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雨上がりの除草剤の使い方・除草剤散布後に雨が降った場合の効果

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除草剤は雨上がりに芝生に散布してもいいの?

除草剤には、粒状の粒剤タイプと液体状の液剤タイプの2種類があり、それぞれ違いがあります。まずそれを整理しておきましょう。

粒剤の除草剤は、雑草の根から吸収させるので、雑草が生えてくる前に土に散布しておくのが一般的です。液剤の除草剤は、葉の方から吸収させて枯れさせるので、雑草が生えてしまった後に使うのが一般的です。

特徴に合わせた除草剤の撒き方

両方の除草剤タイプとも、晴れの日に使うことが推奨されています。雨が降ると液状のものは流されてしまい効果がなくなります。粒状のものは大雨などで流されなければよいとされています。

ただし、除草剤成分が他の土地に流されて、そこの植物に被害を与えてしまわないよう注意が必要です。雨上がりなら両方の薬剤でも効果が見込まれますし、使用しても大丈夫です。

除草剤をまくタイミングなどは?

晴れている時でなくても、雨がやんでから使用するならば、液剤でも粒剤でも、水が引けていなくても大丈夫です。

ただし、続けて雨が降るような梅雨時期は注意が必要です。液剤などは特に注意が必要で葉から吸収されることが必要なのですが、雨で新井流されてしまうので、3時間は雨が降らないことを確認することが必要です。

芝生に雑草だらけでは嫌ですねうまく除草剤を使ってきれいに保ちましょう。

除草剤別の雨の前後の効果

雨の前に除草剤を使うのは推奨されていません。特に液状のものは吸収される葉っぱから雨で流されてしまうので効果がなくなりますが、雨上がりならその心配がなく、使用しても効果が見込まれますから大丈夫です。

粒状のものは雨の前でも、大雨で流されるようなときは別として、効果が期待できます。
雨の後は土が湿っていますので、溶けて成分が雑草の根からの吸収がよくなり効果的です。
そして、除草剤の成分などによる種類ですが、以下のように分類されます。

【パラコート系(ジクワット)】
パラコート系の除草剤は、除草剤のなかで最も毒性が強い除草剤で、植物はすぐ枯れてしまいます。一般には手に入らず農協などで農家に販売されています。

【土壌表面処理除草剤】
まいておくタイプの除草剤で、予防するタイプの除草剤です。根から吸収され除草剤成分が取り込まれます。ネコソギなどがこのタイプです。

【選択制除草剤(稲や芝用)】
特定の雑草にだけ作用して、有用作物には効かない除草剤です。特に稲作で使用されますが、安全性は高いものが販売されています。

【アミノ酸系除草剤】
この除草剤は人への毒性が少なく、土壌の中での分解も早く安全性が高いです。根からでなく葉から吸収されるタイプですので、注意して散布すれば作物のそばでも使用できます。このタイプの除草剤としては、ラウンドアップがあります。

除草剤のラウンドアップとは?

除草剤のラウンドアップは液状のものが販売されています。ラウンドアップは「ラウンドアップ」「ハイロード」「マックスロード」の3種類あり、それぞれ段階的に効果が強くなり、長持ち効果も違います。液状の除草剤ラウンドアップは散布により、葉から吸収されて雑草を枯れさせます。

除草剤のネコソギとは?

除草剤の「ネコソギ」は、液状と粒状のものがあります。除草剤のタイプとしては、土壌処理型といわれ、土壌に残留し根から吸収されて植物の成長を阻害します。

除草剤ネコソギは、雑草の生えた土地にまくだけで長期に雑草の発生を抑えてくれます。雑草の生える前や生えてもまだ初めの時期に大きな効果を発揮します。なお、粒状のものは降雨後に使うと効果的とされます。

除草剤の「タッチダウン」とは?

除草剤のタッチダウンは液状で葉から吸収されて枯れさせる茎葉処理型といわれるものです。葉から吸収されるので雨が降ると流されてしまい効果がなくなるので注意が必要です。除草剤のタッチダウンの特徴としては即効性で、なおかつ約2か月効果を持続します。

様々な雑草に対して効果が高く、なかなか除草できないスギナ、ススキそしてササ類にも強い除草能力があります。なお、危険性は少なく土壌に吸着され安定すると、微生物により二酸化炭素と水に分解されます。

また、空気中への起算が少なく、水中でも光により分解されるため水中生物への影響も少ないです。ただし、除草剤タッチダウンは以上のように環境に対する安全性は高いですが、非選択性除草剤なので、飛散や流出すると周囲の有用な作物へ被害を与えてしまいますので注意が必要です。

除草剤の「サンフーロン」とは?

