【種類別】エキナセアの育て方｜種・苗から/鉢植え/冬

エキナセアの特徴は中心がふっくらとして、まわりを沿うように花弁がついています。
エキナセアは一枚一枚が花なのをご存知でしたか？実は小さな花が集まって一つの花に見えています。エキナセアはキク科の草本で、タンポポ同様このような頭花という種類の花です。

育て方が簡単で丈夫な上、観賞の期間も長いのでとてもがあります。そんな花の彩に癒される方も多いのではないでしょうか。エキナセアには見る人を楽しませてくれるだけでなく、免疫力をアップさせる効果があります。アメリカ発祥のこの花は古くから風邪・歯の痛み・感染症に効く万能薬とされていました。

エキナセアはとても乾燥に強く丈夫なので、初心者の方でも育てやすいです。日本にも多く知れ渡るエキナセアの効果は、風邪薬と比べて２０パーセント高いと言われています。皆さんも育て方を学んで、きれいなエキナセアに癒されましょう。

せっかく植えるエキナセアですから、きれいな育て方を学びましょう。簡単できれいに育つコツを紹介します。

・種植え・苗植えともに、暑すぎる寒すぎる気候は避けましょう。
・日当たり・風通しが良い場所で育てましょう。
・水はあげすぎないでください。
・５～６月の間１週間に一度を目安に液体肥料をあげてください。

以上の育て方を守ればキレイな花が咲くでしょう。

用意するものは、赤玉土・腐葉土・パーライト・肥料・液体肥料です。品種によって使わないものもあります。

種からの育て方のポイントを紹介します。

１）種は土で隠れるくらい、乾いたら水やりをする。
　エキナセアの育て方は、種を植えて芽が出るまでが肝心です。頻繁な水やりを心掛けましょう。
２）２週間ほどで芽が生えるので、本葉が２～３枚みえたらプランターに赤玉土・腐葉土・パーライト・肥料をいれて移し替える。
　パーライトは水はけをよくするために必要です。芽がでたら水やりはほとんど必要ありません。土が完全に乾いたころの水やりは、プランターから少しづつでてくる程度にしましょう。

種まきは雪が降らない春の3～４月か、雪が降る前の秋の９～１０月が最適です。
種から育てると成長スピードが遅い植物なため、次の年の６～８月には花を見られるでしょう。エキナセアの育て方で決して難しくはない種からの栽培ですが、初めての方は苗からの育て方をします。

苗からの育て方のポイントを紹介します。苗を選ぶ際は、葉っぱの濃い緑、鮮やかで凛としているものを選びましょう。

用意するものは、
・赤玉土　４
・腐葉土　３
・鹿沼土　３
緩効性化成肥料を少し混ぜてください。

ホームセンターや園芸店で売られている土は水はけが良くなく、根腐りの原因になります。培養土にパーライトを１混ぜたものでも代用可能です。

１）土をプランターに入れ、苗と苗の間隔を２０センチほどあけて植えます。　エキナセアは根が張るのが早く、近づけて植えると風通しも悪く大きく生長しません。
２）葉がはえているため頻繁な水やりは必要ありません。
　土の表面が乾ききってたら、鉢の底から水がちょろちょろでてくるまで、水をいれてください。夏の暑い日には乾燥しすぎないようにしましょう。

鉢での育て方は、毎年1回春に植え替えを行なってください。そうすることで、根が生き生きと生長し毎年多くの花を咲かせることができます。プランターと同様、根が絡まってしまうため適度な間隔をあける必要があります。

植え替えは根っこについている土を払いきって、新しい土に植え付けてください。時期は５～６月、１０月は最適です。水やりの際は必ず葉にかからないようしてください。葉にかかってしまうと葉から腐る原因になります。

種から植える場合も苗から植える場合も、はじめの２週間ほどは乾くたびに水やりが必要です。地植えで育てる場合はほとんど水やりをしなくていいというメリットがあります。真夏の暑い日や雨が降らない日が続いたときのみ水やりをしましょう。土から栄養をたくさん吸収するため、大きく生長します。２０センチほど間隔を持って植え付けましょう。

