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【種類別】枝豆の育て方|苗/プランター/室内・ベランダ

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種類別枝豆の育て方

枝豆は、大豆が未成熟なうちに収穫したもので、枝つきのままで茹でて食べるという代表的な調理法から「枝豆」と呼ばれるようになりました。枝豆の育て方は簡単で、家庭菜園が初めての人にもです。

枝豆の栄養価は非常に高く、たんぱく質・ビタミンA・食物繊維・鉄分・アミノ酸が豊富で、美容と健康に良く、ビールのおつまみとしても最適な緑黄色野菜です。枝豆は、タネの色によって普通種、茶豆、黒豆の3種類に大別され、生育の特性によって、さらに早生種、中生種、晩生種に分類されます。今回は枝豆の育て方を種類別に紹介していきます。

湯あがり娘

「湯あがり娘」には、枝豆の美味しさの指標となる「ショ糖・果糖・ブドウ糖」が、他品種の約2倍含まれており、茹でているときから香ばしく甘い香りが漂う、枝豆の中でも味が濃くての高い品種です。

湯あがり娘の育て方

株間は20cm以上とるようにしましょう。鉢の場合は、10号以上のものを用意して、根を傷めないように移植し、1週間後に状態のいい株を1本だけ残して、残りは間引いてください。肥料は、本葉が5~6枚になったらリンカリ肥料の追肥を行いましょう。

収穫は、花が咲いてから約30日後です。収穫が遅れると味が極端に落ちてしまうので、花が咲いた時点で日付を書いたタグなどをつけ、収穫予定日前後に1~2個試しもぎをし、味見をしてから収穫してください。株を放置すると害虫の原因になりますので、収穫の際は、株ごと引き抜きましょう。

サッポロミドリ

サッポロミドリは、雪印が開発し、1974年に種苗登録された札幌発祥の枝豆です。早生種白毛系のロングセラーとなっているの品種で、3粒莢の割合が高く、粒が大きくてビッシリとした見栄えの良さが特徴です。莢は濃緑でふっくらと大きく、ぷりぷりとした食感と甘さは白毛系の中でも最上級です。茎が太くて作りやすいので家庭菜園初心者の人に向いています。

サッポロミドリの育て方

サッポロミドリは極早生品種であるため、一般地や暖地では2月中旬からハウス栽培が可能で、早ければ5月上旬に収穫できます。北海道・東北などの寒冷地では5月中旬から6月上旬の時期に栽培をはじめましょう。

枝豆は夏野菜であるため、霜にとても弱く、地面温度が10度を下回ると根の発育が極端に悪くなり、成長できたとしても収穫はほとんど望めません。気温が10度以下になる場合はトンネルを作るなどして覆いをかけたり、ヒーターなどで温めましょう。

枝豆の苗からの育て方

枝豆の育て方は、直まきでの育て方と移植での育て方がありますが、初心者には、ホームセンターなどでポット売りされている苗を移植する育て方のほうが簡単で確実です。ホームセンターなどで、子葉と初期葉の間の茎が太くしっかりした苗を選んで購入しましょう。枝豆の苗からの育て方を、順を追って紹介していきます。

土作り

枝豆の苗を植え付ける3週間前までに、堆肥・元肥を入れて畑を耕しておき、株間30cmを確保して畝を立てます。完熟堆肥と炭酸苦土石灰(粒)を10:1の割合で用土に混ぜて耕うんし、苗を植え付ける一週間前に元肥を入れましょう。

枝豆の育て方で注意しなければならないのは「連作をしない」ということです。枝豆は連作に弱いという特性を持っています。前年も栽培した場合、同じ場所で育てるのはできるだけ避け、栽培間隔は2〜3年あけましょう。連作すると病気に掛かりやすくなったり、収穫量が減ってしまいます。

肥料

マメ科の植物の根には、空気中の窒素を固定する根粒菌が共生していて、自ら栄養分を作り出します。肥料分が多すぎると「ツルボケ」して実が入らないため、元肥は窒素分を少なめにします。追肥は必要ありません。

土寄せ

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土寄せは枝豆の育て方において欠かせない作業です。枝豆の土寄せには、株の倒伏を防ぐ効果と畝の水はけや苗の根張りを良くする効果があり、花が咲くまでに2回行う必要があります。土寄せのタイミングは、1回目は第1本葉が出た頃に、子葉が隠れる程度に株元に土をかけます。2回目の土寄せは、第3本葉が出たタイミングに、初生葉が隠れる程度に土をかけましょう。

収穫

収穫時期も、枝豆の育て方の重要なポイントです。枝豆は未熟豆のうちに収穫しなければならないため収穫適期が短く、莢の中の実が全て膨らむまで待っていたら、採り遅れになってしまいます。採り遅れにならないよう、8割ぐらいが膨らんだ段階で収穫しましょう。

栽培する地域にもよりますが、枝豆を苗から育てる場合は、植え付けた日からおよそ80日から90日後が収穫日の目安となります。枝豆は枝から切り離すと急激に鮮度が落ちてしまうので、収穫後は直ぐに茹でるようにしましょう。直ぐに食べ切れない場合は、冷蔵庫で貯蔵します。

枝豆のプランターでの育て方

枝豆の育て方は簡単で、比較的短期間で収穫することができ、プランターでも充分育成可能です。プランターは、一般的なプランター・野菜用のプランターのどちらを使用しても良いですが、深さは20cm以上のものにしましょう。

