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玉ねぎの育て方・水やりや収穫の仕方|球根・苗から/畑

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玉ねぎの球根からの育て方

玉ねぎを常備野菜として常にストックしてあるというご家庭も多いでしょう。玉ねぎは保存がきくので、家庭菜園でたくさん作ってもムダになることはありません。「玉ねぎの育て方は難しいのでは」と考えてしまいます。確かに、種や苗から育てると半年以上もかかりますし、玉ねぎ独特の「トウ立ち」もあるので、難易度は高くなります。

しかし、玉ねぎの育て方初心者の人でも、簡単においしい玉ねぎを育てる方法があります。それが、球根から育てる方法です。

植え付け時期が大切

球根からの育て方で重要なのが、植え付ける時期です。苗ですと、11月~12月に植え付けて、翌年の5月~6月にかけて収穫時期になります。しかし、球根の場合の育て方では、8月の終わりから9月の初旬にかけて植え付けし、同じ年の11月~翌年1月くらいが収穫時期になります。この時期を間違えると、トウ立ちした固い玉ねぎになってしまいます。

玉ねぎの球根は「ホームたまねぎ」として、ホームセンターや種苗店、通販などで300gで1,200円ほどで購入することができます。

玉ねぎの苗からの育て方

一般的な育て方が、苗から育てる方法です。球根よりも安く手に入りますし、種よりも早く育てることができます。また、玉ねぎの種は寿命が短く、すぐに発芽力が低下してしまいます。家庭菜園では、種まきから始めると発芽せずに失敗する可能性が高くなるので、苗から育てることをおすすめします。

苗の選び方

苗からの育て方では、苗選びも重要なポイントになります。元気な苗を選びましょう。白い根が長く伸びている苗は、元気な証拠です。また、草丈が20cm~30cm程度で、葉が3~4枚くらいのものを選びましょう。苗の太ささが鉛筆よりもやや細いくらいのものを選びましょう。それよりも細いと、霜柱に負けてしまいますし、太ければトウ立ちしやすくなります。

苗の植え付け時期

苗は、やはりホームセンターや種苗店、通販などで購入できます。値段の目安は100本で1,000円ほどです。玉ねぎにも色々な品種があります。早生品種は、11月中旬~下旬、中生や中晩生品種は11月下旬~12月上旬が植え付け時期になります。玉ねぎの苗の植え付け時期によって、トウが立ちやすくなります。購入する時には、よく植え付け時期を確認しましょう。

基本の玉ねぎの育て方

玉ねぎは、基本的な玉ねぎの育て方をしっかり守れば、畑だけでなく、プランターでも栽培できます。

肥料

まず、玉ねぎは酸性土壌を嫌います。自然のままにしておくと、雨がわずかに酸性のため酸性に傾いてしまいます。植え付ける前に、土壌改良するため苦土石灰による酸度調節を必ず行うようにしましょう。

玉ねぎは、冬の間に根を十分に張らせておいて、春になったら勢いよく成長させるのが育て方のポイントになります。そのため、元肥としてリン酸を十分に与える必要があります。リン酸が少ないと根が十分に張らず、冬を越せなくなってしまいます。

元肥の他にも、追肥が必要になります。追肥の時期は、1月に1回、2月~3月にかけて1回と2回ほど行います。玉の追肥の量は、一株にひとつまみ程度の化成肥料が目安となります。

水やり

玉ねぎの育て方では、水やりも重要なポイントです。苗を植え付けた後は、根がつくまで十分に水を与えましょう。玉ねぎは根が短い分、乾燥には弱くなっています。しかし、常に濡れている状態では、今度は根腐れを起こしてしまいます。土が乾いたら水やりをしましょう。冬場は、基本的に自然の雨水に任せるようにしましょう。
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収穫

玉ねぎの収穫は、翌年の6月頃になります。玉ねぎには、収穫時期のサインがあります。それは、茎葉が倒れることです。玉ねぎが十分に育ってくると、葉の内部が空洞になります。すると、株元が弱くなって風が吹くと自然に倒れるようになります。葉が倒れたものから順々に収穫してもいいですし、8割ほど倒れたら一斉に収穫してもいいでしょう。

