一人暮らしの収納術・収納アイデア｜キッチン/収納がない場合

一人暮らしを始める時って、どんな部屋にしようかあれこれ考えるもの。一人暮らしだからこそできる自分のお気に入りに囲まれた部屋は、最高に贅沢な空間と言えるでしょう。

海外の素敵な部屋に憧れたり、男前スタイルや、西海岸風、または北欧風やシャビーなフレンチスタイルもいいなあと、頭の中でイメージを描いている人も多いのではないでしょうか。

でも、現実は、あんなに期待していた快適な一人暮らしのに、なんだか想像と違う。だいたい、この狭い部屋のせいで、収納場所がないし、忙しい毎日で片付けはできない。インテリアも何も、どこに何があるのか分からない。

このようになってしまう可能性はだれにでもあります。でも、一人暮らしの部屋でもほんのちょっとの工夫で、上手に収納してくつろぎの部屋を作ることは可能です。どんなふうに収納できるのか、一人暮らしを快適にするために考えてみましょう。

きと、多くの人を悩みの種となるのが、洋服の収納でしょう。オシャレが好きな女子なら、買い物に行くたびに新しい洋服が増えて、もはや、クローゼットには収まらないという人もいるでしょうか。しかも、日本は四季があるので、それぞれのシーズンごとに洋服となると、収納場所が必要になるのも事実です。

多くの場合、一人暮らしの部屋には、備え付けのクローゼットか押し入れといった限られてはいても、収納場所があることでしょう。本当は、この収納場所に収まる量の服だけなら問題はないのですが、なかなか難しいでしょう。ここでは、クローゼットと押し入れの洋服収納の一例を取り上げます。

クローゼットに入れる洋服を決めましょう。その中で、コートやワンピースなど、丈のあ　るものから順にポールにかけます。ポールにかけられなかったものを取り分け、必要に応じて収納ケースを買いましょう。

ポールにかけた服の中でもジャケットやシャツ類は丈が短いので、下の部分に空きスペースができます。この空き部分の高さと、横幅、またクローゼットの奥行をしっかり測ります。そのうえで、その大きさにあった収納ケースを買いに行きます。

適切な大きさのケースを選べば、一人暮らしの部屋の貴重なスペースを有効に活用できます。その後、収納ケースに、Tシャツなどの畳める洋服、下着や靴下などをしまいましょう。

一人暮らしの部屋の多くの押し入れも、天袋・上段・下段と分かれているでしょう。その場合、天袋には、普段使わないもの、例えば、オフシーズンの布団や毛布などを圧縮袋で圧縮してから保管することができます。

また、上段は最も使いやすい高さですので、頻繁に使うものを収納します。さらに、この上段をクローゼット代わりに使用することもです。市販の押し入れ用のハンガ－ラックを使うことで、洋服の収納も可能になります。そして、下段ですが、こちらには、重いものや掃除機の収納をすることができるでしょう。

靴の収納も工夫が必要な1つでしょう。一人暮らしの部屋についている玄関は、キッチンのすぐ隣にあったりスペースはかなり限られたものでしょう。シューズラックが付いている部屋もあれば、そもそも収納スペースがない場合さえあります。

まず手持ちの靴を仕分けてみましょう。季節ごと、またシーン別などで仕分けます。その際、靴の傷み具合も確認し場合によっては処分します。傷みがひどく、履かない靴が玄関に放置されていたら、帰宅するたびにイヤな気持ちになるのではないでしょうか。

玄関で使える省スペースのラックも販売されていますし、玄関の扉の上に棚を作り、靴を箱にしまって収納することもできます。

本や漫画が好きな方も多いことでしょう。また、大切なコレクションにしているという方もおられるでしょうか。

一人暮らしの部屋に背丈の大きな本棚を置くと圧迫間が出てしまいます。ですので、背丈が低めでスライド式になっているタイプの本棚がです。とはいっても、本棚にも限りはあるので、よく読む本は本棚の手前にしまい、すぐに取り出せるようにしましょう。それ以外に収納できないものは、押し入れにしまうことができます。

一人暮らしの部屋を十分に活用し、くつろげる部屋にするには、部屋をすっきり見せる工夫が必要です。一人暮らしの多くの部屋は1Rまたは1Kの間取りでしょうか。限られたスペースの中でも、キッチン、リビングとしてくつろげるスペース、ベッドを置く寝室を分けることができたら嬉しいもの。そのためにできる工夫を2点ほど紹介いたします。

一人暮らしの部屋の中でスペースの上手な有効活用として考えられる場所はベッド下です。最近は用途に応じて選べるタイプのベッドが販売されていますが、中でも、ロフト式のベッドはです。

寝る場所の確保はもちろんのこと、下の部分にはデスクを置くと、勉強やPCの置く場所が確保できます。その部分にハンガ－ラックを置いて洋服の収納スペースとすることもできます。見せる収納として、洋服もお気に入りだけをポールにかけたり、デスクも置くものを統一することで、素敵な空間を作り出すことができます。

