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スノードロップの両極端な花言葉7つ|スノードロップの怖い伝説

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スノードロップとは

皆さんはスノードロップという花をご存知でしょうか。待雪草という名で知っている人もいるでしょう。

春を知らせる花として知られるこの花には、いくつかの言い伝えや花言葉があります。言い伝えによってはあまり知られていないものもあります。しかし、怖い言い伝えや悪い花言葉を知らないでスノードロップを贈ると大変なことになってしまう可能性があります。

そんな、意外と知らないスノードロップの秘密をご紹介していきます。

名前の由来

スノードロップは、別名雪の花や待雪草、雪の雫や春告草ともよばれています。名前や見た目からスノーフレークと間違えられることも多いです。

スノードロップは雪のような白さと耳飾りに似ていたことから雪の耳飾りという意味の名前が付けられました。スノードロップというと皆さんは雪のしずくという意味だと思うでしょう。しかし、実はドロップは雫という意味ではなく、16~17世紀のヨーロッパの女性達が付けた耳飾の事です。

花の特徴

ヒガンバナ科ガランツス属の球根植物であるスノードロップは、記事冒頭の写真のようにまるで雪のような白い下向きの花を1輪咲かせます。そして、日が当たると花びらを開き、夕方になるとまた閉じて蕾の様な状態になります。

その理由は、冬の夜はとても寒いため、花びらを閉じて昼間吸収した温かい空気を保管する必要があるからです。この見た目から可憐で清楚なイメージを連想させて日本国内でもが高い花となっています。

開花時期

春告草という別名どおり、開花時期は2月から3月という冬から春へ向かう季節になります。そのため、8月後半から10月前半までの間に植え付けを行います。植えてから約2年で咲きます。

6月ごろに茎葉が枯れてしまいまい、その後は夏でも乾きにくい土壌で休眠させることで次の年も咲かせることができます。種類によって乾燥に対しての強さが違います。休眠中に乾燥させないことが大切になります。

原産地

東ヨーロッパからコーカサス山脈にかけてが原産地だと言われています。コーカサス山脈は黒海からカスピ海まで東西に走る山脈で、ロシア語からカフカース山脈ともよばれています。

現在のヨーロッパや西アジアでは19種が分布しています。イギリスも自生地とされていますが、修道僧がイタリアから持ち帰ったものが定着したとも考えられています。また、修道院でよく育てられていたためその跡地に自生していることが多いです。

スノードロップの怖い伝説

スノードロップの特徴が分かったところで、次はスノードロップにまつわる伝説を紹介します。主な伝説は全部で4つあり、中には怖くて恐ろしいものがあります。きれいな花だからこそ持っている言い伝えもあります。

ヨーロッパが原産ということもあり、宗教に関係する話が多いです。まずは、有名なアダムとイブにまつわる伝説から紹介します。

アダムとイヴ

スノードロップの花言葉に「希望と慰め」があります。その花言葉は、アダムとイブは禁断の果実を食べた話の続きに関係しています。

楽園を追放されたアダムとイブは、冬の厳しい寒さと雪の冷たさに身体を凍らせて震えていました。ある時空から天使が舞い降りてきて凍える2人を励まし、ひとひらの雪に息を吹きかけました。すると春の兆しを告げるスノードロップとなり、その花は泣いていた2人に「希望と慰め」を与えたのでした。

死を象徴する花

イギリスの農村地方の言い伝えに「死んだ恋人を見つけたケルマは、スノードロップを摘んで彼の傷の上に置いた。その花が彼を目覚めさせることはなかったが、彼の肉体は雪の雫(スノードロップ)になったことから、花は死の象徴でもある。」というものがあります。

よってスノードロップが死を象徴する花とされています。このため、スノードロップをひとへ贈ると「あなたの死を望みます」という意味に取られてしまう場合もあります。
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色のない雪

創造されたとき、花たちは色はすべて深い緑色をしていました。神様が持っていた絵の具で花達に色を付けてあげた後、透明だった雪が色が欲しいと頼みました。神様は絵の具がなかったので、花達に色を分けてもらうよう言ったのでした。しかし誰も色を分けてはくれません。