除草剤「サンフーロン」は、葉から吸収され枯れさせるタイプの除草剤です。アミノ酸系の除草剤で、土壌に入ると微生物により分解され、効力を失いますので、使いやすい除草剤です。

除草剤ラウンドアップと同じ成分でジェネリック薬品といえます。きれいな水で希釈して雑草の全体にかかるよう散布します。

除草剤散布後に雨が降った場合の効果は?

除草剤散布後に雨が降った場合、液状のものは効果が見込めません。このタイプの除草剤は、葉から吸収されて雑草を枯れさせるのですが、せっかくの薬剤が雨で洗い流されて失われてしまいます。粒状のものは薬剤がそこから他に流失しない限り、雨で土に入り効果が見込めます。

雨の次の日の除草剤は?

雨が降った次の日に除草剤を使うのは、液剤の除草剤も効果が期待されます。粒状の除草剤は、雨の後で土壌が湿っているのでより効果が期待できます。
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除草剤を使用する時間などは?

液状の除草剤は雨で洗い流されないように、雨の3時間前までに散布するべきです。粒状の除草剤は小雨であれば気にする必要はあまりありません。

雨でも効果が出る除草剤の使い方

雨の中では除草剤の使用はできる限り避けましょう。

類粒の除草剤なら?

類粒状の除草剤は、土壌から雑草に吸収されますので、小雨であれば雨でも効果がありますので、大雨でさえなければ流失しないので散布しても効果が見込めます。

粉などの除草剤は?

粉状のものは雨で流されやすいので、小雨の中か雨の降った後で散布するべきです。粉状の除草剤の中には葉から吸収されるように設定されているものの場合は、小雨の中で使用すべきではありませんが、雨の後は葉や茎に吸着しやすいので効果的です。

田んぼでの雨でも効果が出る除草剤の使い方は?

水稲耕作する田んぼは水が張っていますので除草剤の使い方がやや違っています。水田の上から除草剤をまきますから、水から地面に吸着して薬剤の層を作るので、水田用の除草剤は小雨でも散布して大丈夫で効果が見込めます。

もちろん液状のものは葉にかけることで、効果が見込まれますので小雨でも避けた方がよいです。散布後一日程度後に前が降ると効果が薄くなるので注意が必要です。

田んぼで除草剤を使う上での基本的な考え

田んぼという水の張った状態で除草剤を使うには、水田をきちんと整備して水が保持されることを確認しておきます。そして雨が一日以内に降らないような日を選びます。水は田んぼの限界まで水をためておきます。水がなくなってしまうと除草剤の効果が薄くなってしまいます。

除草剤は散布するときに均一になるようにします。田んぼから水が抜けないようしっかり止水しておきます。4から7日は水が溜まった状態でないと除草剤の効果が薄れますので、水が抜けてはまずいです。あとは、効果が出るまで待って立ち入ったり、水を足したり、水を抜かないよう気を付けます。

多少は土が露出しても水を足すことで土に層として固定されつつある薬剤がながされてしまうことは避けなければなりません。

水田でなぜヒエに除草剤が効くの?

除草剤が雑草を枯らすためには、雑草に除草剤が吸収されなければなりません。水耕作での代表的な雑草のヒエは実はイネと同じイネ科の植物ですから、ヒエを枯らそうとするとイネも枯れることになってしまいます。

ヒエとイネの生長点の違い

ヒエとイネの差は成長点の位置に違いがあり、イネは土に埋め込まれていますから成長点が地中にあります。雑草のヒエは後から落ちてきたりするので、埋め込まれず成長点が土壌の表面にあります。

ですから土壌の表面に除草剤の層を固定すればヒエだけを枯らすことができます。そのため均一な除草剤の層をつくることが大事になってきますから、先ほどの注意点を守らなければなりません。

稲作での他の注意などは?

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その他にも雑草がありますので、除草剤は稲作においては組み合わされて使用されます。水稲用除草剤は水中で拡散して土壌表層に処理層をつくるという特性があるので、土壌の均衡度と水の管理が最も大事になっています。

雨の日でも除草剤を効果的に使いましょう

雑草を駆除するための、除草剤の使用においてはできる限り晴天での使用が望ましいですが、除草剤の粒状で根から吸収されるタイプはあまり雨の影響は受けませんし、かえって雨の後の方が効果が見込まれます。雑草が繁茂する前に早めに粒状の除草剤をまいて、より大きな効果がでるようにしましょう。
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