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40代の貯金額の中央値・平均貯金額|独身/夫婦/専業主婦/シングルマザー

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40代の貯金額の中央値はいくら?

40代のライフステージとは?

40代とはどのようなライフステージにあるでしょうか。仮に30歳で結婚したとし、すぐに子どもが生まれたとすると40代前半で長子は中学生。この頃には収入も増えてマイホームを購入しているケースが多くなってきます。

そして子どもの教育費が益々かかってくる時期なので世帯主だけでなく配偶者も働いていることも多くなります。更に40代では子どもの教育資金がある程度積み立てできたら今度は自分たちの老後の資金についても考えなければなりません。

このようなステージにある40代の世帯の貯金額は一体どれくらいでしょうか。今回は現在40代だという方もこれから先40代を迎えるという方にとっても気になる40代の貯金額についてご紹介します。

40代の貯金額の平均値

2016年に金融広報中央委員会が行った家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)によると40代のうち金融資産を保有している人の貯金額の平均は939万円でした。また金融資産を保有していない人、つまり貯金がゼロの人を含めた40代の貯金額の平均は588万円でした。

このように見るとかなりの額を貯金している人が多いように見え「自分はこんなに貯金が無い」と不安になるかもしれません。しかし実際には高額の貯金を持つ少数の人が平均値を引き上げているので、より現実的な一般家庭の貯金額を把握するためここからは中央値を見て行きます。

40代の貯金額の中央値

中央値とは、すべてのデータを小さい順(または大きい順)に並べた時に真ん中に来る値のことです。このように中央値を見ることで、貯金額がものすごく多い人や全く無い人というように格差がある場合でも中間はどれくらいの数字になるかを知ることができます。

そこで上記の調査における二人以上世帯の40代の貯金額の中央値を見ると、金融資産保有世帯だけでは602万円、貯金がゼロの家庭を含めた中央値は200万円となっています。

このように中央値で見ると意外と少ない額であり、現実とかけ離れたものではないと感じる方も多いのではないでしょうか。

平均貯金額

それではここからは40代の平均貯金額を金額ごとに見ていきまます。それぞれどのような特徴があるでしょうか。

1000万

家計の金融行動に関する世論調査によると貯金額が1000万円以上1500万円未満の40代の人の割合は全体のうち二人以上世帯で9.1%、単身世帯では8.6%でした。

年収別に見ると貯金額1000万円の人に最も多い年収帯は500万円〜750万円、次いで300万円〜500万円でした。そして二人以上世帯の持家の割合は80%と多くなっています。

3000万

貯金額が3000万円以上の40代の割合は全体のうち二人以上世帯で3.1%、単身世帯では7.3%と全体に占める割合はかなり少なくなっています。

年収別に見ると貯金額3000万円の人に最も多い年収帯は300〜500万円、次いで500万円〜750万円が多くなっています。貯金額が3000万円と多い割に年収については300〜500万円の家庭が多く、必ずしも年収の高さと貯金額は比例しないという結果になっています。また、3000万円貯金がある人の持家率は89%とかなり高くなっています。

なお家族構成についてのデータを見ると夫婦のみの世帯の割合が最も高いのがこの貯金額の世帯の特徴で、教育費がかからない分貯金できているということが読み取れます。

100万

貯金額が100万円以上200万円未満の40代の割合は全体のうち二人以上世帯で5.5%、単身世帯では5.7%となっています。こうして割合で見ると1000万円貯金がある世帯よりも貯金額100万円の世帯の方が少ないことがわかります。

年収別の表を見ると貯金額100万円の人に最も多い年収帯は300万円〜500万円、次いで500〜750万円となっており、貯金額3000万円の家庭とそれほど変わらない結果になっています。ただし持家の割合については貯金額100万円の家庭だと66%であり、貯金額3000万円や1000万円の家庭よりは低い傾向があります。

また、夫婦のみの世帯の割合が低く、逆に子どものいる世帯が多いというのが貯金額100万円世帯の特徴です。教育費などにお金がかかっていいて貯金に回すことが難しいという状況が伺えます。

条件別の40代の平均貯金額

ここからは40代の平均貯金額を家族構成等の条件別に見て行きます。

独身

40代独身の人の貯金額はどうなっているでしょうか。

単身世帯を対象に平成26年に総務省統計局で行われた全国消費実態調査によると平均貯蓄額は以下の通りでした。
・40代独身男性 796万円
・40代独身女性 959万円
このように40代単身世帯では女性の貯金額の方が高くなっています。

なお40代の男性の平均年収は439万円で、女性は394万円となっており男性の方が収入的には高く、貯金額は女性の方が高いということになります。

この貯金額の内訳については男性は有価証券や通貨性貯金の割合が高く、女性は生命保険や定期性貯金の割合が高くなっています。このことからどちらかというと男性はすぐに使えるお金としての貯蓄が多く、女性は将来に備えて貯蓄しているという傾向が伺えます。

