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冷凍庫と冷蔵庫の一般的な温度・温度が下がらないときの原因

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冷蔵庫の種類

冷蔵庫と言っても複数の種類があります。その中でも一般的に家庭へ普及している冷蔵庫は、冷蔵室、冷凍室、野菜室、製氷室という構成になっていることが多いです。また、食品が熱くても急速に冷凍できる冷蔵庫など時代と共にその性能はアップしていると言えるでしょう。

冷凍庫

冷蔵庫でも冷凍庫に特化した製品もたくさん出ています。食生活の変化により一般家庭でも料理のレパートリーは昔よりも増えました。また趣味で料理をする人たちも男女問わず居ます。そのような背景を考えると、食材が増えるのも必然と言えるでしょう。

ただ、そのためには長期間保存ができるかできないかでは大きく変わります。大量の食材や冷凍食品を保存する場合、冷凍庫の利便性は高いと言えるでしょう。中には家庭用冷蔵庫とは別に、冷凍専用の冷凍庫を購入する家庭もあります。容量は100~500Lまで家庭用とは言え充実しているのがポイントでしょう。
核家族化や一人暮らし世帯の影響により、冷温庫も便利な冷蔵庫として普及しています。大型の冷蔵庫と異なり、ペットボトル飲料などの冷凍や保温に便利なコンパクトタイプです。

コンパクトなため、アウトドアでも持って行く人も居て、自動車の12V電源でも動くものもあります。ただし冷却性能などを考えると、やはり一般的な冷蔵庫よりも弱いものが多いでしょう。

業務用冷蔵庫

業務用冷蔵庫は業務用ですのであらゆる環境に耐えうる強度を持っていることが多いです。ステンレスで作られている製品が多く錆びにくいのも特徴と言えるでしょう。また耐熱性が高いのも魅力の一つとなっています。

また容量を増やすため、家庭用冷蔵庫より背が高かったり横幅が大きな物も多いです。

霜取り機能つき冷凍庫

冷蔵庫も冷凍庫の中には霜取り機能がついているものも増えました。かつては霜取りをするためにいちいち電源を抜かなければならなかったことも珍しくなかったです。霜取り機能は簡単に言うと、一時的に冷凍庫内などを0度にして霜を溶かす機能と考えれば良いでしょう。

もしこの霜取り機能がなければ、例えば冷凍室に氷が貼り付いて、食材などを入れる場所が狭まってしまうこともあります。ただ、人間の手でも霜取りはできるのですが、扉をある程度の時間開けなければならないですし、水で濡れる、冷凍食材が溶けるなど手間が必要になって来るでしょう。

家庭用と業務用の違い

家庭用冷蔵庫と業務用冷蔵庫はどう異なるのかも考える必要があります。家庭用は一般的に、家庭で使用されることを目的として作られているのが特徴です。ただ、飲食店などでも店舗が小さければ家庭用冷蔵庫も多く使われています。

業務用の場合は、業務、つまり仕事場などで使われていることが想定されています。そのため設置されている所はレストランやホテルなど、外食産業が多いでしょう。また、スーパーやコンビニエンスストアでも、食材を保存する目的で広く使用されています。

性能の違い

業務用冷蔵庫は家庭用と異なる目的です。そのため性能は家庭内冷蔵庫では難しい条件にも対応できるものが多くなっています。例えば扉の開封が家庭よりも多く行われるため、急冷却機能が高いものが少なくありません。

また、逆に熱いものでも冷却する機能、周囲環境の温度が高くても冷蔵庫内には影響がないレベルの断熱性などが挙げられるでしょう。ただ技術の進歩によって、例えば急速冷凍機能は家庭用冷蔵庫でも見られるようになっています。
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冷凍庫と冷蔵庫の一般的な温度

家庭用

冷凍庫と冷蔵庫に関する一般的な温度とはどうなっているのでしょうか。まず、冷蔵庫の冷蔵室ではJIS規格という規格に基づいて、0~10度の範囲内で設定できるものと決められています。

つまりこの範囲内によって冷蔵庫の温度が設定されているのですが、一般的な温度として1~5度の設定が多くなっていると考えましょう。

冷凍庫

調理冷凍食品の日本農林規格(JAS規格)で調理冷凍食品では品温がマイナス18度以下と決められていました。しかし平成25年の3月の農林物資規格調査会で、同規格が廃止されたという経緯もあります。

ただ、世界的な食品規格Codex(コーデックス)でも急速冷凍食品についてマイナス18度以下で保存されていることという規定がされています。このこともあり、一般社団法人日本冷凍食品協会では冷凍食品を保存に関し品温はマイナス18度基準というのを維持しています。この基準が冷凍庫の温度にも反映していると言えるでしょう。