プランターでの育て方は、市販の野菜用培養土を使うと手間がかからず、プランターに入れるだけなので簡単です。太さ16~20mm、長さは2m位の支柱と、化成肥料を用意しておきましょう。枝豆のプランターでの育て方を詳しく紹介していきます。

種まき

まずはプランターの準備から始めます。底石用の軽石をネットに入れて、軽く水で洗いプランターの底に薄く敷き、土をプランターの8分目程度(フチから2~4cm程度余裕を残して)を目安に入れてください。

種のまき方は、一箇所に1粒ではなく3粒ずつまきます。プランターの幅が60cmのものであれば、3ヵ所程度にそれぞれ3粒程度まきます。直径30cmくらいの円形の鉢であれば、中心に1ヵ所、3粒程度まきましょう。

株間は15~20cm前後が目安です。あまり深く埋めすぎると種が呼吸できず、発芽しにくくなるので注意しましょう。枝豆の種をまいた後は、土をかぶせて軽く押さえつけてください。

摘芯

植物の頂芽(茎の先端につく芽)を摘み取ることを「摘心」といいます。摘心は、枝豆の育て方の中でとても重要なポイントの一つであり、良い実を育てるために、必ず行うべき作業です。

摘心をすると、植物はかわりに側枝を伸ばそうとします。枝豆は、摘心をして側枝を増やすと、そこにも花がつくのでその分収穫量を増やすことができます。摘心を行うタイミングは、本葉が5~6枚ほど生えてからです。茎の第5~6本葉から上の部分にある頂芽をハサミなどで切り取るか、手で摘み取りましょう。枝豆の摘心はこれだけで大丈夫です。

間引き

間引きとは、密集している苗を一部だけ残して抜いてしまう作業のことで、枝豆の育て方で欠かせないポイントの一つです。間引きをすることで、日当たりや風通しをよくして病気を防ぎ、栄養の取り合いを防ぐことができます。

間引きをするタイミングは、本葉が出てきてからです。3本発芽していたら、1本抜いて2本残します。そうすることで、強い風が吹いても倒れにくくなります。葉の形が歪なものや、成長が遅れているもの、長く伸びたものを間引きしましょう。

水やり

種をまいてから芽が出るまでは、土が乾いたら水やりをする程度で大丈夫です。枝豆は浅く根を張るため、乾燥に弱く、水分を好む性質があります。枝豆がおいしくなる育て方では、乾燥しないように、こまめに水やりをすることがとても大切です。

土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりをするようにしましょう。花が開花した頃から実がなりだす時期は、特に乾燥に気を付けなければなりません。この時期に乾燥すると、落花や着莢不良、実入りが悪くなるなどの可能性があるため、土が乾ききる前に水やりをするようにしましょう。

日当たり

枝豆の育て方では、日照よりも温度管理の方が重要で、日照時間が少なくても収穫することは可能です。しかし、収穫量には日照時間が大きく影響するので、できるだけ日当たりのよい場所にプランターを置くようにしましょう。

肥料

マメ科の植物は空気中の窒素を取り込む菌を飼っているため、肥料が多いと生育不良を起こします。プランターでの枝豆の育て方で肥料をやる場合は、花が咲いたときに固形の肥料をやり、その後は二週間に一回ほど薄い液肥をあげましょう。

場所別枝豆の育て方

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枝豆の育て方は、基本的には温度と水遣りに少し気を付けるだけで簡単にでき、ベランダや室内でも気軽に栽培できます。ここでは、室内やベランダで枝豆を栽培するときの育て方のコツを紹介します。

室内

枝豆の室内での育て方では、プランター(容器)が浅すぎないものを選び、置き場所に注意しながら育てましょう。室内でも、玄関の近くに置くと朝晩は冷え込むため注意が必要です。花が咲いてからは、土を乾燥させないようにこまめに水やりをしましょう。

ベランダ

ベランダでの栽培は、天気が良い日なら問題ありませんが、風雨が強すぎるようなら室内に取り込む必要があります。ベランダでの育て方で特に注意しなければならないのは、「鳥害」です。枝豆は鳥による被害をとても受けやすいので、防虫ネットをかぶせるなどの対策をしましょう。

枝豆の育て方のコツ

枝豆の育て方は手間がかからず簡単ですが、ここで育て方のコツを幾つか紹介します。

・鳥害や害虫から枝豆を守るため、防虫ネットなどでトンネルして栽培しましょう。
・元肥は窒素分を控えた肥料を入れるか、控えめにしましょう。
・本葉が5~6枚になったら摘心をしましょう。
・開花期以降は乾燥に注意し、土が乾きすぎたら水やりをしましょう。

枝豆は家庭菜園初心者向きの野菜

枝豆は栄養価が高く、ビールのつまみの定番になっています。枝豆の育て方は、他の野菜などに比べると、水やりや温度管理、鳥害対策や防虫対策などに少し気をつけるだけで、ベランダや室内でも簡単に収穫することができます。

冷凍の枝豆が年中出回っていますが、やはり自分で育てた野菜は格別の味わいになることでしょう。春先になるとホームセンターなどで苗が安く入手できます。来年は自分で枝豆を育てて、おいしくいただいてみませんか。
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