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【種類別】胡蝶蘭の育て方と枯れる間違った育て方|温度/水やり

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種類別胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭は、台湾南部やフィリピン南部など暖かい地域が原産国の植物です。山地の谷間で川が流れる湿度の高い場所に育成しています。木の枝や葉で直射日光が遮られる樹木の幹に着生して、雨季に成長をします。

換気になると休眠して開花する植物です。春から夏にかけて開花し、乾季になるとスコールや日が落ちてから発生する霧によって、水分補給をしながら成長します。根や葉で水分を蓄え、乾燥に耐えられる構造になっています。ランの中では、高温性性種で乾燥に強く、多湿を好む植物です。どのような育て方が最適かを紹介します。

ミニ胡蝶蘭

胡蝶蘭が1本だけ植えられたミニサイズの鉢植えがあります。安価に購入できて気軽な贈り物としても注目されています。ミニ胡蝶蘭は、水やりに注意した育て方をします。苔が乾いたら鉢底から水が流れる位たっぷりと与えます。

水やりの頻度は、夏は5~7日に1回、冬は10~2週間に1回の頻度で良いでしょう。置き場所によって変わりますが、見極め方は苔が乾いたタイミングで与えることです。常に湿った状態ですと根腐れを起こしますから、乾燥したら与えるようにしましょう。

置き場所は、風通しの良い日当たりの良い所が理想です。直射日光に当たらない明るい場所で育てましょう。夏場は特に日差しが強いので、50~60%遮光をしてあげるとスクスク成長します。

ミニ胡蝶蘭は、18~30度くらいの気温で育てると良いでしょう。10度を下回ると枯れてしまうので注意します。乾燥がとても苦手なので、冬場に暖房をかけた部屋に置く場合は、加湿器をセットします。温室内で管理すると温度が一定に保たれるので、ベストな育て方でしょう。

マイクロ胡蝶蘭

ミニ胡蝶蘭が4cmほどの花を咲かせ、マイクロ胡蝶蘭はミニタイプより小さいものを言います。マイクロ胡蝶蘭も普通サイズの胡蝶蘭と育て方は変わりません。とてもコンパクトなサイズなので、自宅用に購入して楽しめますし、置き場所もとりません。

標準サイズの胡蝶蘭と同じく、水やりのタイミングと温度管理を注意すれば長く楽しめるでしょう。小さいサイズでも成長すると大きくなりますから植え替えの必要はあります。2年に1度は、植え替えて苔を交換してあげましょう。水やりと温度管理を注意した育て方をします。

胡蝶蘭の育て方

花芽

胡蝶蘭の花芽とは、葉の根元から出てきた芽のことを呼びます。胡蝶蘭の花が咲き終り、花茎を切ったら新しい花芽を出してくれるでしょう。使用するハサミはウイルスの病気を防ぐために、火であぶり熱消毒をしてから使用しましょう。上手に花芽を成長させて大きくする育て方をしましょう。

二番花

少しでも早く次の花を咲かせたい時は、胡蝶蘭の花が終わったら、根元を切らず2~3節目を切ります。すると、節の所から新しく花芽が伸びてつぼみを付けます。二番花なので、花の数は減ってしまいますが綺麗に咲くでしょう。

二番花を咲かせるには、胡蝶蘭の株自体が元気でなければなりません。葉は、しっかり張りがあり色つやが良い時にチャレンジしましょう。

本来は、花が終わったら根元から花茎を切って、株の回復をしてから次の花を咲かせますが、二番花は株の回復を待たずに咲かせる方法なので、胡蝶蘭に負担がかかるやり方です。胡蝶蘭の株が元気な時に試してみたい育て方です。

水やり

胡蝶蘭の水の与え方は、育てている環境によって変わります。基本的には、植え込みの苔が乾いた時が水やりのタイミングです。乾いたらコップ1~2杯程度与えます。常に濡れている状態を保つと根腐れの状態になりますから、乾いたら与えるの繰り返しになります。

気温が高い時はこまめにチェックし、寒い時期は控えめで良いでしょう。育てている環境を考え水を与える育て方をします。

肥料

胡蝶蘭を贈り物でいただいたら、1ヵ月程度は楽しむ事ができます。花持ちを良くするためには、肥料を与える育て方が効果的です。液体肥料を与えると効率的に成長を促す事ができ、緩効性の化学肥料を与えると、胡蝶蘭の温度を保つ事ができる商品もあります。

冬の時期に緩効性肥料を与えると、管理がしやすくなる育て方ができるでしょう。胡蝶蘭の肥料は、市販されている洋ラン用の肥料でかまいません。適切な量を守って与え、与えすぎると株を傷める結果になります。

植え替え

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一般的な胡蝶蘭は5本立ちや3本立ちのものがありますが、ほとんどが1本を寄せ植えしているものが多いです。その場合は、株を分けて育てると良く成長しますので、植え替えをして育てます。

一本植えをしている胡蝶蘭も、植え込みの苔が痛むことで株の成長が阻害しますので、2年に1度植え替えをする育て方をします。植え替えの時期は、花が終わる5月下旬ごろに行う育て方をします。

胡蝶蘭の花が終わったら、花茎を根元から切り株を鉢から出します。寄せ植えをしている場合はそれぞれ株ごとに分け、根の周りについている古い苔をピンセットで取り除きます。新しい苔を巻いて植え変え完了です。

花の終わりが初夏を過ぎてしまっても、花が終わった時に植え替えをしてあげましょう。1株で植えている場合も、2年に1度は植え替えを行います。古くなった苔を入れ替えて、一回り大きな鉢に植えてあげると大きく成長する育て方です。

