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【種類別】ゴーヤの育て方・緑のカーテンの作り方|種/苗

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ゴーヤってどんな野菜なの?

ゴーヤとは、ウリ科のつる性植物で夏に収穫期を迎える野菜で、見た目は緑色で表面は突起でおおわれているところが特徴的です。また、ゴーヤとは沖縄の方言では「ニガウリ」と呼ばれており、他の呼ばれ方としては「ツルレイシ」と呼ばれることもあります。

ニガウリという名のとおりに非常に苦みが強い野菜ですが、沖縄ではゴーヤーチャンプルという家庭料理で浸透しており、全国的にもおなじみの野菜になっています。

また、ゴーヤにはよく知られている緑色のゴーヤの他に白いゴーヤがあり、緑のゴーヤが青臭さと苦みが強いのに対し、白ゴーヤは、青臭さと苦みが少なく、ほんのり甘いのが特徴なのでサラダなどの生食でもおいしく食べることができます。

そして、ゴーヤは生長が早い野菜で収穫量が多く、栄養価も高いため夏野菜として欠かせないものとなっています。

ゴーヤには高い栄養素がたくさん含まれている

ゴーヤには、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果的なビタミンCが豊富に含まれています。ゴーヤが含んでいるビタミンCの量は、キュウリやトマトなどの代表的な夏野菜より76mgと非常に多く、これらの野菜より5倍以上も含まれています。

また、ビタミンCは通常加熱すると壊れやすいが、ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱をしても壊れにくく、油との相性も非常にいいため、加熱調理も多く楽しむことができます。そして、ゴーヤの特徴的な苦みは「モモルデン」という成分で、胃腸の粘膜を保護したり食欲を増進する効果があります。また、ゴーヤには体を冷やす効果もあるので夏バテにも最適な野菜です。

他にはどんな栄養素が含まれているの?

・食物繊維
満腹感を感じさせ食べすぎを防ぎます。 糖質の吸収をゆるやかにして、食後血糖値の急激な上昇を抑えます。また整腸効果があり便秘解消にも効果があります。

・カルシウム
骨の強化や老化防止に加え、体の生理機能を調整し、心を安定させる働きがあります。
興奮や緊張の緩和,血液凝固や高血圧の予防、ストレス解消、大腸がんのリスクを下げるなどの作用があります。

・鉄分
造血作用、貧血予防、疲労回復、骨や歯を丈夫にする作用、タンパク質代謝促進などの効果があります。

さらに栄養価を高くするには、ゴーヤを天日干しにして乾燥ゴーヤにすることです。生のゴーヤより栄養価が高まるので、さらに効果的です。

ゴーヤはこんな予防にもなる!?

・糖尿病の予防
ゴーヤに含まれる豊富な食物繊維には、血糖値を下げる効果があります。

・夏バテ防止
ゴーヤには水分が多く、体を冷やす効果があることから食欲が減退してしまう夏バテにも効果的です。

・ダイエット効果
ゴーヤの中には、共益リノール酸という成分が含まれています。この成分には、体脂肪の増加を防ぐ効果があるので、太りにくい体質を作ることができます。

・美肌効果
ゴーヤには美肌・美白、コラーゲンの生成を行う効果があるという多くのビタミンCを含んでおり、夏の強い紫外線によってできるシミやそばかすを予防する効果があります。

ゴーヤには、多くの栄養価の高い成分が含まれ、また体にいい効果がたくさんあるので積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。

ゴーヤを育てよう

初心者でもゴーヤを育てることができる?

野菜を育てることが初めてのかたは、種まきより苗を買い植え付けをする方が間引きなどの作業もないため簡単に育てることができます。また、苗として値段は少し高めの接ぎ木苗を購入すると、育てていくうえで悩まされる病気や害虫また寒さに強く丈夫なため、接ぎ苗ではない苗より断然に育てやすいです。

そして、夏野菜を育てるための夏野菜用の培養土を使い、化成肥料と油かすなどを使い土づくりをしましょう。ゴーヤは、水やりと肥料をしっかりあげていれば育てやすい野菜のため初心者でも簡単にゴーヤを育てることが可能です。

種からの育て方

4月頃の気温が20~25度程になってから種をまき始めましょう。種の尖った部分を1mmほどカットし、水に浸して発根させてから種をまくと、発根率が高くなります。この時水に浮いている種は発芽もせず育てることができないため、取り除いておきます。
まず、指などで土を軽く押して種を蒔くための穴を作ります。蒔き穴は、約20cmほどの間隔を空け、1箇所につき2~3粒種を入れます。すべての種が発芽するわけではなく、発芽しない種も中にはあるので、育てたい株の数より少し多めに種を蒔いておくことがポイントです。そして本葉が4~5枚になるまで、風通しのよい日陰で、土を乾燥させることがないように毎日たっぷりの水をあげて育てることが重要です。

そして、数日して生えてきた新芽の中から茎が太く成長の著しい芽を選びます。それ以外の芽は育てず、土から引き抜きましょう。この作業を「間引き」といい、新芽同士の根の衝突や密集により日当たりや風とおりが悪くなったり、栄養がいきわたりにくくなるのを防ぎます。また、病気や害虫予防の役割があるため、しっかりと間引きをしておくといい苗に育てることができます。

苗からの育て方

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苗を買う時期

4月下旬~5月中旬に苗を入手し、植えておきましょう。多く収穫するには、しっかりと葉を育てていかなければならないので植え遅れのないようにしましょう。

苗選びと品種選び

いいゴーヤを育ててたくさん収穫するには、品種選びや苗選びが重要となってきます。まず品種を何にするかを選びましょう。品種によって苦みや色、形が違うので自分好みのものを植えます。

