしっかり乾燥させる
2.おかゆを炊く、重湯または米のとぎ汁、片栗粉や小麦粉を溶かした水を土鍋の8分目まで入れ、弱火にかけ沸騰させる
3.冷めるまで放置する
4.土鍋が冷めたら中身を捨て、水洗いをしてよく乾燥させる
2:調理する時粗塩をひとつまみ入れる
土鍋でご飯を炊くときに、粗塩をひとつまみ入れることで、焦げつき防止の効果が期待できます。天然塩に分類される粗塩は、炭素が含まれない無機物のため、焦げにくい性質があります。
また米2合に対して塩ひとつまみを入れることで、水分を含んだもっちりとしたお米に炊き上がり、米の甘みが引き出されるという効果もあります。
また米2合に対して塩ひとつまみを入れることで、水分を含んだもっちりとしたお米に炊き上がり、米の甘みが引き出されるという効果もあります。
3:調理する時昆布を1枚敷く
米を炊く際に昆布を1枚敷いてからお米を入れることで、焦げつき防止になります。底と米との間に昆布を敷くことで数ミリの隙間が確保され、焦げにくくなります。ただし、絶対に焦げないというわけでもないので、火加減には十分注意するべきでしょう。
また昆布を入れることで、昆布の出汁が出て炊き上がりの香りもよく、ふっくらと美味しく炊き上がります。
また昆布を入れることで、昆布の出汁が出て炊き上がりの香りもよく、ふっくらと美味しく炊き上がります。
4:調理後土鍋をしっかり乾燥させる
土鍋の素材である土は水分を含む性質であるため、表面が乾いていても中は湿っています。水洗いをした土鍋の裏表の水分をしっかりと拭き取ったらすぐには片付けないで、直射日光を避け風通しのよい場所にしばらく置いて乾燥させます。
乾燥機があれば乾燥機で乾燥させ、ない場合は表面の水気を拭き取った後、ごくごく弱火で5分程度火にかけ、後は冷めるまで置いておきます。
長期間使わない場合は新聞紙に包むとカビ防止になります。
乾燥機があれば乾燥機で乾燥させ、ない場合は表面の水気を拭き取った後、ごくごく弱火で5分程度火にかけ、後は冷めるまで置いておきます。
長期間使わない場合は新聞紙に包むとカビ防止になります。
土鍋の焦げつかない方法を知ってお料理しましょう
やり方を間違えると焦げ付きやすい土鍋ですが、使い方を守りしっかりお手入れをすれば長持ちさせることができます。たとえ焦げてしまっても、手入れの方法を知っていれば焦げをうまく取り除くこともできます。
慣れるまで火加減や調理時間など試行錯誤が必要でしょうが、慣れてしまえば土鍋は使い勝手がよく保温力も高く料理の幅も広がり、また美味しく調理することができます。
今年の冬は土鍋を上手に使い、鍋を楽しみましょう。
慣れるまで火加減や調理時間など試行錯誤が必要でしょうが、慣れてしまえば土鍋は使い勝手がよく保温力も高く料理の幅も広がり、また美味しく調理することができます。
今年の冬は土鍋を上手に使い、鍋を楽しみましょう。
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土鍋と言って思い浮かべるのが冬の定番の鍋料理ですが、土鍋は鍋料理だけでなくさまざまな調理に活躍します。鍋料理ひとつとってもいろいろな種類があります。
ご飯を炊くにも、炊飯器で炊くよりも早く炊き上がる上に、ふっくらと美味しく仕上がります。さらに、五目ごはんなど炊き込みご飯などもふっくら香ばしく炊き上がり、食欲をそそります。土鍋を使っての調理など、ぜひ参考にしてみてください。
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ご飯を炊くにも、炊飯器で炊くよりも早く炊き上がる上に、ふっくらと美味しく仕上がります。さらに、五目ごはんなど炊き込みご飯などもふっくら香ばしく炊き上がり、食欲をそそります。土鍋を使っての調理など、ぜひ参考にしてみてください。