するとスノードロップが『私の色を分けましょう』と言うので、雪は喜んで清らかな色を分けてもらいました。この言い伝えからドイツでは「雪の花」とも呼ばます。

修道女の幽霊

清らかな修道女の幽霊が現れる古い屋敷の庭に、スノードロップが咲いていたという言い伝えがあります。スノードロップが清らかな花とされているため、修道女の幽霊の現れる古い屋敷の庭にはスノードロップが咲くと信じられています。

また、イギリスのヘリフォード・ビーコンでは、聖燭節の日にスノードロップをボウルに集積して家に持ち帰ると家が清められると伝えられています。聖燭節はキリストが神殿に連れて来た日のことです。

両極端な花言葉

スノードロップには主に7つの花言葉を持っています。それは、先述した「スノードロップの怖い伝説」からつけられたものが多いです。しかし、ほとんどは良い意味で付けられた花言葉です。とても良い意味で付けられたものもあれば暗く悪い意味で付けられた花言葉もあり、スノードロップの花言葉はまさに両極端です。

では、はたしてどんな花言葉を持っているのでしょうか。

良い意味

まずは良い意味の花言葉から紹介していきましょう。良い意味の花言葉は、アダムとイブや色のない雪といった伝説・言い伝えによってつけられたものが多いです。中でも、アダムとイブは多くの国で伝えられているため、関連する花言葉が多いです。

花言葉は国によって違うことや付け足されることがあります。まずは各国共通の花言葉から見ていきましょう。

花言葉1:希望/逆境の中の希望

スノードロップの怖い伝説-アダムとイブでも書いたとおり、天使の咲かせた花が希望を与えました。その花こそがスノードロップです。希望という花言葉はアダムとイブに希望を与えたことから、逆境の中の希望という花言葉は、冬の厳しい寒さと雪の冷たさの中で希望を与える花が咲いたことからつけられました。

逆境の中の希望はもしもの時の友と共に日本だけの花言葉です。海外では使われていないので注意してください。

花言葉2:慰め

この花言葉もアダムとイブの話から来ています。天使が「冬は長くは続かない。もうすぐ春がやってきますよ。だから決して希望を捨ててはいけません。」と言い、慰めるためにひとひらの雪に息を吹きかけスノードロップを咲かせました。

天使が慰めるためにスノードロップを咲かせたことから、慰めという花言葉が付けられました。春を告げる花らしい素敵なエピソードと花言葉です。

花言葉3:初恋のまなざし

初恋のまなざしという花言葉は、見た目からつけられました。はっきりとした理由は不明ですが、花が下を向いていることからつけられたといわれています。初恋とついているので、スノードロップの姿が恥ずかしがっているように見えたからつけられたのでしょう。

また、恋の最初のまなざしともいわれています。似たような花言葉で初恋のため息があります。この花言葉も初恋のまなざしと同じく姿からきています。

花言葉4:友情

この友情という花言葉の正式的な花言葉はもしもの時の友といいます。希望や逆境の中の希望、慰めとは違ってこちらは上記に書いた「色のない雪」からつけられました。

ドイツでの言い伝えで「雪は花たちに色を分けてと頼みましたが誰も取り合ってくれず、最後に白い花が私の色をどうぞと分けてくれました。」という内容です。白い花とはまさしくスノードロップで、最後に助け舟を出したところからドイツで花言葉が付けられました。

花言葉5:幸運を呼ぶもの

スコットランドでは年が明ける前に見つけると、翌年には幸運が訪れるとされているためにつけられた花言葉です。開花時期は2月から3月ですので見つけるのは不可能に近いです。

この言い伝えをもとにした、ロシアの劇作家マルシャークの童話劇「森は生きている」という有名な物語があります。主人公はまま母に言い付けられて大晦日にスノードロップを探しに出かけるというもので、読んでいて昔見た劇を思い出した人もいるでしょう。

