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【種類別】ペチュニアの育て方|種から/地植え・プランター

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ペチュニアの育て方

ペチュニアは南米原産の花で、別名をツクバネアサガオと言います。初夏から秋まで長く楽しむことができ、丈夫で育て方も簡単なので、がある園芸品種です。花の色も、白、ピンク、赤、紫など豊富に揃っています。花色だけでなく花の形や大きさも豊富で、鉢植えから地植えまで広く用いられています。

今回は、ペチュニアの育て方について、種からの育て方や、地植え・プランターでの育て方など、それぞれ状況別にご紹介していきます。

肥料はどうする?

ペチュニアは、肥料切れを起こすと成長が遅れて、花付きが悪くなります。まず苗を植える際に、緩効性肥料を土に混ぜます。その後、花が咲くまでの生育期は液肥を週に1回与え、株を大きく張らせます。そして、開花期には、1000倍ほどに薄めた液肥を月に2〜3回与えます。

摘芯ってどうするの?

ペチュニアの育て方において大切なのが、摘芯です。摘芯を行なうことで、側枝をたくさん出させて、花数を増やします。伸びている芽を摘むのは少し抵抗がありますが、株を大きく育てるために必ず行ないましょう。

ペチュニアの苗を植え付けた後、本葉が10枚くらいになったら、芽の先端をハサミでカットします。摘芯の後は、わき芽がよく伸びるように液肥を与えます。

挿し木で増やせる?

ペチュニアは、挿し木で増やすことも可能です。ある程度育った株から、先端の約5cmを切り、下葉を取って2時間ほど水揚げします。その後は赤玉土かバーミキュライトに挿しておくと、1週間くらいで根が出て来ます。

切り戻しってどうするの?

ペチュニアは、這い性のある植物で横にどんどん伸び広がります。放置すると、草姿が乱れて美しくありません。このため、切り戻しの作業が必要となります。枝が伸びて草姿が乱れて来たら、思い切って全体の3分の1ほどまで切り戻しましょう。そうすると、また花が咲きやすくなります。

種まきの仕方は?

ペチュニアは、種から育てることもできます。4月下旬〜5月頃にピートバンに種をまいて、土をかぶせずに置きます。ピートバンは、ピートモスを乾燥させたもので、小さな種をまくのに適しています。ペチュニアの発芽の適温である20〜25℃で管理すると、約1週間で発芽します。

種類別ペチュニアの育て方

ここからは、ペチュニアの種類別の育て方をご紹介します。

マドンナの宝石

マドンナの宝石は、2010−2011年にフラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞した名作です。生育旺盛な半立ち性で、花付きも良く、こんもりとしたドーム型に育つのが特徴です。花色はピンクで、花筒が白色です。

マドンナの宝石は、3〜10月が植え付けの時期です。腐葉土など、水はけの良い土に植え付けをし、肥料と水を与えます。鉢が小さいうちは水のやり過ぎに注意し、表面が乾いたら与えるようにします。

肥料は、液肥を月に1〜2回与えます。摘芯の回数は少なくても大きく育つ品種ですが、植え付け後には花が咲いていても必ず摘芯を行ないます。日当りと風通しの良い場所に置くと、1株で株径80cmまで育ち、見応え満点です。

カフナ

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カフナは、ピンクがかった紫色のペチュニアで、カフナバイオレットという名前でも知られています。耐寒性、耐暑性、耐雨性に優れた丈夫で育てやすい品種です。ペチュニアは基本的には日当りを好む植物ですが、カフナは短日下でも良く育つという特徴があります。這い性のペチュニアなので、ハンギングバスケットに仕立てたり、寄せ植えの縁の部分としても活躍します。

育て方は、一般的なペチュニアと同じようにします。明るく風通しの良い場所に置き、生育期には液肥を週に1回与えます。梅雨の時期に切り戻しをしておくと、夏から秋にかけて元気に花を咲かせます。耐寒性に優れているため、関東以西では戸外でも越冬させることが可能です。その場合の育て方としては、乾燥気味にして週に1回水やりを行います。

ペチュニアの種からの育て方

ここからは、ペチュニアを種から育てる場合の育て方をご紹介します。

種まきの仕方は?

ペチュニアの種はとても小さいため、ピートバンに種をまきます。ピートバンでの育て方はまず、ピートバンに水を含ませます。そうすると固い板が柔らかくなるので、そこに種をできるだけ重ならないようにまきます。ペチュニアは光を好むため、上に土をかけません。20〜25℃が適温ですので、明るく暖かい場所で管理すると、1週間ほどで発芽します。

移植と植え付けのやり方は?

まいた種が発芽し、本葉が2〜3枚になったら、移植を行ないます。育苗箱か大きめの鉢に、5cm間隔で植えます。その後、本葉が6〜7枚になったら植え付けを行ないます。用土は赤玉土と腐葉土を混ぜたものに、緩効性肥料を加えます。苗を傷めないように掘り返し、鉢や地面に1株ずつ植え付けます。植え付けが終わったら、水を与えて苗と土を落ち着かせます。

日当りや水やりのコツは?

