[allpage_toc]
種類別クリスマスローズの育て方
冬に楽しめる数少ない花の1つに、クリスマスローズがあります。他の植物が枯れて庭が寂しくなる時期に、ピンクや白の花がうつむき加減に咲く様子は、とても風情があります。
クリスマスローズは寒さに強く、品種によっては、名前の通りクリスマスの時期から春先まで咲き続けます。日本でもがあり、多くの園芸品種が存在します。ガーデニング用に改良された品種はとても丈夫で育て方も簡単なため、初心者でも安心して育てることができます。
今回は、クリスマスローズの育て方について、種類や植える場所ごとにご紹介します。種からの育て方や、苗からの育て方についても、参考にしてみてください。
クリスマスローズは寒さに強く、品種によっては、名前の通りクリスマスの時期から春先まで咲き続けます。日本でもがあり、多くの園芸品種が存在します。ガーデニング用に改良された品種はとても丈夫で育て方も簡単なため、初心者でも安心して育てることができます。
今回は、クリスマスローズの育て方について、種類や植える場所ごとにご紹介します。種からの育て方や、苗からの育て方についても、参考にしてみてください。
茎あり
クリスマスローズは、茎の形状によって、有茎種と無茎種に分類されます。それぞれ違った特徴があり、育て方も違ってきます。茎のある有茎種は一般的に常緑性で、茎を伸ばして葉を広げ、頂部に花をつけます。対して無茎種は、地面からすぐに葉が生え、花も地面から花茎が直に伸びて咲く形をしています。
茎ありタイプの育て方は、花が終わって剪定する際に、根元から切らないことがポイントです。花が終わったら、花首から折り取ることで次の花が咲きやすくなります。
有茎種のクリスマスローズには、「ヘレボルス・リビダス」や「ヘレボルス・アーグティフォリウス」などがあります。クリスマス時期に咲く「ヘレボルス・ニゲル」は、見た目は無茎種のようですが、有茎種の仲間です。
茎ありタイプの育て方は、花が終わって剪定する際に、根元から切らないことがポイントです。花が終わったら、花首から折り取ることで次の花が咲きやすくなります。
有茎種のクリスマスローズには、「ヘレボルス・リビダス」や「ヘレボルス・アーグティフォリウス」などがあります。クリスマス時期に咲く「ヘレボルス・ニゲル」は、見た目は無茎種のようですが、有茎種の仲間です。
リビダス
「ヘレボルス・リビダス」はスペインのマジョルカ島が原産のクリスマスローズです。このクリスマスローズは、地中海沿岸にのみ自生しています。緑や赤系の、丸くて梅の花に似た形状の花が咲きます。1つの花軸に多数の花が付く有茎種で、葉には葉脈が白く浮き出ており、模様のように見えるのが特徴です。
地中海沿岸が原産地であるため、他の品種と比較して、寒さに弱いという特徴があります。このため、育て方としては、地植えよりは鉢植えに向いています。夏の高温多湿にも弱く、梅雨の時期には風通しのよい明るい日陰に置くのが良いでしょう。
地中海沿岸が原産地であるため、他の品種と比較して、寒さに弱いという特徴があります。このため、育て方としては、地植えよりは鉢植えに向いています。夏の高温多湿にも弱く、梅雨の時期には風通しのよい明るい日陰に置くのが良いでしょう。
オリエンタリス
クリスマスローズというのは、厳密に言うとクリスマス時期に開花する「ヘレボルス・ニゲル」のことを指します。しかし、海外でレンテンローズと呼ばれる「ヘレボルス・オリエンタリス」を元に多くの園芸品種が作出され、日本ではクリスマスローズとして流通しているのが現状です。
オリエンタリスはトルコや南ロシアが原産地で、冬の寒さにも強く、丈夫で育てやすいのが特徴です。このオリエンタリスを元に他の原種と交配されたガーデンハイブリッドは、寒さに加え夏の暑さにも強く、日本国内で多数の品種が販売されています。
