[allpage_toc]
多肉植物とは
肉厚な葉とユニークな外見が印象的な多肉植物は、世界中のガーデニングファンから愛されている植物です。育てて楽しむほかに、寄せ植えをしてアレンジをしたり、観葉植物として部屋に飾ってインテリアの一部にするなど、さまざまな楽しみ方があります。
多肉植物は増やすのが難しいというイメージが強いですが、特性を把握して適切に管理すればきちんと増やすことができます。
今回は、多肉植物の増やし方のポイントを紹介します。
多肉植物は増やすのが難しいというイメージが強いですが、特性を把握して適切に管理すればきちんと増やすことができます。
今回は、多肉植物の増やし方のポイントを紹介します。
主な生息地
多肉植物は世界中に分布していますが、主に南アフリカや北アフリカ・メキシコ・マダガスカル・アラビア半島・中国半島・東ヨーロッパの高地などで見られます。
多肉植物は、砂漠や高山など雨が滅多に降らず、水分が極端に少ない過酷な地域で生息しているので、水分の蒸発を防ぐために独特の姿になったといわれています。葉を厚くしたり幹を太くしたり、葉や茎の表面にワックス状の成分を付けたものなど、多岐に渡ります。
多肉植物は、砂漠や高山など雨が滅多に降らず、水分が極端に少ない過酷な地域で生息しているので、水分の蒸発を防ぐために独特の姿になったといわれています。葉を厚くしたり幹を太くしたり、葉や茎の表面にワックス状の成分を付けたものなど、多岐に渡ります。
増やし方は難しい?
多肉植物を増やすのは難しいというイメージがありますが、多肉植物の特性を把握して管理すれば増やすことができます。
多肉植物は過酷な地域で生息している植物なので、普通の植物に比べて水やりの回数が少なく、手入れも楽です。そのため、水やりや手入れを行わず放置してしまって枯らしてしまった、という話は少なくありません。
適切なタイミングで水やりや手入れを行えば、多肉植物を増やすのは比較的簡単にできます。
多肉植物は過酷な地域で生息している植物なので、普通の植物に比べて水やりの回数が少なく、手入れも楽です。そのため、水やりや手入れを行わず放置してしまって枯らしてしまった、という話は少なくありません。
適切なタイミングで水やりや手入れを行えば、多肉植物を増やすのは比較的簡単にできます。
多肉植物の3つの増やし方とポイント
多肉植物を増やし方は、「葉挿し」「挿し木」「株分け」の3種類の増やし方があります。多肉植物の種類によって適切な増やし方を選択して行います。
では、実際にどのようにして多肉植物を増やすのでしょうか。また、どのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。次に、多肉植物の3つの増やし方を紹介します。
では、実際にどのようにして多肉植物を増やすのでしょうか。また、どのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。次に、多肉植物の3つの増やし方を紹介します。
1:葉挿し
肉厚な葉が特徴的な多肉植物は、「葉挿し」という増やし方で増やします。肉厚な葉の多肉植物は、普段の手入れなどでぽろっと取れることがあるので、そのまま土の上に置いてほんの少し土をかければ、新しい根が生えて成長していきます。
土をかけてすぐには水を与えずしばらく放置し、根が出るまで様子を見るのがポイントです。つい気になって水を与えてしまいがちですが、葉に水分が含まれているのでそのままにしておきましょう。
土をかけてすぐには水を与えずしばらく放置し、根が出るまで様子を見るのがポイントです。つい気になって水を与えてしまいがちですが、葉に水分が含まれているのでそのままにしておきましょう。
2:挿し木
茎が長く伸びるタイプの多肉植物は、「挿し木」という増やし方ができます。伸びすぎて剪定したものや、普段の手入れで折れてしまったものをそのまま使うこともできます。