植え付け後の育て方は、一般的なペチュニアと同じように行ないます。明るく風通しの良い場所に置いて、乾燥気味に管理します。本葉が10枚ほどになったら摘芯をし、わき芽を増やします。草姿が乱れたら切り戻しをしましょう。

花がらや、傷んだ葉を適宜摘むようにすると病気を防ぐことができます。肥料が切れると花が咲かなくなるので、開花期には週に1回液肥をやります。

ペチュニアの地植えでの育て方

ペチュニアは、地植えにも向いています。ここからは、ペチュニアの地植えでの育て方をご紹介します。

地植えの植え付けはどうするの?

ペチュニアを地植えにする場合、日当りと水はけの良い場所を選びます。そして、1㎡あたり腐葉土3kgと緩効性肥料50gをよくすき込んで、株間25cm間隔で植え付けます。植え付け後はたっぷりと水やりして下さい。

なお、雨で泥がはねると病気の原因になるので、マルチングを施すと泥はねを防ぐことができます。

地植えのときの水やりは?

育苗期は水切れに注意しますが、地植えの場合、植え付けのときにたっぷりと与える他は、日常的に水やりはしなくても育ちます。乾燥した日が続いた場合のみ、水を与えましょう。

ペチュニアの冬の育て方って?

ペチュニアは、日本国内では一年草として扱われていますが、自生地の南米では本来多年草の植物です。冬を越すこともできるので、ここではペチュニアの冬の育て方をご紹介します。

ペチュニアの開花期が終わったら、株元から10cmくらいの長さで切り戻します。関東以北では屋内で管理し、関東以西では、軒下などの霜が当らない場所に置きます。日当りが悪いと翌年に花付きが悪くなるので、明るい場所に置くようにしましょう。水やりは、週に1回程度行ないます。
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八重咲きのペチュニアの育て方って?

ペチュニアの中でも、特に八重咲きのタイプはとても豪華です。ここでは、八重咲きのペチュニアの育て方についてご紹介します。

日当りと肥料切れに注意!

八重咲きのペチュニアは、花びらが豪華な分、他のペチュニアよりも日当りの良さと肥料を必要とします。半日以上日が当たる、風通しの良い場所に置きましょう。水切れを起こしても花付きが悪くなります。かといって、水をやり過ぎると根腐れを起こすので注意が必要です。

雨に当らないようにしよう

八重咲きのペチュニアは、雨に濡れると花の色が溶けてしまうため、梅雨時は軒下に置くようにして下さい。梅雨前に切り戻しを行なうと、夏から秋に花が咲くためです。

ペチュニアのプランターでの育て方は?

ペチュニアは、プランターでも大変見栄えが良く育つ花です。ここからは、プランターでの育て方についてご紹介します。

プランターへの植え付けはどうするの?

ペチュニアをプランターに植え付ける時期は、4〜6月が適しています。約60cmのプランターに、赤玉土4、ピートモス3、バーミキュライト2、パーライト1の割合で調合した土を用意し、緩効性肥料を混ぜます。そこへ、苗を2〜3株植えて下さい。植え付け後は水をたっぷり与えます。

ペチュニアの苗は安いものだと100円以下でも手に入りますが、高い苗の方が花数が多く、ボリュームが出るので初心者でも上手く咲かせられます。

日当りや水やりのコツは?

プランターで育てる場合、天候によって置き場所を変えられるのがメリットです。基本的には日当りと風通しの良い場所に置きますが、雨が続く場合は軒下へ移動し、花が傷むのを防ぎます。また、真夏であまりに暑く、すぐに水切れする場合は半日陰へ移動して下さい。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。

摘芯や切り戻し、花がら摘みは、一般的な育て方と同じように行ないます。

プランター向きペチュニアの品種は?

ペチュニアをプランターで育てる場合、こんもりと茂るブッシュタイプや、横に広がって垂れるクリーピングタイプなど、草姿をイメージして選ぶのがポイントです。プランター向きのペチュニアの品種には

・横に広がる這性で、短日下でも咲く「クリーピア」
・丈夫で育てやすく、花が豪華に咲きあふれる「サフィニア」
・1000輪もの花が付く小輪多花の「ミリオンベル」
・ボリュームある八重咲きの「ブリエッタローズ」
・ミニバラのような小輪多花の「チャーミングベル」

などがあります。

ペチュニアで夏の庭を華やかに

ペチュニアはとても丈夫で、ポイントさえ押さえれば育て方も難しくはありません。1つの株が大きく育ち、手間もそれほどかからないため、コストパフォーマンスにも優れています。鉢植えから庭植えまで、多彩な用途で使えるのがペチュニアです。好きな色の苗を選んで、夏の庭を華やかにしてくれるペチュニアをたくさん咲かせてみてはいかがでしょうか。
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