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ラベンダーの時期|剪定/開花/植え替え/収穫/挿し木/種まき

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ラベンダーのお手入れ

ラベンダーは、ハーブの女王と言われます。アロマオイルや芳香剤、入浴剤など日常生活の中でも馴染み深い香りの植物です。初夏に、一面に広がる紫色のラベンダー畑も素敵ですが、自宅の庭やベランダに鉢植えがあるだけでも、ほっとリラックスさせてくれたり、毎日を楽しませてくれます。

ラベンダーは、ハーブの中でも比較的強い品種なので、手入れの時期を間違わなければ初心者でも簡単に育てることができます。そこで今回は、ラベンダーの剪定時期や植え替え時期、収穫の時期などの基本的な手入れについて紹介します。

ラベンダーの剪定時期

ラベンダーは、耐寒性には優れており、北海道のような寒さには強い反面高温多湿に弱く、特に日本の梅雨時期と暑い夏が苦手で、暖地での夏越しは難しいとされています。

そのため、ラベンダーを剪定せずにそのまま放っておくと弱りやすく、ましてや苦手な夏の時期に花を咲かせたまま放置していると負担がかかってしまい、いずれは枯れてしまうこともあります。毎年上手に花を楽しむためには、剪定に適した時期を理解しておきましょう。

ラベンダー開花後の剪定

ラベンダーの剪定では、大きく分けて二つのポイントがあります。それは、開花後の時期に花の剪定と伸びた枝の剪定です。

まず一つ目は、花の剪定です。ラベンダーの花がほぼ咲ききったら、次々と花を刈り取り剪定します。そうすることで、ラベンダーの株への負担が軽減され、夏にむけてエネルギーを保存することができます。

二つ目は、蒸れを防いで全体の風通しを良くするために枝を剪定することです。せっかく伸びた枝を切ってしまうのは勇気のいる作業ですが、剪定をすることで風通しを良くし、暑い夏を乗り越えて秋も元気に育ちます。ラベンダーの生育地域によって、選定時期も異なってくるので、ラベンダーの生育具合をよく観察しながら選定時期を見極めましょう。

冬越しの前の剪定

冬越しの前の剪定は、ラベンダーの生長が穏やかになる9月から11月頃に剪定を行います。これは、剪定をしておかないと、冬の間葉や茎に雪が積もって折れたりして、放っておくと枯れてしまう原因になるからです。

また、古い枝を剪定し、病気や老化を防ぎ、若い枝を増やす必要があります。冬越し前の時期は、ラベンダーの株元から2/3あたりで剪定し、全体を丸く刈り込んで、茎の高さを均一にして形を整えておくと、翌年には新しい枝が増えて開花時期に花が咲きそろいます。

ラベンダーの植え替え時期

ラベンダーは、多年草の植物なので、数年にわたって花を咲き続けることができます。毎年花を咲かせるラベンダーですが、育て方を間違えると枯れてしまうこともあります。その原因として最も多いと考えられるのが、根腐れです。

ラベンダーは生育旺盛のため、すぐに鉢の中で根がまわり、根詰まりをおこしてしまいます。根詰まりを起こすと、排水性や通気性が悪くなり、植物が窒息状態に陥ってしまい、根腐れを起こしてしまいます。そうならないためにも、1~2年経ち、鉢の底から根が見えるようなら、一回り大きいサイズの鉢に植え替えをしてあげましょう。

地植えの場合は、植え替える必要はありませんが、植え付けの際に、水はけをよくするために土を盛り上げて高めに植え付けます。植え替えの時期は、ラベンダーの生長が始まる3月~4月に行いましょう。

ラベンダーの挿し木の時期

ラベンダーを上手に育てられるようになったら、今度はラベンダーを増やしてみたいと思ったことはありませんか。ラベンダーは、種や茎があれば簡単に数が増やせます。挿し木の場合、親株から切り取った茎を土に挿して根付けば、新しい苗として育てることができるので、初心者でも簡単にチャレンジできます。

