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霜取りの霜取り機能の役割と霜取りの方法|1ドア/不要

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冷蔵庫には霜取り機能があるの?役割は?

最近の冷蔵庫では、自動で霜をとってくれるものが多いです。だから、冷蔵庫に霜が付いているのなど見たことがないし、霜取りをしたことがないという方もいらっしゃるでしょう。だけど、冷蔵庫は本来、霜がついてしまうものです。

センサーが判断し、自動で霜取りしてくれる

実は現在販売されている冷蔵庫のほとんどには、センサーが付いていて、自動で霜取りをしてくれます。霜取りが必要だと判断された場合は、冷蔵庫に内蔵されているヒーターによって霜を溶かしてくれます。だから霜取りの必要がない冷蔵庫も多いです。

冷蔵庫(冷凍庫)の霜取りはなぜ必要?

あとで述べる冷蔵庫(冷凍庫)の冷却方式によるのですが、冷蔵庫の内部に霜がついてしまうものがあり、この場合は、霜取りが必要です。放っておくと、かなり分厚い霜になってしまうことがあります。冷蔵庫の霜はついても邪魔なだけなのでしょうか?それともそれ以外の問題があるのでしょうか。

なぜ冷蔵庫に霜が付くのか

そもそも、なぜ冷蔵庫に霜がついてしまうのでしょうか?自然界の霜は、空気中の水蒸気(水の気体)が凍りついてできます。

冷蔵庫の場合も基本原理は同じです。冷蔵庫の食品から蒸発した水分や、冷蔵庫内の空気にもともと含まれていた水蒸気が、冷蔵庫を冷やす役目をもっている「冷却器」の部分や冷気の吹き出し口に付着して凍ってしまいます。

霜がよく付くのはどんなとき?

庫内にもともとあった空気に含まれていた水蒸気も「冷却器」の部分で凍りますし、扉の開閉ごとに庫内に入り込んだ空気中の水蒸気も凍ります。また、日本の夏は湿気が高いので、夏の空気には特に水蒸気が多く含まれています。

扉の開閉が多いほど、また夏や梅雨時の方が冷蔵庫内に霜が付きやすいのはそのためです。これ以外にも、周りに水分が多く付いたままの状態の食品を冷蔵庫に入れても、霜が付きやすくなってしまいます。水分が付いたまま入れずに、ふき取ってから入れるようにしましょう。

冷蔵庫の運転に支障があるの?

冷蔵庫に霜が付き、食品の包装が一緒に凍り付いてしまい、無理にはがして破れてしまった経験はありませんか?また、製氷皿が凍り付いてはがせなくなったこともあるのではないでしょうか?霜がついてしまうと使いづらくなってしまいます。

でも、それだけではありません。「冷却器」の部分に霜がついてしまうと、折角の冷却器の冷気が伝わりにくくなり、冷蔵庫の冷却能力が下がってしまいます。霜には熱(冷気)を伝えにくい性質があるからです。

当然、電気代も多くかかってしまいます。冷蔵庫の霜は邪魔なだけでなく、エネルギーも無駄になってしまいます。

冷蔵庫(冷凍庫)の霜取りはしなくていいの?

最近の冷蔵庫ではすべて、霜取りをしなくてよいかというと、そうもいきません。以下のような場合は、霜取りが必要になります。

冷蔵庫の冷却方式により霜取りが必要

実は冷蔵庫を冷却する方法には大きく2通りあり、「ファン式」と「直冷式」に分かれます。「直冷式」の冷蔵庫の場合は、自分で霜取りをしなくてはなりません。
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ファン式

1つは、「ファン式」で、冷却器が冷蔵庫の奥に設置されていて、冷たい空気がファンによって送られます。

さきほど説明したように、霜取りが自動で行われるので、自分で霜取りをする必要がありません。しかも霜を溶かす蒸発皿は、庫内と壁で仕切られているので、自動で霜取りをしてくれる間も、庫内の温度が上がってしまうこともなく、手間いらずです。この点が最大のメリットと言えます。

