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【種類別】ハオルチアの育て方|多肉植物/オブツーサ/万象

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種類別多肉植物ハオルチアの育て方

ユリ科(ツルボラン科)ハオルチア属は、葉先に透き通った窓があるのが特徴的です。光が透き通った窓はガラス細工のようで、の品種です。他にもとがった葉でシャープな印象をもつ品種もあり、約500種以上のハオルチアが存在するといわれています。モノによっては高値で売買されているものもあり、話題の多肉植物です。

ハオルチアには軟葉系、硬葉系と2種類の品種があります。軟葉系の代表はオブツーサです。葉がやわらかい品種となっています。硬葉系の代表は十二の巻で、固い葉が特徴的な品種です。

今回は育て方が簡単で手間いらずと話題の多肉植物ハオルチアの育て方について、ご紹介していきます。

オブツーサの育て方

軟葉系のハオルチア「オブツーサ」、和名は「雫石」です。和名のとおり、透き通った葉先と雫のような葉の形が特徴的なハオルチアです。ハオルチアの中でもダントツのがあります。

オブツーサの育て方は、生育期の春秋に土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。基本的には室内管理をしますが、春秋の午前中だけ日の当たる場所で日光浴をさせてあげると、すくすくと成長してくれます。夏は直射日光は避け、風通しのよい半日陰の場所です。高温多湿が苦手なので、夕方の気温が下がった時間帯に水を軽く与えてあげましょう。

冬には絶対に当てず、5℃以下になる場合は室内で管理してあげましょう。基本的に寒さや暑さにはあまり強くないので、育て方に不安がある人は日当たりがよく風通しのよい室内で育ててあげると、すくすく成長していきます。

万象の育て方

硬葉系ハオルチアの「万象」は、表面を平らに切ったような葉が象の足に似ているところから、万象という名前がつけられました。他のハオルチアに比べて高値で取引されている品種ですが、斑入りになると価値も跳ね上がりマニアにはたまらない品種です。

万象の育て方は、ハオルチアの中でも難易度が高めです。自生地では葉の表面だけを地面から出して、日光浴をしています。日本の気候では土に埋めてしまうと、加湿ぎみになってしまうので葉全体を出して栽培します。

加湿を好みませんが、乾燥しすぎる環境も苦手です。排水性が高く保水力のある多肉植物用の土を使用しましょう。ハオルチアの中では珍しく成長がのんびりしているところがあるので、一度ダメージを与えてしまうと修復するのに時間がかかってしまいます。ハオルチアの育て方のコツがわかってきたら、手を出してみていいでしょう。

王扇の育て方

硬葉系ハオルチア「玉扇」の原産地は南アフリカです。万象と少し似たような容姿をもっていますが、扇を広げたような形をしていることから玉扇と名前がつけられました。

玉扇の育て方は、強い日光に長時間当たっていると葉が赤茶色に焼けてしまうので、午前中のみ太陽に当たる明るい日陰、風通しのいい場所で管理してあげます。逆に日光の当たらない環境で管理しすぎると、葉が細長く徒長してしまいます。生育期である春と秋に数時間直射日光に当てて、株をしめてあげるのもいいです。

日当たりのよい室内で管理するのもいいですが、その場合は風通しのいい場所で蒸れないよう気をつけましょう。空調の効いていない暑い室内だと蒸し暑さで溶けてしまうこともあります。春と秋は土が乾いたらたっぷり水を与え、梅雨以降の蒸し暑い季節は涼しい時間帯に軽く水やりする程度にしましょう。万象同様、ハオルチアの中では成長がのんびりした品種です。

レツーサの育て方

軟葉系ハオルチア「レツーサ」。オブツーサに比べて葉先が尖っていてスタイリッシュな印象のハオルチアです。葉先の窓にはうっすらと筋模様も入っていて、オブツーサとは違う楽しみ方ができます。またレツーサは交配種が非常に多く、色々な姿を見せてくれます。有名なものだとキレイな斑が入った「寿」などがあります。

レツーサの育て方は、強い日差しの当たらない比較的日当たりのいい場所で管理してあげましょう。また雨に当たってしまうと葉と葉の間に水が溜まってしまい、葉が溶けてしまう原因になってしまいます。雨の当たらない場所に置いてあげましょう。水やりは土の表面が乾いてから2日ほど経ってから与えます。与える際はたっぷりとあげてください。

冬は5℃まで耐えることができます。5℃以下になる場合は室内に移すか寒さ対策をして冬越しを手助けしてあげましょう。育て方はハオルチアの中でも簡単な方です。

京の舞の育て方

軟葉系ハオルチア「京の舞」は、明るい緑色の葉がロゼット状に育っていきます。紅葉シーズンには葉の先がピンク色になり、とてもキレイです。暖かい季節には白ピンクの花を咲かせ、1年中見どころのあるハオルチアです。生育も早く丈夫なので、育て方に神経質にならなくても育ってくれるハオルチア初心者にも品種となります。

京の舞の育て方は、基本的に強い光を必要としないので雨の当たらない軒下や室内の明るい日陰で管理します。生育期の春と秋には、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。休眠期の夏と秋には、水やりを控えめにしましょう。冷暖房の効いている室内で管理する場合は、断水せずに1年を通して水やりをして成長させることも可能です。

育て方に不安があっても、どんどん子吹いてくれる品種なので1度栽培してみると自信がついて楽しくなってきます。

オブツサートゥルンカータの育て方

軟葉系ハオルチア「オブツサートゥルンカータ」は、原種のオブツーサより葉の色が濃く小さめの品種です。一見するとオブツーサと違いが分からず、オブツーサとして流通している場合もあります。