この時、根が黒くボロボロになった部分は切り取って、大きさが小さくなったら一回り小さな鉢に植え替えます。植え替え後は、約2週間水やりは控えます。

室内

胡蝶蘭は木漏れ日が差し込むような、明るい日陰に咲いている植物です。室内で管理する時は、風通しの良い場所に置く育て方をします。胡蝶蘭は、光合成で栄養分を蓄えます。直射日光に当たると枯れてしまいますし、まったく日が当たらないと衰弱してしまいます。

風通しの良い所でも窓際は避けて、直射日光の当たらない長時間明るい光が差し込む場所へおきます。特に夏場は、注意をして時間帯に応じて移動させる育て方をします。

温度

胡蝶蘭は、高温多湿の環境に適した植物です。日本の夏季の湿度は原産国に近い環境で、胡蝶蘭にとっては成長期になります。しかし、冬になると温度管理をする必要があり、暖房を使用して気温を上げると乾燥してしまいます。冬季の育て方は注意しましょう。

乾燥状態で育成すると、胡蝶蘭の蕾が黄色く変色して落ちたり、せっかく咲いた花も衰弱します。1日数回、霧吹きで蕾や花、葉に水やりをして、加湿器などで乾燥を防ぎます。胡蝶蘭が好む湿度は70%以上です。温室で管理すると、一定の温度と湿度が保たれますから、胡蝶蘭がグングン成長するでしょう。

胡蝶蘭は、20度前後に保つと花が長持ちしますから、季節に合わせて管理する場所を移動する必要があります。特に店舗や事務所で胡蝶蘭を管理すると、温度管理や日当たりが難しくなるので、帰社する時は、冷暖房で調節して消さない事が大切でしょう。

胡蝶蘭が枯れる間違った育て方

根腐れ

胡蝶蘭は、水やりの頻度がとても重要です。置かれている場所や温度、湿度によって大きく変化しますから、胡蝶蘭の状態をよく観察して水を与える必要があります。目安は、植え込みの苔が乾燥してきたら与える育て方です。

常に湿った状態にしていると、根腐れを起こしますから注意が必要です。表面を触って押した時湿り気が無い場合は、コップ1~2杯の水を与えます。たっぷり与えて乾くまで放置するの繰り返しで、胡蝶蘭は大きく成長していきます。

与える頻度は、季節によっても変化しますし、湿度によっても変わります。お部屋の状況を考えてこまめにチェックしてあげましょう。そして、贈り物で胡蝶蘭をいただいた時は、ラッピング材をはがして飾りましょう。付けたままですと胡蝶蘭が根腐れをおこします。

季節別胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭にとって春はまだ寒い季節です。育て方は、室内で管理してガラス越しに日光が当たるような場所に置きます。夜は、気温が下がるので窓から30~40cm位離しておきましょう。

水やりは、植え込みの苔が乾いたら与えます。たっぷりと鉢底から出る位与えてかまいません。受け皿には水をためないようにします。肥料は特に必要ないです。この時期に肥料を与えると根に負担がかかります。

胡蝶蘭は、亜熱帯地方の植物ですから、一番過ごしやすい季節になるでしょう。夏の育て方は、気温が18度になったら戸外へ出します。直射日光の当たらない明るい場所を選び、遮光率40~50%の場所で大きく成長します。

鉢の下にはすのこを敷いて、風通しの良い場所に置く育て方をしましょう。水やりは、胡蝶蘭が最も成長する季節なので、コケが白くなったらたっぷり水を与えます。新芽が出てきて2cm位になったら、液体肥料を週1回のペースで与える育て方をします。固形肥料を置き肥すると、さらにスクスク成長するでしょう。

涼しくなってくる秋頃から胡蝶蘭の成長が止まり、新芽も根も出なくなります。これから気温が下がるので、室内へ移動させます。15度を下回ってきたら移動のタイミングです。直射日光の当たらない、ガラス越しの日当たりのよい場所で育成します。

一度屋内に入れたら、暖かい日があっても外へは出さず室内で管理します。気温が10度を下回ったら、温かい温室や暖房をかけた部屋で育てます。水やりは、数日に1度苔が乾いたら与え、肥料は不要な育て方です。

胡蝶蘭にとって冬は厳しい季節になります。温度管理を適切に行わないと枯れてしまいます。胡蝶蘭に適した温度は20度前後なので、この温度を保てる環境にします。夜間の温度が10度位に下がったら、新聞紙で株を覆い空間の温度が下がらないようにします。

10度以下になると株が枯れてしまうので、温度管理には注意した育て方をします。暖房をかけた部屋に置く時は、乾燥しがちになり株にダメージを与えるので、加湿器などを併用して乾燥から守りましょう。水やりは、月に1度くらいで十分です。肥料の必要もありません。

胡蝶蘭の育て方に関する本

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コチョウラン (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

はじめて胡蝶蘭を育てる方にわかりやすいテキストです。月ごとの手入れ法や植え替えのやり方、害虫対策など基本的な内容が書かれています。写真入りでわかりやすく翌年に胡蝶蘭を咲かせてみたい人にです。

父親が亡くなって、近所の方より胡蝶蘭をお供えに頂いたのですが、育てた経験がありません。

とても参考になったと母が喜んでいました。

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高温多湿を好む胡蝶蘭

胡蝶蘭の育て方は難しいと聞きます。やはり日本の環境ですと四季があり、気温や湿度の変化で失敗してしまう事が多いと考えられます。胡蝶蘭は、なるべく高温多湿で管理してあげることが大切だとわかりました。贈り物の花として定番の胡蝶蘭をいただいたら、紹介した育て方で管理して長く花を咲かせてあげましょう。
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