デメリットとしては、冷却器を庫内に置かないため、次に述べる「直冷式」よりは冷却効率が少し下がってしまうことや、冷蔵庫自体の価格も高くなります。

また、冷却器を冷蔵庫内に置かないため、スペースも必要になります。このため、1ドア式の小型の冷蔵庫では、ほとんどが次に述べる「直冷式」を採用しています。

しかし、面倒な霜取りがいらないという利点が大きいため、現在販売されているほとんどの冷蔵庫にこの方式が採用されています。

直冷式

もう一つは、「直冷式」で、冷却器が庫内に置かれているタイプです。ファンはなく、自然の対流(冷たい空気は重いので下に下がる)により、冷やされます。直接食品を冷やすことができるので、冷却の効率がよく、ファンをまわす電気代もいらないので電気代が安く済みます。

「直冷式」は、ほとんどすべての1ドアタイプの小型冷蔵庫と2ドアタイプの一部の冷蔵庫(主に小型タイプ)に採用されています。

「直冷式」は、電気代も安く、冷蔵庫の価格自体も安いことが多く、いいことづくしのように感じるでしょう。しかし、最大のデメリットは、自分で定期的に霜取りをしなくてはならないことです。

霜取りの作業については、後に述べますが、霜取り中は一時的に庫内の食品を退避させなくてはならないので、大変面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。

小型の2ドア冷蔵庫は「直冷式」?「ファン式」?

最近ではかなり小型の2ドア冷蔵庫でもファン式が採用されているものがあります。小型の2ドア冷蔵庫を購入する機会がある方は、それぞれのメリットデメリットをよく比較して決めるようにしましょう。

冷蔵庫の霜取りが必要な事態に!これって故障なの?

冷蔵庫に霜がついてしまう原因にはどんなものがあるのでしょうか。冷蔵庫の方式によるもの、使用状況、なんらかの故障などいくつかの原因が考えられます。

直冷式の場合は霜取りが必要

すでに述べたとおり、「直冷式」の冷蔵庫では定期的に霜取りをしなくてはなりません。だけど、「ファン式」の冷蔵庫でも霜取りが必要になってしまう場合があります。そんな状態になったら、以下のところを確認しましょう。

扉の状態を確認

「ファン式」の冷蔵庫なのに霜がついてしまったときは、まず、扉が半ドアになっていないか確認しましょう。扉が閉め忘れたままになっていたり、半ドア状態になっていたりすると、外部から暖かい空気が入ってしまい、霜が発生してしまうことがあります。

パッキンに汚れや変形はない?

冷蔵庫のパッキンとは、冷蔵庫の扉と本体の隙間を埋めるためのゴムのような柔らかい部分のことです。通常灰色をしていることが多いです。この部分がきちんと冷蔵庫に密着せずにスキマがあいていると、霜が発生してしまうことがあります。

この部分に調味料やごみなどがついてしまっていないか確認しましょう。また、波打っていたり、変形していたりしていないかも確認しましょう。

パッキンがはずれかかっていたら?変形していたら?

パッキンがはずれかかっている時は、パッキンが付いている溝に向かって、指で押し込んでみましょう。もとの位置に戻ることがあります。変形や波打ったりしている時は、ぬるま湯(40℃くらい)につけたタオルで、変形している部分をあたためると、もとに戻る場合があります。

冷気の吹き出し口に霜が付いていとき

自動で霜取りをする機種なら、冷気の吹き出し口に普通は霜がつきません。吹き出し口に多量の霜がついているときは、霜取りがうまくいっていない可能性があります。取扱説明書や、メーカーのホームページなどに載っている修理相談窓口に相談しましょう。
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庫内に霜がいっぱい付いているとき

自動で霜取りをする機種なのに、庫内に多量の霜がついているときは、霜取りのヒーターがうまく動作していない可能性があります。その場合は、取扱説明書や、メーカーのホームページなどに載っている修理相談窓口に相談しましょう。