オブツサートゥルンカータの育て方は、直射日光に弱いので明るい場所で管理しましょう。しかし日光が足りないと細長く徒長してしまい、ハオルチアの丸い特徴的な葉がなくなってしまいます。午前中の柔らかい日差しに数時間当てて日光浴させてあげるのもいいでしょう。

基本的には用土が乾いてからたっぷりと水を与えます。室内管理など環境によっては、休眠期である夏冬にも1.2週間に1度水を与えても大丈夫です。育て方も簡単で水を好む品種のハオルチアなので、根腐れしない程度に水やりをしてあげるとぐんぐん成長してくれます。

竜鱗の育て方

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硬葉系ハオルチア「竜鱗(りゅうりん)」は、名前のとおり葉に竜の鱗のような模様が入った力強い印象のハオルチアです。ハオルチアでは珍しい三角葉のロゼットです。塔のようにどんどん上に連なって成長していきます。

竜鱗の育て方は、他のハオルチアに比べて葉焼けしまった場合とても目立ってしまうので、直射日光に気をつけます。真冬の5℃以下でなければ寒さにも比較的強いので、半日照の場所で管理してあげましょう。夏の高温多湿にはとても弱いので、夏場は室内の風通しのいい場所で管理しましょう。

ハオルチアは1ヶ月水やりをしなくても枯れることはない、とても丈夫な品種ですが綺麗なロゼット状を保つことができません。そのため育て方は少々難しめ。用土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。またハオルチアの根は、見た目以上の太さなので深めの鉢に植えてあげると、根詰まりを防ぐことができます。

ハオルチアの季節別育て方

ハオルチアは比較的強い品種のため、大体が同じ育て方をしても問題はありません。中には繊細な子もいるので、あらかじめ調べておくといいでしょう。

どのハオルチアにも共通する、季節別の育て方についてご紹介していきます。

ハオルチア~春の育て方~

春の育て方は、まず春は生育期となるので用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。目安としては1週間から10日に1回程度です。ハオルチアはちょろちょろと細い根ではなく、下にしっかりと根を張るタイプなので、鉢穴から水が出てくる程の水を与えます。冬の終わりの3月ごろから徐々に水やりを開始するといいでしょう。

春になると種類によっては花を咲かせてくれるものもあります。しかし花が咲くということは、葉から栄養をもらっているということです。ハオルチア本来の葉を楽しみたいのなら、花芽が出た時点で取り除いて、葉の栄養不足を回避するといいです。

ハオルチア~夏の育て方~

夏の育て方は、休眠期に入るので断水します。しかし室内管理で常に涼しい環境で管理している場合は、休眠期には入らないので用土が乾いたら水を与えます。それでも2週間に1回程度で少し乾燥ぎみに育てます。室内で育てる場合は、空調が直接当たらないように気をつけましょう。

外で管理する場合は、強い日差しに当てないようにしてください。ハオルチアは直射日光がとても苦手です。風通しいのよい明るい日陰で管理するといいでしょう。育て方に不安がある人は、夏は室内で管理するのが1番安心できます。

ただし室内管理だと休眠期に入らないので、日光不足になると徒長してしまいます。午前中の柔らかい日差しのときに数時間日光浴をさせてあげると、徒長を防ぐことが可能です。

ハオルチア~秋の育て方~

秋の育て方は、春と同じで生育期になりますので、用土が乾いたらたっぷりと水を与えてあげましょう。秋といっても暑い日が続く場合もあります。そういったときは、風通しのよい半日陰で管理してあげます。

植え替えをなかなかしていない、最初に植えた鉢より大きくなってしまったというときには、この時期に植え替えをしてあげましょう。株より一回り大きい鉢に植えてあげると、ハオルチアはどんどん子株を増やして成長してくれます。

最近では秋もよく雨が降ることが多くなってきました。ハオルチアは高温多湿にとても弱いので、雨のあたらないところで管理してあげましょう。

ハオルチア~冬の育て方~

冬の育て方は、夏と同じで休眠期に入るので、気温が5℃以下になったら室内に取り込みましょう。外で管理しなくてはいけない場合は、防寒対策をしないと葉に溜めている水分が多いため、簡単に凍ってしまいます。また外管理の場合は、断水をします。室内管理で常に暖かい環境にいれる場合は、2週間に1回程度の水やりをしましょう。

真冬の窓際は暖房をつけている状態でも、気温がとても低くなっています。なかなか土が乾かないこともあります。そういったときは一旦水やりを中断し、風通しのよい場所に移動してあげましょう。

まずは考えすぎずに楽しんで育てよう

育て方に不安がある人もまずは楽しんで育ててみましょう。案外育て方を全く知らないでほっぽいているハオルチアの方が、ぐんぐん成長していくなんてこともあります。どんな植物でもそうですが、気にかけすぎてしまうと枯らしてしまうなんてこともあるでしょう。多肉植物は毎日の手間がかからないと有名な植物です。

育て方を気にするのは、綺麗に育て上げたいと感じ始めてからでも遅くありません。最初は様子見しながらほっとき気味に育てるのが成功するコツだったりします。そしてハオルチア愛好家の人は世界にたくさんいます。SNSで繋がり、各々の育て方を参考にするのもいいでしょう。ハオルチア友達を作って、楽しい多肉ライフを送ってみるのはいかがですか。
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