cms-import-kajikko-wp

冷蔵庫の買い替えのときの中身・引き取りはあるか・買い替えどき

[allpage_toc]

冷蔵庫の買い替えのときの中身はどうするの?

冷蔵庫は家電製品の中でも寿命の長い商品です。買い替えを検討するタイミングも難しいでしょう。私たちの日常生活に欠かせない冷蔵庫には、適温で保存しておかなければならない食材も数多く入っています。買い替えのとき「庫内の食材はどうするのか」を事前に知っておくことで食材のロスを少なくできます。

冷蔵室は約2℃~6℃、野菜室は約3℃~7℃チルド室は約0℃~2℃に設定されており、食材を保存しています。冷凍室は約-18℃~-20℃で冷凍食品を保存しています。

大切な食材を保存している冷蔵庫の買い替えは2つのケースに分かれます。それは「故障前に買い替えるか」「故障した後に買い替えるか」ということです。それでは、その違いや対処の仕方を紹介します。

故障前の買い替えなら安心

余裕をもって買い替えの検討ができます。大きさ・機種をじっくり選ぶことができます。冷蔵庫の配達日までに計画的に冷蔵庫内の食べ物を減らしましょう。

食品が傷むことを避けるために、新しい冷蔵庫が届く前に食材を大量に買い込むことは厳禁です。特に冷凍食品はたくさん入っていると食品の風味やおいしさを損なう恐れがあります。

配達された冷蔵庫は適温に冷えるまで時間がかかります。すぐに食品を入れても、まだ冷蔵庫は冷えていません。電源プラグを差し込んでから庫内が十分に冷えるまでに約4時間程度かかります。特に夏場は冷蔵庫が適温になるまで24時間以上かかることがあります。

故障後の買い替えなら多少のロスは覚悟

冷蔵庫の故障には前兆がある場合もありますが、いきなり起こることもあります。パニックにならす冷静に対処しましょう。

素早い対応が食材ロスを少なくするポイント

故障にすぐに気付き庫内の冷気がまだ保たれているなら慌てる必要はありません。冷蔵庫は密封されているので故障前の冷気でもある程度の時間はもちます。ウォータークーラーやアイスボックスがあれば、準備をしておきしばらくしてから食材を移しましょう。

故障に気がついたときにはすでに庫内温度が上がっていたら、いち早い対応が必要です。完全に溶けてしまったアイスクリームや冷凍食品はあきらめてください。

残す食材の優先順位を決めます。次に、ウォータークーラーやアイスボックスがあればそこに移します。発泡スチロールの箱に保冷剤を入れ冷気を密封し、そこにどうしても残したい食材を入れることも有効です。保冷剤は省エネの視点からも日ごろから冷凍庫にいれておくことをします。

早く配達してくれる販売店を捜す

冷蔵庫の配達はいつが最短なのか販売店に問い合わせましょう。問い合せる際は、配達先の住所・希望の冷蔵庫の大きさ(容量)と設置可能サイズを伝えましょう。そうすれば、あなたに適した冷蔵庫を見つけてくれるでしょう。

ただし、即日配達OKの販売店でも在庫がなければ配達できませし、即日配達OKの商品は「指定商品」に限られるケースがほとんどです。翌日以降の配達でも良ければその旨の伝えましょう。買い替え商品の選択が広がりますが、時間が経つほど食材のロスは大きくなります。

冷蔵庫の買い替えのときは引き取りしてもらえるのか?

新しい冷蔵庫を買い替えるときに古い冷蔵庫を引き取ってもらいましょう。新しい冷蔵庫の配達と同時に古い冷蔵庫を配送員が回収します。

冷蔵庫の引き取りには「家電リサイクル法」で定められた「リサイクル料金」と「収集運搬料」が必要となります。冷蔵庫購入時には引き取りもあることを販売員へ伝えましょう。

販売店の下取りサービスを利用する

販売店の下取りサービスを利用して、古い冷蔵庫を処分しましょう。これは「新しい冷蔵庫を購入したお客様に対して、古い冷蔵庫の処分をサポートする」というもので、買い替えのとき多くの方が利用しています。

大手家電量販店のリサイクル料金

大手家電量販店の下取りサービスの金額です。「リサイクル料金」は冷蔵庫の大きさ(容量)や製造メーカーにより異なりますが、金額はどこの販売店も同じです。冷蔵庫の大きさは170L以下か171L以上かで線引きされます。

一方で「収集運搬料」は各販売店により異なります。また、新しい冷蔵庫の配達と同時引き取りの場合と、引き取りのみ(買い替え無)の場合では「収集運搬料」は異なります。

例)ヨドバシカメラで冷蔵庫の買い替えと同時に500Lの冷蔵庫のリサイクル(パナソニック)を申し出た場合は「リサイクル料金4,644円」+「収集運搬料540円」=5,184円が必要

