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床暖房の1ヶ月のガス代の目安・エアコン代とどちらが高いのか

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温水式ガス床暖房とは?

床暖房には大きく分けて電気を使って床を温める電気式床暖房と、温水を使って床を温める温水式ガス床暖房があります。今回は、温水式ガス床暖房について詳しく紹介します。

温水式ガス床暖房とは電気を使わずにガス給湯器を使ってお湯を作り、そのお湯を床下のパイプに循環させてお部屋を温めます。電気式に比べて立ち上がりがスピーディーで、パワーが強いのが特徴です。

きれいな空気で快適に暮らすことができ経済的な温水式ガス床暖房のメリット・デメリットを見てみましょう。

温水式ガス床暖房のメリット

それではまず、温水式ガス床暖房のメリットを見てみましょう。

暖めるスピードが早い

温水式ガス床暖房のメリットの一つ目は、暖めるスピードが早いことです。電気式床暖房に比べ立ち上がりが早いので満足度がとても高いです。部屋を暖めるスピードが遅いと、別の暖房器具を使う必要になりコストもかかります。温水式ガス床暖房で足元から素早く部屋全体をぽかぽかにすることができます。

暖めるパワーが強い

温水式ガス床暖房のメリット二つ目は、暖めるパワーが強いことです。電気式床暖房に比べ部屋を暖めるパワーが強いので、部屋全体を均一に暖めることができます。電気式床暖房はホットカーペットのような感覚なので、床暖房だけで部屋全体をたためるのは難しいです。温水式ガス床暖房なら広い部屋や複数の部屋を一度に暖めることに適しています。

低温やけどの心配がない

温水式ガス床暖房のメリット三つ目は、低温やけどの心配がないことです。お年寄りやお子さんがいるご家庭ですと気になるのが床暖房による低温やけどの心配です。温水式ガス床暖房の場合は、設置面の温度は38度までしか上がらないようになっています。そのためお子さんがお昼寝しても心配することはありません。

温水式ガス床暖房のデメリット

温水式ガス床暖房のメリットを見ると安全に素早く部屋を暖めてくれることがよくわかります。しかし、温水式ガス床暖房のデメリットも確認しておきましょう。

初期設置費用が高い

温水式ガス床暖房のデメリット一つ目は、初期設置費用が高いことです。床下に温水パネルを敷設し、温水配管を通すのなど工事が必要となります。また熱源機の設置も必要です。電気式床暖房は初期工事が簡単にできるため、費用も抑えられ工事が終わる日程も早いです。そのため、リフォームなどに向いています。

熱源機が故障すると部品交換

温水式ガス床暖房のデメリット二つ目は、熱源機が故障すると部品交換する必要があることです。温水パイプの耐久年数は30年以上と安心ですが、熱源機が故障してしまった場合は、部品交換する費用がかかってしまいます。

温水式ガス床暖房の1カ月のガス代の目安は?

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温水式ガス床暖房について誰もが気になることが1カ月のガス代についてでしょう。ガス代については、温水式ガス床暖房を使用すれば毎月請求されるものになります。また、使用する暖房機器や住宅の性能により大きく異なりますが、目安として参考にしてください。

床暖房のガス代って高くないの?

1日8時間を30日間使用した場合のガス代の例です。プロパンガスボイラーの場合は約1.5倍ほど多くガス代がかかります。
  畳数 都市ガスボイラー
 6畳 約2,780円
 8畳 約3,710円
 10畳 約4,640円
 12畳 約5,570円
 16畳 約7,426円

床暖房をつけっぱなしでガス代大丈夫?

住宅展示場や温水式ガス床暖房の工務店、ネットの情報によると床暖房をつけっぱなしのほうがガス代の節約になると言われています。床暖房にしたら思ったよりガス代が高くなったという意見もありますが、本当の所はどうなのでしょうか。

床暖房に限らずエアコンなどの電化製品は、スイッチをオンにした時に一番大きくパワーを使います。つまりガス代や電気代が高くなるポイントはここにあります。床暖房の立ち上がり一時間のコストは約38円かかるのに対し、床暖房の運転が安定してからのコストは約9円であり、同じ一時間でもかかるガス代には4.2倍の差があります。

そのため、一日朝・晩の二回部屋をあたためるのに使うガス代を考えると、つけっぱなしにする方がお得になるという意味が分かります。現在の住宅は気密性が非常に優れています。そのような住宅ですとさらにガス代の節約が期待されます。

ガス代節約のコツ!

温水式ガス床暖房によるガス代の節約はぜひ知っておくべき情報です。一つ目は、オンオフを繰り返さないことです。上記で説明したとおり床暖房はスイッチをオンにした時に、大きなパワーと必要としガス代が高くなります。少し家を空ける場合や部屋があたたまったからという理由でオフにすることがないようにしましょう。

二つ目は、カーペットやじゅうたんを床に敷かないことです。床暖房は床からの「ふく射熱」や「熱伝導」で部屋を暖めています。床の上に物を敷いたり、置いたりしてしまうと、熱が部屋の空気に伝わりにくくなってしまいます。効率よく部屋を暖めガス代を節約しましょう。

床暖房のガス代とエアコン代はどちらが高いのか?

