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梅の花言葉4個|主要な梅4種類・「梅」が使われる言葉2つ

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梅とは

梅はバラ科サクラ属の落葉高木、またはその実のことを指します。英語では「Japanese apricot」と言います。梅の花は観賞用として、実は梅干しなどの食用として私たちの生活にも馴染みの深い植物です。

「ウメ」という読み方は諸説ありますが、漢方の「烏梅(うばい)」の中国語読み「ウーメイ」から来ているとも言われています。

また吉祥の象徴でもあり、めでたい植物としても知られています。

特徴

梅の特徴として、芽が出るのは一節につき一つとなっており、白色や薄い紅色の花が咲きます。桜や桃の花などに比べると華やかな印象が薄いですが、慎ましく可憐に花咲く梅は古くから和歌に詠まれることも多く、観賞用の花として日本人に親しまれてきました。

江戸時代ごろに実も食用として広く普及するようになり、品種改良も多く行われたため、今では梅の種類は300種類以上あると言われています。

季節

梅はいち早く春を伝える「早春の花」と言われています。開花の時期は多くの場合まだ寒さの残る二月ごろに迎え、三月には満開となります。早咲きの品種ですと、十二月ごろから咲き始めます。

梅の場合、その年の気候に開花が左右されやすく、暖冬の年などは早咲きの品種でなくとも、一月ごろに開花することもあります。

花が咲き終わって、熟した梅の実が収穫できるようになるのは初夏の六月ごろになります。

原産地

梅の原産地は中国の湖北省や四川省であり、遣唐使によって日本に持ち帰られたとされています。ですが、梅の原産地については諸説あり、日本国内の九州のあたりに野生の梅が古くからあり、それらが自生したものという一説もあります。

現在の日本では全国各地で梅が生産されていますが、「梅といえば紀州」と言われるように和歌山県での生産量が全国生産の45%と国内では最も多いです。

梅の花言葉4つ

古くから日本人は和歌や絵画など色々な芸術に梅を描き、そこにはさまざまな意味が込められています。まだ寒さの残る中咲く様子からか、梅の花言葉には内面の美しさを意味するものが多いです。

梅の花言葉の由来は平安貴族の菅原道真にまつわる「飛梅伝説(ひばいでんせつ)」が有名ですが、他にも素敵な意味の花言葉がたくさんあります。

ここでは梅全体の花言葉と花の色によって違う4つの梅の花言葉と由来を紹介します。

花言葉1:不屈の精神

梅の種類全体が持つ花言葉の一つに「不屈の精神」というものがあります。「不屈の精神」とは文字が表すとおり、「屈しない心」という意味の言葉です。困難な問題に直面した時でも「くじけない」「諦めない」心を持つことを表しています。

「不屈の精神」の意味を花言葉に持つ植物は梅以外にも、「クロタネソウ」、「サルトリイバラ」や梅と似ている「アプリコット」などがあります。

由来

梅の花は前述したとおり「早春の花」と呼ばれています。まだ厳しい冬の寒さが残る二月ごろから花を咲かせ始め、そして本格的な春がやってくる三月まで寒さに耐えながら、美しく花を咲かせ続けます。

そんな寒さに耐え忍ぶ姿から「不屈の精神」という花言葉がつけられたのでしょう。
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花言葉2:高潔

梅の花全体の花言葉には「高潔」というものもあります。「高潔」とは「心が気高く、清らかなこと」という意味です。自分にとって利益があるか無いかではなく、正しいことを選択できる強さを持つ人のことを「高潔な人」と言ったりもします。

花言葉が「高潔」の意味を持つ植物は「チューリップ」や「ブルーレース」などがあります。

由来

梅は、まだ寒さが残る時期に満開になるまで一ヶ月かかることもあります。そんな中咲いた梅の花は可憐で凛とした印象を受ける方も多いのではないでしょうか。そうした印象から「高潔」という花言葉をつけられたと言われています。

花言葉3:優美

「優美」は紅色の梅の花の花言葉です。「優美」とは「上品で美しいこと」という意味です。「優雅」とよく似ていますが、優雅は「生活にゆとりを感じられることやその様子」という意味になります。

「優美」という意味を含む花言葉は他にも「スイートピー」や「トルコキキョウ」などがあります。

由来

梅の花言葉は「品の良さ」に関係するものが多いです。一輪一輪気高く花咲く様子や主張しすぎない芳しい香りなどが上品な美しさを連想させ、「優美」という意味の花言葉のイメージに結びついたのでしょう。

平安時代には貴族の嗜みであった和歌に登場する回数が多い梅ですが、その上品で美しい優美さが貴族に好まれたのではないでしょうか。

花言葉4:気品

白い梅の花の花言葉は「気品」です。「気品」とは「どことなく感じられる上品さ、気高さ」という意味です。つまり内側から自然と溢れ出てくる上品さや気高さということです。

梅の他に「気品」の意味の花言葉があるのは「紫のカーネーション」や「キキョウ」などがあります。

由来

白色の清く美しいイメージと梅の花の可憐に咲き誇る様子は、日本人が大切にしてきた美しさを感じさせます。そう言ったイメージから「気品」という意味の花言葉がつけられたと言えるでしょう。