挿し木をする前に、茎の切り口から雑菌が入って根腐れを起こすこともあるので、3〜4日程度乾かすのがポイントです。乾燥させたら、新しい土に挿します。水をすぐに与えないようにし、およそ1週間〜10日くらい経ったら様子を見て水を与えます。
挿し木をする前に、茎の切り口から雑菌が入って根腐れを起こすこともあるので、3〜4日程度乾かすのがポイントです。乾燥させたら、新しい土に挿します。水をすぐに与えないようにし、およそ1週間〜10日くらい経ったら様子を見て水を与えます。
3:株分け
「株分け」とは、ある程度育った多肉植物を根ごと分離させて、新たな苗を作るという増やし方です。鉢から多肉植物を抜き、子株を根ごとカットして新しい苗を作って増やします。
株分けをするときは、土が乾いた状態で行う必要があるので、株分けをする1〜2週間前から水やりをしないようにするのがポイントです。また、切り口から雑菌が入るのを防ぐために、根をカットするハサミはあらかじめ消毒しておきましょう。
株分けをするときは、土が乾いた状態で行う必要があるので、株分けをする1〜2週間前から水やりをしないようにするのがポイントです。また、切り口から雑菌が入るのを防ぐために、根をカットするハサミはあらかじめ消毒しておきましょう。
多肉植物を増やすのに適した時期
多肉植物は「夏型」「冬型」「春秋型」の生育系統があり、それぞれ生育サイクルに違いがあります。生育サイクルに沿って適切な増やし方をしないと、未熟なまま成長が止まってしまったり、根腐れして枯れてしまうこともあるので、種類ごとに適切な時期に増やすようにしましょう。
次に、生育系統別の多肉植物を増やすのに適した時期を紹介します。
次に、生育系統別の多肉植物を増やすのに適した時期を紹介します。
夏型の多肉植物
サボテン、アロエ、ユーフォルア、カランコエ、アデニウム、アボニアが夏型の多肉植物です。
乾燥に非常に強いものが多く、日当たりの良い場所に置くと生育が良くなります。しかし、直射日光に当てると葉焼けするので、遮光カーテンをつけたり、日陰に置くようにしましょう。
夏型の多肉植物は冬の寒さが苦手なものが多いです。ある程度の寒さに耐えられるものもありますが、冬場は室内や温室に入れて管理するようにしましょう。
乾燥に非常に強いものが多く、日当たりの良い場所に置くと生育が良くなります。しかし、直射日光に当てると葉焼けするので、遮光カーテンをつけたり、日陰に置くようにしましょう。
夏型の多肉植物は冬の寒さが苦手なものが多いです。ある程度の寒さに耐えられるものもありますが、冬場は室内や温室に入れて管理するようにしましょう。
増やしやすい時期:3~5月
夏型の多肉植物は、3〜5月くらいまでが増やしやすい時期です。休眠期が11〜2月くらいまでなので、4〜10月あたりの生育期前か、休眠期から目覚めるあたりで増やすのがベストです。
種類に合った増やし方をしますが、葉挿しをする場合は、切り口から雑菌が入りやすい気温の高い日が続く時期や、生育が遅くなる涼しい時期を避けて行うようにしましょう。
種類に合った増やし方をしますが、葉挿しをする場合は、切り口から雑菌が入りやすい気温の高い日が続く時期や、生育が遅くなる涼しい時期を避けて行うようにしましょう。
冬型の多肉植物
アエオニウム、リトープス、クラッスラ、フォーカリア、チタノプシスなどが冬型の多肉植物です。
冬型は高山地帯に生息している種類のため、暑さと直射日光に弱いという特徴があります。年間を通して日陰や遮光カーテンをした場所に置くようにしましょう。
特に近年、酷暑と呼ばれるほど夏の気温が高いので、夏越しをするには工夫が必要です。涼しい場所に置いたり、鉢に扇風機を当てるなどして乗り切りましょう。
冬型は高山地帯に生息している種類のため、暑さと直射日光に弱いという特徴があります。年間を通して日陰や遮光カーテンをした場所に置くようにしましょう。
特に近年、酷暑と呼ばれるほど夏の気温が高いので、夏越しをするには工夫が必要です。涼しい場所に置いたり、鉢に扇風機を当てるなどして乗り切りましょう。
増やしやすい時期:9~11月
