cms-import-kajikko-wp

ヤモリの平均寿命・寿命をのばす餌・イモリとの寿命の違い

[allpage_toc]

ヤモリはどのくらい生きる?

ヤモリはよく見かける爬虫類です。庭にいたり、家の外壁などにくっついていることがよくあります。クリっとした目に、小さな体と小さな手で壁などに張り付いている姿が可愛らしくて、子供の頃に捕まえたことがあるという人も少なくないでしょう。

しかし、ヤモリを捕まえて家に連れ帰っても、子供にはうまく飼育できないことも多いです。捕まえたヤモリを長生きしてもらうためには、どのような飼育方法をすれば良いのでしょうか?また、ヤモリの寿命はどのくらいあるのでしょうか?

ヤモリの特徴

日常生活の中で見かけるヤモリはニホンヤモリという種類です。ヤモリは漢字で家守と書きます。人の家に住み着いて、小さな虫などを食べて家を守ってくれます。

家でヤモリを見たことがないという人もいますが、明るい時間帯は雨戸や室外機の隙間などに隠れていて、その姿を確認していないだけということもあります。夏場になると家の門にある電灯のところへ移動します。これは夜に電灯に集まって来る虫を食べるためです。

その他のヤモリ

日常生活の中で、よく見かけるのはニホンヤモリという種類です。しかし、他の種類のヤモリがいないわけではありません。他にもオンナダケヤモリ、ミナミヤモリ、タワヤモリなどがいます。

ヤモリの平均寿命

ニホンヤモリは10cmほどの小さな体をしていますが、パワフルに10年ほど生きます。子供が捕まえてきたヤモリがすぐに死んでしまうので、寿命が短いと思われている人もいます。

しかし、それは寿命ではなく、飼育環境に問題があります。小さくても命なので、ヤモリの飼育は難しいと思った場合は、すぐに自然に離してあげましょう。

ちなみに、日本以外にもヤモリはいます。イラン、パキスタン、アフガニスタンなどの乾燥した岩場や荒れ地に生息するクモヤモリの寿命も10年ほどです。マダガスカルの南西部に生息する固有種であるソメワケササクレヤモリの寿命も10年ほどです。

インド西部やパキスタン東部などに生息するマツカサヤモリの寿命は8年ほどです。どのヤモリも小さい体の割には寿命は長いです。

ヤモリの寿命をのばす飼育の仕方

上記で述べたようにヤモリの飼育は難しいです。なので、ヤモリを捕まえても飼育ができないのであれば、すぐに離してあげましょう。もし、家で飼育するのであれば、長い寿命を迎えるまで元気に育ててあげる決心をしましょう。

用意するもの

ヤモリは家の中で放し飼いにするわけにはいきません。なので、プラスチックケースを用意しましょう。大きさは20cmくらいの物であれば十分です。

また、ヤモリは夜行性です。プラスチックケースだけでは、外からの光から逃げるところがないので、ケースの中に陰ができるところを作ってあげましょう。隙間のできる石や、鉢植えの破片などを入れてあげると良いでしょう。

適当な物が無ければ、トイレットペーパーの 芯を適度な長さに切って、上から少し押し潰した物でも良いでしょう。ヤモリの過ごしやすい環境を整えてあげることが、寿命を延ばすことにつながります。

ヤモリの水分補給

飼育ケースの中に水入れは必要ありません。代わりにケースに霧吹きで水をかけてあげましょう。ヤモリは体が小さいので、ケースの壁面についた水を舐めるだけで十分な水分補給になります。

また、ケース内を濡らすと湿度が上がります。ヤモリは脱皮をするので湿気があると皮が剥がれやすくなる効果もあります。

そっとしておく

ヤモリは警戒心が強いです。なので、連れ帰ってきたらまずはそっとしておいてあげましょう。餌もケースに入れるだけにして、自分で捕まえて食べてもらうようにしましょう。

中には、お腹が減っても全く餌を食べないということもあります。そのようなヤモリは飼育環境で生きることが難しいので、逃してあげることも考えてあげましょう。
[no_toc]