足元から部屋を暖め空気が乾燥しない床暖房については分かったけれど、初期設置費用もかかるし、エアコンと比べるとどちらがお得か気になる人も多いことでしょう。そこで今回は、パナソニックのエアコンXシリーズの電気代と床暖房のガス代を比較して紹介します。
畳数 エアコンの電気代 床暖房のガス代
6畳 約2,851円 約2,780円
8畳 約3,337円 約3,710円
10畳 約4,471円 約4,640円
12畳 約5,929円 約5,570円
16畳 約9,720円 約7,426円

広い部屋ほど床暖房の方がお得!

エアコンの電気代と床暖房のガス代の値段の比較を見てみると、6畳~10畳は若干エアコンの電気代の方が安いです。しかし、16畳と広い部屋になると床暖房のガス代の方が安くなっています。その差は約2,300円ととても大きいです。

エアコンは空気を対流させ部屋の上から暖かくするため、部屋が暖かくなるのは早いですが、空気が乾燥してほこりが舞い花粉やハウスダストを起こしやすいです。その点、床暖房は足元から部屋を暖めるので、冷え性やアレルギーの心配がある小さなお子様やお年寄りに適しているます。

電気代やガス代を参考にして、エアコンが適しているか、床暖房が適しているか、各家庭に合っているものを活用してください。

メーカー別床暖房のガス代の比較

床暖房の値段はメーカーによりガス代が多少異なります。各メーカーの床暖房の特徴と光熱費について確認していきましょう。

Rinnai ECO ONE(エコワン)

RinnaiのECO ONE(エコワン)ダブルハイブリッドタイプに注目してみましょう。ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONEは、給湯、床暖房、浴室暖房などの温水を利用した暖房まで1台でまかなうことができます。

ECO ONE(エコワン)ダブルハイブリッドタイプは、給湯に加えて床暖房もヒートポンプ(電気)とエコジョーズ(ガス)のハイブリッド運転を行います。床暖房の立ち上がりはエコジョーズ(ガス)で素早く部屋を暖め、定常時は主にヒートポンプ(電気)で沸かしたお湯を循環して室温を維持します。

電気とガスを効率よく使用することができます。ハイブリッド運転で床暖房の快適性と光熱費の削減を両立できます。
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年間床暖房ランニングコスト

リンナイのホームページによると、ECO ONE(エコワン)ダブルハイブリッドタイプを18畳の部屋で1日8時間、立上げ2回、120日使用した場合の年間床暖房ランニングコストは、47,900円とあります。一カ月で考えると約3,900円となります。従来のガス給湯暖房機の年間床暖房ランニングコスト78,000円と比べると、38%の削減となります。

エネファーム

エネファームとは、天然ガスから電気とお湯をつくる家庭用コージェネレーションシステムです。水素と酸素を化学反応させて電気をつくります。そのときに発生した熱で貯湯タンクの水を加熱してお湯をつくるので、エネルギーを無駄なく使えます。

一日の発電量は0.2kWから0.7kWで家で使う電気の約46%をエネファームでまかなえます。また、発電時に出る熱を利用してお湯を作りお湯は必要量の大半をエネファームでまかなえます。床暖房に使う温水はバックアップ熱源機でつくります。

年間光熱費

エネファームはガスから電気をつくるのでガス代と電気代をあわせてみていきましょう。エネファームのホームページによると、4人家族モデルケース戸建の年間の光熱費は電気代70,910円、ガス代110,730円、合計181,640円となり、従来のシステムの電気代138,890円、ガス代113,580円、合計252,470円と比べると約71,000円の年間光熱費を削減できます。

エネファームのつくる電気とお湯を使うことで電力会社からの購入電力が減り、電気代の節約が可能になります。ガスの使用量は増えますが、お得な料金プランの適用によって結果的に年間トータル光熱費を削減できます。しかし、ガス代は増えてしまう可能性がありますので注意してください。

ヌック

ガス温水床暖房のヌックは、床面からのふく射熱で理想の「頭寒足熱」を実現します。冷え込みの厳しい時こそパワーを発揮します。また、ヌックならすばやく快適温度に到達することができ、室内の温度ムラがなく均一に快適に暖かくなります。

ヌックのランニングコスト

床面からお部屋全体を暖めるヌックの床暖房は、室温を高く設定しなくても十分な暖かさを感じることができとても経済的です。次世代省エネルギー基準相当の断熱を施した8畳の部屋での一時間のガス料金は約9円です。同じ部屋でエアコンとホットカーペットを使用すると電気代は約17円となりますので、とてもお得で快適な暖かさを実現できます。

また、大阪ガス供給区域内の都市ガスを使用しているご家庭で、ガス温水床暖房が設置されていると、一般料金に比べてガス代が約19%おトクになるGAS得プラン【床暖料金】に申込みすることができます。各地域にお得なガスプランがありますので確認してみてください。

温水式ガス床暖房で快適な暮らしを手に入れよう!

私たちの暮らしは日々快適な暮らしへと変化しています。床暖房についても少し前までは贅沢品として一般家庭ではあまり見かけませんでしたが、現在では住宅ハウスメーカーのほどんどで床暖房の提案があるほど浸透してきました。

床暖房は足元から部屋全体を暖めるためどこにいても均一に暖かく、キッチンで料理を作るママやエアコンの乾燥が苦手な人にも最適な暖房器具です。ガス代がとても高くなるイメージが強いですが、気密性の高い家や床暖房の使い方でガス代を抑え経済的に使うこともできます。床暖房の知識を身につけて上手に活用していきましょう。
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