その名前の通り、緑色の花を咲かせます。
凉し気な色合いで、咲き始めが濃く、終わりに近づくとだんだん薄くなってきます。

種まきや植え付けの際は、ホームセンターや園芸店で購入した
・用土　　９
・赤玉土　１
を混ぜてから植えてください。

「パープレア」とは紫を表す「パープル」が原語です。
紫がかったピンクを花を咲かせ、取り扱いが最も多い品種です。

育て方はエキナセアと同じですが、種まきや植え付けに使う土は
・腐葉土　３
・赤玉土　７（小粒のもの）
の割合で作ってください。用土のみですと、水はけが悪く根が腐ってしまいます。

パウワウにはホワイトとワイルドストロベリーの２種類あり、真っ白な花と鮮やかなピンク色の花を咲かせます。
暑さに強い花なため、多少水やりを忘れても毎年きれいな花が咲く品種です。

パウワウの特徴として、初めて咲いたときは小さいですが、年々草丈が大きくなり６０センチほどになります。使用する土や育て方は上記にある種から・苗からと同じもので大丈夫です。

花の中心が緑色で、花弁の数が多く花咲が尖っているのが特徴です。白や薄い緑かかった花を咲かせます。ひまわりのように、花を支える茎が頑丈で、草姿がとてもきれいです。一つの株でたくさん咲かせることができるので、毎年春に植え替えをしましょう。使用する土や育て方は上記にある種から・苗からと同じもので大丈夫です。

「パープルコーンフラワー」とも呼ばれます。花はピンク・オレンジ・パープルの３色あります。茎が細く花弁は下向きに咲きます。根が大きくなるため、地植えか深めの鉢で育ててください。使用する土や育て方は上記にある種から・苗からと同じもので大丈夫です。

古くから南米でお茶の甘味をだすものとして使用されていました。生で食べてみると、口いっぱいに甘味が広がるのも特徴です。大きいもので１００センチになり、６～９月に開花します。ほかの品種と違って少し寒さに弱いため、冬は鉢にいれて玄関先や室内で管理をします。

エキナセアは観賞用として最適ですが、実はハーブとして有名なのを知っていましたか？
その歴史は古く、１９世紀から北アメリカ発祥で万能薬として使われていました。エキナセアには風邪・インフルエンザ・花粉症・傷・感染症・皮膚炎・自律神経などさまざまな効果が期待でき、「天然の抗生物質」と言われています。

しかし、観賞用として使われるものとは違い、種や苗はハーブとして改良されたものを購入する必要があります。園芸品種として買われたものは見て楽しみましょう。このハーブの育て方は観賞用のエキナセアとほとんど同じですが、寒さに弱いです。冬の寒くなる時期は藁をかぶせるなどの工夫をしましょう。

ハーブとして最も効果が期待できるのは、アングスティフォリアです。上記の中ではパープレアも使用できます。花が散る１０月頃から根・葉・茎を取り、３日ほどよく乾燥させてパリっとなると目安です。

エキナセアはキク科の植物なため、キクにアレルギー反応が起こる方は使用しないでください。また効果が高すぎることから、妊娠中や授乳中、子どもへの服用は避けてください。

育て方は手順を守れば難しくはないですが、初めて挑戦する方は苗から育てることをします。エキナセアハーブは正しい育て方でたくさん生長します。ぜひ育ててその効果を実感してみてください。

エキナセアは冬の寒い環境でも丈夫に育ちます。そのため、特に対策は必要ありません。水のやりすぎに注意すれば、冬も越えることができます。冬になり、寒くなってくるとエキナセアは枯れてきます。枯れた葉は必ず刈り取ってください。

「宿根草」と呼ばれる種類なので、根が生きていれば春になったらまた花を咲かせます。枯れた花の中心は、次の種として収穫しましょう。たくさんできるので花壇一面エキナセアを飾っても美しいです。

今回はたくさん種類のあるエキナセアの育て方を紹介しました。

育てて観賞するだけでなく、切り花やドライフラワーとしても最適です。エキナセア一本を部屋に飾ったり、まとめてドライフラワーにするだけで部屋が一段と明るくなるでしょう。

それぞれの育て方をよく理解し、観賞用・ハーブ・切り花として楽しんでみましょう。