ヤモリの寿命を延ばす餌の選び方

ヤモリを飼育するうえで困るのは餌です。新鮮で元気の良い餌を食べないと寿命に影響してしまいます。

先に述べたように、ヤモリは家に集まる生きた虫を食べています。なので、餌は家の近くにいる虫を捕まえることになります。ただ、虫を捕まえるだけであればそれほどの苦労はありません。しかし、ヤモリは見た通り、小さな体をしています。小さな体をしているということは、食べる虫も小さいということです。

庭にいるバッタやコオロギなどを捕まえても大きすぎてヤモリは食べることができません。ヤモリが食べることができる虫は、ヤモリの頭より小さい虫です。そのような小虫をヤモリの餌として探して捕まえておかないといけません。

餌の小虫が捕まえられない場合

虫はそこらにたくさんいますが、小虫となると探すのは大変で捕まえることも難しいです。また、季節によって捕まらなくなったりもします。

そのようなときはペットショップでコオロギの幼虫や、ミルワームなどを購入しましょう。ヤモリは小さい物しか食べられないので、購入する前に大きさを確認しましょう。

冬眠をしたときとしていないときのヤモリの寿命の違い

種類や、とても寒い地域に住んでいるヤモリによっては冬眠することがあります。しかし、ニホンヤモリは基本的に冬眠はしません。

冬になると寒さを凌ぐために狭い隙間に入り込んで動かなくなることはあります。しかし、冬眠をしているわけではありません。寒い外の気温でも冬眠しないので、風の当たらない室内であればヤモリは冬眠をする必要はありません。

むしろ、冬眠は越冬するために生き物が命がけで行うことです。なので、冬眠に失敗してそのまま死んでしまう生き物もいます。ヤモリも冬眠しなくて良いのであれば、その方が寿命に影響がないでしょう。

イモリとヤモリの寿命の違い

イモリは見た目がヤモリとそっくりなので、よく混同してしまう人がいます。ヤモリは爬虫類ですが、イモリは両生類です。ヤモリの寿命は10年ほどもあり、とても長いですが、イモリの寿命はもっと長いです。

体の大きさも見た目も、あまり変わらないイモリの寿命は15年から20年と言われています。また種類によっては30年ほど生きるものもいます。

イモリの飼育方法

イモリの飼育はヤモリの飼育よりも簡単です。ケースに水と石さえ入れれば飼育環境が整います。水は必ずカルキ抜きしましょう。イモリは暑さに弱いので水温が30度が越えないようにだけ注意しましょう。餌は生きたものであればイトミミズや赤虫が良いですが、金魚や亀の餌でも代用ができます。

トカゲとヤモリの寿命の違い

日常生活の中で、たまに見かけるトカゲはニホントカゲです。ヤモリと違って体には光沢があり、体の横にはライン模様があります。また、ヤモリは夜行性ですが、ニホントカゲは昼行性です。

ニホントカゲはニホンカナヘビとよく見間違われますが、ニホンカナヘビと見た目はよく似ていますが、ニホンカナヘビの体には光沢がなく、尻尾がニホントカゲよりも長いです。ニホントカゲの寿命は、ヤモリの寿命の半分ほどで5年から6年ほどと言われています。

トカゲの飼育方法

トカゲの飼育は難しいです。ニホントカゲは大きいものでは20cm近くなることがあるので少し大き目のケースが必要です。また、土も必要です。腐葉土、赤玉土、黒土を混ぜてあげることが望ましいです。

ヤモリと同様に隠れられる場所も用意してあげましょう。ヤモリと違うのはニホントカゲは昼行性なので紫外線が必要です。気温の変化には弱いので注意しましょう。

餌はヤモリと同じく生きた虫です。飼育環境に慣れたニホントカゲの中には、冷凍の虫を食べるものもいますが、基本的に生きた虫しか食べません。

ヤモリを飼ってみる

[no_toc]
小さくて見た目も可愛らしいので、ヤモリを捕まえたことがある人は多いです。しかし、ヤモリの飼育は難しく、捕まえた直後は餌を食べなくなってしまうこともあります。

ヤモリの寿命は10年ほどあるので、とても長いです。無理に飼育して寿命を縮めてしまうと可哀想です。飼育が難しいと感じたのであれば、逃してあげることも検討しましょう。うまく飼育できそうであれば、長い寿命を元気に過ごせるように、しっかりとお世話してあげましょう。
モバイルバージョンを終了