冷蔵庫の霜取りの方法

「直冷式」の冷蔵庫の場合は、定期的に霜取りをしなくてはなりません。自分が購入した冷蔵庫がどちらか分からない場合は、取扱説明書をチェックしましょう。霜取りが必要であれば書かれています。

1ドアと2ドア(一部の機種)の霜取り時期のめやす

「直冷式」の冷蔵庫の霜取りの時期のめやすはどのくらいなのでしょう。一般的には、冷却器に約1cm以上の霜が発生した場合には、霜取りが必要です。可能なら霜取りをまめにしたほうが、効率よく庫内を冷やすことができるので、電気代も節約できて環境にもやさしいです。

霜取りの手順

冷蔵庫の霜取り自体は面倒なだけで、とくに難しくはありません。基本的には電源を切りプラグを抜き、扉を開けるだけです。詳しくは以下のような手順で行います。

冷蔵庫(冷凍庫)の中身を空にする

できれば霜取りの直前に冷蔵庫の食品を少なめにしておいたほうがいいですが、毎回そうもいきません。

あらかじめ氷を多めに作っておくか保冷剤を冷やしておき、買い物をするときに使う保冷バッグに入れ、その中に食品を入れるとよいです。氷の場合は溶けると水食品が浸しになってしまうので、ナイロン袋に入れてから保冷バッグに入れましょう。

冷蔵庫の電源を切る

取扱い説明書を読み、霜取りモードや除霜モードがあるタイプの冷蔵庫の場合はセットします。ない場合の冷蔵庫は電源を切ります。手の届く範囲にあるなら、プラグも抜くようにしましょう。

冷蔵庫の周りにタオルをしく、バケツを用意しておく

霜が溶けはじめたら、どこが水浸しになりそうかを考えて、そこにタオルを敷きつめます。霜の量が多い場合は想像以上に水が出ますので、タオルをしぼるためのバケツを用意しておきます。

冷蔵庫の扉を開ける

冷蔵庫の扉を開けてしばらく放置します。霜が溶けはじめると、タオルが水を吸収しきれずにまわりが水浸しになる場合がありますので、ときどきチェックしてタオルをしぼりましょう。

霜を効率よくはがすにはヘラが!

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霜を効率よくはがすには、どんなことに気を付ければよいのでしょう。霜をはがすときの道具や使い方についてご説明します。

霜をはがすときの注意点

霜を早くはがして冷蔵庫を使用したいと、あせってしまう方もいるのではないでしょうか。急いではがそうとして、アイスピックなどで霜をつついてしまうと、庫内を傷つけてしまうことがあります。

最悪の場合配管にささって、冷媒ガスが漏れてしまう可能性もあります。

ヘラを上手に使おう

霜取りが必要な冷蔵庫には、あらかじめヘラが付属していることも多いです。付属していない場合は、先が平らになっているヘラで、角が丸く、プラスチック製のもの(傷をつけないもの)がよいです。

ホームセンターなどで探してもよいですし、インターネットで「冷蔵庫+霜取り+ヘラ」などで検索するとでてきます。

ヘラを使う時は、ある程度霜が溶けてからにしましょう。カチコチのときにむりにはがそうとしても、疲れるだけで効率がよくないです。

急ぐ場合はドライヤーで

急ぐ場合はドライヤーをあてると、早くとかすことができます。とはいえ、急いでいないなら、水浸しにならないようにだけ注意してある程度放置しておく方が、あるところでガバッとはずれて、力もいらず、楽に霜取りをすることができます。

上手に霜取り、面倒な方は冷蔵庫選びに注意

いかがでしたか。今回は冷蔵庫の機能を十分に発揮させるためには、霜取りが大切であること、霜取りの方法についてまとめました。

また、自分で霜取りが必要な冷蔵庫と、自動で霜取りをしてくれる冷蔵庫の冷却方式の違いと、そのメリットデメリットについても述べてきました。必要な情報を知って、かしこく冷蔵庫を選び、使いこなしてください。
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