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【部品別】失敗せずにエアコンを自分で取り付ける方法|真空引き

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エアコンを失敗せずに自分で取り付けるには?(事前準備)

エアコンを自分で取り付ける前に、いくつか準備しておくことがあります。せっかく自分で取り付けたのに、動かなかったり故障してしまったらくたびれ損です。自分で用意できるのもあれば、住宅会社と相談して用意したほうがいい場合もあるので、自分で取り付ける前に一度確認をお勧めします。

取り付けるときに気をつけること

配管穴(※重要!)

エアコンは室内機と室外機を冷媒管でつなぐ必要があります。そのためには、室内から室外へ冷媒管を通す配管穴を開口しなくてはいけません。エアコン本体は自分で取り付けられても、配管穴の施工は家の構造体を損傷させたり、断熱性能を低下させる危険があります。

貫通用の工具も高価で危険なので、エアコンを自分で取り付ける旨を住宅会社の方に相談し、極力配管穴を準備してもらったほうが良いでしょう。

建売住宅は、クーラーキャップなどで既に住宅会社が用意していることがほとんどです。その場合、取り付け位置に制限が出てしまいますが、配管穴は利用して自分で取り付けることができます。

エアコン用コンセント(※重要!)

エアコンは電気で動きます。もちろん常識ですが、忘れがちなのはコンセントです。エアコンは使用電力が大きく、専用の回路を必要とします。新しく家を建てる場合は、エアコン用のコンセントの設置を忘れずに住宅会社へお願いしましょう。

建売住宅は配管穴と同じように住宅会社が用意してくれます。ただし、コンセントのボルト数に注意です。一般的に大体12畳用のエアコンから200ボルトの電源が必要になるので、コンセントの容量を確認し、見合うエアコンを自分で取り付けましょう。

※電気工事がどうしても伴う場合は、必ず有資格者の方に施工を依頼してください。

取り付け時に必要な道具と部材

■部材
・冷媒管(2分3分または2分4分)※
・電線※
・配管化粧カバー
・室外機用の脚架台
・フレアナット
・ねじ
・ビニールテープ
※冷媒管と電線はエアコンによって使用できる規格が変わりますので、自分で取り付けるエアコンがどの規格を使用するのか、事前にチェックが必要です。

■道具
・インパクトドライバー
・パイプカッター
・フレアツールまたはフレアカッター
・ダクトカッター
・真空ポンプ、真空ゲージ
・水平器

すべて通販やホームセンターでお手軽に購入可能です。必要なものがそろったら、早速自分で取り付けてみましょう。

施工説明書の確認を

施工説明書は必ずついてくる

エアコンには取扱説明書とは別に、必ず施工説明書も同梱されています。自分で取り付ける場合も、基本的にはその手順にのっとって取り付ければ問題ありません。そのため、詳細な施工手順は割愛しますが、ここでは各部材ごとに失敗にくくなる手順を紹介します。

エアコンを失敗せず自分で取り付けるには?(部材別)

事前準備を終えたら早速取り付けです。ここでは、エアコンを自分で取り付ける際に注意すべき点を部材別に紹介します。つまずきやすい点や失敗しやすい点のフォローにぜひご活用してください。

エアコン本体を取り付けるには

配管ルートの設定

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第一に、冷媒配管のルートを決めましょう。できるだけルート上に障害物がなく、まっすぐ配管を下ろせる場所が最適です。曲がりが発生する場合は極力少なくした上で、勾配をつけてください。排水用のドレンホースの詰まりや逆流の原因になります。

室内機の取り付け

配管ルートが決まったら、次は室内機の取り付け位置です。高さは床面から約2m程度が目安です。ただし、室内機には上下左右に必要な離隔があります。施工説明書に記載がありますので、考慮したうえで位置決めしましょう。

※正常に冷暖房ができなくなる恐れがあるので、必要離隔は必ず守ってください。

取り付け位置を決めたら背板を取り付け、フレア加工した配管を繋ぎ、室外機を設置しましょう。このとき、背板に水平器を当てて傾きがないかチェックすれば、あとから傾きを直さずにすみます。

室外機の置き場所

次に室外機の置き場所です。室外機にも必要離隔がありますので、離隔を守りつつなるべく平面に設置しましょう。室外機にも水平器を当て、水平を確認したら、配管を接続して完了です。

※正常に冷暖房ができなくなる恐れがあるので、必要離隔は必ず守ってください。

配管カバーを取り付けるには

配管カバーの敷設

配管カバーにはカラーバリエーションが豊富ですので、外壁に合わせて選べます。取付け時はビスで外壁に固定するので、あらかじめ設定した配管ルートに沿って、まっすぐ取り付けましょう。

