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【種類別】ハナミズキの育て方|種/苗/プランター/枯れる

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種類別ハナミズキの育て方

ハナミズキはミズキ科の落葉樹で、アメリカから来た品種です。花のように見えるものは総苞片(そうほうべん)で、あじさい等と同じように色づいた葉が大きくなり、花のように見えます。秋になると葉が紅葉し美しい事から、街路樹として植えられている種類です。

ハナミズキは4~10m位に大きく育ち、横に広がって成長するため、植える場所には広いスペースが必要です。どの種類も寒さと暑さに強く、乾燥にも強い木です。沖縄から北海道まで広い地域で育てられますが、沖縄や九州・四国などの温暖な地域は、冬季の休眠が不十分になって育成が悪くなる傾向があります。また、北海道北部は冬越しが難しいといわれています。

チェロキーチーフ

一番多く見かける品種で、街路樹や記念樹として庭に植えられるピンク色のハナミズキです。若木のうちは、幹がまっすぐのびて円錐形に育ち4~10mのビックサイズに育ちます。北海道や沖縄でも育ち、幅広い地域で親しまれています。

開花時期は4~5月、樹勢が強く、暑さにも寒さにも強く育てやすいハナミズキでしょう。大きくしたくない時は、芯を止める育て方をすると4m位のサイズになるでしょう。

ステラピンク

ステラピンク種は、ハイブリッドハナミズキと呼ばれる新種です。ハマミズキとヤマボウシの交配種で、うどん粉病に強く耐寒性があります。成長が早く、花付きが良いのが特徴です。

植えつける場所は、西日の当たらない場所で、午前中だけ日光が確保できる場所が最適です。地植えは植え付け直後にたっぷりと与え、真夏だけ水切れに注意します。肥料は2月に1回、8月下旬~9月に1回油粕と骨粉などを与える育て方です。

ハナミズキの花が咲かない時の育て方

ハナミズキの花が咲かない原因は、木が成長途中であることが多いでしょう。ハナミズキは、花を付けたり実を付けたりするにはエネルギーが必要です。成長過程にあるハナミズキは、エネルギー不足で花を付けるまでに至ってません。

苗から植えたハナミズキは、枝や葉を伸ばすことにエネルギーを使いますから、花を付けるまでには年数がかかります。他の原因は、日当た来が悪いと花付きが悪くなります。長く伸びすぎた枝は、手入れをして日当たりを確保する育て方をします。

定期的に肥料を与え、花を多くつけた年は6月に肥料をプラスします。すると翌年も多くの花を付けて楽しませてくれるでしょう。

ハナミズキを枯らさない育て方

ハナミズキが枯れてしまう原因は、水の与えすぎが考えられます。鉢植えなどで育てていると、必要以上に水を与えすぎて根腐れをおこします。必ず、水はけの良い土を使い、土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。

地植えは植え付け直後に与えたら、真夏に与える程度で水やりはほとんど必要ありません。特に冬の時期は、乾燥気味で問題ないでしょう。地植えをした場合、雨上がりに水たまりができるような場所では枯れてしまいます。

水はけが悪い場所は、客土をするか良く耕して腐葉土を十分にすくこむ育て方をしましょう。

ハナミズキを病気から守る育て方

うどんこ病

うどんこ病の症状は、ハナミズキの葉にうっすらと白いカビの斑点ができています。進行してくると、白い斑点が葉の前面に広がり、白いうどんこをかけたように見えます。うどんこ病は、多くの野菜や植物に発生する病気です。

春先から秋にかけて発生しやすく、雨や多湿で発生すつカビの病気と違って、乾燥していても発生します。特に発生しやすいのは、晴れと雨が交互に繰り返される天候の時です。ハナミズキが発病すると、冬に症状が見られなくても翌年同じ場所で栽培すると発病する事があります。

病気になったら、殺菌剤の散布をする育て方をします。ハナミズキが前年に発生した時期にあわせて散布すると効果的でしょう。薬液は地面に近い部分を重点的に散布して、葉の裏も丁寧に散布する育て方です。

とうそう病

ハナミズキは、とうそう病にかかりやすい樹木です。葉や花弁の部分にカサブタ状の茶色い傷ができます。とうそう病を発病すると治療法はありません。予防策として、前年発病した葉や小枝は芽が出る前に切ることです。そして、薬剤を予防的に散布する育て方をします。

テッポウムシ

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テッポウムシは、ハナミズキの幹内部に親友して内部を食い荒らす虫です。株元におがぐずのようなものを見つけたら、この虫を疑った方が良いです。侵入した穴を見つけて、針金を指し込んで刺します。

薬剤を使用する場合は、穴に注入して蓋をする方法もあります。この虫は、樹勢の衰えた幹に産卵しやすいので、樹勢を強くすることが予防に繋がります。ハナミズキの幹の周りは常に清潔にして、落ち葉や枯れ木枝の清掃をすると良いでしょう。

コウモリガ

コウモリガは、4月から7月に幼虫が発生します。ハナミズキの幹や茎の中に幼虫が入って、トンネル状に食い荒らします。予防策は、幼虫が樹木に入る前にハナミズキの周りの雑草を取ることです。

発病したら、駆除剤のスミチオン乳剤を穴に入れて塞いだり、ティッシュに染み込ませて穴に差し込んで駆除します。

アメリカシロヒトリ

ハナミズキの枝先に糸を張って巣を作り、毛虫が住みつきます。毛虫は時々巣から出てきて、葉を食害します。成虫は白い蛾になり真夏に発生します。そして、葉っぱに産卵して増え続けます。

