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【種類別】水仙の育て方|球根から/鉢植え・地植え/室内

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水仙の育て方

冬のまだ寒い時期から春にかけて咲く水仙のお花についてです。水仙は、明るい色と華やかな香りで寂しい冬の庭を彩ってくれます。色も白や黄色の明るい色が多く、目にも賑やかです。そんな水仙の育て方についてご紹介していきます。

水仙の基礎知識

水仙という植物についての基礎知識です。

【スイセン】
■科名/ヒガンバナ科
■分類/耐寒性球根
■原産地/スペイン・ポルトガルなど地中海沿岸
■花期/12~4月
■植え時/9~10月

春を代表する秋植え春咲きの球根植物です。色は白から黄色が多く、そのすっとした清楚な姿がのお花です。病害虫にも強く、地植えにすると毎年良く咲きます。

種類別水仙の育て方

水仙には色々な種類があります。その中でもの品種を育て方と併せてご紹介します。

ティタティタ(ティタテート)

草丈15㎝程度のミニ水仙です。花は小ぶりの黄色で、とても良い香りがします。耐寒性が強く丈夫です。半日陰から日向まで多様な場所で育ちます。育てやすい品種です。

育て方についてです。冬に蕾の付いた鉢植えで出回ります。地植えにすると分球して増えるので、他の場所に植え替えてあげれば、さらに庭を賑やかにしてくれます。

タリア

春に白い花を付け、る草丈20~30cm程度の水仙です。うつむき加減に花を咲かせるところが清楚なイメージのお花です。英名は「Angel’s tears(天使の涙)」と言います。半日陰から日向まで多様な場所でよく咲きます。 

育て方は、秋に腐葉土をいっぱい漉き込んだふかふかの土に植えます。落葉樹の下などに植えてあげると、寂しいお庭が華やかになります。

タヒチ

春に花を咲かせる大輪咲きの品種です。花の直径は10㎝くらいです。黄色の八重咲の花で、中心部にオレンジが入ります。とても華やかな水仙です。

育て方も簡単です。半日陰から日向までどこでもよく育ちます。真夏の直射日光だけは避けてください。分球して増えるので、そのままにしておけば群生して、庭を賑やかにしてくれます。

バルボコディウム

原種の水仙です。草丈10~20cm程度と小ぶりで、初春に小さな花を咲かせます。花色は白か黄色です。小ぶりな花を付けるその姿は、楚々として山野草の趣です。和風のお庭にも良く合います。

育て方も簡単です。半日陰から日向まで多様な場所で咲いてくれます。分球しますので、数年は放っておいても大丈夫です。群生して花を咲かせる姿も可愛らしいです。落葉樹の下に植えると、森の中のような雰囲気を味わえます。

水仙の球根からの育て方

水仙の球根からの育て方です。お花の咲いている鉢植えを買ってきて楽しむのもいいですが、球根からの育て方にもチャレンジしてみてください。球根から植えて目が出てくるのを観察するのも、愛着が湧いて楽しいです。
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鉢植え

球根の植え方です。植え時は9~10月です。素焼きの鉢の下に鉢底ネットと鉢底石を敷き、培養土を入れます。土を入れるのは、必ず鉢の縁から2cm程度低いところまでにしてください。水やりの際に土が溢れてこぼれるのを防ぎます。植える球根の2倍くらいの深さを目安に植えます。

育て方です。植えた後は日当たりのいい屋外に置いて、土が乾ききったら水やりをします。水のやり過ぎは球根を腐らせる可能性があります。気をつけてください。

地植え・庭植え

球根の植え方です。植え時は9~10月です。腐葉土をたっぷり漉き込んで、肥沃な土にしましょう。ふかふかの暖かい土に植えます。寒くなりきる前に植えこんであげてください。植える球根の2倍くらいの深さを目安にします。

育て方です。地植えの場合は、水やりは不要です。晴れが続くようでしたら、時々お水をあげてください。芽が出るまでは踏まないように気をつけましょう。何か目印を立てておくといいです。

水栽培

水栽培の育て方です。器を用意します。特に水栽培用の器を購入する必要はありませんが、球根が水に浸からないようにしましょう。球根の底が水に触れる程度に水を入れ、球根をセットします。