配管カバーを取り付けるタイミングは、配管ルートを決めてすぐがベストです。配管を露出させたままですとカバーの敷設がしにくくなりますので、事前にカバーの固定は済ませたほうが無難です。

自分で取り付ける場合、ここで忘れがちなのは配管カバーの大きさです。使用する配管の大きさを確認して、きっちり収まるカバーを準備してください。

配管カバーの敷設が完了したら、カバーに沿って配管を流し、配管を約30cmの間隔でテープ巻きにしていきます。こうすることで、化粧カバーを被せる際に被せやすくなります。

ジャバラ配管

エアコンの配管は大抵、エンドキャップ以降は配管が露出したまま室外機につながります。しかし、それでは見栄えがよくないありません。せっかく自分で取り付けるのですから、もっと見栄えよくする方法で取り付けてみましょう。

それがジャバラ配管という部材で、これもホームセンターなどでよく販売されています。簡単に室外機までのつなぎの配管を隠せるので、自分で取り付ける際はぜひ活用してみてください。

エアコンをガス漏れせずに自分で取り付ける方法とは?

エアコン不調の原因は大抵ガス漏れです。ガス漏れは取り付け時の施工が原因となる場合もあります。ただし、しっかりとポイントを抑えればガス漏れは全くおきません。ガス漏れを起こさないようなポイントをまとめましたので、ご紹介します。

ガス漏れの原因とは

ガス漏れの原因の大部分は、フレアナットのまじ締め不足です。次点で真空引きの不足でしょう。この二点は、どちらも取付け時の工事が原因です。ガス漏れはエアコンの能力低下に直結する問題です。エアコンを自分で取り付ける時は、触れナットと真空引きの二点に特に注意してみてください。

フレアナットで失敗しないように

フレアナットのまじ締め不良は、フレア加工が不十分だった、もしくはフレアナットがしっかり締め切れてなかったかのどちらかが原因です。

フレア加工はできるだけなめらかでゆがみの無い加工を目指し、フレアナットはこれでもかと言うくらいしっかりまじ締めを行ったほうがいいでしょう。接続を行った後に、接続部分を目と手でチェックし、がたつきや隙間ができていないか確認することが大切です。

真空引きで失敗しないように

真空引きはエアコンの配管内に不純物などが残らないようにする作業です。ガス漏れ以外にも故障の原因になるので、施工説明書や真空ポンプの取扱説明書どおりに行いましょう。

最初はメーターから目を離さないようにして、真空引きの最中は不用意に配管やエアコン本体を触らずにしておくことがコツです。また、真空引きの細かな手順を記載しているサイトも多くありますので、そちらを事前に参照して予習をしておくこともです。
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エアコンを自分で取付けするとメーカー保証がつかないの?

エアコンのみならず、家電品で心配なのは故障時の保障です。エアコンは設置にどうしても工事が必要なので、工事を自分でやってしまったら保障への不安があります。ですが、心配ありません。万一の場合、自分で取り付けても保証がつく方法があるのでご紹介します。

メーカー保障はつく!

結論から言うと、エアコンを自分で取り付けても、メーカー保障は問題なく適用されます。ただし、工事の内容によっては保障対象外になる場合もあり、注意しなくてはならないことが何点かあります。

施工不良による故障

・配管の曲がり勾配をつけずにエアコン本体へ水が逆流し故障した。
・真空引きが不十分だったため、エアコンのコンプレッサーなどが故障した。
・取付け時の扱い不良でエアコンを破損してしまった。

これらは全て工事が原因で起こった故障であり、たとえ保障期間内でも保証がつかないこともあります。自分で取り付ける場合は、それに留意して取り付けたほうがよいでしょう。

メーカーの施工要領外の工事

・施工説明書に記載してある離隔を守らずに取り付けた。
・仕様書にある使用環境を守らなかった。

基本的に施工説明書や仕様書を確認し、それどおりに工事すれば問題無いありません。しかし、見落としなどがあれば万一の可能性もありえますので、自分で取り付ける際は必ず説明書の類には目を通し、規約を守るようにしましょう。

エアコンは自分で取り付けられる!

エアコンは必要な道具と部材さえあれば、自分で取り付けられる家電製品です。手順も施工説明書に詳しく記載されており、もし迷うことがあってもインターネットや書籍で詳しい取付指南がありますので、コツをつかめばDIY感覚で取り付けられるでしょう。

エアコンを自分で取り付けられる環境があれば、ご紹介した失敗しない準備と施工ポイントを参考にぜひチャレンジしてみてください。
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