冬型の多肉植物は、9〜11月くらいまでが増やしやすい時期です。9月から翌年の6月くらいまでが生育期で、7〜8月あたりは休眠期に入るので、休眠から目覚める秋に増やすのが良いです。
冬型は、夏型と生育サイクルがほぼ逆になっています。休眠期には無理に増やそうとせず、休眠期から目覚めた時期に適切な増やし方で増やすようにします。特に梅雨の時期は雑菌が入りやすいので、無理に根を切ったりしないようにしましょう。
冬型は、夏型と生育サイクルがほぼ逆になっています。休眠期には無理に増やそうとせず、休眠期から目覚めた時期に適切な増やし方で増やすようにします。特に梅雨の時期は雑菌が入りやすいので、無理に根を切ったりしないようにしましょう。
春秋型の多肉植物
オロスタキス、アドロミスクス、セネキオ、パキフィツム、エケベリア、セダムなどが春秋型の多肉植物です。
気候が穏やかな春と秋に生育し、冬と夏に休眠するのが特徴です。生育期の春と秋は、日当たりが良く風通しの良い場所に置くようにしましょう。締め切った室内に置くと蒸れて枯れる恐れがあるので、換気ができる部屋に置くのがベストです。
直射日光に弱いので夏はしっかり斜行し、冬は日当たりが良い窓側などに置きましょう。
気候が穏やかな春と秋に生育し、冬と夏に休眠するのが特徴です。生育期の春と秋は、日当たりが良く風通しの良い場所に置くようにしましょう。締め切った室内に置くと蒸れて枯れる恐れがあるので、換気ができる部屋に置くのがベストです。
直射日光に弱いので夏はしっかり斜行し、冬は日当たりが良い窓側などに置きましょう。
増やしやすい時期:2~4月・9~10月
春秋型の多肉植物は、2〜4月・9〜10月くらいが増やしやすい時期です。11月下旬〜1月・6月下旬〜8月ごろの真夏と真冬が休眠期なので、休眠期から目覚めるタイミングで増やすようにしましょう。
春秋型の多肉植物は高温多湿が苦手なので、気温が高い日や梅雨の時期を避け、土が完全に乾いている状態で作業を行いましょう。
春秋型の多肉植物は高温多湿が苦手なので、気温が高い日や梅雨の時期を避け、土が完全に乾いている状態で作業を行いましょう。
多肉植物を育ててみたい人に本
多肉植物はほかの植物と違って、ユニークな外見の物が多いのが特徴です。単体で楽しむのはもちろん、ほかの種類の多肉植物と一緒に寄せ植えしたり、アレンジして楽しむこともできます。
この本は、多肉植物のプロもときめく80種類の多肉植物を、美しい写真で紹介している本です。多肉植物の基本も知ることができるので、これから多肉植物を育ててみようと考えている人にです。
[no_toc]
この本は、多肉植物のプロもときめく80種類の多肉植物を、美しい写真で紹介している本です。多肉植物の基本も知ることができるので、これから多肉植物を育ててみようと考えている人にです。
初心者に育てやすい多肉植物
多肉植物は種類ごとに固有の特徴や生育サイクルが違うので、しっかり把握して適切に管理する必要があります。多肉植物はかなり多く種類がありますが、育てやすい種類のものを選べば初心者でも楽しむことができます。
では、初めて多肉植物を育てる場合どのような種類のものを選べば良いのでしょうか。次に、初心者におすす目の育てやすい多肉植物を紹介します。
では、初めて多肉植物を育てる場合どのような種類のものを選べば良いのでしょうか。次に、初心者におすす目の育てやすい多肉植物を紹介します。
1:エケベリア
エケベリアは、メキシコ・中南米に生息する春秋型の多肉植物です。ロゼット型に生えている葉の形が美しく、寄せ植えに良く使われます。
エケベリアは春秋型の多肉植物なので、日当たりがよく風通しの良い場所に置いて育てます。耐寒温度は5度前後なので、冬は室内や温室に置くようにしましょう。
エケベリアの増やし方は、株分けと葉挿しが適しています。育てやすく増やし方も簡単なので、初心者でも育てやすい多肉植物です。
エケベリアは春秋型の多肉植物なので、日当たりがよく風通しの良い場所に置いて育てます。耐寒温度は5度前後なので、冬は室内や温室に置くようにしましょう。