予防策は、落ち葉の下で越冬しているさなぎを見つけたら駆除する事です。ハナミズキの木の周りは、常に清潔に保ちます。幼虫が小さいうちは、1週間おきに2~3回薬剤を散布して駆除する育て方をします。

ハナミズキの種からの育て方

ハナミズキの種は、秋に赤く熟した果実を採って、果肉の部分を取り除いて綺麗に水洗いします。冷蔵庫で保存し、2月ごろに水はけの良い土に蒔いて、薄く土をかぶせる育て方です。花が咲くサイズになるまで6~7年かかりますから、気長に育てたい人に向いています。

ハナミズキの苗木からの育て方

ハナミズキの苗は、落葉後の10月下旬から11月、2月下旬から3月に植えます。寒冷地は10月下旬に行ってもかまいませんが、根が張りやすい春の方が良く育つでしょう。苗を購入したら、根鉢より2~3割大きく穴を掘り、底に腐葉土を入れて、緩効性化成肥料を適量入れた土と混ぜます。

よく耕したら、根鉢を少し崩して苗木を置きます。根と土の間に土を入れたら、水を与え棒でつつき馴染ませます。根が完全に隠れるまで土をかぶせる育て方をします。植穴の周りに盛り土をして水をたっぷり与え、最後に支柱をたてます。

ハナミズキは、放任しておいても樹形が整う樹木です。庭に広いスペースがあるなら、自然な育て方をします。小型に育成したい場合は、落葉後に見やすい高さの主幹頂部を切り詰める育て方をします。混みあった枝や絡み合った枝は、分岐点の上から切る育て方をします。

ハナミズキの盆栽の育て方

ハナミズキは、盆栽として育ることもできます。盆栽の水やりは春から秋は1日1回、冬は3日に1回です。4月ごろに植え替えをして、用土は赤玉土を使用する育て方です。植え替える鉢のサイズが同じ大きさなら、全体の根を2割切って植えます。植え替えは、3年位1回程度でかまいません。

盆栽のハナミズキで使用する肥料は、10cm径の鉢で化成肥料3~4個を鉢の隅に置きます。4月ごろに与え、植え替えをした時は半月後に施します。毎年春先に剪定を行い、樹形を整えます。長く伸びすぎた枝を1~2節を切ります。花芽は太い枝に付きますから、花芽を鑑賞するなら何年でも枝を切らない育て方をします。

日当たりの良い所に置いて鑑賞し、コンパクトなサイズなので、庭が狭い場合もハナミズキを育てられます。

ハナミズキの鉢植えの育て方

ハナミズキを鉢への植え付けや植え替えは、3月に行います。草丈が80cm前後なら、6~7号鉢に植える育て方をします。植え替える時は、一回り大きな鉢を用意して、鉢からハナミズキを取り出して根鉢を崩します。

根はあまり切らないようにしますが、長いものは切り詰めます。鉢底にネットを敷いて、中粒赤玉土や大粒のゴロ土、鉢底用の石を入れます。用土は、小粒赤玉土7:腐葉土3の割合で配合したものを使う育て方です。しっかりと植えつけたら、鉢底から流れる位、たっぷりと水を与えます。

水やりは、土が乾いたら与え、夏は朝と夕与えます。肥料は、2月まで元肥として骨粉入りの発酵済み固形油粕を施します。花が咲いた後の8月下旬~9月に、元肥として同じ肥料を与える育て方です。

ハナミズキの挿し木の育て方

ハナミズキは、挿し木をして増やす事ができます。6月ごろに新しく出た枝を10cm位切り、赤玉土に挿します。挿し木は発根率があまり高くなく、成長も遅いのであまりできません。

ハナミズキを増やすなら、接ぎ木がです。種から育てたハナミズキを2~3年育てて、台木用の木として利用しても良いでしょう。3月ごろに接ぎ木を行い、株がしっかりと根ずくまで、全体を腐葉土や土で覆い乾燥を防ぐ育て方をします。
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日常の手入れ

ハナミズキの木が若いうちは、枝が良く伸びて勢いがあります。長くなったら、徒長枝や花芽の付いていない枝を12~2月に切り落とします。枝を切る時は、枝分かれしている付け根の部分から切るようにする育て方です。

この時、丸みを帯びた花芽が枝先に付いている部分は、切らないようにしましょう。ハナミズキは自然に樹形が整うので、大がかりな手入れは必要ありません。大きく育つと枝の伸び方が緩慢になって、小枝にたくさん花を付けるようになります。

内側に向いている枝は3年くらいで落ちますから、早めに切ってもかまいません。株元から伸びてきたこばえは、早めに切ってしまいましょう。ハナミズキの手入れは、初心者には少し難しいです。ある程度慣れてきたら行うと良いでしょう。

ハナミズキの育て方に必要な肥料

ハナミズキの肥料は、2月に1回、8月下旬から9月に1回施す育て方です。油粕と骨粉などを混ぜたものを与え、主成分は花付きが良くなるリン酸を含んだものが良いでしょう。株元に数か所穴を掘って埋める育て方です。

鉢植えで育てている場合は、肥料は2月までに元肥として、骨粉入り発酵済みの固形油粕を施します。花が咲き終った8月下旬から9月にも同じ肥料を施しましょう。

ハナミズキは害虫に気を付けよう

ハナミズキは剪定の必要もなく、綺麗な形を保って美しい花を咲かせます。花が終わると紅葉が楽しめますから、とてものある樹木です。育て方も手がかからず、植える場所によって小さく育てることもできます。

1つだけ注意したいのが害虫の発生です。ハナミズキの周辺は清潔に保つことで予防になりますから、こまめに掃除をすると良いでしょう。綺麗な花を咲かせるためにご紹介した育て方で、ハナミズキを大きく育てましょう。
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