夫婦

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40代夫婦の貯金額はどうでしょうか。まず平成28年に行われた厚生労働省の国民生活基礎調査によると40〜49歳の平均年収は671万円でした。そこで全国消費実態調査の中から年収帯が600〜700万円の世帯の貯蓄額を見て行きます。

家族構成が夫婦のみの世帯では貯蓄額の平均値が約1510万円、負債が474万円となっており貯蓄額が負債を大きく上回る結果でした。また、夫婦のみの世帯の貯金の内訳を見ると有価証券や定期性貯金が多い他、年金型貯蓄の割合も多くなっています。

このように40代の夫婦のみの世帯の貯蓄額は子どもがいる世帯も含めた貯蓄額の平均(939万円)よりもかなり大きな額となっています。また、教育資金が不要な分、40代で既に老後の資金の準備も始めることができているのが特徴的です。

専業主婦

2014年にマネーフォワードが行った夫婦のお金実態調査によると40代前半の専業主婦の割合は子どものいない世帯で14%、40代後半では25%となっています。また子どもがいる世帯では40代前半で37%、40代後半では35%となっており子どものいる世帯の方が専業主婦の割合が多くなっています。

専業主婦のいる家庭の貯金額については40代だけではなく全体の数字にはなりますが、平均値が1073万円で中央値は375万円となっています。共働き夫婦の平均が809万円で中央値が315万円なので専業主婦がいる家庭の貯金額の方が共働き家庭よりも高いことがわかります。

また貯金額ごとの割合については貯金ゼロの世帯が29%、100〜200万円が3.6%、1000〜1500万円が8.4%、3000万円以上が8.9%となっています。この割合から見ても、専業主婦の家庭は貯金が多めであることが伺えます。

シングルマザー

家計調査報告の中から母と18歳未満の子供のみの世帯の貯金額の平均を見ると668万円、負債の平均額は272万円となっています。総務省統計研修所の発表したシングル・マザーの最近の状況(2010年)によると40代のシングルマザーはシングルマザー全体の約41%を占めていますので、おそらく40代のみの貯金額も大体この辺りの金額だと予想できます。

一方、全国消費実態調査を参考にシングルマザーの実収入を見ると月収は215,458円と勤労者世帯の月収484,714円の半分以下でした。また、手取り額の平均189,520円に対して平均消費支出は190,464円であり月々で見ると944円の赤字となっている状況です。

このことから貯金をしている人はいるものの、実際には毎月赤字になっている家庭もあることがわかります。

40代で貯金ゼロのケースはある?

40代で貯金ゼロというケースは実は多くあります。貯金額がゼロの二人以上世帯の割合を見ると、40代全体の35%にもなります。つまり40代の3人に1人は貯金がゼロという結果になっています。しかも年収が1200万円以上の世帯でも約8.7%が金融資産を保有していません。また、40代の単身世帯では貯金がゼロの割合が50.1%と約半数が貯金の無い世帯であることがわかっています。

これには驚かれた方もいるかもしれませんが、家計調査報告を見ると、40代の貯蓄現在高は平均で930万円。そして負債現在高は913万円であり純資産の平均はわずか18万円という結果になっています。40代というとマイホームローンや自動車のローンが払い終わっていないことが多く、子どもがいる家庭では教育費にお金がかかるため貯金にまで手が回らないのが現状と言えます。

子供2人の場合の40代の貯金

それでは40代で子供が2人いる家庭の貯金額はどうでしょうか。40代の平均年収671万円という数字を元に、年収帯が600〜700万円の世帯の貯蓄額を見て行きます。

子供2人世帯では貯蓄額の平均値が約804万円、負債が1138万円となっており負債が貯蓄額を大きく上回る結果でした。この世帯では持家の割合が81.5%ですのでマイホームローンの支払い途中であるためこのように負債が大きくなっているものと考えられます。

また子供2人世帯の貯金の内訳を見ると、夫婦のみの世帯とは違って有価証券などの割合はあまり多くありません。定期性貯金や生命保険などと通貨性貯金の割合が同程度となっており、運用してお金を増やす目的よりは使用目的が決まっていて積み立てているものや必要に応じてお金を引き出せる状態にしてあることが伺えます。

40代の貯金は負債とのバランスが大切

以上のように40代の貯金額といっても家族構成や就業人数、持家かどうかなどで様々であることがわかります。自分と比較して平均値や中央値が高いと感じた方も、思ったより低いと感じた方もいるでしょう。

40代のライフステージを考え合わせると給料が上がり経済的に安定してきてはいるもののまだまだ教育にお金がかかりローンも残っている世代です。なので40代は貯金額を見ても負債と同程度でありなかなか純資産としては増えていないとも言えます。

しかしながらこの40代の時期に負債の比率を少しでも減らすことができれば老後に向けて順調に貯金を増やして行くことができます。実際に50代の貯金額は大きくプラスになり負債を上回って行くというデータもあります。ですから現在40代で年収の割に貯金が増えないと焦る人もいるかもしれませんが、今が頑張り時と考えて将来に向けて少しずつ貯金していくことが大切です。
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