開花時期はニゲルより遅く、2月〜4月です。育て方としては、凍結にも耐えるため地植えが可能です。日向でも育ちますが、半日陰が適しています。
オリエンタリスはトルコや南ロシアが原産地で、冬の寒さにも強く、丈夫で育てやすいのが特徴です。このオリエンタリスを元に他の原種と交配されたガーデンハイブリッドは、寒さに加え夏の暑さにも強く、日本国内で多数の品種が販売されています。
開花時期はニゲルより遅く、2月〜4月です。育て方としては、凍結にも耐えるため地植えが可能です。日向でも育ちますが、半日陰が適しています。
クリスマスローズの種からの育て方
クリスマスローズは、種から育てることができます。ただし、種から育てた場合は、開花までに3年以上かかります。ここからはクリスマスローズの種からの育て方をご紹介します。
種まき
種まきの時期は、9〜10月頃です。クリスマスローズの種子は寒さに当らないと開花しないため、発芽は11月〜3月となります。このため植えた年にはすぐに開花しません。
根が伸びはじめると成長が速いため、種を植える場合は、浅い育苗トレーよりも3〜4号のポットが適しています。湿らせた土に十数個ほど種をまき、約1cmの土をかぶせて水をやります。その後は屋外の雨が当たらない場所に置いておきます。低温にならないと発芽しないので、屋内などの暖かい場所には置かないようにします。
根が伸びはじめると成長が速いため、種を植える場合は、浅い育苗トレーよりも3〜4号のポットが適しています。湿らせた土に十数個ほど種をまき、約1cmの土をかぶせて水をやります。その後は屋外の雨が当たらない場所に置いておきます。低温にならないと発芽しないので、屋内などの暖かい場所には置かないようにします。
水やりなど
植えつけ後は、土が乾かないように水やりをします。発芽には数ヶ月かかります。寒さに当てないと発芽しませんが、完全に凍ったり、霜柱が立ってしまわない程度の温度に保ちましょう。
発芽したら日に当て、本葉が出て来たら株分けします。3〜4号のポットに1株ずつ植え替えます。その後1週間日陰で育てた後は、一般的なクリスマスローズと同じように育てます。
発芽したら日に当て、本葉が出て来たら株分けします。3〜4号のポットに1株ずつ植え替えます。その後1週間日陰で育てた後は、一般的なクリスマスローズと同じように育てます。
クリスマスローズの苗からの育て方
クリスマスローズは、丈夫で育て方もそれほど難しくありません。しかし、種から育てると開花まで数年かかります。なので、最初はポット苗から育てるのがです。特に早く花を咲かせたい場合は、開花した株を選ぶと早く花を楽しむことができます。ここからは苗からの育て方をご紹介します。
植え付け
クリスマスローズの苗の植え付け時期は10月頃です。水はけを良くするため、鉢植えの場合は培養土に腐葉土を加え、緩効性肥料を混ぜます。庭植えの場合は、土が粘土質な場合は砂利や砂を混ぜて、20〜30cm間隔に植えます。クリスマスローズの専用土も販売されているので、それを利用する育て方もです。
クリスマスローズは耐寒性の強い植物ですが、庭植えにする場合は、霜で根が傷つけられないようにマルチングを施すと良いでしょう。
クリスマスローズは耐寒性の強い植物ですが、庭植えにする場合は、霜で根が傷つけられないようにマルチングを施すと良いでしょう。
日当たりや水やりなど
日当たりは、半日陰が適しています。夏の暑い時期には日を当てすぎない育て方が大事です。特に庭植えの際は、落葉樹の下に植えると夏場は日陰になり、冬期は葉が落ちて日が当たるため最適です。また、夏は日陰へ、冬は日向へと移動ができるため、初心者は鉢植えという育て方を選ぶと失敗が少ないでしょう。