2~3日で芽が出てきたら、水を減らします。「根は水に浸かっているけれど、球根には水がついていない」くらいの水の量にします。あとは日当たりの良い場所に置いて、花が咲くのを待つだけです。

蕾が上がってくるまでの間、日当たりがいい屋外に置くと花が咲きやすくなります。水栽培の場合、球根は一年で終わりです。翌年は咲きませんので、ご注意ください。

植え替え

球根の植え替え方法です。水仙の球根から植え付けした場合、2~3年くらいで分球(球根が分かれて増えること)します。メインの球根の脇にくっつくように小さな球根ができてきますから、球根を傷つけないように取り分けて、植え替えてあげてください。植え替えは、真夏と真冬を避けて行ってください。

鉢植えの場合は土の中の栄養が足りないと花付きが悪くなりますので、植え替えが必要です。地植えであれば球根の方で勝手に増えてくれますので、特に必要はありません。

増やし方

水仙の球根の増やし方です。春に花が終わったら、葉を残しておきます。光合成をさせて、球根に栄養を送るためです。やがて栄養を蓄えて太った球根は分球しますので、この分球した小さな球根から増やしていきます。

分球の育て方としては、秋に肥沃な土を入れた鉢にに植え替え、春まで育てます。花が咲かなかったとしても、出てきた葉は、黄色く枯れてくるまでそのままにして栄養を蓄えさせます。翌年には大きな球根になります。

肥料

球根を植え付けるときに適切な肥料を与えます。有機肥料または腐葉土をたっぷりと混ぜ込みます。花が終わった後も肥料をあげるといいいでしょう。

水仙の室内での育て方・管理方法

水仙の室内での育て方です。残念ながら、水仙は室内で育てるのは難しい植物です。花を咲かせるために日照と気温も大事な要素です。育て方というよりも楽しみ方になりますが、花が咲くまでは屋外で育てて、花が咲いたら室内で楽しむようにするといいでしょう。

水仙の鉢植えでの育て方・管理方法

水仙の鉢植えでの育て方です。水仙は、花を咲かせるためにある程度寒さに当てる必要があります。鉢植えを蕾の状態で購入したら、花が終わるまでは日当たりの良い室内でお花を楽しみましょう。

花が終わったら、日当たりの良い屋外に置いて、土が乾燥したら水を与えます。育て方はそんなに難しくありません。翌年も花を咲かせたければ、葉を残してしっかり光合成させましょう。

水仙の地植えでの育て方・管理方法

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地植えでの水仙の育て方は、基本ほったらかしで大丈夫です。夏場にあまりに晴天が続くようであればお水をあげてください。水仙は、育て方も管理方法もそんなに手間がかからず、植えっぱなしで毎年お花を咲かせてくれる、とても優秀な植物です。

花が咲いた後の水仙の育て方・管理方法

水仙の花後の育て方です。花が終わったら、茎の根元から摘み取ります。これは、種を作るために余計な栄養を使わないようにするためです。余計な栄養を使わないようにすることで球根を太らせ、翌年もお花を楽しむことができます。

肥料を与えて土を肥沃にしたら、葉を残したままにしておきます。葉で光合成をして球根を太らせるからです。あとはそのままにしておけば、翌春また同じように香りの良いお花を咲かせてくれます。

水仙を楽しんでみましょう

香りが良く楚々とした姿が美しい水仙のお花の育て方をご紹介しました。育て方はいたって簡単で、しかも病害虫にも強く庭に植えっぱなしで良いとなれば、ぜひ育ててみたいお花です。毎年分球して増えてくれるのも魅力です。何年か経ったら、お庭の片隅が水仙でぎっしり埋まってるというのも素敵な光景です。

水仙の学名は「Narcissus」です。これは、ギリシャ神話の美青年ナルシスからきています。湖に映る自分の美しさに見惚れて寝食を忘れ、そのまま水仙の花に姿を変えてしまった美青年のお話です。「ナルシスト」の語源となっているお話です。そのくらい水仙のお花は美しいということです。うっとりするほど美しい水仙のお花を、ぜひご自宅で育ててみてください。
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