花言葉6:楽しいお告げ

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楽しいお告げという花言葉は楽しい予感ともいわれています。楽しい予感という花言葉は初恋のまなざしと同じく見た目からつけられました。この花言葉からお店や会社の名前をスノードロップにしたというところがあります。お酒の名前になっているところもあります。

ここまでの花言葉はどれも明るく前向きな意味が多いので、大切なものに名付けるのには良い名だと思うでしょう。しかし、どの花も暗い意味の花言葉を持っています。

悪い意味

さて、次は悪い意味の花言葉も見ていきましょう。良い意味の花言葉と比べて少ないですが、とても恐ろしい意味になっています。そして、あまり有名ではありませんが気を付けなければいけない花言葉です。

知っていることでスノードロップの印象ががらりと変わります。スノードロップを贈るために知っておきましょう。

花言葉7:死

スノードロップの白さは雪を連想させるだけではありません。白装束を連想させるとして死という花言葉があります。

また「死を象徴する花」として先述したとおり、イギリスの農村部では死の象徴とされています。そして、初冬にスノードロップの花束を家に持ち込むと不幸が起こると言われ、贈り物として選ぶと花を受け取った人の死んでいるところを見たいということを意味します。うっかり渡してしまうと大変なことになるでしょう。

他の花の花言葉も気になる方へ

こちらの商品は、題名どおり花言葉を知ることができます。それだけではなく、花にまつわる言い伝えなど詳しい情報を写真とともに紹介しています。また、花の基本情報や英名も収録しているため、普通の図鑑としても使うことができます。この記事を読んで花言葉に興味を持った方にお勧めの逸品です。

大きな本ではないため、バッグに入れてみたいときに見ることができます。街中で気になる花を見つけたら調べてみるのも良いでしょう。

スノードロップの種類

さて皆さんもスノードロップについて詳しくなってきました。今からはスノードロップの種類を紹介します。ほかの花と同じように、見た目は似ていてもいくつか種類はあります。

今回は、数ある種類の中でもこの2種類を選んできました。ガランサス・エルウェシーとガランサス・ニヴァリスです。前者を知っている人もいるでしょう。

ガランサス・エルウェシー

日本でよく目にするスノードロップはガランサス・エルウェシーという種類です。英名はジャイアント・スノードロップといいます。

特徴は、球根が他の種類に比べて大きいため、休眠時の乾燥に強くて非常に育てやすいところです。また、外見での特徴は、内側の花弁に基部と先端の両方に緑色の模様が入っているところです。スノードロップを育てるときは、こちらの種類が他の種類に比べて一般的に流通していて球根を見つけやすいです。

ガランサス・ニヴァリス

日本で待雪草と呼ばれているのはガランサス・ニヴァリスという種類です。英名ではコモン・スノードロップと呼ばれています。

ヨーロッパでは代表的な種類であり、八重咲きで内側の花弁は白色に緑色の模様が入っています。ガランサス・エルウェシーの写真と見比べてもらうとわかるとおり、緑色の模様が違います。また、草丈が5〜10cmと小型なのも特徴の一つです。スノードロップは上記二種類だけでなく、約15種類あります。

スノードロップの花を送る時の注意点

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これでスノードロップの紹介を終わります。しかしながら、ひとつだけ皆さんに注意していただきたいことがあります。

怖い伝説や花言葉をご紹介した後なのでわかる方もいるでしょうが、もし気を付けていただかないと大変なことになるでしょう。スノードロップを誰かに渡す人は必ず覚えていてください。

必ず花言葉を添えて

スノードロップは良くも悪くもたくさんの言い伝えや花言葉を持っています。あなたがスノードロップを送るときは意味を勘違いされないよう花言葉を添えて送りましょう。友情と初恋、希望と慰めでは全く違う意味になってしまいます。

また、イギリス人には死を象徴する花であり、「死んでほしい」という意味なので送らない方が良いでしょう。もし、花束にして渡すのであればメッセージカードに花言葉を書いてみてはいかがでしょうか。
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