エケベリアの増やし方は、株分けと葉挿しが適しています。育てやすく増やし方も簡単なので、初心者でも育てやすい多肉植物です。
2:セダム
セダムは春秋型の多肉植物で、やせた土地や海岸の岩場でも生息できる強靭な生命力を持っています。500以上の種類があり、日本原産のセダムも存在しています。丸い小さな葉が連なった姿が特徴です。
セダムの増やし方は、挿し木が適しています。切り口を乾燥させてから土に挿し、様子を見ながら1週間〜10日後に水を与えます。
日本の気候でも育てやすく、湿気に気をつければ増やし方も簡単なので、の高い多肉植物です。
セダムの増やし方は、挿し木が適しています。切り口を乾燥させてから土に挿し、様子を見ながら1週間〜10日後に水を与えます。
日本の気候でも育てやすく、湿気に気をつければ増やし方も簡単なので、の高い多肉植物です。
3:カランコエ
カランコエはアフリカなどの熱帯地域に生息する夏型の多肉植物です。乾燥に強い反面寒さや高湿度に弱いという特徴があります。
カランコエは、日に当たる時間が12時間以下になると花を咲かせるという性質があるので、日照時間が短くなる秋頃によく花を咲かせます。
増やし方は、葉挿し、挿し木、株分けの3つの増やし方で増やすことができます。育てる環境や増やす時期、親株の状態に合わせて適切な増やし方を選びましょう。
カランコエは、日に当たる時間が12時間以下になると花を咲かせるという性質があるので、日照時間が短くなる秋頃によく花を咲かせます。
増やし方は、葉挿し、挿し木、株分けの3つの増やし方で増やすことができます。育てる環境や増やす時期、親株の状態に合わせて適切な増やし方を選びましょう。
4:センペルビウム
センペルビウムは春秋型の多肉植物で、ヨーロッパ中部やロシア・モロッコの山岳地帯に生息しています。高山性の多肉植物なので寒さに強く、強靭な生命力を持っています。
寒さに強い反面高温多湿に弱いですが、夏場の管理をしっかり行えば比較的育てやすいです。-5度まで耐えることができるので、屋外で育てるのに適しています。
センペルビウムの増やし方は株分けと挿し木が適しており、生育期の春・秋に行うと育ちやすいです。
寒さに強い反面高温多湿に弱いですが、夏場の管理をしっかり行えば比較的育てやすいです。-5度まで耐えることができるので、屋外で育てるのに適しています。
センペルビウムの増やし方は株分けと挿し木が適しており、生育期の春・秋に行うと育ちやすいです。
多肉植物の増やし方をマスターしよう
今回は、多肉植物の3つの増やし方と、上手に増やすポイントを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
多肉植物はユニークな外見が特徴の植物で、育てて楽しむほかに観葉植物として飾って楽しむ人も多いです。一見増やすのが難しいイメージがありますが、生育サイクルや正しい増やし方の手順を把握しておけば、きちんと増やすことができます。
多肉植物の増やし方をマスターしたら、寄せ植えやアレンジにも挑戦してみましょう。
多肉植物はユニークな外見が特徴の植物で、育てて楽しむほかに観葉植物として飾って楽しむ人も多いです。一見増やすのが難しいイメージがありますが、生育サイクルや正しい増やし方の手順を把握しておけば、きちんと増やすことができます。
多肉植物の増やし方をマスターしたら、寄せ植えやアレンジにも挑戦してみましょう。
この記事に関連する情報もチェックしよう!
多肉植物を増やすことができたら、正しい育て方をして長く楽しみましょう。しかし、多肉植物の正しい育て方を知らないという人は多く、手入れが簡単と聞いて放置しておいたらいつの間にか枯れてしまった、という話も少なくありません。
下記の記事では、多肉植物の正しい育て方と、多肉植物の代表的な種類・サボテンの花について紹介しています。正しい育て方を把握して、多肉植物を長く楽しみましょう。
[no_toc]
下記の記事では、多肉植物の正しい育て方と、多肉植物の代表的な種類・サボテンの花について紹介しています。正しい育て方を把握して、多肉植物を長く楽しみましょう。