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【種類別】ユリの育て方|球根/ムカゴ/プランター/室内

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種類別ユリの育て方

ユリは存在感があり華やかで、プレゼントなどにも喜ばれる花です。も高く、多くの種類のユリが日本でも育てられています。観賞用や贈り物などに、自分でユリの育て方を実践してみましょう。

ユリの花の育て方を知って知識を深めるとともに、育てることの楽しさや美しく咲いたユリを大切にすることで穏やかな時間を過ごすことができます。まずはユリにはどのような種類があるのか、またどのような育て方があるのかご紹介します。

オリエンタルハイブリッド系

オリエンタルユリというのは、日本だけに自生している固有種である6種類のユリを交配させて生まれたユリの品種のことを言います。日本原産のユリはヤマユリ、ササユリ、オトメユリ、タモトユリ、ウケユリ、スカシユリの6つです。

球根選びをきちんとすれば育て方は難しくはありません。オリエンタルハイブリッドは日陰での栽培が適しています。日陰過ぎても茎が柔らかくなってしまうので注意が必要です。やや酸性の土を好みますので石灰やピートモスを使ってpHを調整しましょう。

シュガーラブ

シュガーラブは名前のとおり優しいピンクとホワイトの色をした花で、コンパクトな草丈でブーケのように鉢植えで楽しむことができます。インテリアとしても楽しむことができるサイズですので鉢植えでの育て方がです。日当たりがよく風通しの良い場所を好むため、水はけのよい土を選んで育てましょう。

ソルボンヌ

オリエンタル系のユリであるソルボンヌは大輪で柔らかいピンク色の花が咲きます。香りも強く背丈も高いユリです。オリエンタルハイブリッド系ですので同じように水はけの良いやや酸性の土を選んで栽培しましょう。

モナリザ

モナリザは母の日のギフトなどでのある品種です。白い地の色にピンクの筋が印象的で、ふんわりとした香りがする大きな花は室内に飾れるほどの草丈であるため管理がしやすいユリです。プレゼントでもらったユリでもきちんと管理すれば次の年にも花を咲かせることができます。

カサブランカ

オリエンタル系の代表ともいえる花で真っ白で大輪の美しい花を咲かせます。香りも強く一週間ほど咲き続けます。つぼみがたくさんある場合は長くカサブランカを楽しむことができます。弱アルカリ性の土を好むので腐葉土と苦土石灰を混ぜた土を作ってあげましょう。

植え替えをする時には球根を殺菌剤につけて殺菌しておきましょう。ウイルスなどに浸食されないように掘り起こしから根の取り除きまで手作業で行うことが必要です。地植えの場合、分球するなどの必要性がない場合は掘り起こさなくても大丈夫です。

オニユリ

日本が原産地のオニユリはユリ科の多年草です。草の丈が1メートルから2メートルほどの大型植物で、花は20センチから25センチの香りのある橙色の花を咲かせます。育て方は球根から行いますが、種の代わりに「ムカゴ」と呼ばれる珠芽を葉っぱの付け根に生やします。オニユリはムカゴも球根部分(ユリネ)が食用になります。

育て方のポイントですが、オニユリの球根は乾燥を嫌うため、水はけのよい有機質が多く含まれている土を選んで植えます。粘土質の土は使わないようにしましょう。

テッポウユリ

リュウキュウユリとも呼ばれるテッポウユリは、丈夫な品種ですので、育て方をきちんとすれば栽培しやすいユリになります。水はけのよい土を好み、日当たりの良い場所での生育が向いています。すらっとして美しくひかえめな香りが特徴です。

ササユリ

ササユリは病気にかかりやすく、連作を嫌うため育てるのが難しい品種です。他のユリと育て方に違いはありませんが、地植えの場合でも鉢植えの育て方と同じように毎年植え替えを行う必要があります。植え替えの時には毎回新しい土を使うようにしましょう。害虫対策も忘れずにします。

ユリの球根からの育て方

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ユリは秋に植える「秋植え」の花です。球根での育て方が一般的なので、球根自体は比較的簡単にホームセンターなどで購入することができます。鉢植えで楽しむこともできますし、地植えでもユリの育て方はほとんど変わりませんので、ご自分で都合の良い育て方をするとよいでしょう。

球根の植え付け(地植え)

球根をホームセンターで購入するなどして用意したあとは、いよいよ植え付けですが、時期は10月から11月が適しています。ここでは地植えの場合の育て方をご紹介します。

植え付けを行う前に土を良く耕しておいてください。植え付けを行う場合30センチ以上の深さまで耕しておくことが必要です。ユリは種類によって好む土が違うので注意が必要です。ユリの種類を調べて育てるユリの好む土を混ぜて使いましょう。植え付ける時は球根2個分くらいの深さに植えます。球根を並べて植える時には球根を3個分くらい離して植えるようにしてください。

地植えの時の水やり

ユリは地植えでの育て方の場合、植え付けた時にたくさん水を与えた後はほとんど天気に任せて構いません。天気が続き土が乾いてしまうようなときには乾燥しないようにたくさん水を与えます。

地植えの時の肥料

肥料は植え付けた時にたくさん与えるようにします。ゆっくりと効果がでる肥料を用意し巻いておきましょう。芽がではじめたらもう一度肥料を与え生育を促します。2週間に一回ほどの割合で液体肥料などを与えても大丈夫です。

