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【素材別】スタイロフォームの防音効果・性能|床/壁

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場所別スタイロフォームの防音効果

スタイロフォームとは商品名で、一般的な名称は「押出し発泡ポリスチレン」です。ポリスチレンを主原料に発泡し、成型したボード状の断熱材のことをいいます。完全密封状態なので水に強く、しかも水の30分の1しか重さがありません。

素材が軽いことに加え、カットしやすいということもあり、建築素材としてDIYでも使用されることの多い建材です。

ホームセンターなどで販売されており、購入しやすい建材ですが、建物の断熱材としても使われるスタイロフォームは、使用する方法によっては防音にも効果があります。その具体的な使い方と効果について、詳しくご紹介します。

床にスタイロフォームを隙間なく敷き詰めることで、断熱の効果があります。さらに床材との間に敷き詰めることでクッションとなるため、振動をやわらげ防音の効果もあります。

具体的には根太と根太の間に敷き詰めることになりますが、隙間ができていたり床の下地と隙間ができていると効果が半減してしまいますので注意が必要です。さらに経年によってへこみやすいので、へこみがひどくなってきた場合には取り替える必要があります。

スタイロフォームには断熱の効果もあるため、壁に貼る場合は外側用のものと内側(家の中側)から両方貼る方法が一般的です。

自分でDIYをする場合には、壁に直接スタイロフォームを貼り付け、ペイントするといった方法があります。こうすることで防音の効果と断熱の効果が得られます。ただし湿気に注意しないとスタイロフォームと元の壁紙の間に結露ができて、カビが発生することもあります。

壁紙をはがしてスタイロフォームを貼り付け、改めてその上から壁紙を貼る方法もあります。糊付きの壁紙も多く販売されているので比較的簡単ですが、広範囲に及ぶ場合は専門家にお願いした方が失敗が少なくて済みます。

窓は直接冷気などが入り込んでくる場所であり、音も漏れやすい場所です。簡単な防音対策としては、スタイロフォームで直接窓を覆ってしまうという方法があります。ただし音を吸い込むわけではないので、壁にスタイロフォームを設置するよりは防音効果は落ちます。

ただし直接張り込んでしまうと、窓が使えなくなりますし、湿度が高い時期にはカビの発生の原因となることもあります。もしくはスタイロフォームで窓の隙間部分だけを囲う方法もあります。ただしこちらの場合は、冷気を防ぐ効果はありますが、防音の効果は得られません。

普通に運転している時にはそれほど気にならないのですが、車中泊や渋滞中など長時間車に乗っていると振動や音などが気になってゆっくりくつろげません。こういった時に安価で軽量なスタイロフォームが車の断熱や防音に役立ちます。

床に敷き詰めたり、窓に貼り付け、その上からマットなどを敷けば、振動を抑えられますし防音にもなります。ただし車の中全体に敷き詰めると換気ができませんので注意しましょう。上に物などを置くと、その部分だけがへこみやすくなるので注意が必要です。

素材別スタイロフォームの防音の性能

スタイロフォームは単品でも断熱や防音のために使われますが、より効果を高めるために他の素材と組み合わせたものも多く販売されています。その種類別の防音の効果について詳しくご紹介します。

石膏ボード

スタイロフォームに石膏ボードを貼り付けたもので、より高い防音効果が得られます。石膏ボードの方が高い防音効果はありますが、重量があるのでコンクリートに直に貼り付けるなら、スタイロフォームを加工して貼り付けた石膏ボードを利用するのがです。

石膏ボードを壁面として使用することができますし、上から壁紙を貼ることも可能です。スタイロフォームに厚みを持たせることで、石膏ボードの防音効果を高めることになります。

発泡スチロール

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発泡スチロールとスタイロフォームを組み合わせた壁材です。発泡スチロールもスタイロフォームと同じように軽い素材ですが、音を吸うわけではないので単品では防音効果はそれほどありません。

ただし断熱の効果はありますので、防音に使えるスタイロフォームと組み合わせることで、カットしやすく使いやすいというメリットがあります。

スタイロフォームの断熱効果

スタイロフォームには、防音だけでなく断熱の効果もあるため、主に床や壁などに使われます。ただし素材として水分を吸収しませんので、カビや結露を防ぐためには、換気システムを備えたり、もしくは空気を外に逃がすことができるよう、スタイロフォームの設置を工夫する必要があります。

DIYでスタイロフォームを使う場合は、カビを防止するためにも定期的にはがすなどして、壁との間を確認する必要もあります。

スタイロフォームの防音以外の利用法

スタイロフォームはカットしやすいため、断熱や防音のために建材として使われることが多いのですが、加工しやすいことから工作にも使われています。

水をはじくので、カットして彩色したものをドローンにかぶせて使ったり、レンガのように小さくカットしてから色を塗り、壁に貼り付けて飾りにするなど、アイデア次第で色々な使い方ができます。

ただしDIYで壁や床に直接貼っても、スタイロフォーム単品だけではそれほど高い防音効果があるわけではないので、注意が必要です。

スタイロフォームを切るための道具と注意点

防音や耐熱の効果があるスタイロフォームを実際に買ってDIYしてみようと考えている時に、必要となる道具や、スタイロフォームを使用するにあたって注意しておきたい点を詳しくご紹介します。

スタイロフォームを切る道具

スタイロフォームは比較的大きな型で販売されていますので、使用する場所によってはカットしなければなりません。カッターナイフでも切れないことはありませんが、どうしても時間がかかってしまいますので、簡単に切ることができる道具を一緒に購入して使うようにしましょう。

専用カッターを使う

スタイロフォームをカットする際には、発泡スチロール専用のカッターを使いましょう。カッターにも普通のカッターのように使えるタイプと、電熱のタイプとがあります。

普通のカッター型は、使い方はカッターと同じですが、文房具のカッターのようにカットした際の嫌な音がしないのが特徴です。ただしカットくずが出てしまいますので、カットする場合には下に布や新聞紙などを敷きましょう。

電熱のタイプは、コンセントにつなぎ、先にあるニクロム線を熱くしてそこでカットします。色々な大きさがあるので、カットしたい大きさに合わせて購入するといいでしょう。カッター型と違い、ゴミがほとんど出ず、曲線などのカットもできるので、小物などを作る際にはこちらがです。

スタイロフォームを使う時には注意も必要

スタイロフォームは軽いのですが、高温になると変形などを起こしてしまいます。また火がつきにくい作りになっていますが、全く燃えないということはありません。さらに紫外線によって劣化しますので、日が当たる場所などで使う場合には、定期的に確認して変形しているようなら交換すると良いです。

また接着剤によっては、しみこんでしまってつかない場合もありますので、購入する際にはどの接着剤が使えるかを確認するようにしましょう。

その他、作業中に風であおられたり、場合によっては折れることもありますので、周りに注意しながら作業するようにしましょう。

スタイロフォームで防音効果をアップさせよう

マンションやアパートなどで他の部屋の足音や音が気になる、何とか防音対策をしたい、という時になのがスタイロフォームです。安価でホームセンターで購入しやすく身近な建材ですが、単品では完全な防音効果はありません。

建物の構造などもありますが、比較的狭い場所であればスタイロフォームを貼り付けることで多少は効果があります。しかし、完全な防音にはならないということも覚えておきましょう。
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