そして何といっても一人暮らしの収納に欠かせないものが、突っ張り棒でしょう。費用もかからず、収納場所を増やすことのできる突っ張り棒、これを使わない手はありません。

使い方としては、例えば、棚の中に隙間がある場合、突っ張り棒を2本を設置します。すると、無駄な空間になってしまっていた空間にも収納スペースができます。また、壁に突っ張り棒を使い、そこにS字フックをプラスすると、あらゆる物をかけることができます。

つっぱり棒の注意点として、重さを考えて物をかけましょう。ある程度の重さがある場合には、強度のしっかりした商品がありますので検討してみてください。

学校や仕事から帰ってきて、自炊をしているという方も多いでしょう。一人暮らしは何かと出費もかさむもの。自炊をするなら、生活費を浮かせることができますし、自分でバランスを考えた食事ができるので、健康管理にも役立ちます。

とはいえ、一人暮らしをして自炊を続けることは言うほど簡単ではありません。大変な時には、外食をしたり、惣菜を買ってきたり、頑張りすぎないことが大切です。

また、自炊をする場合も一日頑張ってきた後ですから、少しでも負担を減らしたいもの。そのために、冷蔵庫や冷凍庫の使い方を工夫することがカギです。一人暮らしの冷蔵庫は、容量もそう大きくはないでしょう。では、どのように上手に活用できるでしょうか。

一人暮らしの場合、冷蔵庫の中に入っていると便利なものはどういうものでしょうか。個人差はあるでしょうが、たまご、牛乳、チーズ、肉、野菜が入っていることが多いでしょう。

また、朝食時にパンを食べる場合には、バターやジャム、また夕飯時のご飯の友が決まっている方もおられるでしょうか。よく使うものは、例えば「朝ごはん用」というように朝ごはんで使う一式をトレーなどに保存すると、さっと取りだすことができ便利です。

さらに、週末などにおかずの作り置きができたら、タッパーなどに小分けしてしまっておくと、食事の準備が楽になります。冷蔵庫は、詰込みすぎると電気代の効率が悪いので、スペースに余裕をもたせましょう。

一人暮らしの場合、ご飯は多めに炊き一食分ずつ小分けにして冷凍保存にしましょう。ご飯の冷凍さえあればすぐに食べることができます。また買い物から帰ってきたら、肉や野菜はその日に必要な分以外を冷凍保存しましょう。時間に余裕がある場合、肉などは下味をつけてから冷凍すると、調理時に時短で済みます。

冷凍庫にしまう場合には、ジップロックのような保存できるものにに入れてから立てて保存します。そうすれば、スペースを広く活用できますし、冷凍庫の奥の方で忘れ去られる心配もありません。冷凍庫の場合は中身がぎっしり詰まった方がより効率よく冷やされ、電気代の節約にもなります。無駄になる前に冷凍しましょう。

いろいろ工夫をしてみたけれど、やっぱり収納が足りないと感じることもあるでしょう。一人暮らしの部屋は決して広くないというのが現実ですから。だからと言って、すぐに収納家具を買い足しにお店に行くのではなく、いったん立ち止まって考えましょう。

一人暮らしの収納を上手に工夫するうえで役立つものが「想像力」です。部屋の収納となると固定概念にとらわれてしまっていませんか?普通はこう使うという考えをいったん置いて、もう一度部屋を見渡してみましょう。

壁に棚を取り付けたり、突っ張り棒が使えそうな場所はありませんか？自由に好きなように工夫できることが、一人暮らしの良さでもあるので、考えてみましょう。

想像力を働かせて考える時間は楽しく、気分転換にもなります。収納のアイデアが浮かばないと思ったら、好きなお店のディスプレイも参考にできるでしょう。一人暮らしの収納のヒントをたくさん見つけられるはず。

収納について考えたいことがもう一つ。自分が持っているものは適正量の範囲でしょうか。一人暮らしの部屋が片付かない場合、収納スペースが足りないことの他に物の量が多いという場合もあります。きっと愛着もあるでしょうし、急激に物の数を減らすことは難しいことです。それで毎日の生活で少しずつ、例えば洋服から始めてみましょう。

クローゼットを確認すると、同じようなものがありませんか。また、傷んでいたり、余りに時代遅れと感じる同じる服はないでしょうか。きっとこの先も登場することがないようなら、処分することも考えましょう。またキッチン道具は、代用したり他の用途でも使えるものを購入することができます。

一人暮らしという限られた空間で、上手な収納方法を身に着けることができたら、これから先の生活でも収納上手さんになることは間違いありません。一人暮らしで身に着けたその技術は、快適な毎日を送る上でのあなたの助けになってくれるでしょう。これからも一人暮らしという自分だけの空間を大切にしていけますように。