収穫する日は、お天気の良い日にしましょう。収穫後は、そのまま3日ほど葉を乾かします。十分乾燥したら、ネットなどに入れて風通しの良い場所で貯蔵します。

玉ねぎの畑での育て方

玉ねぎを畑で栽培するときの育て方は、いくつか注意したい点と大きな玉ねぎを収穫するためのコツがあります。

植え方

丸く、きれいな形の玉ねぎの育て方には、苗を植え付ける時のコツがあります。苗を畝に立てかけるようにして、株の根元の白い部分を土に差し込んでいきます。この時の深さによって、玉ねぎの形がいびつになったり、縦長になったりしてしまいます。

差し込む深さは、人差し指の第二関節程度を目安にしましょう。苗の緑の部分まで深く土に埋めてしまうと、縦長で丸みのない玉ねぎになってしまいます。玉ねぎの株と株の間は10cm~15cmくらいあれば十分です。

日当たり

玉ねぎは、葉の部分で光合成を行って栄養分を玉に蓄えます。日当たりが十分でない場所で育てると、葉の生育が悪くなり、十分な光合成ができなくなってしまいます。また、葉の生育が悪くなると、病虫害に対しても免疫力が低下してしまいます。できるだけ、日当たりの良い場所を選んで植え付けましょう。

土寄せ

雨や水やりで土が流れてしまうと、根の浅い玉ねぎは倒れてしまう危険性があるので、土寄せは重要な作業です。

また、追肥をした時に軽く土を耕して土寄せをしてやると、土が柔らかくなって肥料も行き渡りやすくなります。さらに、土の中の空気が循環して酸素が入りやすくなり、根に活力を与えることになります。

トウ立ち

玉ねぎの育て方で、もっとも起こりやすい失敗が「トウ立ち」です。トウ立ちとは、ネギ坊主ができてしまうことです。玉ねぎは、養分を蓄えている場所です。この養分を、開花のために使われてしまっては元も子もありません。玉ねぎの芯が固くなって、食用には向かなくなってしまいます。

玉ねぎの育て方でトウ立ちの原因は、一定の大きさまで育った苗が長期間低温状態にある時に起こりやすくなります。苗が大きいと、冬の寒さによって花芽を付けます。すると、春になって気温が急上昇し、花茎が伸びて花、つまりネギ坊主ができてしまいます。

このようなトウ立ちの条件にならないように、育て方で気を付けることは「植え付け時期」です。植え付け時期が早くても遅くても、トウ立ちが起こりやすくなります。

また、水や肥料が不足している時も、トウ立ちが起こりやすくなります。特に肥料不足の影響は大きく、追肥は必ず行うようにしましょう。

北海道での玉ねぎの育て方

北海道は、玉ねぎの一大産地です。北海道での玉ねぎの育て方は、本土とは違っています。寒冷地ならではの、植え付け時期があります。通常は、11月頃に苗を植えて、翌年の6月頃に収穫されます。しかし、寒さも厳しく雪の量も多い北海道での玉ねぎの育て方は、春蒔の品種が主流になっています。

雪解けの始まる3月末~4月の上旬に種をまいて育苗し、5月下旬に苗を植えて育てます。そして、8月下旬に収穫するというスケジュールになっています。秋蒔の玉ねぎに比べると、生育が早いので、栽培期間も短くてすみます。寒さに弱い玉ねぎの育て方として、低温から守るためのビニールハウスや暖房といった器具や機材も必要もありません。北海道での玉ねぎの育て方としては、春蒔きはとても合理的だといえます。

玉ねぎを栽培する楽しみを味わおう

玉ねぎは、常備野菜として家庭になくてはならない野菜です。和洋中とどんな料理にも使われており、保存性も抜群です。育て方を間違わなければ、家庭菜園で大量に収穫することもできます。玉ねぎは、高い時で1個70円以上もしますから、経済的にも助かります。

採れたての玉ねぎは、オニオンスライスにして、その甘みやシャキシャキ感を楽しむことができます。また、玉ねぎの育て方で失敗したとされる「トウの立った玉ねぎ」も「葉玉ねぎ」として、サッと湯出てヌタやみそ汁の具にすると、驚くほど甘く、おいしくいただけます。

これも、玉ねぎを栽培するからこそ味わえる楽しみです。ぜひ、玉ねぎの栽培にチャレンジしてみてください。
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