挿し木をする際に最も大切なことは、挿し木のタイミングです。ラベンダーの場合、挿し木に適した時期は花がさく頃の春4~6月と、花が先終わった秋口の9~10月の2回チャンスがあります。

なかでも、5~6月は時期です。この時期は、昼間と夜間の温度差が少なく気温が安定し、発根に適した20度前後の気温が続くからです。梅雨時期は、ラベンダーが花を咲かせ、種を残そうと最もエネルギーを必要としている時期なので、梅雨時期に挿し木を行うのは避けましょう。

ラベンダーの種まきの時期

ラベンダーを増やす方法として、挿し木の他に種まきがあります。挿し木よりもたくさん数を増やしたい方は、種まきがです。しかし、種まきから始めると、花を咲かせるまで約2年ほどかかります。長い時間を要しますが、その分ポット苗から育てたものよりも開花させた時の喜びは、大きいものになるでしょう。

ラベンダーの種まきに適した時期は、暖かくなる時期から逆算して6〜12週間ぐらい前に種をまきます。一般的には、3月~4月と9月~10月の年2回で、春と秋の気温が20度前後になる頃が発芽に適しています。寒冷地では5~6月頃になります。

また、苗が育つには15度~25度が適温と言われており、十分な光を必要とします。真夏や真冬を避けて種まきをすれば、失敗することなく種まきができますが、発芽させるまでは手間がかかりますので、気長に楽しみましょう。

ラベンダーの収穫時期

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見事に花を咲かせたラベンダーを収穫して、ドライフラワーを楽しみたいと思いながら、いつどのタイミングで収穫すれば良いのか迷ってしまいます。ラベンダーを収穫するときに大切なのは、開花時期に注意することです。

ラベンダーの開花直前が、香り成分であるエッセンシャルオイルの濃度が最も高くなると言われています。そのため、リラックス効果のある強い香りを楽しみたい場合は、開花直前に収穫すると、ラベンダーの香りが最も強く、アロマの効能が期待できます。ラベンダーの花穂が2~3割ほど開花したら、わき芽のすぐ上で収穫しましょう。

ラベンダーの種類によって、開花時期が異なるため、まずは育てているラベンダーの開花時期をチェックしましょう。また、収穫したラベンダーは、花瓶に生けたり、束にして吊るしてドライにしておけば、ティーはもちろん、石けんやポプリなどのクラフトに利用できます。

地域別ラベンダーの見頃の時期

ラベンダーといえば、北海道の富良野が有名ですが、他にも見どころ満載です。地域別にラベンダーの見頃の時期を紹介します。

北海道

北海道でのラベンダーの見頃の時期は、7~8月上旬頃になります。特に北海道では、早咲きや遅咲きの品種を混ぜることで、ラベンダーの見頃の時期を8月上旬まで開花しているように調節しているところもあります。

富良野

北海道の富良野は、年間通して涼しい気候で高温多湿な梅雨がないので、ラベンダーの栽培に適した環境となっています。見頃の時期は、7月中旬~下旬にピークを迎えます。

関東地方

ラベンダーで有名なのは北海道、富良野ですが、関東にもラベンダー畑があり、近場でもラベンダーを楽しむことができます。

群馬県 たんばらラベンダーパーク

群馬県にあるたんばらスキーパークは、冬はスキー場としてのスポットが、夏場は5万株のラベンダー園として楽しむことができます。見頃の時期は7月中旬~8月中旬で、開園中はラベンダーの摘み取り体験などのイベントが開催されています。

ラベンダーを育ててみよう

いかがでしたでしょうか。今回は、ハーブの女王と言われるラベンダーの手入れの時期について紹介してきました。ラベンダーは、リラクゼーションや疲労回復など、さまざまなアロマの効能があり、ぜひとも自分で育ててみたい植物です。剪定の時期や植え替えの時期などがあり難しそうですが、コツさえ掴めば初心者でも簡単に育てることができる身近なハーブです。

育てる環境にあった品種を選び、時間と愛情を注ぎながらラベンダーを育ててみませんか。
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