◇いい苗の特徴
・葉が鮮やかな緑色で茎が太い
・節と節との間がよく詰まっている
・双葉や初生葉がしっかりとついていて、本葉が3~5枚ついている
・根がしっかり張っている。ポットの裏の穴から白い根が出ているのがいい根の証拠です。
・病害虫(アブラムシなど)がついていない苗

これらをチェックして育てやすい良い苗を選びましょう。

プランターを使ったゴーヤの育て方

最近では、家庭菜園がブームになっています。そこで畑がなくても簡単にベランダや庭で育てることができるプランターでの育て方を植え付けから収穫まで紹介していきます。

◇準備するもの
・ゴーヤの苗
・プランター(横が60cm以上、深さが30cm以上の大きめのもの)
・培養土(元肥入り)
・肥料
・園芸用ネット
・支柱

◇土づくり:培養土を使わない場合と使う場合

・培養土を使わない場合
土つくりは植え付けの2週間前までに行います。まず、化成肥料・赤土・腐葉土・苦土石灰を準備します。赤土:腐葉土は6:4または7:3の割合です。次に、土を中和するアルカリ性の苦土石灰と緩やかに効く緩効性肥料を一掴みいれます。ゴーヤなどのうり科の植物は毎年土を入れ替える必要があります。

・培養土を使う場合
野菜用培養土にはあらかじめ肥料が含まれているので面倒な土作りをする必要がないので初心者の方でも簡単に土作りができます。また、追肥として化成肥料と油かすをまくことで簡単に野菜を育てることができるため、培養土はです。

◇植え付け

プランターに用意しておいた土を上の縁から3cmの深さまで入れます。この3cmはウォータースペースといい、水やりの際に、水があふれでないようにするために必要なスペースです。

・種を植える場合
まず土に2cmくらいの深さの穴を掘ります。この時蒔穴の感覚を20cmから30cm離しておきます。ひとつの穴に蒔く種は2~3粒ほどです。蒔いたら1cm程の土をかぶせて種の植え付けは終わりです。種は一週間から10日ほどで発芽します。発芽したら間引きを行い芽が密集しないようにします。

・苗を植える場合
一つのプランターに2株までが育てやすく、よく育ちます。苗も間隔をあけて植えます。あまり苗を植えすぎると、栄養が行き届かなくなり、生育成長不良を起こすので注意しましょう。

◇水やり

土の表面の状態を見て、乾いていたら水やりをします。量はプランターの底から水が出るくらいが目安です。苗を育てていくのに一番重要な作業なのでこまめに様子を見て水やりをし、丈夫でいい苗を育てていきましょう。

◇追肥をする

肥料入りの土の場合でも追加の肥料が必要になってきます。ゴーヤは肥料を与えなくても育てることができるが、実をより多く収穫したい場合、追肥を行います。追肥するときは、根元から離してあげます。一回目の追肥は、植え付けてから一か月後、もしくは全体が50cmくらいに成長したころです。2回目の追肥は、ゴーヤの実が付きだしたころに行います。そのあとは二週間に1回を目安に追肥していきます。

◇摘心

摘心とは、新しく伸びてきた茎や枝の先端を摘み取り生長を促していくための作業です。一回目の摘心は本葉が5、6枚になった時にします。ゴーヤの場合、最初に伸びてきた親弦よりも脇から出てきた芽である子弦の方に多く実が付くため、親弦の先端を2、3㎝切ります。また、子弦は上の方が生長に勢いがあるため、上の方の子弦は残し、下の子弦は摘み取ります。

そして、全体的に苗が生長してネットから弦がはみ出してきたら、はみ出している弦は切り、実が成り始めたら、その実を収穫した弦とそのすぐ下の弦も切り落とします。この作業をすることで、日当たりが良くなり脇芽の生長が早く、新しく雌花が咲きやすくなります。

また注意点としては、購入した苗の場合は植え付けてから1週間の間を空け、根が定着してから摘芯をします。植え付けと同時に摘芯をしてしまうと、株がダメージを受けて生長していかないか、もしくは枯れてしまうことがあります。

◇ネット、支柱での補強

弦が伸びてきたら、ネットや支柱を立て弦を巻きつけていきます。支柱を立てることで日当たりが良くなり生育が良くなり、害虫対策にもなります。あとは、土が乾燥していたら水やりをし、大きく成長し実るのを待ちましょう
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庭やベランダでグリーンカーテンを作ろう

まずグリーンカーテンとは、つる性の植物を、ネットに絡ませて作る植物のカーテンのことをいいます。植物の蒸散作用(根から水を吸い上げて葉から放出をすること)により、葉の表面温度が周囲よりも低く保たれるため涼しくなるという仕組みです。また、育てた実を収穫して食べることができることも魅力的です。エコな夏の暑さ対策としてを集めていて多くの人が庭先などでゴーヤなどのつる性植物を育てています。

ゴーヤを食べて暑い夏を乗り切ろう

いかがでしたでしょうか。

ゴーヤには、夏バテ解消効果や美肌効果など食べることでたくさんのメリットがあります。
それに加え、家庭菜園に興味のある初心者の方でも簡単に育てることができます。育てていくうえでも、つる性植物という特性を生かしてグリーンカーテンにすることで暑さを軽減し、実も収穫することができることも魅力的です。これらの魅力を秘めたゴーヤを育てて暑い夏もおいしくエコに乗り切りましょう。
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