ユリは球根での育て方が一般的ですが、花が受粉して種をつけることがあります。ユリの花が咲いて鞘の中から種がこぼれます。ユリの種からの育て方は時間がかかってしまうため、1年や2年では花が咲きませんが、長い年月をかけて育てる育て方があります。

ユリの種は長い年月をかけて小さな球根となり、その球根をまた長い年月をかけて肥らせます。ユリの花が咲き終わり、種ができた時は、種が熟し飛び散ってしまう直前に鞘ごと収穫しておきましょう。

種からの育て方ですが、収穫した種は3日から4日程度よく乾燥させます。この時、直射日光などには当てずに日陰で乾燥させるようにしましょう。選別は高い位置から落としてみると軽い種は吹き飛んでしまい重い種は下に真っすぐ落ちます。重さのある種だけを選んで育てましょう。

病気などにかかりやすいユリは種の時に消毒をしておくと病気にかかりにくくなります。12月の中旬ごろ植えます。

植え替えの時期

11月ごろにはユリの花が枯れてしまいます。ユリの花が枯れてしまった後は球根の植え替えを行います。育て方のポイントですが、球根性植物の中でもユリは球根を守る皮がなく、そのため花が枯れたら茎を切り落とし、掘り起こした後は新しい土へと植え替えを行う必要があります。

地植えの場合、ユリの球根の並べた距離によっては植え替えをするのは3年に1度くらいで大丈夫です。植え替えをしない代わりにゆっくりと効く肥料をまいてあげると球根が元気に冬を越すことができます。

ユリの増やし方・分球方法

ユリの増やし方はさまざまですが、分球という方法がもっとも一般的で花がキレイに咲いてくれます。ムカゴなどができていた時には分球するようにして、乾燥しないうちに手早く球根を手で分けます。この方法であれば育て方にも影響はなく、同じ花を咲かせることができます。

ユリのムカゴからの育て方

「ムカゴ」という言葉をご存知でしょうか。ムカゴはオニユリなどの種を作らない種類のユリが、葉っぱの付け根に生やす珠芽の事を指して使う言葉です。種を作らないオニユリは球根の分球の他にムカゴで数を増やしてゆきます。

花の咲く時期に自然に落下するムカゴですが、害虫などから守るためには自然に任せた育て方をしてはいけません。水はけのよい土を選び、土が軽くかぶるほどの深さに埋めます。水は土が乾いてきたら与えましょう。半年ほどで芽が出ますが、花が咲くようになるまでには3年から4年ほどの年月がかかります。

オニユリの他にもムカゴができるユリはカサブランカやコンカドールといった種類の花になります。

ユリの室内での育て方

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ユリは日陰を好む品種もありますが、そうであっても室内での育て方は難しくなります。室内での日照不足の問題や冬の寒さを感じなければ美しい花を咲かすことができなくなってしまいます。

贈り物などでおくられた草丈の短いユリでしたら、涼しい室内で風通しの良いところに飾っておくことができます。花が終わったら屋外へと戻し来年も花を楽しみたい方は球根を植え替えすることをします。

ユリの切り花の育て方

切り花としてユリの花を楽しむ場合、次の年も花を咲かせたい時には葉っぱの部分は残してください。これは球根の中に養分を蓄えるために必要な事なので注意してください。葉っぱが枯れた後に球根を掘りだし植え替えを行うようにしましょう。

早い段階で切り花にすることは球根にとっても悪いことではありません。切り取ったユリの花を部屋に飾ったりして楽しむことができます。

ユリの鉢植え・プランターでの育て方

プランターや鉢植えでの育て方は基本的に地植えの場合と一緒で10月から11月に行います。鉢植えにする場合、育てる鉢の大きさは球根の3倍くらいの直径があるものを選びましょう。もちろん深さも必要なので気をつけてください。

鉢の底には底石を敷き平らにします。育てるユリの種類によって土を変えて育てます。オリエンタル系であれば有機質な土を選び、テッポウユリなどの場合は粘度質の土を選びます。アジアンティック系のユリであれば砂質の水はけがよい土を選びましょう。

球根1コ分の深さのところに植え付けます。浅すぎると育ち方に影響が出ますので注意してください。ユリの球根は乾燥を嫌いますので、鉢植えの場合は水やりは土が乾いていたらその都度たくさん与えるようにしましょう。

肥料

鉢植えの場合でも肥料の与え方は同じで植え付けた時にゆっくりと効いてくるような緩効性の化成肥料を少しだけ与えます。芽が出てきたときにも一度与え、花が咲き終わったらもう一度化成肥料をあたえます。

害虫や病気に注意しましょう

ユリは病気に弱い品種もあります。アブラムシなどのウイルスを媒介させるような虫は見つけたらすぐに駆除しましょう。浸透性の殺虫剤などを植え付けの時にまいておくことも予防になります。病気になってしまったユリが治ることはないため、他の株に病気をうつさないようにユリの株ごと引き抜いて処分しなければなりません。

キレイに咲かせたユリを楽しみましょう

いかがでしたでしょうか。ユリの育て方は比較的簡単ですが、好みの土壌や栽培する種類などによっても難易度は変わってきます。はじめてユリを育てる時は育てやすい花を選ぶと良いでしょう。美しく咲いたユリの花を見ていると感動もひとしおです。
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