水やりは、夏場は土が乾いてから与えます。庭植えの場合、冬は基本的には水やりは必要ありません。やや乾燥を好む植物なので、水のやり過ぎに気をつけましょう。肥料は、10月〜4月の成長期の間は、緩効性肥料を月に1度与えます。
水やりは、夏場は土が乾いてから与えます。庭植えの場合、冬は基本的には水やりは必要ありません。やや乾燥を好む植物なので、水のやり過ぎに気をつけましょう。肥料は、10月〜4月の成長期の間は、緩効性肥料を月に1度与えます。
クリスマスローズの鉢植え・プランターでの育て方
クリスマスローズは庭植えで楽しむこともできますが、鉢植えやプランターにも向いています。ここからは、鉢植え・プランターでの育て方をご紹介します。
日当たり
クリスマスローズは、秋から春にかけてが生育期となります。この期間は、日当りの良い場所に置くことが大切です。そして、夏の暑さには弱いため、夏期には風通しの良い半日陰に置くようにします。鉢植えやプランターの場合、季節で置き場所を変えられるのがメリットです。
クリスマスローズは、梅雨の時期などに土が湿った状態が続くと、根が腐ってしまうことがあります。このため、なるべく雨が当たらない場所に鉢やプランターを置いておきましょう。秋から春にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。夏は休眠期となるため、あまり水を必要としません。ただし、土が極端に乾燥しすぎない程度に水をやります。
クリスマスローズは、梅雨の時期などに土が湿った状態が続くと、根が腐ってしまうことがあります。このため、なるべく雨が当たらない場所に鉢やプランターを置いておきましょう。秋から春にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。夏は休眠期となるため、あまり水を必要としません。ただし、土が極端に乾燥しすぎない程度に水をやります。
剪定
クリスマスローズの中でも、無茎種に関しては、古葉取りという作業が必要になります。これは、昨年出た古い葉を剪定し、株元の新しい芽に日がよく当るようにする作業です。新芽に日が当たると生育がより良くなります。
古葉取りは11月〜1月頃に行ないます。品種によって秋に新芽が出るタイプと出ないタイプがあります。新芽が出ないタイプは、株元から葉を全て切り落とします。秋に出た新芽がある場合は、濃い緑色の、固い葉が古い葉です。柔らかく明るい緑色の新芽を残して、古い葉を切り落としましょう。
クリスマスローズは病気に弱いため、剪定に使うはさみは消毒をしましょう。なるべく1株切るごとにそのつど消毒して下さい。
古葉取りは11月〜1月頃に行ないます。品種によって秋に新芽が出るタイプと出ないタイプがあります。新芽が出ないタイプは、株元から葉を全て切り落とします。秋に出た新芽がある場合は、濃い緑色の、固い葉が古い葉です。柔らかく明るい緑色の新芽を残して、古い葉を切り落としましょう。
クリスマスローズは病気に弱いため、剪定に使うはさみは消毒をしましょう。なるべく1株切るごとにそのつど消毒して下さい。
クリスマスローズで冬に彩りを
以上のように、クリスマスローズにも色々なタイプがありました。そして、種からの育て方にも、苗からの育て方にも、ポイントやコツがありました。クリスマスローズは品種も多く基本的には丈夫な植物ですので、育て方も簡単で初心者にもです。
冬の時期には楽しめる花も限られてきます。寒い季節でも咲くクリスマスローズは、健気な様子を見ているだけでも元気が出るでしょう。それぞれの特徴に合わせた育て方をチェックし、冬を彩る素敵なクリスマスローズを育ててみて下さい。
冬の時期には楽しめる花も限られてきます。寒い季節でも咲くクリスマスローズは、健気な様子を見ているだけでも元気が出るでしょう。それぞれの特徴に合わせた育て方をチェックし、冬を彩る素敵なクリスマスローズを育ててみて下さい。