例)ヤマダ電機で130Lの冷蔵庫のリサイクル(パナソニック)のみ申し出た場合は「リサイクル料金3,672円」+「収集運搬料2,700円」=6372円が必要
リサイクル料金 冷蔵庫170L以下リサイクル料金 冷蔵庫171L以上収集運搬料(買い替え同時)収集運搬料(買い替え無)
ヤマダ電機 3,672円~ 4,644円~ 1,080円 2,700円
ヨドバシカメラ 3,672円~ 4,644円~  540円 2,700円
ビックカメラ 3,672円~ 4,644円~ 1,500円 2,700円
エディオン 3,672円~ 4,644円~ 1,080円 2,160円

当日に準備しておくこと

[no_toc]
配達時に古い冷蔵庫の引き取りができるためには「家電リサイクル券」が必要です。家電リサイクル券は、リサイクル料金を販売店(小売業者)経由で支払う場合と、郵便局経由で支払う場合があります。家電量販店では、このリサイクル券の発行手続きを店舗で行うことが多いです。当日、配達員に「家電リサイクル券」を渡し適切に処理してもらいましょう。

また、次のことも配達時間前にしておきましょう

・冷蔵庫の中を空にする。

・冷蔵庫の搬入通路を確認し、物を置かないようにする。

・冷蔵庫の周りをできる限り雑巾がけをしたり、掃除をする。

・キッチンマットや玄関マットを移動させておく。

・搬出時の水漏れに備え雑巾を用意しておく。

冷蔵庫の買い替えどきの判断方法って知ってる?

冷蔵庫は寿命の長い電気製品です。買い替えのタイミングが難しい商品といえるでしょう。そのため「壊れてから買い替えよう」と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ故障してからの買い替えでは時間的余裕もなく、冷蔵庫の機種など制限が多くなります。本来、どのタイミングで買い替えを検討するのが良いのでしょうか。

10年以上経過している

長年使用してきた冷蔵庫は色々な箇所が傷んできます。冷蔵庫にはドアのゴムパッキンのような消耗品もあります。「最近冷えが悪いな」と思ったらドアのゴムパッキンが弱っているケースが多いです。また、冷蔵庫の扉は経年劣化により必ず歪みがでます。

「パッキンが弱る→そこから冷気が外に漏れる→コンプレッサーに負荷がかかる→電気代が上がる・故障のリスクが高くなる」この流れになったら、買い替えを考えても良いでしょう。

冷蔵庫の一般的な寿命は10年~12年といわれます。 10年も使えば内部の部品は大きく劣化しています。PL法(製造物責任法)で定めれれている製造打ち切り後のメーカーの冷蔵庫の部品保有義務は9年です。このことからも、購入から10年経てば買い替えを検討しても良いころでしょう。

異音がする・音が大きくなる

コンプレッサーの寿命が近い場合に現れる症状の一つです。コンプレッサーとは冷気を生み出す圧縮機のことで、冷蔵庫の心臓部となる部分です。

気温の高い夏場は庫内の温度を一定に保つため無理に出力をあげようとして、コンプレッサーへの負荷が強まります。すると、『ブーン』という音がものすごく大きくなります。コンプレッサーへの負荷が大きくなるとコンプレッサーの機能低下を引き起こし、故障率が上がります。

もし、コンプレッサーを交換するならは一般的に約5万円の修理費がかかります。「コンプレッサーの故障=冷蔵庫の買い替え時期」といえます。

仕様(サイズ)が合わなくなった

3人家族から子供が増えて5人家族になるなど家族構成が変われば、適した冷蔵庫のサイズは変わります。3人家族で300Lサイズの冷蔵庫を使用していたのなら、より大きなサイズに買い替えた方が良いでしょう。

容量が大きめの冷蔵庫を選ぶと安い時に買い貯めもできます。省エネ性能も高く、使い勝手が自分に合う機種に出会ったなら買い替えを検討すべきでしょう。

冷蔵庫の買い替えのときの電源について

「古い冷蔵庫の電源をいつ抜けばいいのか」これも冷蔵庫到着までに悩むことの一つです。昔は「前日にはコンセントを抜いておき、当日の朝には皿にたまった水を捨てる事が必要」とされていたようですが、今はさしたままでOKです。

事前にコンセントを抜いておくと冷却器の霜が融けて水になります。溜まった水はが冷蔵庫回収時に漏れることがあります。販売店からの指示がない限りは、電源は入れたままにしておきましょう。

新しい冷蔵庫はすぐに電源を入れてもOK

冷蔵庫は配達時、直立で運搬してきたなら設置後すぐに電源を入れて問題はありません。もし、配送時の振動が激しかったり斜めにした場合は、設置して1,2時間してから電源を入れるようにしましょう。

ただし、横にして運搬した場合はオイルが冷却システムに流れ込む可能性があり、故障の原因となる場合がありますので、直立にして1日たってから電源を入れてください。

冷蔵庫の買い替えのときの処分方法とは?