冷凍庫の場合

冷凍室の場合は氷を作らなければならないですし、食材の冷凍保存や冷凍食品を保管するために、JIS規格でマイナス12度以下となっています。ただ、多くの冷蔵庫ではマイナス18~22度の設定が多くなっているのが一般的です。

業務用

業務用冷蔵庫では一般的にマイナス5~10度となっています。冷凍庫についてはマイナス20度以下という設定です。基本的に業務用冷凍庫に関しては、庫内温度については家庭用冷蔵庫よりも低く設定されていることが多く、一般的に20~30度が多いでしょう。

これは業務用冷蔵庫の使い方にも関係していることが考えられます。業務用では扉の開閉により冷凍庫内の温度に影響を与えてしまうからです。そのため家庭内用冷蔵庫より低く設定することで、マイナス18度を超えないようにしています。

また、食品についてもマイナス20度で保存していても、傷んでしまうものも考えなければなりません。そのことを考えた上で、業務用の冷凍庫の中にはマイナス60度近くまで設定可能なものもあります。

冷凍庫の温度が下がらないときの原因

冷凍庫の温度がなぜか下がらないと本当に焦ってしまうのもしかたありません。そのまま温度が下がれば冷凍したものは溶けますし、食材もすべてダメになる可能性が高くなります。だからこそ冷凍庫の温度が下がらない時、何が原因なのか知っておきましょう。

扉がしっかり閉まっていない

扉がきちんと閉まっていないのも、冷えない原因の一つとなります。例えば、ナイロン袋がドアに挟まっていることも冷えないことにつながるからです。また、扉のパッキンについても注意が必要でしょう。

パッキンが汚れ過ぎている場合、そのことによってきちんと扉が閉まらないことにつながるからです。そのため定期的に掃除をした方が良いでしょう。また、食材を詰め込みすぎてもなかなか扉が閉まらなくなるのでチェックしてみてください。
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熱い物を入れると温度がアップ

調理したばかり、電子レンジやオーブンで熱くなったばかりの食べ物を冷蔵庫に入れれば冷えないことにつながります。温かいものでも冷蔵庫に入れればすぐに冷えると勘違いしてはいけません。


温かい食べ物の熱で冷蔵庫の中の温度が上がることにつながるからです。どうしても温かいものを入れたくても、少なくとも常温で少し冷ましてから入れるようにしましょう。下手をしたらその影響で入れていた食品が腐る可能性もあります。

もしその影響で温かくなったら再び冷えるのを待つしかありません。夏ですと気温の影響もあり半日は待たなければなりませんが、冬場だと3~6時間ぐらいで再び冷やすことができるでしょう。

温度設定のミス

良くあるのは設定のミスです。冷凍庫を購入した後、特に説明書を読まないまま使用している人も少なくないでしょう。何か他のトラブルが生じた時、冷蔵庫についた設定ボタンを適当に押していた時、冷凍庫の温度設定を上げていたなんてこともあります。

例えば冷凍庫の温度設定を強、中、弱としていたのに、知らずに弱を押していることもあるでしょう。また、冬は寒く外気の影響も受けないだろうと節電するため、弱にしたままで忘れているというミスもあります。

そのまま夏になれば外気温の影響を受けてしまい、冷蔵庫内もマイナス18度以下になることもあるので注意しましょう。

霜が付き過ぎている

自動で霜取りがついている冷蔵庫であれば良いのですが、無ければ霜についても考えなければならないでしょう。冷蔵庫やメーカーでも違いはあるのですが、冷凍庫の背後には冷却装置がついています。

ただ、そこにある冷却パイプという冷媒ガスの入った銅管があり、そこに霜や氷がついてしまうことが。そうなると冷凍庫自体の機能が低下してしまい、温度が下がらないというトラブルが生じる場合があります。

また、少々の霜ぐらいでしたら霜取り機能などが働きます。しかし、良く扉を開くと湿気も冷凍庫内に入ってしまい霜だけではなく氷ついてしまうことも多いです。そのような状態は少々霜がついているとは言えないため、どうしようもありません。

部品などが劣化し故障している

冷凍庫が冷えない場合、故障を考える必要もあります。冷凍庫が故障した場合、冷凍庫だけが壊れていることは稀で、多くの場合、冷蔵庫自体が壊れていることが多いと言われています。

特に購入してから十数年以上も経過すれば、冷蔵庫の部品などにもあちこち問題が生じることも考える必要があるでしょう。例えば霜取り装置の故障や、冷凍庫内の温度を監視する部分が壊れれば、温度管理が難しくなるのは必然です。