梅が古くから日本で愛されてきたのは、そう言った凛とした美しさに惹きつけられる人が多かったからでは無いでしょうか。

家の中であなただけの梅を

梅は大きいものだと高さ3メートル以上にもなってしまい、なかなか自宅に植えることは難しいですが、ミニ盆栽であれば自分だけの梅を好きなように手入れをして鑑賞することができます。梅は花のつきが良く、暑さや寒さにも強いので盆栽初心者の方でも育てやすい品種だと言われています。

ミニ盆栽なら大きさも邪魔にならず、インテリアの一部としても部屋のアクセントになるのではないでしょうか。

梅の種類4つと言葉2つ

梅には、花を鑑賞することを目的に作られた品種の「花梅」と実を収穫することを目的に作られた「実梅」があります。「花梅」の場合、大きく分けて4種類、細かく分けると9種類に分類されることが多いです。ここでは花梅の分類の種類と梅にまつわる言葉を紹介します。

種類

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梅の種類は品種改良などが多く行われたため、現在300種類以上あると言われています。それらの品種を分類するために良く使われるのは、その梅のルーツ、つまり先祖を辿っていく方法です。

これらは主に「野梅(やばい)系」、「緋梅(ひばい)系」、「豊後(ぶんご)系」、「杏(あんず)系」の4つに分けられ、そこからさらに枝の形などで細かく分類されます。

ここではこの4つがどのように分類されるのかを紹介します。

種類1:野梅性(やばいしょう)

野梅性(やばいしょう)とは原種に最も近い種類の梅が分類される「野梅系」の内の一つの種類のことです。トゲ状の細い枝が多く、花や葉は比較的小さめなのが特徴です。白やピンク色の花を咲かせる品種が多いですが、紅色の花が咲くものもあります。

同じ野梅系の梅に「難波性(なにわしょう)」・「紅筆性(べにふでしょう)」・「青軸性(あおじくしょう)」があります。

種類2:緋梅性(ひばいしょう)

緋梅系(ひばいけい)の一つに分類され、その中で最も花の赤みが強いのが「緋梅性(ひばいしょう)の梅です。葉が小ぶりのため、盆栽向きの梅と言われています。

緋梅性の梅の花はほとんどが紅色や緋色をしています。これらの品種は花びらだけでなく、枝や幹の内部も赤くなっているのが特徴です。

同じ緋梅系の梅には他にも「紅梅性(こうばいせい)」と「唐梅性(とうばいせい)」があります。

種類3:豊後性(ぶんごしょう)

豊後性(ぶんごしょう)は「豊後系」に分類される梅の一つで、杏に梅を掛け合わせた種類のことを指します。香りは他の種類に比べてあまり強くありませんが、大きな花が咲くため、華やかな印象があります。

枝が太めで、葉の表面に毛があるのが特徴です。花の色は白いものもありますが、大体は桃色の花びらをしています。

種類4:杏性(あんずしょう)

「杏性(あんずしょう)」は前述の「豊後性」と同じく「豊後系」に分類される一つです。豊後性に比べると、枝は細く葉も小ぶりで、毛が無いのが特徴です。花びらの色はピンク系の色が多く、薄いピンクや濃いピンクなどさまざまです。

言葉2つ

古くから親しまれている梅は、さまざまな場面で使う言葉にも表されています。梅にまつわる言葉が多いのはそれだけ私たちの生活の中に梅が息づいているということでしょう。

ここでは「梅」にまつわる言葉とその意味を紹介していきます。

言葉1:梅干しは三毒を断つ

「梅干しは三毒を断つ」とは「梅干しを食べると体の中にある三毒を断ち切ってくれる」という意味です。ここに出てくる「三毒」とは「水毒(体内の余計な水分が滞っていること)」、「食毒(食生活からくるバランスの乱れ)」、「血毒(血液の汚れ)」のことを指しています。

クエン酸などの抗菌作用を含む梅干しの優れた効果を表している言葉です。

言葉2:塩梅(あんばい)

「仕事の塩梅はどう?」というように「塩梅」という言葉を聞いたり、使ったりする方も多いのでは無いでしょうか。

「塩梅(あんばい)」は「体の調子や物事の具合が良い」という意味の言葉です。元々は梅酢(梅の実を塩漬けにした時に出る汁)を調味料として使っていた時代、梅酢の味加減が良いものを「塩梅」と言っていました。

そこから料理に限らず、具合が良いことを「塩梅」という言葉を使うようになったと言われています。
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梅のプレゼントをしよう

一年の中で一番最初に咲く梅は「百花魁(ひゃっかさきがけ)」と呼ばれ、吉兆を象徴する花です。おめでたい花の代名詞でもある梅を、盆栽や長寿祈願の意味がある梅干しなどの形でプレゼントにしてみてはいかがでしょうか。

また梅は色によって花言葉が違うので、贈りたい人をイメージした花言葉の意味を持つ色の梅が描かれたものなども素敵です。

素敵な花言葉を見つけてみよう

花にはそれぞれ花言葉があります。花言葉は恋人たちのためにつくられたと言われているほどなので、愛や感謝に関する言葉が多いです。同じ種類の花でも色が違うと花言葉の意味も変わってくるので、以下の記事も参考にして、あなたの気持ちにぴったりの意味を持つ花言葉をぜひ探してみてください。

恋人に限らず、大切な人にお花を贈る際には口にするには少し照れ臭い思いや気持ちを花言葉に託して贈ってはいかがでしょうか。
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