冷蔵庫は「家電リサイクル法」が適用される家電製品です。冷蔵庫以外にもエアコンやテレビ・洗濯機が当てはまり粗大ごみとして処分することができません。

処分方法として、「買い替えたお店にリサイクルを依頼する」か「自分でリサイクル処理場に持ち込む」かのどちらかになります。

買い替えたお店に依頼する

新しい冷蔵庫を購入するときに一緒に古い冷蔵庫のリサイクルを申し込むことがです。しかし、配達時とは別の日に回収をお願いする場合、収集運搬料が高くなるケースが多いので注意してください。

販売店によりやり方は異なりますが、家電量販店などではこのリサイクル券の発行手続きを、店舗で行うことが多いです。ネット通販の場合は、回収日までに郵便局でリサイクル料金を支払い当日までにリサイクル券の用意をしておく必要があるケースもあります。どちらにせよ、事前申し込みが必要になります。
[no_toc]

自分で指定引取場所へ持ち込む

リサイクル料金を郵便局で支払って、自分で最寄りの指定引取場所へ持ち込むということも可能です。この場合、「収集運搬料」はかかりません。時間があり少しでも安くしたい方向けです。下記サイトで最寄りの指定引取場所は検索できます。

また、郵便局では「家電リサイクル料金」の他、振込手数料がかかります(窓口130円、ATM80円)。「指定引取場所」は業者の大型トラックの出入りも多いので、混みあっていることもあります。事前に電話連絡してから行きましょう。

冷蔵庫の買い替えで電気代は安くなるのか?

家電の進歩は近年めざましいです。特に省エネ技術は格段に進歩しています。「古い冷蔵庫を使用し続けること=電気代が高くこと」といえます。

冷蔵庫が家庭の電気使用量に占める割合は14.2%にのぼります。家庭における電気機器の中で第1位になります。1年365日ずっと稼働している冷蔵庫の電気代が節約できれば、家計にも大きな効果があるでしょう。

10年前の冷蔵庫との比較

10年間の省エネの進化をみてみましょう。500Lクラスのパナソニック冷蔵庫を例に2017年9月発売モデルと2007年前のモデルで比較してみました。10年間の省エネ技術の進化がわかります。上表によると1年間の電気代の差は7,992円になります。10年間で79,920円です。

また、最新の冷蔵庫は野菜室の鮮度や使い勝手も格段にアップしています。まだまだ壊れずに使えているからと、10年前の冷蔵庫を大事にしている人も多いでしょう。しかし、家族構成に変化があったという人などは、省エネ効果を狙って買い換えても良いでしょう。
製造年・型式容量(定格内面積)年間消費電力年間電気代(1kwh27円換算)
2017年製   NR-F503HPX500L274 kWh/年7,398円
2007年製   NR-F502TM495L570 kWh/年15,390円

サイズを大きくしても電気代は安くなる

大型の冷蔵庫の方が消費電力が大きく電気も高いとおもっていませんか。しかし、その考えは間違いです。2017年製モデルのパナソニック500L大型冷蔵庫と370L中型冷蔵庫を比較してみました。何と、500Lサイズの方が年間電気代は2,332円安くなります。10年間で23,320円です。

小さい冷蔵庫だから電気代が安いということはありません。むしろ逆です。ほとんどの冷蔵庫が、ミニ冷蔵庫より大型冷蔵庫の方が電気代が安くなります。食材が多くなければ小さい冷蔵庫でも十分という方もいるでしょうが、電気代を気にしてサイズを小さくする必要はありません。
製造年・型式容量(定格内面積)年間消費電力年間電気代(1kwh27円換算)
2017年製   NR-F503HPX500L274 kWh/年7398円
2017年製   NR-C37FM365L360 kWh/年9720円

電気代比較サイトも利用してみよう

環境省が提供している「省エネ製品買い替えナビゲーションしんきゅうさん」というサイトがあります。「しんきゅうさん」では今使用している冷蔵庫の型番を入力することで、「年間消費電力量」や電気代を見ることができます。

もし、型番がわからなくても年式とサイズを入れるだけで、おおよその消費電力量や電気代を表示してくれます。

購入検討している商品との電気代の比較も簡単にできます。新しい冷蔵庫へ買い替えることで、どれだけ省エネになるのか比較することができます。一度サイトを見てみてはどうでしょうか。

10年経過したら買い替え検討してみましょう

「まだ壊れてないのに買い替えはもったいない」と思う方も多いでしょうが、冷蔵庫の買い替えで大きな節電効果を得られることは間違いありません。購入から10年経過した場合、一度冷蔵庫の買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

故障前なら「次はどのサイズにするのか。色は。ドアの数は。」など余裕をもちながら、ゆっくりと家族で相談することもできます。冷蔵庫は10年周期での買い物です。事前に買い替え希望の機種を調べおき、買い替えを後悔のないものにしましょう。
モバイルバージョンを終了