さらに電子回路の基盤についても故障をすれば、冷凍庫の温度が低くなるのも当然と言えるでしょう。

他にも冷却ファンの故障やコンプレッサーの故障などがあれば、修理というよりも新しい冷蔵庫を購入することも検討した方が良いでしょう。

食品を詰め込みすぎると温度がアップ

温度が上がる場合は、食品の詰め込みすぎを考えても良いでしょう。これも温度設定のミスと共に良くある原因と言えます。冷凍庫内にはついつい多くの食材を保管しがちです。しかしあまりにたくさん詰めると、冷気が出て来る部分を塞いでしまうことがあります。

そうなれば冷気が上手く出なくなってしまうために、冷凍庫内の温度が高くなるというトラブルにもつながるので注意しましょう。

放熱できず冷却効果が落ちている

冷蔵庫の周りに色々な物を置き過ぎてスペースがない場合も、冷蔵庫が冷えない原因の一つとなります。冷蔵庫が冷える仕組みの一つに放熱があり、十分できなければ冷えなくても不思議ではありません。

冷蔵庫は熱を発することによって、中の物を冷やしているからです。しかし物を置き過ぎることで放熱が上手く逃れず温度が下がらないことにつながります。

また、物に限らず、天井や壁などと冷蔵庫が近過ぎてスペースがなければそれも放熱に影響を与えることになるので注意が必要です。

周辺にある機器の影響も

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冷蔵庫も冷凍庫も外気の影響も大きく受けてしまいます。そのため夏場、冷凍庫を開けてみると、冷凍食品などが妙に溶けている状態になることもあります。また、近くに熱を持つような器具を置いていることはないでしょうか。

良くあるのは炊飯器やトースターと言ったものでしょう。また、窓のそばに置いていれば真夏になると日光が当たって冷蔵庫や冷凍庫内の温度が上がることもあります。さらにそのような環境では放熱が上手く行かないので冷えないという状態に陥ることも考えなければなりません。

ただ、暑さだけではなく逆に気温が10度以下になるような低すぎる場合も、放熱に悪影響を与えるために冷えないことが考えられるでしょう。

冷凍庫の温度管理の方法

冷凍庫について温度管理をするためにはどのようにすれば良いのでしょうか。まず基本は季節によって温度調節をすることを意識してみてください。暑い季節では外気の影響も受けてしまい冷蔵庫内の温度も下がらないことにもつながります。

例えばエアコンをつけてもあまりに暑い日だと、いつも以上に温度を下げる必要もあるでしょう。冷蔵庫も同じと考えた方が良いです。そのため、季節ごとに冷凍庫内の温度を調節する必要があります。

温度調節方法(温度を上げる・下げる)

家庭内でも業務用でも一般的に温度調整ができます。ただ、機種やメーカーによってその温度調整の方法が違う場合も少なくありません。例えば冷蔵庫の扉に温度設定ができるボタンがついているならそこで調整を行います。

しかし扉には調整できるボタンが無い場合は、冷蔵庫内に設置してあることも多いです。それはボタンではなく、ダイヤル式のつまみのことが少なくありません。冷蔵庫の説明書があるなら一読して損はありません。なかなか温度が下がらない、上がってしまう、故障だろうかという時、慌てずに対応できるからです。

外付け温度計

冷蔵庫や冷凍庫の温度をどうやって計測すれば良いのか悩んだら、外付け温度計を使用すると良いでしょう。例えば寒暖計、アルコール温度計で冷蔵庫内の温度を測ろうしても多くの場合、上手く行かなくても不思議ではないです。一般的な温度計は、周囲の温度を測定するものですから冷蔵庫内の温度を計測するのには適していません。

また、それで計測しようとしたとしても、冷蔵庫や冷凍庫の扉を開けば外気や湿気も入ります。結果として上手く計測できないだけで終わるでしょう。しかし冷蔵庫用の外付け温度計ならそのことが目的で作られているので、冷蔵庫内の温度を正しく計測することが可能です。

特に飲食店では食材の保管は重要なものでしょう。冷蔵庫や冷凍庫にトラブルが生じれば商売にも影響を与えてしまいます。だからこそ細かな温度管理を行わなければなりません。そのためには冷蔵庫用の外付け温度計は役立つのではないでしょうか。

冷蔵庫が壊れたと思ったときのチェック法

冷蔵庫や冷凍庫の温度が下がらない場合、壊れているかどうか専門的な知識がなくともチェックできる方法はあります。その一つが冷蔵庫や冷凍庫の側面などに耳を当てて、水が流れる音を聞く方法です。

正常に動いているのでしたら、モーターや水が流れる音が聞こえます。モーター音などがまったく聞こえないなら故障をしている可能性があります。また、水が流れるような音がなければ、冷媒ガスなどが漏れている可能性も考えられるでしょう。

このような状態では、冷蔵庫も冷凍庫も専門知識がなければ自力で直すのはむずかしいです。専門業者による修理と言っても、修理代がかなり高くなる可能性も考えられるでしょう。そのため、冷蔵庫や冷凍庫の買い替えを検討するのも一つの選択肢となります。

冷凍庫の温度の基準

冷凍庫には温度の基準としてマイナス18度以下となっています。しかしこのマイナス18度にはどんな根拠があるのか不思議ではありませんか。そもそもどうして冷凍することで食材が保存できるのでしょう。

それは細菌が大きく関係しています。食品は常温でも、温度が高い場所でもすぐに腐敗をしてしまいます。これは細菌が活動をして食べ物の成分を分解し発酵させているからと言われているからです。

このメカニズムを理解した上で対策を考えるなら、一つに細菌の活動を抑えることが挙げられるでしょう。

細菌の活動を止められるのがマイナス18度です。冷凍庫がマイナス18度でしたら、低い温度に対し比較的強い細菌だとしてもその活動を停止させられると言われています。

劣化も抑えられる

マイナス18度となればかなり冷えています。そのため腐敗だけではなく食材が劣化するのを防ぐという意味でも有効です。食材は酸化などの影響を受ければ、味や栄養素が大きく変化することが知られています。また、酵素の影響によりタンパク質が分解する特徴も無視できません。

冷凍はこのような影響による劣化を防ぐ役割があるとも考えられています。そしてこのマイナス18という数字は日本国内だけではなく世界基準となっている訳です。

食品別の冷凍庫の適齢温度

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ここで食品別の冷凍庫の適齢温度について解説していきます。冷凍庫はさまざまな食品を冷凍することが可能です。しかし食品もさまざまあり、それぞれ適齢温度が異なっています。購入を検討する場合、自分が良く取り扱う食品を冷凍するならばその適齢温度を理解し、それに合わせた冷蔵庫にしなければならないでしょう。

マグロ

マグロなどはマイナス50度以下の超低温で保存しなければなりません。例えばお魚を冷凍保存して放置した後に見ると、赤かった部分が茶褐色になっていることがあります。これはヘモグロビンが大きく関係しているからです。

ヘモグロビンとは肺で酸素分子と結合をし、体中に酵素を運び、二酸化炭素を運び出す役割を持った成分です。

ただ、時間が経過することで、メト化という現象で成分が変化すると言われています。もしこのメト化を防ぎたいならマイナス20~30度程度ですと防げません。予防するためにはマイナス50度以下で保存しなければならないでしょう。

アイスクリーム

アイスクリームは工場だとマイナス25度以下で保管されており、冷凍車やスーパーなどでもマイナス18度以下に保たれています。つまりアイスクリームの適正温度を考えるならマイナス25度以下を基準にしておくと良いでしょう。少なくともマイナス18度以下には保っていた方が良いです。

アイスクリームは温度が高ければ溶けます。そしてマイナス25~15度ぐらいになれば、5%以上の氷が溶ける訳です。しかし冷凍庫の温度が下がると今度は溶けた水分が凍りついてしまい、通常のアイスクリームの味や食感が損なわれることになるので注意が必要でしょう。

冷蔵庫や冷凍庫を適齢温度に保つ重要性

冷凍庫を平均温度に保たなければ食材の味や食感だけではなく、衛生面という意味でも大きなリスクが出て来ます。肉でも魚でも野菜でも、ありとあらゆる食材には何かしらの菌がついていることを考えてみてください。

そしてこの菌は温度が高くなればそれだけ増えますし活動を活発化させます。冷蔵庫や冷凍庫で凍らしたとしても、それは菌が死滅したという訳ではありません。単純に増殖や活動を抑えていると理解した方が良いでしょう。このことを踏まえると冷凍庫を含め冷蔵庫全般で平均温度を保つ必要があります。

温度が下がらないなら原因をまずはチェック

冷蔵庫や冷凍庫の温度が下がらない場合、温度設定のミス、物を詰め込み過ぎていた、扉がきちんと閉まっていなかった、冷気の出入り口が物で塞がっているなどが良くある原因として挙げられます。他にも、霜や放熱が上手く行っていないこともあるでしょう。

しかしこの程度の問題でしたら自力でも解決できます。しかし冷蔵庫自体が壊れている場合も少なくありません。特に古くなった冷蔵庫は経年劣化も激しいでしょう。その場合は、業者を呼んで修理を考える必要があります。

ただ修理費も高いので新しい冷蔵庫を購入するしかない場合も出て来るでしょう。それでもまずは良くある原因をチェックしてみてください。
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